【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ある日のこと、俺は玉と紅に手伝ってもらいながら書物の執筆をしていた。
あと字が綺麗な菊八にも手伝ってもらっている。
「悪いな玉に紅、菊八も……書物の執筆を手伝わせてしまって」
「いえ、私達も主様に何度も読み聞かせてもらった物語を書物に纏めるのは忘れづらくなるので助かります」
「うんうん! 主様に沢山物語を聞かせてもらいましたからね……懐かしいな〜、私と姉様と主様の3人で住んでいた頃が……」
多くは千夜一夜物語を日本風に直した物や、現代でも不朽の名作とされている物語、俺が即興で考えた物語の中で印象深いのも忘れないように書き留めている。
小牧山城で働いている頃にも物語を纏めて、信長様に納めていたが、子供達が大きくなる時の教材としても使えるので、どちらかと言うと物語集というより国語の教科書に近い。
子供達も一番大きい子は小学校低学年くらいの年齢になっていたので、ちょうど教科書的なのが欲しかったのである。
「又兵衛様、この算術書写しているんですけど、これ外に漏れたら大丈夫ですか?」
「菊八、普通に大丈夫じゃ無いかな」
菊八に作ってもらっているのは算数の教科書で、俺が覚えている限りの四則算……足し算、引き算、掛け算、割り算と少しの図形の問題に年貢の徴税の練習問題に、検地のやり方なんかも書かれている。
それを上中下の3巻俺が見本を作り、菊八に清書してもらっていた。
ちなみに菊八に字を教えたのは俺なので、戦国時代に使われていた崩し字ではなく活字で書いてもらっていた。
玉と紅も活字で書いてもらっている。
「教科書……でしたっけ? これがあれば子供の勉強には困りませんね」
「ああ、出来れば歴史についても纏めたいが、それは霧丸達に書物を集めてもらっているからそれ次第だね」
現代だと容易に手に入る教科書……書店に行けば参考書や技術書も手に入るが、戦国時代だと簡単には手に入らない。
しかも質も良いとは言えず、掛け算の九九なんかが言えるだけでも数学者扱いである。
ちなみにうちではたらいている忍び衆や嫁達、元孤児の菊八達には四則算だけでなく、簡単な図形の導き方や距離の測り方なんかも彼ら彼女達に叩き込んだ。
これにより周りから見たらうちの家臣達は数学に強い人が揃っているように見えるし、ある程度の政務を行えるようになっていた。
「正直、ここまで分かりやすい教育の書……教科書だと算術家の家や書物を扱う家の飯の種を奪うことになるから、あんまり表には出せないからね」
なるほどと菊八は言う。
すると戸が開き、熊部と稲葉重通が入ってきた。
「又兵衛様、この算術の書……凄く分かり易いです! 正直算術は苦手でしたが、例題も分かり易く、それでいて実践的でありがたいです!」
「稲葉殿は物覚えが良いですよ……直ぐに俺追い抜かれそうで……」
「熊部殿の教えが良いのですよ」
と2人が言い合っているので、俺は別の書も読むかと重通に問いかけると、勉強熱が入っている重通は是非と今度は国語の教科書を手に取ると、るんるんで部屋を出ていった。
「熊部、また見てやってくれ」
「あの……正直7つも上で、身分も高い人を教えるの気が引けるのですが……」
「熊部、偉くなりたいんだろ? だったらこれも勉強だよ!」
「うへぇ……頑張ります……」
「ふぅ~」
俺は温泉の洗い場にて、今後どうするべきかを考えていた。
「あ、又兵衛様だ」
そう言って入ってきたのは、はじめ達くノ一組。
「ん? 時間被ったか?」
「なんか思い詰めてたので時間合わせて来ちゃいました……背中流しますよ」
「お、悪いな」
石鹸を手に取ったはじめは泡立て、手ぬぐいで俺の背中を洗い始める。
「気持ちいいですか?」
「ああ、気持ちいい……」
するとふにゅんと気持ちいいたわわが当たる感触が……
「はじめも乳大きくなったよな……」
「又兵衛様に揉まれてね」
今では立派なメートルおっぱいである。
「はじめも……いや、里子、もも、鈴も今の生活はどうだ? 忍びの頃より良いか?」
すると里子は
「そうですね……くノ一で任務をしてきた私達に今の生活は極楽ですよ。命の危険は無いですし、好きな人の相手をしていればいいですから。それにくノ一だからと差別されることも無いですし」
「はじめはどうだ?」
俺は背中に乳を当てて泡立ているはじめにも聞く。
「そうですね……今の方が幸せですね。飢えることも無いですし……私は里子達みたいに任務に出ることは無かったですが、血を繋げるための母体としての役割が大きかったので、好きな人に嫁げて最高です! 料理も美味しいですし、温泉にも毎日浸かって身体を洗えますし」
背中だけでなく、太ももの方にはじめは身体を寄せて、上目遣いで俺を見る。
ニヒィと笑顔を見せる。
「何悩んでるんです?」
「これからの事を少しな」
「これからの事?」
はじめは胸を上下に動かしながら泡立てることを続ける。
「美濃攻略が終わり、上洛が行われるまで武功を立てることも無いだろうなって……あとは俺侍大将になったから、今までみたいに少人数ではなく、1000人単位の部隊を率いる立場になったからな」
「怖いのですか?」
ムニムニと胸が俺の胸板に当たる。
はじめの顔がどんどん近くなる。
「怖い……というより慣れない事をやる緊張だな。まだ20にもなっていない若輩が部隊長だぞ。部下が付いてきてくれるか……」
「又兵衛様は又兵衛様のやれることをしっかりやっていれば良いのですよ! そうすれば必ず出世出来ますから……信長様も又兵衛様の話を聞いている限り、実力主義の方なのでしょ?」
「まーね」
「だったら心配無いですよ。又兵衛様のやれることをやれば!」
「そーですよ!」
後ろから声が聞こえたので振り向くと、すでに身体を洗い終えた里子、もも、鈴の3人が湯船に浸かっていた。
おっぱい大きいと湯船に浮かぶのな……ハリのある球体が6つ浮かんでいた。
「又兵衛様が更に出世してくれたら、私達もっと子供産みますから!」
「そうそう! 10人は産みたいです!」
「じゃああたしは11人!」
既に3人は産んでいるのに元気なことで……。
「だぁぁ! 悩んでいるのが馬鹿馬鹿しくなってきた! 4人とも尻向けて並べ! 種付けの時間だ!」
「「「「いや~ん!」」」」
温泉からは喘ぎ声が夜空に響き渡るのであった。