【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

26 / 202
ローションオイルとロウソク……これもおじさん作れるんだよなぁ

 ある日俺は秀吉さんとしょうもない話をしていた。

 

「やっぱり女性は胸が大きくて尻も大きいのが良いと思うが! 又兵衛はどう思う!」

 

「それには同感ですが、平べったい胸や痩せている人も味わい深いですよ。色々食べさせて肉付きを良くしていく過程なんか征服感が湧き出て最高ですよ」

 

「ほぉ、そんな楽しみ方が!」

 

「でも良いんですか? ねねさんも魅力的な女性じゃないですか」

 

「それはそう、オイラにはもったいないくらいに良い女だよ!」

 

 ここから秀吉さんによるねねさんへの惚気タイムが始まったが、いつものやり取りなので割愛。

 

 この時代には珍しい恋愛結婚に近い結ばれ方を秀吉さんとねねさんはしたので今でもお熱い。

 

 夫婦仲で比べられるのは(前田)利家のまつさんも比較対象になることがあるほどのおしどり夫婦である。

 

 え? 俺? 

 

 ハーレム野郎過ぎておしどり夫婦とはまた別かなって……。

 

「仕事の話になるんだが、油の値段が高くてな。何とか下げることは出来ぬか?」

 

「油の値段ですか……」

 

 俺が家で普通に揚げ物をしていたりするが、それは豚のラードだったり買ってきた菜種油を繰り返し使って食べていたのであるが、ラードは限りがあり、菜種油は高級品の類であった。

 

 この時代の日本で揚げ物文化が浸透してないのは油が高いからというのが大きい。

 

 それに夜に活動するための照明器具として行灯が使われることもあるが、これには油が使われる。

 

 そのため油を安く入手できれば城で油の管理を任せられている秀吉さんは大きな功績になるのである。

 

「又兵衛の知恵でも難しいか?」

 

「一応考えは無くは無いですが、要は油の使う量を減らすことと、今油として使われてない物を油として使うのはどうでしょう」

 

「どういうことだぎゃ?」

 

「時間ある時に家に来てください。今実験をしていますので」

 

「ふむ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、秀吉さんが俺の家を訪ねてきた。

 

 なんか利家も一緒に来たが……。

 

「ずるいぞ藤吉郎! 又兵衛の家に行くってことは美味いものを食べる気だな」

 

「だから今回は仕事の話だ!」

 

 そんな事を言い合いをしていたが、2人を俺は倉庫に案内した。

 

「あ、又兵衛様、準備整っています!」

 

「よし、ありがとうな」

 

「はい!」

 

 孤児の1人に準備を手伝ってもらい、俺は秀吉さんと利家に新しい油を紹介していく。

 

「まずはこれ、米油だ」

 

「米油? 米から油を採るのか?」

 

「正確には米ぬかからな。米ぬかの油分を抽出して油を作るんだが……米の収穫量が10俵(300キロ)で採れる米ぬかは1俵に満たない。まぁ仮に半俵(15キロ)として、そこから食べられる米油になる頃には……1貫(3.75キロ)にまで減ってしまう……ただ米の副産物として抽出出来ることは大きいですよね?」

 

「確かに精米する時に出る米ぬかから油が作れるのであれば凄いな。菜種は1俵(30キロ)から3貫採れる事を考えると採取量は少ないが……」

 

「でも藤吉郎、多くの地域で米から油を搾ればそれなりに量にはなるんじゃないか?」

 

「利家の言う通りだぎゃ、又兵衛、抽出方法は簡単か?」

 

「それなのですが、難点が圧縮するのに複数回のろ化が必要で、菜種油やごま油を搾るよりも複雑化しているんですよね」

 

 俺は秀吉さんに抽出工程のリストを渡す。

 

「確かに少し複雑であるが、初期投資をすれば出来なくは無いか?」

 

「あとは蝋燭を俺なりに作ってみました」

 

 そう言って俺は若干黄色の蝋燭を差し出した。

 

「蜂の巣が蝋の成分があるので蜜蝋を作り、それを蝋燭にしてみました。個人的に養蜂をしているのである程度の量は用意できるかと」

 

「確かに蝋燭が多く手に入るのであれば行灯に油を使わなくて済むな」

 

「はい、なので蝋燭の方は量産ができ次第秀吉さんに卸しますが」

 

「うむ、商人に頼むより安く済むならありがたい」

 

「個人的には米油の量産をお勧めしますがね」

 

「そうだな……話を聞いたからには利家にも手伝ってもらうぞ」

 

「ええ! そりゃ無いぜ藤吉郎!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 油であるが、俺の場合作ろうと思えば幾らでも作り出せる事が油の研究をしている時に判明した。

