【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
今の時期は鮭は稚魚がいるだけで、脂の乗っている鮭は加賀の周辺海域には居らず、今頃蝦夷地付近を回遊している頃だろう。
秋頃鮭漁が行われる為の準備を進めておかないと……。
その1つとして俺は瓶詰めならぬ壺詰めの保存食を量産するために技術を進めている。
ゴムが量産されるようになって、ゴムを用いた靴やゴム紐、ゴム製の袋など、色々な品が作られているが、軍事、日用両面で大きな影響を与えそうなのが壺詰めである。
「越前で陶器作りが盛んだったのがよい面で作用しているな」
ガラスの整形技術は朝倉からガラス製造の職人達を保護し、援助を続けているが、まだ大量生産には至っていない。
なので、それより安価に作れる壺にゴムパッキンを取り付けることで瓶詰めの代りに普及させようとしたのである。
ただ試作品は内部を確認できる瓶詰めで作られ、戦で長期戦になった時に事前に作っておき、籠城時の兵糧とすることと、飢餓発生時に家で備蓄できるようにという災害備蓄品の意味で作られていた。
それに塩漬け以外にも密閉殺菌による長期保存で、保存食のバリエーションを増やす意味も込められていた。
自衛隊時代、賞味期限が近くなったからと色々な戦闘食を食べさせられたし、実家で趣味の範囲だが漬物を作っていた経験が生かせると思った。
これは俺だけでなく、息子で補給部門を担当させている継成にも協力させた。
「さて、継成。領民を災害や干ばつ、冷害で食糧が足りなくなった場合に備えて、色々な備蓄食を作っていくぞ!」
「わかりました!」
基本缶詰にできる物は瓶詰めにもできる。
試作品はガラス瓶で作るので、中身を確認しながら作れるのもポイント。
「父上、まずは何から作りますか?」
「まずは瓶詰めの性質を理解してもらおう! 瓶詰めは蓋を閉める前、もしくは後に熱湯に漬けて、煮沸することで邪気を祓う(殺菌)効果がある。それによって中の食べ物を長く保存することができる」
「おお……瓶詰めだとどれくらい保存できるんですか?」
「透明なガラス瓶だと日光や光に当たることで変質することがあるから……まぁ1年から2年だな」
「じゃあ陶磁器製の瓶詰めはどうなのですか?」
「ちゃんと邪気が祓えていれば10年でも食べられる物が作れると思うぞ」
「おお!」
とりあえず兵士達の腹を満たす必要があるので、腹持ちが良い物から作っていく。
「豚肉の腸詰(ソーセージ)なんかは元から半年は保存できますが」
「うん、ソーセージだけを入れるのではなく、それと合う食べ物も入れた方が良いな」
ソーセージ単品を瓶詰めにしても長持ちはするが、今回の場合はおでんにしてしまった方が良いだろう。
大根、こんにゃく、ソーセージに餅巾着を入れてたっぷり汁に浸して密封しておけば5年はもつ。
ちゃんと密封することが前提であるが。
「あとはソーセージと玉菜(キャベツ)の酢漬けを入れた物でも長期保存に適しているよな」
キャベツとソーセージの酢漬けであるが、ザワークラウトと酢漬けのソーセージなので相性は悪くないし、殺菌作用がある酢が長期保存を更にしてくれる。
あとは塩漬け肉に香辛料を加えたコンビーフも瓶詰めにしていく。
これはガラス瓶だと日光で駄目になるので陶磁器製の瓶の方がコンビーフは良かったりする。
まぁブリキ缶があれば最高なのだが、俺ブリキ缶の作り方知らないからな……。
「塩漬け肉……あれはあれで美味しいんですがね」
「塩漬け肉は大きめの壺に入れておいて、補給部隊がそれで料理を作れば良いかもな」
「籠城の際の備蓄食でも良いかもしれませんね」
あとは肉じゃがとかも瓶詰めにして良い。
それに魚も瓶詰めにすれば味噌煮や水煮の様な物を作ることができる。
魚は腐りやすいし、塩漬けばかりなので、これは人気出るだろうな……。
野菜は漬物類なんかや酢漬けがメインだろう。
「結構色々できたな。あとはこれを後日食べてみてどうなるかだな」
「匂いや舌に乗せてダメだったら吐き出していいですよね?」
「それはそうだな。腐った物を食べるわけにはいかないからな」
あとは種付けおじさん由来で何かできる物とか無いかな……と記憶を漁ってみるとチョコレート化……チョコ化という性癖があることを思い出した。
石化と同じく状態変化系特殊性癖に分類される物品化。
それの中のお菓子化の中にチョコ化という状態変化がある。
古くは某7つのドラゴンの玉を集める漫画のデブの魔人が人々をお菓子にしてしまうのが、お菓子化の性癖が広まった要因と思われる。
まぁあの作品はその前のボスが丸呑みをやっているので、結構性癖のオンパレードでもあるが……。
勿論種付けおじさんなので、女性を種付けできない状態になるチョコ化は相性が悪い様にも思えるが、神仏ガブリエル教が鹿児島や琉球王国で育てられている芙蓉(フヨウ)に目をつけた。
「フヨウってカカオやオクラと同じ分類じゃなかったっけか?」
前世の母親が家の庭で栽培していて、これはオクラやカカオと同じアオイ科の植物なのよと言われた記憶を思い出した。
まさかなと思ってなフヨウの種を精子に漬け込んで、植えてみると……急激に成長し、カカオに見える実を付けるのであった。
「マジかよ……」
チョコ化は種付けおじさんと相性が悪いが、チョコレートは逆に相性が良い。
チョコレートは媚薬効果があるとされてきたのと、多くのヨーロッパの男女問わず愛用されていた。
それに血流を良くする効果や健康的にも良い為、健康的な女性にする種付けおじさんと相性が良いのである。
砂糖は貴重なので蜂蜜で代用し、カカオ豆の殻を剥いて、粉になるまで粉砕し、そこに蜂蜜を加えてよく練り込むと初歩的なチョコレートへと変化する。
「お味は……あー、種付けおじさんが変化させたカカオで作ったチョコレートだから媚薬効果が凄い事になっているわ」
試しに新しい物好きのマリアに与えてみたところ、興奮して顔が直ぐに赤くなり、股がびちゃびちゃになって、俺の肉棒で精気を注入しまくることになり、懐妊することに……。
「完全に媚薬かつ妊娠薬にもなってねーかこれ……」
流石にこれはチョコレートに失礼だと思ったが、男が食べると精力が高まると同時に強烈な覚醒作用と肉体増強薬にもなることが判明し、これをクッキーに練り込んだ物が軍用食料として採用されることになるのだった。
あとこの媚薬カカオの木は男性に頑張ってもらうために加賀に媚薬カカオ農園を作り、栽培することになるのだった。