ドクターオクトパス、ヴァルチャーや死柄木弔と共にわちゃわちゃする
前にも言ったと思うが......私の就職先であるヒドラカンパニーは大企業の部類に入る会社だ。
だからなのか、時々企業見学ツアーが開催されていて
「雄英高校の皆さん!!ようこそヒドラカンパニーが誇る科学開発ラボへ!!」
今現在、ラボのエントランスに雄英生(一年生)が大集合していた。
彼ら・彼女らが未来のヒーロー候補か.....見た感じは弱そうに見えるが、油断していてはヴィランの名折れ。
しっかりと彼ら・彼女らの能力を見極めなくてはな。
「スゲェ〜!!ここが大企業のラボかぁ〜」
「噂には聞いていましたが、ここまで大きなラボだったとは.......」
「つーかめっちゃワクワクするぜ!!」
「だな!!」
大企業のラボに来たからか、興奮気味にそう口々に言う生徒達。
.....ヒーローの卵とは言え、まだまだ若くて青いな。
そう思いながら、視線をとある人物へと移した。
その人物はポケットに手を突っ込み、不機嫌そうにしつつもリアクターの方をジッと見つめていた。
間違いない。
彼こそ緑谷出久が劣等感を抱く原因となった存在、爆豪勝己だ。
爆豪くんのことだから、雄英に進学したとしてもきっとあの頃と変わらないような態度でいるとは察していたが.....どうやら、その読みは合っていたようだな。
私はそんなことを内心思いつつ、片手に缶コーヒーを持ちながら彼ら・彼女のいるエントランスに現れるのだった。
「やぁ!!かっちゃんじゃないか!!久しぶりだね!!」
エントランスにいる爆豪くんに対し、柄にもなく明るい様子で手を振りながら私がそう言うと......当の爆豪くんは私が現れるとは思っていなかったのか
「.....は?」
呆然した表情になっていた。
それはまるで、生き別れた兄弟を見つけたような顔になっていた。
......そんなに驚くことなのか?
まぁ、彼とは言葉の一つも掛けずに別れたからそうなるのも無理はないか。
なんてことを思っていると、私と爆豪くんの様子を見た雄英生達は何だ何だと騒ぎ始めた。
「いや〜、雄英高校の生徒達がうちのラボに見学に来ると聞いた時はもしやと思っていたけど......まさか本当にかっちゃんに会えるなんて思わなかったよ!!」
そう言った後、私はわざとらしくならないように爆豪くんの手をギュッと握るとその手をブンブンと縦に振った。
そんな僕を見た爆豪くんは未だに呆然とした顔になっていたが.....すぐに我に帰ると、こう呟いた。
「.....デ、ク?」
デク。
それはかつて爆豪くんが緑谷出久に対して名付けた忌々しいあだ名であり、彼にとっての呪いのような言葉。
爆豪くん曰く、木偶の坊から取った名前らしい。
全く......クソガキのくせにネーミングセンスだけは一丁前にあるとはな。
そう思いながら、爆豪くんの方を見る私。
当の爆豪くんは呆然とした顔から徐々に信じられないという顔になっていて、何でお前がここに?と言わんばかりの感情がむき出しになっていた。
「な、なぁ爆豪.....この人って一体誰なんだ?」
「.....俺の幼馴染だ」
赤髪の男の質問に対し、そう答える爆豪くん。
一方、爆豪くんの言葉に対して他の生徒達は驚いた様子になっていて......嘘だろ!?だの、お前にも幼馴染が居たのか!?という反応になっていた。
......君、一体どんなことをすればそう思われるんだ?
