ドクターオクトパス、かっちゃんと切島くんをヴィランらしい方法でボコボコにする。
ちなみに本作のドクターオクトパスはかっちゃん絶許仕様となっています。
「おや、もう既にギャラリーが来ていたのか」
黒霧のワープゲートを使って噴水広場へと向かうと、そこにはかろうじて息があるもののボロボロな状態なのに加えて、ヴァルチャーによって目を潰されたイレイザーヘッドと呆然した顔の生徒達、そして.....主役であるオールマイトの姿があった。
アレがオールマイト.....か。
この肉体の主人である緑谷出久の記憶やAFOからの情報によれば、彼はこの世界の平和の象徴兼AFOとは並々ならぬ因縁を持つヒーロー、だったはず。
にしても....あの男、ハルク並みに筋骨隆々としているな。
普段、どんなトレーニングをすればああなるんだ?
「よぉドック、遅かったな」
「いや何、色々と遊んでいたら遅くなっただけだ」
そう言った後、人質として連れて来た赤髪の少年を.....アームに拘束された切島鋭児郎を見せる私。
それを見たヴァルチャーは口角を上げ、死柄木弔に至ってはやるじゃんみたいな顔になっていた。
そんな私達を尻目に、ワープゲートと化した黒霧から出て来たのは.....八百万百を背負った状態のエレクトロと轟焦凍を脇に抱えている状態の荼毘で、二人は私・ヴァルチャー・死柄木弔に合流すると一言、こう言った。
「ドック、とりあえず八百万は拉致ってきたぜ。ついでに瀬呂は殺したけど」
「俺は俺で弟を思う存分にボコボコに出来たから大満足だわ」
そう言うエレクトロと荼毘の顔はとても満足げで、この様子だとどうやら彼らも派手に暴れたらしい。
そして、どさくさに紛れて雄英生も拉致するとは....やはり、ヴィランたるものこうではなくてはな。
そう思っている私を尻目に、約三名もの生徒を手中に収めている状態の我々を見たオールマイトはヒーローらしく怒りで震えており
「お前達.....私の生徒に何をしている!!」
我々に向けてそう叫ぶと、今まさに戦っても良いような態勢になっていた。
ふぅむ.....他のヒーロー達と違って我欲よりも他人のために戦うとは、平和の象徴の名は伊達ではないみたいだな。
そう分析しながら、死柄木弔の方を向く私。
当の本人は主役が来たことに対し、歪んだ笑みを浮かべながらオールマイトの到着を喜んでいた。
「そうだよなぁ.......主役は遅れてやってくるよなぁ!!」
死柄木弔がそう叫ぶと、その場にサウンドジャックとパワー型の脳無が現れたかと思えば、彼のその言葉がオールマイトに対する攻撃への引き金となったようで、サウンドジャックとパワー型の脳無は平和の象徴に襲いかかっていた。
「グギャギャギャギャ!!」
「フンッ!!」
オールマイトはそんな脳無達を冷静に対処しており、彼は特にパワー系の脳無が厄介だと思ったようで、パワー系の脳無と肉弾戦を繰り広げていた。
アレがこの世界が誇るヒーローの頂点に立つ存在か........実に興味深いな。
それに、彼の戦いぶりには高潔な精神も感じられる。
.....奴はアメリカのケツの亜種なのか?
