【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
そもそも小姓とは何か……。
この時代の小姓とは、主君を支える若い召使い達であり、戦場では親衛隊として主君を守り、普段では主君の生活の手助けや政務の補助をする存在である。
で、譜代家臣のご子息かつ容姿が優れている事が条件に入り、主君の性処理をすることもある存在である。
なので、俺は部外者かつ、後ろ盾も無く、他の小姓達からは蜂蜜を献上して取り入った奸臣の類であると見られてしまっていた。
仲良くするなど到底不可能であり、教育係を任された小姓頭の加藤からも最低限の仕事は教わったが、あとは自分で覚えろと突き放されてしまう。
「うーん、困ったぞ……」
他の小姓達からの嫌がらせも受けており、俺に回す仕事が遅らされたり、伝えないといけないことを伝えられなかったり……。
これではまともに仕事にならない。
「とにかく味方を作らないとな」
まずは味方を作ることにした俺は、城勤めをしている女中達に接近した。
種付おじさんとしてのチートで微弱な催眠をかけることができ、女性達に好感を与え、好意を寄せられる振る舞いを心がけた。
ここで女中達には手を出さないのがポイント。
女中達は色々な武将の妹や娘等の紐付きであるため、手を出せば実家の方から攻撃をされてしまうので、仲良くなる程度にとどまる。
で、女中達を通じて、俺が神社にて妊娠の祈願に通じていることを説明し、子供が出来なくて困っている人がいれば祈願をしますが……と言うと、秀吉にも協力してもらって下級家臣の中で子供が出来なくて困っていたり、夜の性行為のマンネリで困っているといった相談を受けていることを広めた。
すると、徐々に相談を受ける事となり、女中の方々や城勤めの家臣達の性事情の改善に努めた。
なんなら性行為のハウツー本を執筆したり、体位のやり方を教えたりもしていると、徐々に信頼を勝ち取っていき、3ヶ月もすると俺に相談をした女性や家族が次々に妊娠し始めた。
そのため、俺の噂が広がりだし、清洲にて凄腕の祈祷師が居ると言う情報が流れ、その話は織田家の奥方も耳にするのであった……。
「お主が祈祷師でもある小姓か」
「帰蝶様、私の様な小者に何用でしょうか」
ある日俺は奥方を仕切っている信長様の正室の帰蝶姫に呼ばれるに至った。
帰蝶様は長い黒髪に紅色の着物を着こなし、年齢も29歳(数え年)であり、妖麗な魅力溢れるお方で、宝塚の男役をやっていそうな女性である。
俺が彼女のステータスを確認すると、妊娠経験は1回、幼い頃にあるようで、その子供は死産であったらしい。
その時のダメージにより子供が産めない体になってしまったと思われる。
「私の祈祷ですが、妊娠を促す場合、必ず男女両方に祈祷を行う必要があります。帰蝶様、この事は信長様はお知りで?」
「一応伝えてはいます」
「ではこの後信長様と面会させてください。そうすれば子宝に恵まれます」
ジトーっと胡散臭い者を見る目で見られているが、俺は控えている侍女に一言言って、帰蝶様に近づき、手を握らせてもらった。
俺の能力であれば女性側の不妊治療は容易く行える。
秀吉みたいに男性側の種無しは一時的に活力を与えて治すことができても、あくまで一時的。
女性の場合は永続しての治療が可能である。
「凄い手が温かいですね」
「今帰蝶様に気を送っております……帰蝶様、幼い頃に流産した経験がお有りで?」
「……そんなことも分かるのですか……ええ、殿(信長様)と婚姻する前に私は父(斎藤道三)が美濃を乗っ取る為に美濃守護であった土岐頼芸と一度交わっているわ……その時に流産をしてしまって……」
「その時に胎内が傷ついてしまったようで、今気を流して回復を促しております。今しばらくお待ちを」
「もし」
「?」
「もし男児を産むことができればお主をその子の側付きにしてやる。小姓として他の者から嫌われていると侍女達から聞いている」
「耳が早いですね……その時はお願い致します」
「うむ」
俺は一気に胎内を回復させていき、帰蝶様の不妊治療を終えるのであった。
「侍女の方々もついでです、子宝が欲しいなら祈願致しますが」
「よ、よろしいので?」
「えぇ」
