ドクターオクトパス、シンビオートを使って脳無を強化する。
ヴィラン連合の方のドクター、新しい素材が手に入ってワクワクする。
なお、シンビオートは遺伝子操作してドチャクソ強くなったってさ。
ちなみに、新たに生み出された脳無は音波攻撃が出来るようで....?
ヒーロー育成学校である雄英高校は、ヒーローの卵達の巣窟だ。
それは言い換えれば、まだ戦闘経験すらしていない未熟で傲慢な少年少女達がたくさん居ると言っているようなもので.....現に内通者である青山くん経由で聞いた話によれば、雄英高校の門が破壊された際には我先にも逃げようしていた生徒達が多かったらしい。
.....やはり、この世界のヒーローのレベルは低いな。
ちなみに、今回投入する脳無は二体。
二体とも遺伝子操作されたシンビオートで強化されているが、二体のうち一体はワイバーンの姿をした脳無で、特徴としては様々な音波攻撃を放つ特殊な個体だ。
あとは雑魚も同然の小悪党なヴィラン達に加え、リーダー格の死柄木弔と補佐の黒霧と荼毘。
そして....私お手製の装備の確認も兼ねて、我々シニスターシックスの参戦も決まった。
それにしても、ヒーロー達の学校を襲撃するとは....実に面白い実験だ!!
あのナノマシン強奪以降、表立って行動していなかった反動で派手に暴れたい衝動が疼いて仕方ないのは、きっと私のヴィランとしての反応だろうな。
「おいドック、準備は出来ているか?」
「えぇ、そんなものはとっくに出来ていますよ」
私専用の装備を、フルフェイス型ガスマスクと自己再生型ナノマシンを組み込んだスーツを着用した後、死柄木弔に向けてそう言う私。
他の面々....禿鷲くんと上鳴くんは各々の装備を身に纏っていて、彼らもまた準備万端と言わんばかりの様子になっていた。
荼毘は荼毘で弟と戦える可能性があるからか、狂気を含んだワクワクとした表情になっていて、皆それぞれ準備万端といった感じの雰囲気となっていたのは言うまでもない。
今回の作戦の主な目的はオールマイトの殺害。
故に、脳無を投入するに至ったわけなのだが......問題はそのオールマイトがその場にいるかどうかだな。
「死柄木弔、万が一オールマイトが居なかった場合も含めて派手に暴れる方向性でやった方がいいかと」
俺がそう言うと、死柄木弔はしばらく黙った後....それもアリかといった様子の顔になると、こう呟いた。
「それいいなぁ....採用」
死柄木弔がそう呟くと、派手に暴れることが出来る!!と興奮する脳無達。
それは他の小悪党ヴィラン達も同じだったのか、脳無達の咆哮に合わせて声を上げていた。
やれやれ、こういう時の小悪党達はいつも調子に乗るのが欠点というか何というか。
少しは前世の世界で暴れていたヴィラン達を見習ってほしいが....そんなことを言ったところで、彼ら彼女らに刺さると言うわけではないからな。
「あと、もう一言だけ良いですか?」
「あぁ、別に良いよ」
「ありがとうございます。では私からもう一言だけ.....雄英生達は仮にもヒーローの卵、そして教職員は現職のヒーローです。ですから.....何かしらの形で分散させてから暴れて、オールマイトをやって来るような仕向ける方が面白そうじゃないですか?」
私がそう言った瞬間....黒霧はそれは中々良いアイデアと呟き、荼毘はドックの名は伊達じゃないなとニヤニヤしていた。
当の死柄木弔本人もまたワクワクした顔になっていて
「ドック....お前さぁ、本当に面白い奴だよなぁ!!」
高らかにヴィランとして笑いながらそう言った後、私の背中をバンバンと叩いた。
どうやら、彼のヴィランとして本能が私のヴィランとしての性質に刺激されたらしい。
たまにお互いがお互いを刺激し合う関係性があると聞いたことがあるが
....もしかすると、これがそうなのかもしれないな。
「出たよ、ドックのマッドな悪巧み」
「アイツ、こういう時に限ってノリノリなんだよな〜」
そんな私に対し、やれやれといった感じでそう言うがどこか楽しげな様子でそう言う禿鷲くんと上鳴くん。
さてと....
