【書籍化決定】種付けおじさんIN戦国   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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読者は思い出した。

この作品性転換タグが入っていることを


松永久秀の死

 大和国の松永久秀殿の居る多聞山城に使者として入った。

 

「……兄弟か。何用か」

 

 松永久秀殿は俺が入ってなお茶を点てていた。

 

「どうもこうもありません。なぜ信長様を裏切ったのですか! 足利義昭の命ですか!」

 

 松永久秀殿の目が怪しく光る。

 

 しかし直ぐに茶器に視線を落とし、否と言われた。

 

「儂の主君は常に三好長慶様である」

 

 松永久秀殿は少し昔話をしたいと言い出し、俺に点てられた茶を差し出してきた。

 

「いただきます」

 

 俺は毒殺は無いだろうと、茶を口にする。

 

 渋い茶の味が口に広がる。

 

 松永久秀殿の父親はどこにでも居る地侍であり、京が混乱している最中に命を落とし、松永久秀殿は弟と孤児同然の暮らしをしていたらしい。

 

 それを拾い上げてくれたのが若き日の三好長慶だったらしい。

 

 才覚に優れ、誰にでも優しく、慈悲深き大器を持った男性で、彼の下で末端の者として勤めていたが、下賤な身分であった自分を弟以外で初めて人として見てくれたのが三好長慶だった。

 

 松永久秀殿より弟の方が文武両方に長けており、兄である自分は弟の才覚に縋って出世をする奸臣扱いされることも多かった。

 

 それでも三好長慶は松永久秀殿を気にかけて、茶会に誘ったり、重要な仕事を任せてもらえたり、信頼される間柄になっていった。

 

 そして敵対していた細川晴元を追放し、次いでに足利義輝将軍も京から追い出し、自分の主である三好長慶を天下人と呼ばれる地位に上り詰めることに成功する。

 

 感無量である。

 

 しかし、天下人となった三好長慶は優しすぎた。

 

 天下を差配するようになり、多くの揉め事を処理していくうちに、気を病んでしまい、時折言動がおかしくなる時もあった。

 

 そして政権を支えていた三好長慶の息子や兄弟が相次いで不審死が起こり、松永久秀殿が周囲から疑いの目が向けられてしまう。

 

「血の繋がった弟にも疑われて……儂は……儂は……」

 

 弁明の為に出家することも考えたある日、主である三好長慶が松永久秀の元を訪れてきた。

 

「三好長慶様はこう仰った……久秀、お主を信じる。信じている」

 

 この言葉に救われ、松永久秀殿は一生を彼の為に捧げようと決めた。

 

 ただその思いも程なくして三好長慶が亡くなったことで仕えるべき主を失った。

 

「儂は思った。三好長慶様の気を病ませた原因を討たねばならないと」

 

「それが足利義輝暗殺の原因と」

 

「ああ、そうだ」

 

 松永久秀殿の目には狂気が宿っている。

 

 彼は今でも亡き主の為に動いている。

 

 そしてそれがどうしょうもない暴走を招いている。

 

「足利義昭に呼応したのは三好家当主である三好義継様だ。儂は彼に従ったに過ぎん……そしてその三好義継様もつい先日、妻子共々討たれたと耳にしている」

 

 三好義継は三好長慶の養子であり、直系の子供ではない。

 

 しかし、当主であった彼が討たれたことで、三好家嫡流は滅亡したと言って良い。

 

 三好の旧臣である三好三人衆も今信長様が兵を率いて攻撃しており、壊滅は時間の問題であった。

 

「のぉ、兄弟。儂はどこで間違った」

 

 松永久秀殿は泣いていた。

 

 最初に会った頃よりシワが増え、髪色も真っ白になった松永久秀殿は瞳から大粒の涙を流している。

 

 松永久秀殿の生き様は間違っていなかった。

 

 間違ったとするなら時代だろう。

 

 三好長慶が病まない精神力があったら、家族が変死する災難が続かなければ、そもそも足利幕府にもう少し力があったら松永久秀殿が悩む必要は無かっただろう。

 

「降伏したとしても儂は恐らくまた裏切るであろう。信長様を見ていると長慶様を重ねてしまう時がある。そして思う。なぜ信長は天運が味方するのだ? 武田信玄に攻め滅ぼされる流れでは無かったのか! なぜ天は織田信長を味方する」

 

 涙を流しながら畳に拳を突き下ろす。

 

「信長様も天下人。ただ他の天下人よりも天に愛されている……それだけだろう」

 

 俺は松永久秀殿の横に座り、服の袖で涙を拭き取る。

 

「久秀殿、生まれ変わって私と共に信長様の天下を見てみませんか」

 

「生まれ変わった気持ちでってことか? 否、それでも儂は三好長慶様を思う」

 