帰蝶様に付き添っていた侍女達にも孕みやすい様に排卵と着床がしやすい様に促した。
「今夜夫と交われば子宝ができやすくなっています。旦那を祈祷出来てないので確実とは言えませんが……」
「い、いえ、同じ時期に孕めるのであれば帰蝶様の子の乳母となれるかもしれないので!」
と喜んでいた。
一応軽度の催眠をかけているので侍女達は俺に好意を抱かせたが、帰蝶様は流石の精神力を持つお方で、効きが悪い。
まぁ子供が産まれれば良いので、後は信長様に気力を送り込むだけだ……。
「ほう、帰蝶に妊娠の祈願をしたと」
「はい、それを確実にするために信長様にも祈願をやらせてはもらえませんでしょうか」
「ぶ、無礼な!」
小姓頭の加藤様は俺の独断とも言える行動を叱責するが、信長様は楽しそうに眺めている。
「加藤よい、子宝が恵まれるのであればやる価値はある。で、又兵衛何をすれば良いか?」
「私の手を握っていただけたら気を流します」
信長様は手を出してきたので、俺は近づいて両手を被せるようにして信長様に俺の精力の一部を体内に送り込んでいく。
「お主の手は随分と鍛えられておるな……得意な獲物はなんだ」
「槍でございます。柴田様、下方様(左近様)、森様、前田利家の4名よりしごかれました」
「ほほぉ、それはそれは……おお、熱が体に伝わってくる……これは気持ちが良い」
「気を流し込んでおりますので、体に活力がみなぎってくるかと」
「うむ、うむ!」
よく見ると信長様の股間が凄くもっこり……というか勃起状態になっているではないか。
「体が熱くなってきた! まだかかるか」
「もう少しでございます」
そう言うと信長様は顔を赤らめて、ハァハァと息が荒くなる。
目がトロンと垂れており、なんだか嫌な予感がし始めた。
俺が手を離そうとした瞬間に逆に手を思いっきり握られ、俺の頭を逆の腕を回しこまれ、顔に押しつけた。
接吻……キスをされたのである。
しかも舌を入れられた深いやつ……。
俺の顔色は驚愕と男性とディープキスをすることになって気色悪くてみるみる青くなっていった。
「その気になった……又兵衛、お主衆道はしたことがあるか?」
「い、いえ無いです」
「衆道は良いぞ……余が教えてやろう。加藤、寝所の用意をいたせ」
「は、は!」
加藤さんも急展開でびっくりである。
そのまま腕をつかまれて、俺は信長様に寝所に連れ込まれると、服を脱ぐように言われて、断れば斬られると思った俺は渋々全裸になった。
「おぉ……又兵衛の又兵衛は馬並みであったか……」
俺のイチモツを見た信長様も勃起して無くて20センチある俺の男根を見て驚愕している。
そこから先は俺もなすがなされるままであったが、俺が掘られるのでは無く、信長様を掘る様に言われてレスリングを開始。
何度も俺は信長様の中で果てることになり、信長様はビクンビクンしながら絶頂していた。
こんな主君の姿は見たくなかった……。
ただ行為が終わると、信長様はつやつやになって俺の精気を吸い取り、過去一調子が良いと喜んでいた。
今なら子作りに励めそうだとも言っている。
逆に俺は女性は何人でも倒す事が出来るが、信長様1人に精気を殆ど吸い取られてゲッソリ。
そのまま俺は部屋を退室した後、信長様は帰蝶様を寝室に呼び、行為に励んだのだとか……。
俺の種付け能力を一時的に得て絶好調だった信長様は抜かずに10発もやったと夜番をしていた侍女から後々聞くことになる。
ただダメージが大きかった分、良いこともあり、俺が信長様のセフレになったことで嫌がらせをしていた小姓から一目置かれる立場となり、嫌がらせはほぼ無くなった。
というか、俺のイチモツが大きくなると1尺(30センチ)を超えるという噂が広がり、馬並みの大きさから馬や男根様という最悪なあだ名がつけられる事になるのだった。
ちなみに名付けたのは信長様である……。
それと俺はもう一つ気がついたことがある。
「あれ? 信長様って奇妙丸様という嫡男がいらっしゃるけど、正室の帰蝶様に子供が産まれたら……後継者ってどっちになるんだ?」
俺はもしかしたらやらかしてはいけないことをやらかしたかもしれない。
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