「そろそろ行きますか?」
「ん〜、そうだな」
そんな会話を交わした後、死柄木弔はニチャアと笑うと一言
「それじゃあ.....オールマイトとヒーローの卵狩りの始まり始まり〜」
気だるげに悪意が混じった言葉を吐き捨てた後、私達は死柄木弔に続くようにワープゲートとしての個性を発動した黒霧の中に入っていくと、そこは雄英の災害救助等を行う施設......USJだった。
ほぅ、これが死柄木弔の側近である黒霧の個性か。
中々興味深いな。
にしても.....ここまで大規模な襲撃を行ったにも関わらず、状況を把握していない生徒達の様子を見るに、これも授業の一環だと思っているようだな。
と言うことは、奴らは慢心していると言うことか。
「....やはり、オールマイトは居ませんね」
USJ内部を見つめながら、そう呟く私。
すると案の定....オールマイトが居ないことに対して死柄木弔は不機嫌になったのか、徐々にイラついている雰囲気を醸し出していた。
「どこだよ、せっかくこんなに大衆を連れて来たのにさぁ....」
まぁ、彼がそう思うのも無理もないな。
何しろ、自分たちの狙っていた獲物が居ないと言うことは.....狩り甲斐が無いゲームをプレイしろと言っているようなものだ。
そんなゲームをクソゲーと言わずして何と呼ぶ。
だがまぁ....そういうのも悪くないな。
「でもまぁ....派手に暴れてオールマイトを誘い出すのも良いよなぁ」
そう言った後、死柄木弔は指をポキポキと鳴らしたかと思えば....歪んだ喜びのオーラを纏った。
お目当ての人物が居ないのなら、お目当ての人物が来るように仕向けば良いだけ。
そう言わんばかりのオーラを出している死柄木弔に対し、ヒーロー側もいつ戦っても良いように戦闘態勢に入っていた。
全く、この状況を何とか出来ると思っている時点で浅はかと言うか何と言うか。
そう思っていた時、ワープゲートと化した黒霧の中から荼毘が出て来ると.....手のひらに炎を出しながらこう言った。
「で?俺の弟はどこだ?」
そう言う荼毘の顔には、実の父親の血を引く弟も殺し合いが出来ることを楽しみにしている表情になっていて、彼が死柄木弔と同じく殺る気満々であることを理解した私は、彼をここまで狂わせたエンデヴァーの罪深さを改めて実感していた。
.....これでエンデヴァーがどんな反応をするのかが楽しみだな。
そう思った後、私は死柄木弔から許可を貰うと....アームを使ってヒーローや生徒達のいる階段の上へと向かった。
そんな私に対し、驚いたような表情になっていた生徒達を尻目に教師であるヒーローは、イレイザーヘッドはすぐさま私に襲いかかって来た。
だが、私はその攻撃を避けると彼ら彼女らの方向を向くと....自己紹介とばかりにこう言った。
「初めまして、私の名はドクターオクトパス。一応、ヴィラン連合に所属している科学者兼ヴィランだと思えばいい」
さて....シニスターシックスとして、別世界のヴィランとしての格の違いを見せつけるとするか。
【ドック・オクの装備】
・フルフェイス型ガスマスク
・実写版ドクターオクトパスの衣装をモチーフにしたスーツ(自己再生ナノマシン入り)
【ヴァルチャーの装備】
・MCU版ヴァルチャーの装備
【エレクトロの装備】
・正史チャージズマ衣装+MCU版エレクトロの装備+フルフェイス型のガスマスク