 

 というのも種付けおじさんの能力で水をローションオイルに変える効果があることが判明した。

 

 水瓶に手を突っ込んで念じる事十数秒すれば、水は油に変わり、仄かにフルーツ系の香りもする。

 

 最初はその油を使って石鹸を作ってみたが、食用でもいけないか? と思い、揚げ物にして食べてみることにした。

 

 食べてみると味はほぼオリーブオイル。

 

 ただ仄かに柑橘系の爽やかな匂いが鼻を通り抜ける感覚と言えば良いか……。

 

 ただこれは表には出せない為、嫁達とのローションプレイに使ったり、石鹸に変えて、温泉の特産品として売り出すに留めた。

 

 また、蝋燭の方も、ロウソクプレイの一環からか、製法が頭に入っており、すぐに蜜蝋を作るだけでなく、米油の廃油からも蝋を抽出して蝋燭を作れることが判明した。

 

 一応孤児の子供達に畑仕事が無い日には内職として蝋燭を作って貰っているが、売り先が無くて困っていたのである。

 

 なので、秀吉さんから話が来た時には売り先が出来て喜んだ。

 

 今まで嫁達とロウソクプレイに使うか他の村人に配るくらいしかなかったからな。

 

 ちなみに元くノ一の4人はロウソクプレイ……というか紐を用いた拘束プレイ等のSMプレイにハマり、捕虜になり尋問されるくノ一という役で楽しんでいた。

 

 まぁこれをこっそり見ていた孤児の子達の性に対する価値観をぶっ壊したのは言うまでもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「というかマジでどういう原理かねぇ」

 

 水瓶に手を突っ込んで念じて数秒……トロットロの油に水が変化し、その油で鶏肉を揚げていく。

 

 揚がったのはちゃんと唐揚げである。

 

 若干油の香りがついているので、柑橘系の爽やかな匂いが漂う。

 

「おらーガキども飯だぞー」

 

「飯! 皆飯だって!」

 

「「「わぁ──ー」」」

 

 孤児で拾ってきた男女半々の子供達総勢10名。

 

 物乞いを町でしていた子や、寺に預けられていた子、中には幼い身でありながら児童買春をやらされていた少年少女もいた。

 

 性病関係は俺の力で治してやり、今では畑仕事の手伝いや小物の作製、蝋燭の製作をやらせていた。

 

「又兵衛様〜菊も又兵衛様みたいな立派な武士になれますか?」

 

「なれるかじゃない、なってもらわないと困るんだよ。さぁ唐揚げが揚がったから手を洗ってから沢山食って体を大きくしないとな」

 

「は、はい!」

 

 やっぱり俺を見て育っているため、男達は俺に憧れて武士になりたいと言い、俺や家臣達から武芸を習ったりもしていた。

 

 菊みたいに俺に熱い視線を向けてくる奴もいるが、俺は好き好んで衆道をしたいわけでは無いので、そっち系は遠慮したい。

 

「菊! また又兵衛様に色目を使って! 立場を弁えなさいよ!」

 

「藍こそ又兵衛様に色目を使ってるじゃん! この前までガリガリだったのに肉付きが良くなったからって!」

 

「なによ! 女として産まれたからにはいい男の子供を産みたいのは普通でしょ!」

 

「良いなぁ、僕も女に産まれたかった!」

 

「あまり大声でそんな事を言うなよ……」

 

 俺は2人をなだめながら、ご飯をよそっていく。

 

「嫁達にもご飯が出来た事を伝えてきてくれ」

 

「「はい!」」

 

 返事だけは一丁前で2人は嫁達を呼びに行った。

 

「まったく、子供達は武士になれる立場にあることをもっと感謝しませんと……」

 

 そう言うのは家臣の霧丸である。

 

「霧丸も飯食いに来たのか?」

 

「いえ、それよりも又兵衛様が喜びそうな物を手に入れました」

 

 霧丸が腰に下げていた袋を渡すと黒い種が大量に入っていた。

 

「これは?」

 

「又兵衛様が欲しがっていた木綿の種です。三河より強奪してまいりました」

 

「よくやった霧丸!」

 

「ありがたきお言葉」

 

 これで来年から綿栽培が出来る! 

 

「三河方面の情報は他にあるか?」

 

「そうですね……三河一向一揆の終息によりだいぶ三河の情勢は安定化しました。松平家康様の力量のお陰かと」

 

「松平……家康?」

 

「何か?」

 

「家康……徳川家康か!」

 

「徳川……ですか?」

 

 霧丸には困惑させてしまったが、俺はこの時に三河の大名が徳川家康であることを認識するのだった。

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