【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「信長様……」
乱が終結し、徳川家は滅亡。
しかし、織田家も甚大な被害が出ていることは事実。
それに毛利や北条といった大勢力もいる中で、織田家を立て直さなければならない。
「……分かっている……分かっているが……流石に此度は堪えた……」
信じていた者の謀反、後継者の死、それを支えるために育てていた若手人材の払底、友である徳川家康の死に気が付かなかったこと……色々な要因が重なり心労は計り知れない。
「馬、今しばらく側にいてくれ」
「私でよければいつまでも……」
そんな感じの会話をしていたが、結局のところ、交わる流れになり、俺は種付けおじさんとして信長様に白濁の気を注入するのが一番元気になるだろうと、種付けを開始。
信長様はよがり狂って、一時辛い現実から快楽に身を委ねることになるのだった。
安土城にて、俺、明智殿、秀吉殿、柴田のオヤジ、丹羽殿、滝川殿、そして当主代行に就任していた織田信道様の7名に性転換した信長様を含めた8名が狭い部屋に集まり密会を開いていた。
「この少女が信長様だぎゃ?」
「猿、訛った言葉になっておるぞ」
「しかし、柴田殿……いくら何でも信長様が少女になっているというのは驚きますよ」
乱が収束したのに伴い、俺から信長様を生きながらえせるために、神通力を用いて、新しい肉体を作り上げたと説明。
信じられないだろうなって思っていたが、俺が今までやってきた神業の数々や合戦時に妖怪の様に様々な摩訶不思議な現象が起こっていた事から、ある程度納得されてしまった。
信道様からも、
「又兵衛らしいな」
と苦笑い。
その場に居た全員が信長様の復活を認めることになったが、信長様自身は流石に少女の体になってしまったことで、家長として織田家の統制を行うことは不可能と言い切り、織田家をまとめ上げるのは信道に託すと伝えられた。
「信道には又兵衛の娘が嫁いでいたよな?」
「はい、嫁いでおりますが……子供はお腹の中にいるまでで」
「流石又兵衛の娘だ。孕むのも早いが、此度は都合が良い。信道、亡き信忠の子、吉法師を養子とし、信道の子が女であればその子と吉法師を婚姻させろ」
「血が濃すぎませんかね?」
俺はツッコミを信長様に入れるが、複雑化してしまった織田家の家督相続問題を収束させるにはこの手しか無いと断言。
それに吉法師はまだ幼すぎて政治はできないし、補佐役で家中の統率が必ず乱れると信長様は断言。
「(滝川)一益と(丹羽長秀)米五郎左の2人は所領を申し訳ないが、旧徳川所領の再興を頼む。他の者では所領が大きく成りすぎる」
「「は!」」
女の子になっても家中統率できるカリスマがあるのが信長様らしいが、信長様は信道様にこうも言っていた。
「安土城を政治の中心に置いてもいいが、石山を陥落させ次第、石山跡地にも政治的拠点を置け。そこは信広か津田信澄を配置させろ」
「叔父上達をですか?」
「ああ、彼の者達であれば畿内の睨みを利かせるは十分な器があるからな」
色々決まってくるが、信長様の身は俺こと又兵衛が預かることになり、何なら帰蝶様も安土から俺のいる越前に移動することに。
信道の補佐には重臣クラスの息子達(俺だと高貞とか初鳴とか、秀吉殿だと秀頼殿とか)や親族を派遣することを決定し、信長様的には中央集権化を一気にやりたかったが、ことここに至り、それは不可能となったので、織田家を頂点とした譜代家臣による合議制の体制へと移行していくことになるのだった。
織田家家督問題もひとまずの決着し、結局俺は北陸の守りを任されたことと、織田家の多くの家臣達が信忠様と共に出来のよい嫡子を失ったので、中には子供が居なくなってしまう家もではじめていた。
そこに信道様の許可をとって、俺の息子や高貞の息子を養子入りさせる。
特に高貞は嫁を50人近く抱えて、毎年孕ませていたから、男子が余りまくっていて、最初は忍びとして育てる感じだったが、困っている家があるならと、息子を次々に養子に出していき、津田家、毛受家の血を広めていく。
それにうちの娘達も織田家重臣のご子息に嫁がせることで、血縁関係を更に広めていく。
種付けおじさんとして、俺の血が広まるのは……なんというか感動に値するのだった。
あと数話で完結予定です。
お付き合いいただけると幸いです。