【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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神河決戦 2

「ほぉ……あれが津田の旗印か」

 

 吉川元春は前線に出てきて、遠方に見える津田軍の様子を眺めていた。

 

「となると津田又兵衛もそこにいるのであろうな」

 

 この頃になると又兵衛の名声は全国に轟いており、信長の懐刀や打ち出の小槌、信長の金棒等様々な渾名がつけられていた。

 

 怪力などから今鎮西八郎という渾名もあったり。

 

 とにかく戦上手で文武両道、それで内政上手と統治者として手本にするべき人物と各地で伝えられており、吉川元春の耳にも又兵衛の名が入ってきていた。

 

「かの御仁と戦えるとは、これだから戦に出るのは辞められん。(小早川)隆景からは小言を言われるのだがな」

 

「元春様、前方の津田軍の陣形が奇妙な形を」

 

「うむ、見えておる……円形……か? あれでは前面の兵に負担が集中するであろうに……又兵衛も寡兵で焦ったか?」

 

「いかがしますか?」

 

「ふむ……」

 

 吉川元春はふと山沿いを見ると風が無いのに草木が揺れているように感じた。

 

「伏兵がおるな。1000ほど兵を割き、伏兵の対処にあたらせよ」

 

「は!」

 

「鉄砲には竹束を使い防備し、前進。こちらの方が兵数は多い、順当に正攻法で攻めるぞ」

 

「は!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石吉川様だ。伏兵を看破されるとは」

 

「こちらから襲いかかれば伏兵は崩れる……そうなれば兵数の多いこちらの勝利は揺るがない……ん? 空が暗く?」

 

「曇ってきたな」

 

 パンパン

 

「誰か手を叩いたか?」

 

「いや? 気のせいじゃないか?」

 

 パンパン

 

「いや、やっぱり聞こえる……なんの音だ」

 

「分からん、戦場で聞こえる幻聴か?」

 

 パンパン

 

「は?」

 

「な!」

 

 音が間近に近づき、音の方を見ると、ふんどし1丁の男が手を叩きながら目の前に迫っていた。

 

 手を叩いた瞬間に味方の兵達が奇声を挙げながら体が変形していく。

 

 男が過ぎ去った場所の兵達が次々に男根になっていくじゃないか。

 

「ひ、ひぃ! な、なんじゃあれは!」

 

「わ、わしに分かるか!」

 

 パンパンと手の鳴る音が響く度に男が瞬間移動を続ける。

 

 兵達は男を倒そうと刀や槍を振るうが、振るった瞬間に人の大きさの男根へと姿を変えられて、白い白濁液を亀頭部から噴出し、雨のように周囲に振り注ぐ。

 

 その雨に当たった兵達も次々に姿が変わり、胸が腫れ上がって金玉みたいになり、頭が男根化したりしていった。

 

 パンパン

 

「う、うわぁ!」

 

 あまりの怪異に屈強で知られた吉川隊の兵達も持ち場を離れ逃げ出そうとするが、目の前に裸の男がそこにいた。

 

 バシンと顔面を平手打ちされると、体が吹き飛び、地面へと落ちる。

 

 落ちた瞬間に奇形化が始まり、その男も男根へとかわり果てるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「できるとは思っていたが、実際にやれたか」

 

 前々から種付けおじさんであれば時間停止の技術を使った時姦が出来るのではないかと思っていたが、流石に時間を停止するほど種付けおじさんの力が高まっておらず、出来てなかったのだが、30歳を超えて、種付けおじさん最盛期に突入したことで、短時間であれば時間停止をすることができるようになった。

 

「発動は手を叩くこと、そして解除も手を叩くこと……停止できる時間はまだ1分程度か」

 

 女性を犯すには1分では足りないが、戦場で活動するには十分な時間。

 

 甲冑を着込んでいると動きづらいので、甲冑を脱ぎ捨てて、ふんどし姿となり、手を叩いて時間を止める。

 

 その間に敵兵に近づき、体にペタペタ触れる瞬間に種付けおじさんの能力男根化を発動させる。

 

 男根化というのも性癖の一種で、姉川の戦いで主に使用したが、負けるわけにはいかない一戦なので容赦なく敵兵を男根へと変えていく。

 

 一度男根になってしまえば、体液が尽きるまで射精し、射精した精液に男が触れれば男根にかわり果てる。

 

 女性が浴びればたちまち妊娠して数分後に出産へと陥る。

 

「すまぬな。戦の勝ち方は選べん。確実に勝つために行わせてもらうぞ」

 

 次々に男根へと変化していく敵兵であったが、時間停止を繰り返すこと20回。

 

 約20分で、敵兵は皆男根へと姿が変わっていた。

 

 俺は種付けおじさんの射精を自在に操る力で、男根達を寸止めにしていき、吉川本体がいる方向に並べて一気に放出させた。

 

 白い津波が吉川本隊に襲いかかる。

 

 

 

 

 

 

「やはり伏兵を看破するか。並の将ではないな吉川元春とやらは」

 

「看破されることを前提としてそれすらも戦術に組み込むうちの父上も頭おかしいですけどね」

 

 津田軍の中衛を任されていた部隊長の毛受近国とそこに付随されていたマリアの2人が喋っていた。

 

「前衛では鉄砲隊が射撃後に素早く槍隊へと移行に成功した。銀子が暴れまくっておるが、状況は拮抗といった状況じゃな」

 

「これを崩すとなると音将兄さんによる砲兵隊による砲撃のタイミングが重要そうですが」

 

「ああ、国崩しか」

 

 毛受音将率いる大筒改め新型の大砲を装備した砲兵隊が合図を待っていた。

 

 戦場の後方から砲撃で敵中部に攻撃できる砲兵隊は津田軍の切り札であり、マリアは以後の戦場で対策される可能性があるからと大砲は使いたくなかった。

 

 なので、別働隊を指揮している大将の又兵衛の働きに期待していた。

 

「しかし父上に着けた兵数500名で大丈夫なのでしょうか」

 

「なんじゃ、父親を信じておらぬのか近国は? お主神の使いじゃないのか?」

 

「まぁ元天使ですが……一応肉体があるのでどれだけ天運に恵まれていても、人は死ぬ時は死ぬのですよ」

 

「ふむ、そういうものか……じゃが、どうやらお主の父は打ち勝ったようじゃぞ」

 

 突如として山から白濁液の鉄砲水が吉川軍後方から中腹にかけて襲いかかった。

 

 多くの吉川兵は白濁液に流され、川に押され、そのまま泳げずに溺死していく者多数。

 

 流されずに残った吉川兵達は白濁液がかかった瞬間から男根化が始まり、手足をばたつかせて白濁液を周囲にまき散らす化け物へと成り下がる。

 

 津田軍は怪異現象に慣れているので、いったん吉川軍から後退して距離をとる。

 

 吉川軍の前衛は前方には津田軍が控え、後方からは男根化した化け物が白濁液を振りまき、更に汚染が広がっており、パニックになって潰走。

 

 1万以上の兵がいた吉川軍で生き残ったのは1000名を切り、歴史書には津田軍が妖術を使い吉川軍を壊滅に陥れたと書かれるのであった。

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