【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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仙人化する又兵衛

 ありのまま今起こった事を話すぜ。

 

 仕事を終えて家に帰ってきたと思ったら知らない嫁が増えていた……はい、ネタはこれくらいにしておいて、荒木村重の娘みくを側室に加えました。

 

 雫や他の嫁達からも良い子だから抱いてあげてと言われて、数日過ごした後に抱きました。

 

 孕ませました。

 

 みくの報告はこれくらいにしておいて、越後攻めの準備に取り掛からなければな。

 

「兵数は3万……鉄砲も1万丁は用意できるか」

 

 軍馬の数も5000頭を超える。

 

 新型の大砲の製造も準備できている。

 

 というか大砲製造だけど、いつの間にか男根みたいな製鉄施設が職人の手で出来上がっていて、刀には使いづらいけど大砲や鉄砲で使える鋼を量産できる反射炉……というべき代物が幾つもそびえ立っていた。

 

 一応金玉に当たる部分に鞴があり、そこから空気を送り、亀頭部分から白い煙が出るだけだから……卑猥ではない……はず……。

 

 職人も種付けおじさんに毒されたのか、野生の天才(変態)がいたのか……。

 

 とりあえず、鋼の生産量は上がっているから良しとしよう。

 

 そのお陰で長距離を砲撃できる大砲も150門近く用意できた。

 

 あとは田植え後に攻め込む……為に、上杉の調略を進めておくか。

 

 

 

 

 

 

 忍びを使って上杉の忍び衆と接触を果たした。

 

 銀子から聞いていたが、上杉謙信時代に武田や北条の諜報力に対抗するため、忍びの育成も進めていたらしいが、上杉謙信亡きあとのお家騒動で、忍び衆がどうなっていたか調べたところ、上杉景勝の方は給料は支払われないし、上杉景虎の方は北条の息がかかっているので、北条の忍びである風魔の下に付くよう強要されるしでどっちに付いても地獄という可哀想な事になっていた。

 

 こういう時に忍びの繋がりというのは強くて、霧丸が上杉忍び衆と接触し、引き抜き交渉を仕掛けた。

 

「霧丸、上杉方はなんと?」

 

「人として扱ってくれるのであれば寝返ると」

 

「そこまで困窮しているのか……加賀にまだ空き地は多いよな?」

 

「はい!」

 

「加賀の廃村跡地に忍びの里を作ることを許すし、身分も武士として給金を保証すると言って引き抜いてこい。これが証文だ」

 

 俺は津田又兵衛のサインと引き抜きの条件を書いた証文を霧丸に渡す。

 

「くれぐれも上杉にバレないようにな」

 

「は!」

 

 というわけで引き抜き工作を仕掛けたところ、上杉の忍び達はようやく人らしく生活ができると歓喜し、張り切った結果、手土産があった方が良いと判断したらしく、各城の見取り図だったり、越後各地の抜け道を記した地図、更には寝込みを襲ったのか、何名かの名のある将の首まで付いてきた。

 

「お、おう。よくやってくれた。仕事の分だけうちは金を支払うし、生活できるように支援するから津田家の為に働いてくれ」

 

「「「は!」」」

 

 ころっと寝返った上杉忍び衆に銀子は複雑そうな顔をしていたが、それだけ上杉が弱体化しているということ。

 

 兵法にも情報を制する者が戦を制すると書かれているように、津田家が先手を打って情報を制するのだった。

 

 

 

 

 

 

 今年も田植えの季節が到来し、各地で毛受式の田植えが始まった。

 

 種籾を塩水によって選別し、苗を納屋で育て、正条植えで田んぼに均等に植えていく。

 

 特に人口ピラミッドが崩壊していた加賀では田んぼの権利を再配分したり、田んぼの大きさを均一の長方形に整えた為、青々とした苗が風で綺麗に揺れていた。

 

 水を張った田んぼに鯉を放てば田植えは完了である。

 

 そして俺は水を張る前に各地の川を巡って川に大量の精子を放流していくのであった。

 

 例年通りのファラオ式農法である。

 

 これに限る。

 

「ただ今年は更にもう少し」

 

 耕すという言葉……実は種付けおじさんととても相性が良い言葉である。

 

 女性の事を開発して自分の男根の形に穴を整えることを耕すとも言う。

 

 まぁ肉棒を鍬、女性の恥部を生い茂る畑に見立てて何度も上下に棒が動く様が田畑を耕すのに似ている為つけられた隠語である。

 

 それに種をまくというのも種付けおじさん的には素晴らしい言葉であり、子宝を農作物に見立てるこれまた隠語である。

 

 それらを組み合わせ、今最盛期の種付けおじさんが力を使えばどうなるか……。

 

 鍬を持ち、雑草生い茂る休耕田に鍬を振り下ろすと地面が揺れる。

 

 それは未亡人が久しぶりに性行為を行い快楽を感じるように、再び田んぼや畑として蘇る動きをしていた。

 

「田畑も生き物ってか」

 

 鍬を何度も上下に振っていくと、雑草は枯れていき、黒色の濡れた土が露わになる。

 

 何度も繰り返してビチャビチャグチャグチャになったのを見てから、米の苗を連れてきていた息子達と共に植えていく。

 

「相変わらず父上の妖術はおかしい。あれだけ生い茂っていた畑が肥沃な田んぼへと変わり、苗を植えたそばから育っていくのだから」

 

「凄い勢いで成長していないか?」

 

「……もう稲穂が成り始めたぞ」

 

 一刻もすると稲穂が実ってしまい、息子達は唖然とする。

 

 遠目で見ていた村人達は神が降臨したと大騒ぎ。

 

 収穫機材を持ってきてなかったので、村人達にも分前を与えるからと機材を借りて、収穫していくのであった。

 

「こんな逸話何処かで……」

 

 種付けおじさんの知識を確認すると大陸に伝わる仙人の伝説で、杖を突きながら仙人が歩いた場所から稲穂が即座に実ったというものがあり、種付けおじさんの力は仙人の伝承の力まで有したという確認を得ることができた。

 

 まぁ他人に子宝を恵ませるとかは仙術に確かにあるが……。

 

 種付けおじさん仙人説が頭の中でイコールで結びつき始める馬鹿げた構図が出来上がったが、この時実った米と毛受家が育てていた毛受米を掛け合わせた新品種の津田米は既存種の3倍近くの収量を誇っていた毛受米の更に2.5倍の稲穂が実る奇跡の米となるのであった。

 

 味も良く、それで寒さや干ばつ、病気にも強い為、織田領内を経由して広まっていくが、この米陸田でもよく育つ為、甲斐を統治していた柴田のオヤジ殿が歓喜するのであった。

 

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