【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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上杉謙信こと銀子の津田家見聞

 私の名前は上杉謙信……今は銀子と名乗っている。

 

 私は加賀で津田軍と戦い、私の奇襲策を見破った織田の勇将と名高い津田又兵衛によって……お、女に性転換させられて、生き恥を晒しながら生活している。

 

 武士としては恥ずべき行為であるが、周囲からの期待や家臣や国人衆達の仲裁、そして言う事の聞かない者達の反発を宥めるのに随分と時間を費やし、体もいうことが聞かなくなっていた中、若い女の体に変化し、体の不調が取り除かれ、久しぶりに健康体になることができた。

 

 マリアと呼ばれている、同じく女の体に性転換させられていた松永久秀ともしゃべって見たが、彼女は子供まで産んで、新しい身体と共に人生を謳歌していた。

 

 正直羨ましいと思ったが、いきなりのことでまだ思考が整理できていない。

 

「まぁ今はせっかく越前へと来たから敵情視察を兼ねて一乗谷川付近を巡るか」

 

 というわけで又兵衛の屋敷で居候をしながら生活をすることになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 又兵衛の屋敷で驚いたところは、家に湯を引いて温泉が入れるようになっていることだろうか。

 

 屋敷の敷地内に温泉があるので、湯船に浸かることができる。

 

 それに石鹸を使って体の汚れを落としたり、髪の毛をサラサラにする油のような柑橘系の匂いのする液体を使うことで、体を綺麗にすることができた。

 

 又兵衛の奥方は皆、経産婦かつ25歳を過ぎている者が多く、一般的には年増しと呼ばれる年齢の者が多かったが、皆10歳近く若く見えた。

 

 特に又兵衛の正室の雫の母親である望という女性は40歳を過ぎているのに、20代後半の様な若々しさで、胸も垂れていない美女であった。

 

 周囲からも望は歳を取らないと女性達から渇望の眼差しで見られていた。

 

 ちなみに今の私は15や16かそこらに見えるらしく、とても若々しく、男装をすれば美少年にも見えなくないと言われてしまった。

 

 髪色が銀髪なので目立つかと思ったが、金髪のマリアが居るのであまりとやかく言われなかった。

 

 又兵衛からも気になるなら質の良い髪染めがあるぞと言われていたが、特に気になりもしなかったので、そのままにしている。

 

 風呂に入ると女の体だから胸が浮いてくるのな。

 

 又兵衛の妻達と風呂に入ることが多いが、雫や奈々の2人はここの面子だと比較的胸が控えめなこともあり、水に浮かぶ事は無いが、他の者達はプカプカと浮いている。

 

 マリアもその大きな胸を浮かべながら極楽と1人で入る五右衛門風呂という壺風呂によく入っていた。

 

 私は寝ながら湯に浸かれる寝風呂という風呂が気に入っていた。

 

 蒸し風呂もあるが、そこはよく又兵衛と嫁達が中で交わっているので近づかない。

 

 というか又兵衛の男根を見たが、滅茶苦茶大きいな。

 

 三本脚と言っても遜色ないぞ……。

 

 射精量も凄く、蒸し風呂から出てきた女性達からドロっとした液体が垂れ落ちるが、侍女達が股から掻き出すと、堤を決壊したかのように大量の精液が流れ出てくる。

 

 又兵衛曰く1日で3斗(約54リットル)の射精ができると言うが、又兵衛の体重の半分くらい放出できるって大丈夫なのか聞くと、神仏の加護があるから大丈夫らしいし、放出した精液は牛乳などの水分を補給すれば戻るらしい。

 

 化物かな? 