という話は置いておいて、傍目から見ればパワー系の敵を警戒して制圧するのは定石中の定石。
つまりは定番のやり方と言ってもいい。
正義の象徴であるオールマイトは迷うことなくそのパターンを選んだが、確かにそれは正しい判断とも言えるだろう。
「ギャアッ!?」
「まだまだぁっ!!」
パワー型の脳無とオールマイトが互角に戦っている光景を見た生徒達は、当たり前だが正義の味方であるオールマイトを応援しており.....その応援に応えるかのように、彼は徐々にパワー型の脳無を圧倒していった。
どこの世界でも、民衆の応援というものはヒーローの力の原動力となるのはこの世界でも同じらしいな。
だがなオールマイト、お前は一つ大切なことを忘れているぞ。
脳無は一体だけじゃないという事実をな。
「サウンドジャック、あの脳無の援助をしろ」
死柄木弔がそう命じると、空を飛んでいたサウンドジャックはオールマイトに向けて急降下し始めると
「ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!」
真下にいるオールマイトに向けて、音波攻撃を放った。
「っ!?」
その攻撃を喰らったオールマイトは不意のダメージを負ってしまい、その隙を見逃さなかったパワー型の脳無が強力なパンチを喰らわせたため、オールマイトは追加のダメージを与えられていた。
.....耳郎響香、君の犠牲は良い意味で脳無の研究に役立てられている。
だからそのことを誇りながら、脳無としての第二の人生を謳歌するがいい。
「ほぇ〜、意外と脳無達が善戦してるな」
「そりゃまぁ提供された素材が良かったからな」
ヴァルチャーの発言に対し、ニヤニヤと笑いながらそう言う死柄木弔。
その言葉の節々には、このままオールマイトがくたばれば良いのにと雰囲気がこれでもかと出ていたので、荼毘はそれな!!と言わんばかりの顔になっていた。
....君達、いつの間にそんなに仲良くなったんだ?
なんてことを考えながらオールマイトの戦闘を見ていた時.....当の平和の象徴はこれで決める!!とばかりに拳を強く握り締めると、自身に対して妨害とも言える行動を繰り返しているサウンドジャックに向け、攻撃を仕掛けようとした。
.....全く、こういうことをしたくないのだが
「無知という概念は中々に厄介なものだな」
たまにはヴィランとして横槍を入れないとな。
そう思いながら私は呟いた後、硬化状態と化した切島鋭児郎をぶつける形で攻撃する私。
「なっ!?貴様は....!!」
「オールマイト、お前には失望したよ。まさか、教え子に手を上げようとしていたとはなぁ」
私がそう言うと、オールマイトは何言ってんだ?という顔になっていたが....死柄木・荼毘・ヴァルチャー・エレクトロはその言葉の意味を理解していたようで、ニチャアとヴィランらしい悪趣味な笑みを浮かべていた。
そんな我々の様子を見たオールマイトは、私の言葉の意味がろくでもないことだと察したようで.....私に対し、言葉を選びながらこう言った。
「.....どういう意味だ?」
その言葉を聞き、何も知らずにサウンドジャックと戦っていたオールマイトのことを思うと面白おかしく感じた私は、ケタケタと笑い声を上げた後に死柄木弔に向けてこう言った。
「だよなぁ、死柄木弔」
その言葉を聞いた死柄木弔もまたケタケタと笑った後、オールマイトに向けてコイツは傑作だと言わんばかりに見つめると、彼ら彼女らにこう告げた。
「あぁ、そうだなぁ。お前の
死柄木弔がそう言った瞬間、何かに気がついた女子生徒は顔を真っ青な状態にすると、震えながらこう呟いた。
「ね、ねぇ....あの化け物の顔についている長い紐みたいやつ、耳郎ちゃんのイヤホンジャックに似てる......ような?」
女子生徒がそう言葉を漏らした瞬間、雄英生やオールマイトはサウンドジャックの正体に気づいたのか....その顔には信じられないという表情が映っていた。
やれやれ、まさかここまで鈍感だったとは.....
まぁ、それでこそこの高揚とした気分を味わえるのだがな。
そんな彼ら彼女らを尻目に、死柄木弔は再び笑い始めると....彼らを絶望に突き落とすかのようにこう言った。
「あぁ、そうさぁ!!サウンドジャックの正体はなぁ!!お前らの大事な大事なクラスメイトの耳郎響香なんだよなぁ!!」
死柄木弔のその発言は、その場に居たヒーローとその卵を絶望させるのには十分過ぎるほどの威力であり、我々の作戦の第二幕が上がることを意味していた。
さぁ....ここからがショータイムだ!!
【悲報】
MARVELヴィランズがヴィラン連合入りした影響で原作以上に愉悦展開が待ち構えている模様。
だって、MARVEL作品もドチャクソ重い展開とかがあるしね仕方ない。
というか、ヒーローたるものそういうことを乗り越えないと....ねぇ?