【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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神仏の下僕……国丸

 えー、神仏の皆さんこんにちは。

 

 僕の名前は国丸……毛受国丸と言います。

 

 父は津田又兵衛、母は雫の長男で、数えで8歳になります。

 

 8歳なのに大人びてるって思うでしょ……実は元々下級の神の使い……西洋風に言うと下級の天使をやっていました。

 

 うちの上司が馬鹿やって又兵衛さんを殺してしまい、転生させたは良いが、転生先で又兵衛さんが神格化され始め、このままだと死後に天界にやってくるだろうと思われるので、神々が又兵衛を悪神にならないように導いてこいと又兵衛の子供に転生されて今に至ります。

 

 嫡男だ、やったぜと思っていましたが、又兵衛がお市様と結婚したことで序列が変動し、僕は毛受家は継げるが、津田家の相続権は無いということになってます。

 

 又兵衛が活躍すればそのままスライドで大名になれるかもと思っていましたが、世の中そんなに甘くないね。

 

 僕のスペックはこれでも神々の側仕えをしていたので人間の計算とか政務とかは完璧にこなせる。

 

 肉体は成長期前なので、145センチほど……いや、成長期前と考えるとデカいな。

 

 又兵衛の遺伝子の影響で息子は大柄に、娘はロリ巨乳になることが確定していた。

 

 成長期前の妹達は流石に胸や尻は大きくならないが、一旦成長期に入ると胸や尻がどんどん膨らんでいく様になる。

 

 男の場合はちんこがデカくなり、身長や体の幅も大きくなる。

 

 又兵衛から漏れ出る神通力を息子達も受けており、長男の高貞兄さんなんかは熊を倒したのもそうだけど、中学生くらいの年齢で身長は170超え、体重も80キロとなかなかあるが、全身が鋼のような筋肉に覆われていた。

 

 僕からすれば、そりゃ熊に勝てるわなって体つきしている。

 

 それでいて小顔だからコラ画像みたいに可愛い顔にごっつい体がくっついているように見える。

 

 さてさて、そんな僕の一日を神仏の皆さんに見せていきましょう。

 

 午前4時半に起床。

 

 この頃には又兵衛父さんも起きているが夜に性行為をした精気を漂わせているので、一緒に風呂に入りに行く。

 

 そうこうしていると日が昇ってくるので、朝食準備。

 

 毛受家の男子は料理をできるようにするべしと、又兵衛父さんが適性のある子には料理を教えていく。

 

 僕もその1人で、既に戦力として駆り出され、米炊き要員に任命され、他の兄弟達と一緒に1回で60合もの米を炊く。

 

 1つ20合炊ける釜を3つ用意し火加減を調整しながら炊いていく。

 

 まぁ白米では無く玄米と大麦を混ぜた麦飯が殆どである。

 

 米が炊ける頃には又兵衛父さんと母さん達が他の料理を作り終えるので盛り付けて食膳に並べていく。

 

 だいたい朝のメニューは、具沢山味噌汁、目玉焼き、焼きベーコン、納豆、梅干し、漬物が並ぶ。

 

 残すと怒られるのでよそわれた分は全て食べきり、食べ終わったら自分の食器を洗って鍛錬が始まる。

 

 僕の場合午前中は体をめいいっぱい動かす。

 

 全体で体操と走り込みをした後、同じ年くらいの家臣候補の子供達と剣術を習ったり、乗馬訓練、弓の訓練、槍の訓練……武芸全般を仕込まれていく。

 

 だいたい又兵衛父さんの息子達は同年代の子供達より体が大きいので負けることは無いし、パワーも圧倒的。

 

 時には狩りに駆り出されることもあり、弓を使って獲物を仕留めていく。

 

「とう」

 

 パス

 

 今日は弓の鍛錬で、弓道場にて矢を的に向かって放つ。

 

 広々とした弓道場では一度に25人の人が的に向かって矢を放つ事ができる。

 

 僕は体が大きいから既に弓の鍛錬をしているが、同年代の子は弓を構える形を徹底的に仕込まれている最中で、矢を放つことは基本無い。

 

 元服もしくは10歳を超えると施設の利用許可が下りる様になっていた。

 

「国丸様、お見事でございます」

 

「うん!」

 

 今日はやってないが、ふんどし一丁で相撲稽古をする時もあり、四股踏みをしたり、柱に張り手をしたり、組手をしたりして体を鍛えていく。

 

 そして待ちに待った昼食の時間。

 

 体を動かして腹ペコの僕達に大盛りのご飯が配られる。

 

 家臣が多くなったことで、調理する人数も増えて、現在100人近くが調理班として働いており、村の奥さん方も戦力として雇われ、家臣や家臣候補約1000名の食事が用意される。

 

 これは津田家の税によって賄われており、未来の軍隊に近い仕組みになっている。

 

 おかわりも基本自由である。

 

 今日のメニューはハンバーグ、ポテトサラダ、焼き玉ねぎ……トッピングにチーズを乗っけていただきます。

 

 麦飯を2杯おかわりして午後に移る。

 

 午後は政務の手伝い。

 

 僕は大蔵長安の下につけられてヒーヒー言いながら金銭勘定を行う。

 

 特に家臣への給金の計算は神経を使う。

 

 僕はあくまで手伝いなので、夕方には解放されるが、終わらないと夜遅くまで作業をしていることもしばしば……。

 

 夕方の作業が終われば夕食時。

 

 またまた調理班が作ってくれた料理を頂く。

 

 昼が肉だったからか、夕食はうな重だった。

 

 タレのかかったデカい鰻が重箱にデカデカと乗っけられて、それに付属された野菜の天ぷらと吸い物を一緒にかき込む。

 

 これが美味い。

 

 夕食が終われば、人々は温泉に向かい、体を洗ったり、談笑したりして各々思い思いの時間を過ごしていく。

 

「王手」

 

「待った!」

 

「待ったは無しですよ! 恵瓊さん」

 

 温泉の休憩所には将棋や囲碁、花札にすごろくができるようにいくつか盤が置いてあり、熱中する人達も現れる。

 

「だぁ、負けた……」

 

「勝ちなので飲み物奢ってもらいますよ」

 

「国丸様は強いですね」

 

 恵瓊とは将棋をよく指す仲間で、僕が勝てば飲み物を買ってもらう約束をしていた。

 

 玄米コーヒーと呼ばれる玄米を焙煎することでコーヒーの様な風味を出す飲み物に牛乳を混ぜるとまろやかで飲みやすいコーヒー牛乳もどきが完成する。

 

 風呂上がりにこれを飲むと失われた水分を補給して、しかも成長期に必要なカルシウム補給にもなる。

 

「国丸様は本当に玄米牛乳が好きですね」

 

「ああ、体に良いですからね」

 

 村人達との交流を終えて帰る頃には日が沈み、暗くなっている。

 

 家に帰ると又兵衛父さんと母さん達が盛っていたりするので、それを兄弟姉妹達とこっそり眺めたり、そうそうに眠ったり色々。

 

 これが大まかな僕の1日である。

 

 将来毛受家を受け持ち、津田家の一門として頑張っていこうと思う僕であり、神仏の下僕として、又兵衛父さんが暴走しないように見守るのであった。

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