【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
梅雨も終わり、夏が始まった。
「暑い日には川辺で涼むのも良いですねぇ」
今日は滝が近くにある上流の川で川遊びを家臣達や家族と一緒にしていた。
「男熊部! いっきまーす!」
5メートルくらいの滝から、滝つぼに向かってジャンプして飛び込む。
ドッボーンと大きな水しぶきが上がり、子供達から拍手が巻き起こる。
「熊部凄い!」
「もう一回やって!」
「はは、若様方男熊部! もう一度飛び込みましょう」
「「「キャッキャ」」」
「おんどりゃ熊部! 子供達の人気を掻っ攫おうとは良い度胸じゃ!」
「やんのか栗犬」
「おう、やったるけん! 次飛び込むのはワシじゃ!」
「熱く成りすぎて怪我するなよ」
俺は滝つぼに飛び込みをする家臣達に注意をしながら、昼食の準備を進める。
キャンプで食べる物と言えばバーベキュー。
玉ねぎ、長ネギ、もやしを焼きながら、豚肉を豪快に焼いていく。
「オラーガキ共、肉焼けたぞ」
豚肉を包丁で切って器に盛り付けて、子供達に渡していく。
大きい子供達は熱々の肉にソースをかけて味わっている。
「温泉もいいですけど、暑い日には川で涼むのも格別よね」
川に足を付けて涼む雫に対して、くノ一4人組は褌姿で泳いでいた。
「敵から逃げるために泳ぐ技術は身につけています!」
「あたい達の泳ぎ、ご覧あれ」
でっかい乳を浮袋代わりにしながら、子供達に色々な泳ぎを披露するが、一緒に来ていた大蔵長安は泳いでいる彼女達を見て
「眼福眼福」
と、鼻血を出しながらニヤついていた。
コイツと仕事をしていてわかったが、結構なムッツリスケベなんだよな……。
温泉とかも混浴なのを良いことに、村の若い女性をエロい目で見ていると他の家臣達から告げ口をされていた。
気持ちはわかるので、熱田や津島にお使いに行かせて、少し多めに金を持たせ、娼館で楽しんでこいと、部下の労いをしていることも……。
お陰で大蔵長安からの俺の評価は甲斐で仕えていた武田信玄よりも高かった。
ちなみにこの手のお使いを行かせる回数が多いのは次が稲葉重通で、ちゃっかり元僧であった武田恵瓊も性欲があるらしく、お気に入りの嬢に通っていた。
恵瓊には
「金払うから身請けしてこいよ」
と、せっついていたが、自分のお金で払うから意味があると断られ、嬢の身請け代金を稼ぐために仕事を頑張っていた。
真面目だなぁ……。
「文いきますよ!」
「玉さん、かかってこい!」
文、白、玉、紅、奈々の5人は子供と一緒に川でボール遊び。
牛の皮で俺が作ったボールで遊んでいた。
牛皮なので柔らかくは無いが、蹴っても怪我しない程度の反発力のある玉であり、子供達にサッカーをして遊ぶ時は足の指を折らないように、革靴のブーツを履いて遊ぶように教えていた。
村の子供達の間でも、石合戦みたいに怪我する可能性が低く、ボールとゴールになる目印を置けば遊べるサッカーは俺の領内では流行っていた。
なんなら大人の兵士達も部隊対抗でサッカーのチーム戦をする遊びをしたりもしている。
そんなボールを使って水上バレーボールみたいな事を嫁達と子供達はしていて、楽しそうに遊んでいる。
お市は望に教えてもらって泳ぎの練習。
茶々や初等の小さな子供達はお手伝いのおばさん達と共に家に置いてきて、育児のストレス発散をしてもらっている。
「結構、泳ぎって楽しいのですね」
お市が川岸に上がってきて、興奮しながら肉を焼く俺に声をかけてきた。
「だろ。お市もどうだ? 肉焼けたけど」
「いただきます」
箸でつまみながら、お市も美味しそうに肉をかぶりつく。
「又兵衛、私にも肉ちょうだい!」
「はいよ、雫」
褌姿の雫にも肉を渡すが、改めて、胸は普通くらいだが、太ももがはち切れんばかりに雫はデカい。
太ももの化身だな。
