適正があるそうなので旧友のスタスクと制空権取りに行きます    作:D-4466

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少し投稿が遅れました。申し訳ありませんorz
感想もできればお願いします。
金貯めてプレミアム1スタジオのブラックアウトを買いたいと妄想する今日この頃…


会議は踊らず、円滑に進む

「ぶぇっくしょい!」

 

俺は大きなくしゃみをした。寒い、寒すぎる!このままでは風邪を引いてしまう。

 

「いやぁやっぱりこうも緯差があると気候も違うねぇ。」

 

一方でハルバートは防寒対策をしており余裕綽々といった様子だ。

 

俺とハルバートは今、暗い鬱蒼とした森の中にいた。

俺たちはとある物を待っている、しかしそのとある物はもうすぐそこまで来ているらしい。

ヘリコプターの爆音がそれを知らせてくれる。

空を見上げれば月明かりに照らされたヘリコプターの影とその数メートル下に一対の光が見える。

バチン!

ワイヤーが切れたような間抜けな音が聞こえた刹那、その一対の光が落下してきた。

 

ガシャーンッ

 

落ちてきたのは車だった。暗くてよく見えないが落下の衝撃でヘッドライトは消えてただ月明かりがそのひしゃげた車体のシルエットをこちらに見せていた。

あれこれ大丈夫だよね?中身死んでない?

そんな事も考えてみたがどうやらその心配は必要なかったらしい。

車のドアが弱々しく開き、中から一つの人影が飛び出して倒れ込む。

 

「照らせ」

 

俺がそう指示すれば一対の強い光がソレを照らす。

さぁ交渉のお時間だ。

照らし出されたのは一人の女性、しかしただの女性ではない。

彼女はそう、日本の実質的なトップである総理大臣である。

 

「無茶苦茶するわねあなた達!言っとくけど誘拐は日本で5本の指に入る罪よ!」

 

総理は当たり前だが怒り心頭で俺たちを酷い剣幕で怒鳴り立てる。

 

「手荒な歓迎になってしまって申し訳ありません、総理。しかし我々はあなたと交渉したいだけなのです。」

 

隣にいるハルバートがそう話す。奴の柔らかい物言いは相手にある程度平静を与えることができる。

 

「交渉?一体何を?大掛かりなことをする必要がある訳?」

 

「おや、随分と話が早いですね助かります。確かにあなたを車ごと拉致ってmt.Fujiの麓に落とすというのはいささかやりすぎなような気がします。しかし、ここが一番都合が良かったんです。彼らを隠すにはね…」

 

「彼ら?」

 

「おいバリケード、照明を消せ。照り返しで見えんだろ。」

 

「了解」

 

彼女を照らしていた光が消され、周りは闇に包まれた。

月も気を利かせてか雲の中に隠れてしまった。

彼女は恐怖した。なぜなら自分を囲む様にある一対の赤い光を見てしまったからだ。

本能でソレを目だと察する、本能でソレは私を簡単に殺してしまえると分かってしまう。

 

彼女はこう考えた。

アレは今私を狙っている。

冷や汗が止まらない。歯がガチガチと音を鳴らし出す。

 

「おっとすいません怖がらせてしまいましたね。ほら君達も少し殺気を落として。」

 

「な、なるほどね、そりゃ樹海のど真ん中でもなきゃ隠せないわ」 

 

「おっ、もう話せるのか。アンタ意外とガッツあるな。」

 

「じゃなきゃ総理大臣なんてやってらんないわよ。」

 

ハルバートが少しディセプティコンを宥めたからっといってもう話せる彼女にフリッツは関心した。

どうやら彼女は女という立場だけで成り上がったわけじゃないらしい。あのクソアニキとは大違いだ、アレはバリケードとドレッズを起こしに行ったときに偶然居合わせて腰を抜かしていたからな。 

 

「彼らは何?あなた達のお友達?それとも米国の新型のISってわけ?専用機自慢ならもう少し別の場所でやっていただけるかしら?」 

 

「ん?ちょっと待て。」

 

「私達は米国なんて一言も言っておりませんが

?」

 

「ハルバート・ウェストバーグさんにフリッツ・ファルクナーさんでしょ?ヘッドライトが消える直前にチラッと見えたんだけど...違うかしら?」

 

「アンタよく見えたな」

 

これまたフリッツは関心した。

あの車体がひしゃげるほどの衝撃の中でこの女は冷静にこちらを見ていたのかと。

 

「あなた達はまだ高校一年生にもなってないでしょうに...国家相手に交渉するなんて最近の子は子供であれる時間が少なくて大変ね。」

 

「俺だってもう少し子供でいたかったんだけどな。」

 

そうだな、2回目の人生くらいはもう少し子供でいても良かったかもしれない、高校で飛行機の免許でも取って空軍に入って好きな飛行機で誰にも襲われることがない空を駆けてみるのも良かったと思う。というかそれが俺の夢だった。

ISのせいでその夢は叶わなくなるところだったがな!