「では賭けましょうか。私が今から松永久秀殿を生まれ変わらせる。私が勝てば松永久秀殿の心を奪います。松永久秀殿が勝てば……そうですねぇ私を殺しなさい」

 

「命を賭けると」

 

「ええ、松永久秀殿と一世一代の勝負です。狂気に染まったその心から解放してあげますよ」

 

「……良いだろう。儂は負けん」

 

 俺は松永久秀殿の肩に手を置き、力を込める。

 

 するとしわしわだった肌にハリが戻り、胸が膨らんでいく。

 

 髪は白髪だったのがブロンズに近い金髪となり、結いでいた紐が取れて、肩まで髪が伸びる。

 

「んん……なんじゃこれは!」

 

 顔のあちこちを触りたわわに実った自分の胸を揉む。

 

「言ったでしょ生まれ変わらせるって」

 

「女になっているではないか!」

 

「すみませんねぇ、俺の神通力だと若返らせても、女に性転換してしまうのでね」

 

「これじゃあ儂として誰も認識しないではないか!」

 

「良いじゃないですか。さて、勝負と致しましょう」

 

 俺は服を脱ぎ始めると、松永久秀殿の前にボロンと大木が露わになる。

 

「兄弟……まさか勝負って……」

 

「久秀殿を抱くことですよ」

 

 俺は少女に変化した松永久秀殿の服を無理やりはだけさせると、真っ白な肌が露わになる。

 

 老人のしわしわの肌ではなく、赤ん坊のようなみずみずしい肌触りに女性特有の爽やかな香りが体から匂っている。

 

 それには先程まであった加齢臭はない。

 

「んん!?」

 

 俺はいきなり接吻(キス)を久秀殿とする。

 

 舌を絡ませる接吻に驚いた久秀殿はえづいてしまう。

 

「ゲボゲボ……いきなり何をするのじゃ!」

 

「もう勝負は始まっていますよ」

 

 俺は久秀殿の股と胸を手を当てると片手で手マン、片手で乳首を攻めていく。

 

「あ……や、やめろぉ……やめるのじゃ……」

 

「女性陣に過去やってきた久秀殿の言葉とは思えませんな。気持ち良いでしょ」

 

「う、煩いのじゃ!」

 

 そうは言うが、身体は正直。

 

 徐々に感じ始めたのか、股が濡れ始めているし、乳首をつねる毎に軽イキしてしまっている。

 

「快楽で忘れさせてあげますよ」

 

「待て待て、兄弟のそんな大木は入らないのじゃ! ひぎ!」

 

 ブチブチと陰部を貫いて生娘になった久秀殿をハメ始める。

 

 久秀殿は痛みと快楽で舌を出し、涙を流しながらよがり狂う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……なんじゃここは」

 

 儂は確か又兵衛に女にされて巨大な男根を股に入れられたはず……。

 

「久秀」

 

 声のする方に振り向くと、そこには居るはずの無い人物が佇んでいた。

 

「な、長慶様!」

 

 儂は直ぐに膝をつき、頭を下げる。

 

「久秀、君は三好の為によくやってくれた」

 

「い、いえ……儂がもっと上手く立ち回れていれば……もっと長慶様の役に立っていれば……長慶様は……」

 

「もう過ぎた事だよ。それよりせっかく生まれ変われたんだ。又兵衛に感謝しなきゃ」

 

「長慶様は又兵衛の事を知っているので?」

 

「天より見ていたよ。久秀の事も、その周囲に居る又兵衛のことも」

 

 長慶様はそっと儂に近づくと女になった儂の頭を撫でてくださる。

 

 ああ、拾われた最初期の頃も長慶様に褒められたくて儂は……儂は……。

 

「久秀、又兵衛は神に愛されている。これからの行い次第で本当に神になれる逸材だ。天下人になりきれなかった私よりも、神になれる器のある又兵衛の方が従い甲斐があるんじゃないか」

 

 儂は慌てて首を振る。

 

「滅相もございません。儂の主は長慶様だけです!」

 

 長慶様はそんな儂を見て困ったような顔を浮かべる。

 

「その気持ちは嬉しいけれど、私の家臣であった松永久秀は今日ここで死んだ。これからは女として又兵衛を支えてあげな。もし久秀が又兵衛に仕えてくれるのであれば、私は久秀の子供に生まれ変われるかもしれないし」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

「だって老人が性転換して少女に変わったんだよ。生まれ変われる可能性もあるとは思わないか? 仏教にあるだろ? 輪廻転生って言葉が」

 

「た、確かにありますが」

 

「またきっと会える。久秀。また現世で会おう」

 

 儂の頭から手を離した長慶様は儂に抱きついたと思ったら消えてしまわれた。

 

 儂の意識も徐々に暗転していくのであった。

 

 

 

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