荼毘、街中で大虐殺を行う。
コメントでもチラホラあったけど、本作で荼毘が強化されたとはいえMARVEL世界ではまだまだ中ボス的な感じのヴィランなんだよね.....
本当にMARVEL世界はヤヴァイ
超人血清によって悪い意味で強化された荼毘がとある街で虐殺を行い、その行為に人々や社会が戦慄してから数日後.....東京都某所では次なる惨劇を食い止めようとヒーローが集結し、虐殺を行った張本人こと荼毘に対する対抗策を考えていた。
彼らが見つめる先にあったのは、まるで数十年前の名作映画『雨に唄えば』のように雨の降る中で踊る荼毘の姿と次々と燃え始める人々の映像で
「こんなことを言うのはアレだけど.....この男、私が今まで見てきた中で一番狂っているわね」
「しかも次から次へと人が燃えている.......」
「まるでウイルスに感染しているみたいだな」
ヒーロー達は荼毘の所業に対し、怒りを滲ませながらそう言った。
と言うのも、荼毘の起こした虐殺の被害者の中には罪なき市民やヒーローの他に子供達も大勢含まれてきたため、人々の味方であるヒーロー達がそうなるのも無理はなかった。
一方、その映像を見ていた雄英高校の教師兼プロヒーローである男.....相澤消太ことイレイザーヘッドは荼毘の虐殺映像を見ながらも何かを考えていたのか、ジッとスクリーンの方を観ていた。
(あの男....何の躊躇もなく人を殺しているが、その割には子供っぽいところがある。まるで子供大人だな)
イレイザーヘッドはそう思った後、この集会を仕切っている塚内直正に対してこう言った。
「一つ質問だが.....普通、炎系の個性は雨の中でも使用できるのか?」
彼がそう言うと、ハッとした顔になる塚内や他のヒーロー達。
と言うのも、彼らの中では炎系の個性は雨の中ではあまり上手く使えないというのが常識だったため、雨の中でも炎を使える荼毘はまさに異質かつ常識外れの存在として今まさに認識されていた。
なお、その荼毘本人は超人血清を打たれたことによって水を克服したのだが......当のヒーロー達がそのことに気づいているはずもなく、彼らは何故
「しかし......ドクターオクトパスとヴァルチャーの輸送機襲撃事件と言い、
「それは私も同じ意見よ。ヴィランにしては堂々と動いていると言うか、何というか」
プレゼントマイクの言葉に対し、同意するようにそう言うミッドナイト。
他のヒーロー達や塚内もその意見にうんうんと頷いていて、それを見たイレイザーヘッドもまた気だるげに頷いていた。
というのも.....ここ最近暴れているヴィラン達は、主にドクターオクトパスがチタウリの技術を応用する形で開発した個性補助型ギアを使用しているからか、そのギアが原因でヒーロー達が苦戦することが多くなっており、彼ら・彼女らはそのヴィラン達の対応に苦戦していた。
なお、そのチタウリの技術を利用したギアを作る際の材料はヴァルチャーが代表を務める新禿鷲工業が生産しており、ヴィランの装備の材料生産の面ではトップを走っているのはここだけの話である。
「......何者かが何かしらの形で手助けしているのは間違いないだろうな」
イレイザーヘッドがそう言うと、それな!!と大きな声で言うプレゼントマイク。
そんなプレゼントマイクを尻目に、塚内はこう言った。
「イレイザーの言う通り、最近のヴィラン達の装備品が妙にチートなのは事実です。だからこそ我々もその生産元を探しているのですが......」
「そもそも、その生産元が一体どこの誰なのかがハッキリと分かっていないのが厄介なのよね.......」
塚内の言葉に続くようにそう呟くミッドナイト。
ヒーロー達はその言葉に対し、トカゲの尻尾切りみたいに下っ端を切り捨てているのか?や裏社会方面も調べた方が良いかもなと口々に言っていたが、そのチート装備アイテムを世界的な大企業であるヒドラカンパニーが生産・販売していることを当のヒーロー達は知るはずもなく、今現在のヒーロー達は裏社会方面で洗い出そうとしていた。
一方眠たそうにしていたイレイザーヘッドはエナドリを飲むと一言
「あの男.....