「いやらしい目で見てたでしょ」
「雫は下半身がエロすぎるんだよ。それに黒く変色した乳首が余計エロさを際立たせるし、桃の様な尻もエロスを引き立たせる」
「エロいエロいって……変態! スケベ!」
「相変わらず2人は仲が良いですね。良いなぁ雫は……昔から又兵衛と一緒に生活できていて」
「この変態との付き合いも10年以上になるからね! 慣れたものよ」
「夜の弱さは慣れてないけどな」
「又兵衛が強すぎるのよ!」
いつもの掛け合いをして、鉄板の管理を稲葉に任せ、俺も褌一丁になって川に飛び込む。
すると手には魚を捕まえていた。
「とったど~!」
子供達や家臣達から拍手が巻き起こるが、カッコつけていたら、頭上から熊部が落ちてきて、水中に叩きつけられた。
「何やってるんだか……」
雫も呆れ顔である。
「熊部、落ちるんだったら下を注意しろ! 俺以外だと大怪我だぞ!」
「す、すみません」
「じゃから熊部危ない言うたろう」
「栗犬も煽るな! 気をつけろ!」
「「はい……」」
その後も川での水遊びは夕方まで続くのであった。
今年の野分……台風は強烈で、夏真っ盛りに直撃した。
「雨が酷いな」
「けたたましい音ですね」
今日は家の雨戸を閉め切って、扉が飛ばないように補強し、手伝いさん達も危ないからと雨が強くなる前に家に返した。
なので、家の中は久しぶりに家族だけである。
子供達は囲碁や将棋、積み木や人形で遊び、母親達はお菓子を囲んで茶会。
食べているのは大麦粉、蜂蜜、豆乳、米油を混ぜて焼き固めたクッキー擬き。
それをカ◯ピスの原液擬きに抹茶粉を加えて水で薄めた抹茶カルピ◯を飲んでいた。
味は案外悪くないが、俺は普通の◯ルピスを飲んだほうが美味いと思う。
俺は木で美少女木像を久しぶりに作っていた。
「うーん、柴田のオヤジ殿に売ろうかな」
「あれ? 私に似ている木像ですね」
「お市に似せたからな」
今年25歳になるが、童顔なので18歳くらいにしか見えなかった。
俺の精液を毎晩注入しているのも効いているかもしれない……。
ちなみにお市の身長はこの時代では大きい165センチ。
他の嫁達と比べても頭1つ分大きい。
大きい女性は醜女扱いされるが、浅井長政も背が大きかったし、俺も身長190センチ超えなので釣り合いは取れていた。
「柴田のオヤジ殿はお市の事が好きだからな。多分飾ると思うぞ」
「権六(柴田勝家)は私が幼い頃から良くしてもらった忠臣ですが……こう……好きという気持ちをぶつけられても年の差があり過ぎて……」
年の差が結構寛容である戦国時代でも30歳以上の年の差はお市でも許容できなかったらしい。
ちなみに俺も調べて驚いたが、毛利元就という爺さん大名が今年75歳(数え年)で亡くなったらしいが、彼の継室……正室が亡くなった後の奥さんとの年の差が35歳差であった。
「惜しい種付けお爺さんを亡くした」
毛利元就は死ぬ間際まで子供を作り続けて、孫よりも年下の息子が居るという現代でも中々見ない事をやってのけていた。
(孫の父親は既に亡くなっているというカオスっぷりも付け加えておく)
戦国時代の人を調べてみると色々な人物が出てくる。
ホモを拗らせて、元彼がヤンホモになって滅んだ大名だったり、天狗になると言って政務を部下に放り投げて衰退した管領(幕府で2番目に偉い人)、東北地方の殆どの大名を血縁関係にして、家系図を蜘蛛の巣みたいにした元祖種付けおじさん等……調べれば調べるほどヤバい人物がゴロゴロ出てくる。
「まぁ俺も後世でどんな言われ方をするか分からねぇけど、どうせロクなのにはならないんだろうな……」
ただの種付け少年から妖怪種付けお兄さんになり、最近では神格化された種付けお兄さんになりつつある。
30歳を過ぎて、本当の種付けおじさんになったら伝説の時間停止もできるようになるのではないだろうか……。
「どうなることやら……」