 

 又兵衛と同じく風呂上がりに牛乳を頂いたが、これがまた格別に美味い。

 

 抹茶ラテ……抹茶牛乳もうまかったが、牛乳単体でも十分に美味であり、更にたんぽぽの根から焙煎したたんぽぽコーヒーなる物と牛乳を組み合わせたコーヒー牛乳なる物も飲んでみたが、甘苦くてとても美味しかった。

 

 又兵衛のところに居ると美味しいものがどんどん出てくる。

 

 翌日に、覚えていてくれたのか、津田軍の勝ち鬨飯であるカツ丼なる食べ物を作ってくれた。

 

 猪を家畜化した豚という生き物を使った肉を衣で包み、油で揚げて、それを卵でとじた物と言われていたが、さっぱり分からず、そもそも油で揚げるという料理方法を知らなかった。

 

 で、出された物を食べてみて、これが天にも昇るような美味で……。

 

 熱々のカツと卵が口の中で混ざり合い、食べるごとに肉の旨味が溢れてくる。

 

 出汁の効いた卵とご飯の相性も良く、一瞬で食べ終えてしまった。

 

 確かにこれは魔性の食べ物である。

 

 カツ丼の他にもトンカツだったり、味噌カツだったり、卵と鶏肉を使った親子丼なんかもとても美味しく、私が心掛けていた一汁一菜が完全に守れていない。

 

 これはいかんと一汁一菜にして欲しいと又兵衛に言ったが、人間の体を健康に作る場合一汁一菜では体の構成物……栄養素と言っていたが、それが偏りが出てしまい良くないらしい。

 

 一番良いのは汁物、肉もしくは魚料理、副菜2つ、旬な果物に玄米ご飯もしくは麦飯……これが体を作る上だと程よい食事になるのだとか。

 

 あとは毎日同じ料理を食べないこと。

 

 好きでも偏りが生じれば、体も偏ってきてしまう。

 

 私の酒や梅干しなんかも偏りを起こしていた原因であると言われてしまった。

 

 津田家では医食同源という言葉が家訓の中に盛り込まれているらしく、正しい食事をすることは薬を飲むことと同じで、体の不調を取り除ける……という言葉らしい。

 

 なるほどなと私は感心し、以後食事に文句は言わなくなったが……しかしどの食事も美味しすぎていかんな……。

 

 

 

 

 

 日中は武芸の稽古をやることを許され、場所は決められているが、馬にも乗れる。

 

 その馬も元々又兵衛が愛馬として幾度の戦を共にした馬であったが、種牡馬となり、そして衰えが見え始めたので種牡馬も引退させて、又兵衛の屋敷で功労馬として世話しているらしい。

 

 又兵衛を乗せるのは体重的に辛そうにするため、今は子供達や嫁達が町に行く時に跨っているらしい。

 

 そんな馬を貸してもらって、私は流鏑馬の鍛錬を繰り返す。

 

 パスん ズゴ

 

 的として置かれた俵に矢が突き刺さり、又兵衛の子供達から拍手が巻き起こる。

 

「なかなかやるのぉ」

 

「まぁ武士としてこれぐらいやれないとな。胸が少々邪魔であるが」

 

「それは致し方ないことじゃ。まぁ直に慣れる」

 

「そういうものか」

 

「そういうものじゃ」

 

 すっかり私の担当になったマリアが声を掛けてきて、体の違いについて色々言われるが、仕方がない。

 

 しかし、津田家は良い馬に乗っているな……。

 

 私の愛馬は放生月毛と呼ばれる馬であったが武田との戦いで負傷し、それが元で亡くなってしまい、代わりの馬で又兵衛とは戦ったが、真っ二つにされてしまった。

 

「放生月毛と引けを取らない……いや、馬格だけだと圧倒している馬が多いな」

 

 津田軍には大きな馬が多いと噂は聞いていたが、実際に見てみると、普通の馬の倍近い大きさの馬が多かった。

 

 速さはそれほどでもないらしいが、力強さ、粗食にも耐える事ができるので、軍馬としてはこれほどの馬はいないだろうと言える。

 

 もっと津田について調べなければならんな……。

 

 私は更に津田家について調べるのであった。

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