と尋ねると、塚内は彼の問いに対してこう答えた。
「いえ、現段階ではまだ分かってはいません」
「.....そうか」
塚内の答えに対し、そう呟くと再びエナドリを飲むイレイザーヘッド。
その姿を見たミッドナイトは苦笑しつつも荼毘がどんなヴィランであることを考えていた時.....ふと、スクリーンに映っている映像のとある場面に気がついたのか、塚内に対してこう言った。
「ねぇ、一つ思ったんだけど.....彼、手のひらから炎を出してないのは気のせいなのかしら?」
彼女がそう言うとその場に少しばかりの静寂が包んだかと思えば、ヒーロー活動以外で目を開かないイレイザーヘッドを筆頭に全員驚いてような顔になると、彼ら・彼女らは一つの結論に辿り着いた。
この惨劇の犯人は思念型発炎系の個性ではないか?と.....
最も、彼らの読みは当たっていたのだが.....正確に言えば、その犯人である荼毘の個性は超人血清によって【蒼炎】から【パイロキネシス】に進化していて、エンデヴァーの個性よりも厄介かつ強力に進化していたのに加えて、彼の性格も悪い意味で強化されていたため、いわば最悪な形に進化していたのである。
そんな個性だからか、彼は雨の日でも虐殺を実行することが出来たのだ。
「もし、ミッドナイトの考えが正しかったら.....あの男、
「しかも奴は踊りながら殺戮を行なっていた。ということは、奴は本物のイカれ野郎で間違いないだろうな」
プレゼントマイクとイレイザーヘッドがそう言うと、ヒーロー達は改めて荼毘のヤバさを理解したのか.........荼毘を指名手配した方がいいのではないか?と話しあっていた。
荼毘の危険性をヒーロー達が周知し始めたその時、慌てた様子でイレイザーヘッド・プレゼントマイク・ミッドナイトと同じくヒーロー兼雄英教師であるブラドキングがその部屋に入って来た。
彼の顔にはこの事実を伝えなければ!!と言う表情が映っていて
「イレイザー!!」
と、彼に向けてそう叫んでいた。
その言葉を聞いたイレイザーヘッドは胸騒ぎと嫌な予感が一気に来たのか、ブラドキングに対してこう尋ねた。
「.....何があった」
その言葉に対してブラドキングは信じたくないと言うような真っ青な顔になりながら一言、こう言った。
「お前のクラスの生徒が.....上鳴が、殺人容疑で逮捕された」
ブラドキングが放った言葉、それはヒーローの卵であるはずの雄英生が犯罪を犯したという衝撃的な事実だったため、彼がそう言った途端にその場の空気が呆然となり....プレゼントマイクとミッドナイトは嘘だと言ってくれと言わんばかりの顔になっていて、イレイザーヘッドに至っては
「.....は?」
その事実が受け止められなかったのか、呆然とした顔になっていた。
結局、ヒーロー達の臨時会議はそのままお開きとなり、雄英教師組はその事実を確認するために現場へと向かったのだが......この時の彼らは知らなかった。
この出来事が後に教え子の一人をヒーローとは真逆のヴィラン堕ちさせるだけではなく、彼が雄英の襲撃に加わることを.....
さぁて、次回の【Dr.オクトパスin緑谷出久】は〜?
・上鳴電気、濡れ衣を着せられる
・上鳴電気、クラスメイトの元に逃げるが裏切られた末に殺す
・上鳴電気、留置所内にてヴィラン堕ちする
の豪華三本をお送りします!!(愉悦部スマイル)