【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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戦国の性マスター松永久秀が現れた。どうする?

「ほっほっほっ……そう気を張らんでもいい。儂に会いたかったのであろう?」

 

 現在俺は多聞山城にて松永久秀殿と面会することが出来ていた。

 

 というのも、現状松永久秀殿は政治的にも軍事的にも畿内で孤立していたのである。

 

 政治的には三好家の新当主となった人物との関係は普通であったが、三好三人衆と呼ばれる三好家の重臣の面々とは一緒に将軍暗殺をやった仲であったが、その後の政治思想の違いで決別。

 

 三好三人衆は松永久秀殿の仇敵である筒井家と同盟を結び、松永久秀の大和を攻撃開始した。

 

 これに対してカウンターで逆攻勢を行ったのだが失敗し、多聞山城に籠って次の反撃のチャンスを伺っているのが、現状の松永久秀殿である。

 

 ただ国衆と呼ばれる小領主単位で見ると、松永久秀殿に同調する領主も多く、何とか防衛線を引くことが出来ていたのである。

 

 そこに織田の家臣を名乗る人物が現れたらどうなるか……。

 

 現状京に進出出来そうな大名は織田家以外居らず、織田家が京に進出してくれば、盤面が一気に動くと感じていた松永久秀殿は織田家と繋がりを作るために、俺が大きく動く前に情報をキャッチし、客人として城に招かれたのであった。

 

「単刀直入に聞こう。織田信長は畿内進出に意欲的か?」

 

「はい、ただ正確な情報が錯綜しているので、私が自らの足で調べに来た次第で」

 

「なるほどのぉ……」

 

 松永久秀殿は茶を出してくれた。

 

 茶道は聞きかじった程度の知識しか無いが、とりあえず覚えている範囲でやってみる。

 

「ふむ、不格好ではあるが無教養であるわけではないか……密偵に出す程度の家臣でこれだけの教養があるのであれば、織田家は相当な力を有しているのぉ……」

 

 流石天下人と呼ばれた三好家の重臣。

 

 俺の動きだけで、織田家の国力も測り始めている。

 

「結構なお点前で」

 

「うむ、織田は何を求めている? 権威か? 領土か?」

 

「信長様は天下を望みで」

 

「ふむ、畿内全域か」

 

 この時代天下と言えば畿内全域を示す言葉であり、日本全国を治める……というニュアンスでは捉えられなかった。

 

 言っちゃ悪いが、それが出来た人物は室町時代でも南北朝を統一した足利義満とその息子の四代将軍の足利義持の2人以外は全国に号令出来るほどの影響力を持っていなかったのである。

 

 信長様もまだ天下を狙うと言っていたが、それは京や畿内を抑えるという意味合いが強く、全国統一のことは10分の1程度の先の目標であった。

 

「ふむ……幾人の天下人と呼ばれた人物達が畿内の確保または維持に失敗してきている。言っては悪いが強大であった三好でもこのザマだ。田舎者の織田家がそれをできるのか?」

 

「織田家ではありません。織田信長様だから出来ると思うのです」

 

「ふむ、個人の技量によるものか……畿内は魔境だぞ」

 

「それも覚悟の上で」

 

「うむ……お主……名を何と言う」

 

「毛受……毛受又兵衛です」

 

「又兵衛か。お主は何か得意なことはあるか?」

 

「武芸全般……と言いたいですが、松永久秀殿には性技と答えた方がよろしいでしょうか」

 

「ほう! 儂に性技が優れると言い切るか!」

 

 この松永久秀殿は領民から聞いた限り性に関する知識に一家言ある人物であり、自らの手でセックスレスハウツー本を執筆していたり、既存の性技の技術書の改編を行ったりもしていた。

 

「認識のすり合わせからで、性行為により私は男女共に健康に導くことが出来ると考えており……」

 

 俺は持論を展開していくが、要約すると正しい性行為をすれば男女共に精力がみなぎり、それが健康や子孫繁栄に繋がりますよというのと、食事によって精力を付けさせることが可能で、他にも食事に気をつければ健康を維持できますよという現代でも当たり前の食膳療法を話した。

 

 現代だと栄養素が分かるため、食事の質で健康が変わるのは当たり前とされているが、戦国時代の人にこれを言ってもなかなか理解されないのであるが、松永久秀殿はどうやら同じ意見を持っていたらしく、頻りに頷いていた。

 

「なるほど……儂も大まかには同じ意見であるが、時と場所の禁忌についてはどう思う?」

 

 松永久秀殿が言う時と場所の禁忌とは台風や地震等の災害が起こった日だったり、立春、立夏、立秋、立冬、春分、秋分等の季節の区切れ目も天地の寿命を奪う行為と言われていた。

 

 場所はトイレの中、仏間、井戸の前で性行為を行うと神罰が起こるとされていた。

 

「確かに野分(台風の昔の言葉)や地震の時は性行為に励むより、避難や家の補修の方をしなければいけませんが、季節の区切れで行為を行うのは逆に考えれば天地から力を授かった子が産まれると捉えられませんか?」

 

「あとは神罰もそうですが、そういう場所で行為を行うのは背徳感が盛り上がり、より情熱的になると思われますが」

 

「お主は神罰を恐れぬのか?」

 

「うーん、神様は居るとは思ってますが、その程度で目くじら立てる器量であれば神に成れるとは思えませんが」

 

「ほっほっほっ! それは確かにそうであるな!」

 

 松永久秀殿とはそのまま話が盛り上がり、精力を肉体に流し込む事が出来ると言うと、儂にやってみてくれと興味深そうに言われた。

 

 俺は全身のマッサージをしながら精力を注入していくと、松永久秀殿は

 

「おお! 体のあちこちが痛かったが、一気に不調が治った! 活力がみなぎるではないか!」

 

「精力がみなぎった状態であれば、体の内側から活力が湧き出るものです」

 

「うむむ、そうじゃな! よし、女を呼べ、又兵衛は精力を操る事が出来るのであろう? 儂と女を使って性技比べといたそうぞ」

 

「よろしいので?」

 

「ああ、構わん構わん! 一夜限りの相手じゃ」

 

「では遠慮なく」

 

 やることがAVのそれであるが、松永久秀殿は俺の息子を見て驚愕する。

 

 しかし、これも精力を操る事が出来れば、イチモツを大きく出来ると説明すると納得された。

 

 そのまま松永久秀殿は側室の方と、俺はその侍女の方とそれぞれ性技を見せ合いっこしながら行為に及んだ。

 

 前座の重要性、女性が感じやすい位置の探り方、心地よい体位……俺は種付けおじさんの知識の中にある四十八手を松永久秀殿に見せつけた。

 

 一晩……朝が明ける頃には女性は見せてはいけないようなアヘ顔を晒しており、松永久秀殿は感動のあまり涙を流していた。

 

「儂は今日、本物を見たり」

 

 そう言うと溜め込んでいた精を絶頂射精。

 

 松永久秀殿も床に倒れ込み、俺は控えていた松永久秀殿の家臣の方に案内されて、体を拭いた後に食事を頂き、四十八手の体位を書いた指南書を松永久秀殿に渡すのであった。

 

「これからは又兵衛、お主を儂は兄弟と呼ぼう」

 

「いや、良いですって……」

 

「いや、儂はそう呼ぶ! あれだけの性技……儂は悟りを開くに至った。まさにあれは神の技だ」

 

「大げさですって……」

 

「儂はこれを広める使命が出来た! 必ず三好三人衆や筒井の馬鹿を打ち破って見せようぞ!」

 

 松永久秀殿は大ハッスルするのであった。

 

 

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