「君達......初めまして、だよね?私は出久・ギュンター・オクタヴィアス。一言で言えば、ここのラボの責任者.......と言えば分かるよね?」
雄英生達に対し、ニコッと笑いながらそう言う私。
一方、雄英生達はとても驚いた様子になっていて
「俺達と同い年ぐらいなのにここの責任者って.......」
「めちゃくちゃエリートじゃねぇか!!」
「しかも爆豪の幼馴染.......」
私の方を見ながら目を輝かせた様子でそう言っていた。
......こういう気分も悪くはないな。
そう思いながら、缶コーヒーを飲む私。
そして、そのまま雄英生に近づくと......私はニコニコ笑いながらこう言った。
「そうだ、どうせだったら私も一緒に着いて行ってもいいかな?」
私がそう言うと爆豪くんは驚いたように目を見開き、ガイドらしき女性の人は私の登場にビックリしつつもぜひぜひ!!という反応になり、雄英生達に至っては私が案内することに対してとても喜んでいた。
爆豪くんとは一応幼馴染という関係だから、そういうサービスもしないと.....な。
内心そう思いつつ、ニヤリと笑う私。
そんな私に対し、雄英側の教師であろう男が近づいてきた。
その男は長い黒髪に無精髭などの教師らしからぬ格好していて....その姿を見た私は、彼がこの世界で活躍するヒーローの一人ことイレイザーヘッドであることを思い出した。
イレイザーヘッド.....どこぞのカルト映画みたいな名前だな。
それに、確かコイツは黒霧のベースとなった人間の知り合い.....だったはず。
「オクタヴィアスさん、お気持ちはとても嬉しいのですが.......仕事に支障などは出ないのですか?」
「あぁ、そのことから大丈夫ですよ。既に今日の仕事は片付けましたから」
微笑みながら私がそう言うと、どこからかエリートだ......という声が聞こえてきた。
.....エリート、ねぇ。
その言葉を緑谷出久が聞いたら、どれほど喜んだことか。
そう思ったところで、彼は帰ってこないがな。
「では改めて......ようこそ!!ヒドラカンパニー日本支店科学開発ラボへ!!」
私が改めてそう言うと、ワクワクとした表情になる雄英生達。
ただし、爆豪くんを含めた一部の生徒は乗り気じゃないみたいだが.........まぁ、そこは仕方のないことだな。
そう心の中で呟きつつ、笑顔を浮かべながら雄英生の方を向く私。
......私の笑顔を見た爆豪くんが何かおかしいという顔になっていたが、それは気のせいだろう。
「さっきも言った通り、ここは科学技術を使って未来に役立つかもしれないアイテムを開発するのを目的とした施設で、君達の目の前にあるモノ......新型動力炉ことリアクターもそのうちの一つなのさ」
私がそう説明すると、凄い!!やカッケェ......と声を漏らす生徒達。
その瞳には憧れの感情や尊敬の念が映っており、皆興奮気味にリアクターの方を向いていた。
爆豪くんは爆豪くんでジッとリアクターの方を見つめていたが、私が持て囃されることが気に食わなかったのか、チッと舌打ちをしていた。
......彼はあの頃から変わってはいないな。
そんなことを思いながら視線を別の方向に向けると、そこには金髪に稲妻模様のメッシュが入った髪型をした少年がいた。
その少年を見た瞬間、私の脳内にとある記憶が流れ込んできて.....私はその記憶が流れ込んできた瞬間、彼が私と同じ転生者であることを察した。
だが、当の本人はそのことに気づいていない。
ということは.....彼もまたヴァルチャーと同じパターンなのだろうな。
「あ、そうそう。これは自慢とかじゃないけど.....実はこのリアクターを開発したのは私なんだよ」
リアクターを見ている雄英生達に対し、私が豆知識を言うような感覚でそう言うと
「マジで!?」
「リアクターの開発者って爆豪くんの幼馴染だったの!?」
「そういえば、リアクターに関する論文にオクタヴィアスさんの名前が書いてあったような.....?」
「てか、オクタヴィアスさん凄すぎだろ!!」
その言葉に対し、さっき以上に興奮していた。
そして、一部の生徒達は爆豪くんに対して肘でチョンチョンと突きながら揶揄っていたが、そんな生徒達に対して爆豪くんは怒鳴り散らしていた。
私は怒鳴っている爆豪くんを見つめながら、ニヤッと笑うと......こう言った。
「そんなに凄いことでもないさ。私は論文が正しいかどうかを実証した後、それを目に見える形にしただけ。ただそれだけだよ」
私がそう言い放つと、分かりやすく興奮する生徒達。
この様子だと彼らはかなり単純そうに見えるが.......まだまだその本質が見えていないからこそ、警戒しないとな。
「さてと、それじゃあラボの中に入ろうか」
こうして、私主導のラボ見学ツアーが始まるのだった。
爆豪くんは出久くん(ドック・オク)と再会した時、間違いなく違和感を感じているだろうな〜( ̄▽ ̄)
んで、出世している出久くんを見て複雑な気持ちを抱いているだろうな〜
ちなみに、雄英生の中にシニスターシックスのメンバーの一人であるヴィランの転生体がいます!!