【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ナマコってオナホールに似ているよね

 7月半ば……領土の開発を進めながら、信長様より要請の入っていた新型大砲こと大和砲を越前で大量に造り、それを滝川一益殿が造る新造船へ運び込んでいた。

 

「随分と立派な船ですね滝川殿」

 

「又兵衛、この船はまだ完成していない。ここから鉄板を張り付けていくんだ。そして燃えない船にする」

 

 紀伊と伊勢の一部に領地を持つ滝川殿は紀伊の豊富な木材を使って、前年に壊滅した織田水軍の再建を急いでいた。

 

 秀吉殿と明智殿が中国地方方面を押し込んでいるものの、畿内完全制圧するためには、今だ10万人近くの門徒を抱えて抵抗を続ける本願寺を屈服させるしかない。

 

 その補給路である海路を封鎖し、食糧や弾薬の供給を断つしか本願寺は降伏しないであろうと信長様も言っていた。

 

 そのための海上戦力再編に引退したがっている滝川殿が駆り出されていたのだ。

 

「長男の一忠や次男の一時も十分大きいし、立派に育っている。私は残りの人生を茶人として暮らしたいのだが……」

 

「滝川殿、年上の柴田のオヤジ殿が頑張っているので、信長様も滝川殿を引退させたいとは思わないでしょう。それに様々な勢力入り交じる紀伊を統治できるのは滝川殿しか織田家には居ないでしょうに」

 

「あぁ……早く引退したい……」

 

 滝川殿とそんなことを喋っていたが、建造途中の鉄甲船は今までの日ノ本の船とは一線を画す巨大な船であった。

 

 しかも全面に鉄板を貼り付けるとなると、費用も馬鹿にならず、広大な領地と商業地を幾つも有する織田家だから建造できる船であった。

 

 金がかかっている分滅茶苦茶強力でもあるが。

 

 滝川殿、これを何隻作るんですか? 

 

「九鬼水軍と共同で9隻造る予定だ。1隻には40門の大砲を載せるから又兵衛には360門の大砲を建造し、運んできてもらいたい」

 

「分かりました。必ず完成するまでに運んでくることを約束しましょう」

 

「おお、流石又兵衛! 頼もしいな! よろしく頼むぞ!」

 

 こうして鉄甲船の建造は進んでいくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「今年はナマコが大漁か……」

 

 海岸の岩場に無数に転がっている海の鼠ことナマコ……。

 

 勿論これも種付けおじさんの能力が関係していての大繁殖だろう。

 

 ナマコは隠語で姫なき輪とも呼ばれ、ナマコの形が女性の産道に似ているから付けられた言葉である。

 

 というかナマコの姿を見て種付けおじさんとして真っ先に思い浮かぶはオナホールである。

 

 というか生娘の読み方は普通きむすめと読むが、読み方を変えればなまこと読むことも可能。

 

 ナマコ=生娘の図式が成り立つ……自分で言っていて頭痛くなってきた。

 

 まぁこいつが大漁だと何が良いって、明向けに売ることができる点である。

 

 中華料理ではナマコが高級食材として扱われていて、日ノ本はナマコの豊富な生息域として知られていた。

 

 大陸では黒ナマコを海のダイヤや黒いダイヤとも言われて高値で取引されていたのだ。

 

 まず海辺で取ったナマコの内臓を抜き取り、塩水で煮てから乾燥させることで乾燥ナマコこと海参(いりこ)と呼び方が変化する。

 

 日ノ本では古くから寄生虫(アニサキスなど)や痰の除去、肝臓への薬効があるとされて、薬として使われているが、中華では食材として使われることは先ほども話したが、漢方としてみると、朝鮮人参に並ぶ滋養強壮剤として使われるため、出産後の体力が低下している娘や風邪をこじらせた者、戦や天災等で体力が落ちている時に飲むとよいとされていた。

 

「こいつがなぁ」

 

 プニプニと黒い感触のナマコを手に取り、漁師に渡していく。

 

「漁師はナマコのわた……内臓がこれまた珍味だと教えてくれた」

 

 内臓なので日持ちしないのを何とか食べられないかと能登国の人が塩漬けにしたのが始まりで、このわたと呼ばれる日本三大珍味の1つである。

 

 ちなみに他2つの珍味はウニとカラスミである。

 

「本当大繁殖しているな」

 

「ええ、これだけナマコが大繁殖しているのは見たことないですわ」

 

 漁師の方もナマコが海岸を埋め尽くす勢いなので、少々困惑していたが、取れるだけ取って、海女さんなどと協力して乾燥ナマコに加工していき、それを津田家で買い取ってから、明に輸出した。

 

 密貿易であるが、明側はたいそう喜び、もっと送ってくれと催促されることになる。

 

 

 

 

 

 

 

「うっ……ふう……」

 

 種付けおじさん恐れるべからず……ということで、雌のナマコを1匹オナホール代わりに使ってみたが、感触は気持ちいいが、生き物の胃や小腸、大腸の中にチンコ突っ込んでいるのと同じなので、あまり気分はよろしくない。

 

 でも種付けおじさんが恐れてはならないと射精まで行くと、ナマコの体に変化が現れた。

 

「これは……オナホ化!」

 

 ナマコの体が変化し、まるで女性の体の様な凹凸が浮かび上がってきた。

 

「俺この性癖知ってるぞ」

 

 特殊性癖の1つ……オナホ化。

 

 状態変化系と呼ばれる性癖で、女性をオナホールに加工してしまう癖である。

 

 オナホになった者は意識の有無、顔やおっぱいが付いているか、それとも産道を見立てた円柱状の一般的なオナホールと同じ形か、射精されれば元の体に戻れる、戻れないの差など、オナホ化1つ取っても派閥がある業の深い性癖の1つであるが、このナマコはピンク色に変色し、完全にオナホにしか見えなくなっていた。

 

 流石に射精したばっかのナマコことオナホを食べる勇気は無かったので、海に投げ込んでその場では知らんぷりしていたが、そのオナホが数年かけて大繁殖して、岸辺に大量に漂っている正気度が削られる光景が広がっていた。

 

 男根様の祟りだとか、女性の形に見えることから、海に身投げした女の怨霊が宿ったとか色々言われることになるが、流石日本人。

 

 怨霊なら食っちまえとオナホ型のナマコを普通に食べ始め、それが絶品だった事で又兵衛の子孫の1人がこのナマコを養殖させて、女ナマコとして商品化し、御当地グルメとして現代にも残ってしまった。

 

 そのため外国の人達からクレイジーやオナホを食ってると変態国家日本人としてテレビで紹介されることになるが、又兵衛はこの時は知らないのであった。

 

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