ジャマ神のヒーローアカデミア   作:競馬好き

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拡大Ⅳ:ヒーロー殺し

バサァッ!!

 

ヒーロー達が逃がした脳無が緑谷を連れ去っていく。

 

「緑谷君!?」

 

インゲニウムはすぐに助けにいこうとエンジンを吹かせるが、怪我で走り出すことができない。

すぐに他のヒーロー達が脳無を追跡しようと走り出すが、それよりも早く飛び出していった者が居た。

 

ステインだ。

 

ステインは脳無のむき出しの脳みそにナイフを突き刺し、息の根を止める。脳無が叩き落とされ、緑谷もその者に押さえつけられる。

 

「ぐっ!離せっ!!」

 

緑谷は抵抗するが、かなりの力で押さえられてるのかまったく抜け出すことができない。

 

「ヒーロー殺し!?」

 

「あんな簡単に人の命を・・・」

 

ステインの行動に驚きながらも、すぐに戦闘態勢にはいる。

 

「おい!こっちにヴィランが・・・ヒーロー殺し!?」

 

「ふっ!やっと見つかったか」

 

そこへ、黄色いコスチュームの老齢のヒーロー、グラントリノと炎が特徴のNo.2ヒーロー、エンデヴァーが現れる。

 

「っ!?緑谷!?」

 

その後ろからエンデヴァーの息子、轟焦凍が現れる。ヒーロー殺しに押さえられている緑谷の姿を見て、すぐに体から炎を噴出させる。

 

「助けねぇと!」

 

「待て焦凍、相手は人質を取っている、まだ詰められん」

 

エンデヴァーは息子が飛び出していくのを止め、様子見を行う。

グラントリノも個性を使い、空中でホバリングし、同じく様子見を行う。

 

「小僧を離せ!!ヒーロー殺し!!」

 

「はぁ、はぁ」

 

グラントリノが緑谷を離すよう言うが、どうやら聞こえてないらしい。意識がハッキリしているのかも怪しい様子だ。すると、ステインが口を開く。

 

「偽物が蔓延るこの社会も!!イタズラに力を振るう犯罪者も!!粛清対象だ!!」

 

「あ、あぁ」

 

ネイティブがなにかに気づいたのか、額から汗を流し、言葉にならない声を漏らす。

 

「全ては、正しき社会のために!!」

 

しかし弱っているのか、すぐに膝をつく。だが、エンデヴァーの姿を見ると、睨み付け、エンデヴァーの名を言いながら振り向く。その時、ステインの目元を覆っていた布がはらりと落ちていく。

 

「ニセモノォオオオオ!!」

 

狂ったような眼、削がれた鼻。狂気に満ちたその顔は、その場にいたすべてのヒーローに形容しがたい恐怖感を与える。

 

「正さねば!!誰かが、血に染まらねば!!ヒーローを、取り戻さねば!!来い!!偽物どもぉ!!

 

俺を殺していいのは、本物のヒーロー!!

 

 

 

オールマイトだけだぁああ!!

 

 

最後の言葉に完全に気圧されたのか、尻餅をついたり、一歩後ずさってしまうヒーロー達。しかし、その時、とてつもない威圧感を放つステインの後ろに、ギラリと二つの複眼が光る。

 

「ガッ!?!?」

 

ドガァアアアンッ!!

 

ステインが突如ビルに叩きつけられる。見ると、バッファがゾンビブレイカーを振り抜いて立っていた。

 

「うるせぇ懐古厨。寝てろ。お前の出番は終わったんだよ」

 

ビルに叩きつけられたステインの頭をひっ掴むと、エンデヴァーの元へ引きずっていく。

 

「おい、No.2。後はお前が処理しろ。俺は帰る」

 

「あ、あぁ」

 

エンデヴァーに押し付けると帰る準備に入るバッファ。

 

「いかんっ!」

 

グラントリノがバッファを攻撃する。しかし、ゴッズウォールがグラントリノの飛び蹴りを防ぐ。

 

「俊典をぶっ飛ばした相手をみすみす見逃すと思ったのか?」

 

「俊典?誰だソイツ。知らん、他当たれ」

 

「轟!お前も力貸せ、こいつの拘束は骨が折れそうだ!!」

 

「チッ!無理するなよご老人!」

 

「めんどくさいことになった」

 

バッファは仁王立ちで二人のベテランヒーローを迎え撃つ。

 

「赫灼熱拳!!ジェットバーンッ!!」

 

エンデヴァー渾身の一撃がバッファを襲う。だが。

 

「なっ!?」

 

「親父!オールマイトの一撃を防げたんだ並みの技じゃ、ソイツには効かねぇよ!」

 

「なんなんじゃその絶対防御は!!」

 

「エンデヴァー!!グラントリノ!!その人は僕の恩人なんです!!やめてください!!」

 

「その相談は無理な話だ小僧!!」

 

エンデヴァー、グラントリノが交互に攻撃を加えるが、ゴッズウォールという個性を持つ者達では絶対に越えることが不可能な壁が悉くを防いでいく。

 

「何度やったところで意味ねぇぞ。無駄に体力消耗するだけだ」

 

「だが、こっちにも事情があるんでな!!」

 

グラントリノがそう言うと、ため息を吐くバッファ。

 

「おい、どうすんだよ」

 

バッファが神にそう聞くと、カードが現れる。

 

「ん?雄英高校へ向かえ?それが次のミッションか。しょうがねぇ。おい、ジジィ」

 

「なんじゃ?」

 

「連いていってやるよお前らに。だが、一回家に帰らせろ。財布とか色々置いてきちまってんだよ」

 

「え、えらく素直じゃな」

 

「こっちにも事情があるんでね」

 

バッファはそう言うと、両手を上げ、ゾンビブレイカーを離す。

 

「では、拘束させてもらうぞ。っ!?」

 

「やっぱそういうのも無理なんだな」

 

「なんなんだお前の個性は」

 

グラントリノが拘束用の縄でバッファを縛ろうとするが、またもゴッズウォールがそれを阻む。

 

「仕方ない、ではついてこい」

 

「ハイハイ」

 

バッファはステイン、脳無の遺体、そして数々のヒーロー達とともに、雄英高校へと向かう。

 

 

次回、バッファ、雄英高校に行くってよ!!

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