スタースクリームは少しだけ俺を軍人だった頃の俺に戻した。いや、俺が戻らざるをえなくなってしまった。

だがそれでいい。

少なくとも俺の人生がどれだけ計画通りに進んでいたとしても奴と一緒に飛ぶことに勝ることはないだろうからな。

行きたくもないIS学園に行くならなおのことだ。

 

再び月が当たりを照らし、鉄の巨人達のシルエットを浮き上がらせている。彼女はそれらを指差して問うた。

 

「それでアレは結局何なわけ?」

 

「そうですね、単刀直入にいいますと地球外生命体、エイリアンです。」

 

「はぁ!?」

 

「まぁそこはさすがに驚くわな。」

 

エイリアンと聞いて女総理は驚愕した。

 

「しかもISよりたぶん強いです。」

 

「アンタも見たろ?アンタの護衛に着いてたISがどうなったか。大富豪で言うところのISが2だとすればコイツらはジョーカーだ。」

 

「アメリカでも流行ってるのねアレ…ならスペードの3はあるのかしら?」

 

「ありゃローカルルールだから適応外だぜ」

 

当然彼女も一国の主、護衛のISは何体か居たが…スタースクリームに撃墜されたことだろう。フリッツはディセプディセプコンとISを大富豪で例えた。

総理はそれに対してスペ3返しについて言及するが、それは適応外らしい。

 

 

「彼女達は無事なんでしょうね。」

 

総理がISの搭乗者の安否を尋ねる。

すると待ってましたとばかりにブラックアウトが飛来し三人の女性をそっと地面に落とした。所々怪我はあるが胸部が上下していることから呼吸はしていることが分かる。

 

「これからの交渉に影響しますからね、ご安心を気絶しているだけでちゃんと生きてます。」

 

「良かった」

 

総理はほっとしたように胸を撫で下ろした。

 

「で、随分と脱線しちゃったけど交渉って?あなた達の一方的な要求ではなくて?」

 

「軍事同盟、安全保障条約といった方がいいでしょうか。」

 

「あなた達には必要ないでしょう?」

 

そう、軍事同盟などディセプティコンには必要ない。

 

「ですからこれはこちらから提示する見返りです。」

 

「へぇ、じゃあ何を要求してくるわけ?」

 

 

「この国で彼ら…ディセプティコンの活動を容認し、国民に知られないようにすること。それと彼らの存在が世に知れ渡った際にも彼らをこの国が受けいれること、これがこちらからの要求です。」

 

これが俺たちディセプティコンからの要求だ。

 

「あらそう、別にいいわよ…あなた達が何も悪さしないならね。何が目的?」

 

総理が力強く俺たちを睨む。

国を守護ると責任感と使命感を孕んだいい目だ。

 

「居場所が欲しい、人間だって望むことですよ。」

 

ハルバートはその目に動じることなくそう答えた。

 

「なら星に帰ればいいじゃない」

 

至極真っ当な意見である。しかし…

 

「残念ながら彼らの星は存在しません。これは我がウェストバーグ財団が総力を上げて捜しましたが見つかりませんでした。」

 

そう、スタースクリーム達の故郷…サイバトロン星はこの宇宙のどこにも存在しない。

なぜならここがパラレルワールドであるからだ。

なぜそうと分かるのか?

 

それは彼らは既に死亡しているはずであるからだ。

例えばスタースクリームは2011年には戦死しているし、ブラックアウトにいたっては2007年に戦死している。

当然彼らが死んだミッションシティの戦いもシカゴの戦いも存在しない、つまりこことは違うパラレルワールドから来たわけだ。

このことから俺もパラレルワールドから転生したらしいことが分かる。

 

アイツらが人類と戦って死んだというところは少し複雑に思うが双方譲れない理由があるのだ仕方ない、人間の戦争と似たような物だと思う。

 

 

「ウェストバーグ財団はいつから彼らと交流を?」

 

総理が問いかける。

 

「10年ほど前からですね。私が一体のディセプティコンを起動させたところから始まりました。そして私の父は考えたのです、他にもいるのでは?と。その考えは的中していました。皆非活性状態でしたがね。そこからウェストバーグ財団は彼らの捜索と保護を行ってきました。ウェストバーグ軍事博物館は乗り物、特に兵器に変身する彼らを収容するのにとても役に立ちました。」

 

「じゃあなんで今更交渉を?」

 

「…先日不慮の事故により収容していた全個体が一斉に起動してしまいまして………まぁ今私たちを囲んでいる彼らがそれなんですが。」

 

あの時は大変だった。よくよく考えてみればラッキーがバイクを転がしていた道路まであの謎の青い電気的な物が届いていたのであればディセプティコン達を収容していた別館に届かないわけがないのだ。

まさかあの建物が厚さ数メートルの金属の壁で出来てるとは思いもしなかったがそれをディセプティコン達が破ったと知った時は大いに驚いたものだ。

ハルバートの驚き具合といえばとても大変なものだった。

杖もつかずに全力疾走していたときにはさすがに目を疑ってしまった。

まぁ結局スタースクリームが彼らの音頭を取って事なきを得たわけだが…

 

ちなみに、なぜアイツらが一斉に起動したのかも後で分かった。

原因は俺だ。

どうやら俺の中にはエネルゴンっていうアイツらにとっての必須アミノ酸的なエネルギーが俺の中に存在し、なぜかソレを俺は生命活動をするついでに大量に生産しているらしい。

それがスタースクリームに触れた際に拡散され、ああなったらしい。

 

その後会談は円滑に進み、総理とIS搭乗者はブラックアウトに乗って帰ってゆく。

 

「総理…」

 

最後に俺は彼女にとあることを頼んだ。

 




さぁフリッツは何を頼んだのかな?
次回の冒頭で分かるはずです。
次回から本格的に本編に行けるはずです。
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