パチモン催眠アプリを使ったら、幼馴染がスカートをたくし上げた。   作:荒井竜馬

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第28話 予定と違う展開①

「啓介くん?」

 

「えっ、ああ。おう?」

 

「朝からぼーっとしてたけど、大丈夫?」

 

「お、おう……」

 

 授業と授業の合間の休み時間。ぼうっとしていた啓介くんの席に向かうと、啓介くんは私の顔を見て少し言葉を詰まらせていた。

 

 そして、スカートをたくし上げてない私を見て、少し照れたように視線を外した。

 

 この感じは……私を結構意識し始めてる感じかな?

 

 前までの男友達と大して変わらないような接し方ではないし、完全に女の子を見る目をしている。

 

 そして、ただの女の子を見る目にしては瞳が少し熱っぽい。

 

 えっちなもの見るときの目に少し近いような気もするけど、少なくとも私を結構意識していることには変わりないはず。

 

「えりー」

 

 そんなこと分析していると、友達の美緒ちゃんに呼ばれてしまった。

 

 私がそちらに視線を向けると、美緒ちゃんはこっちに来るように手招きをしている。

 

「はーい。それじゃあね、啓介くん」

 

「おうよ」

 

 私は啓介くんにそんな言葉を残して、啓介くんの席を離れた。

 

 それから少し美緒と話した後、授業が始まるので私は席について真面目に授業を受けることにしたのだった。

 

 そう、真面目に。

 

 授業中。思い出すのは昨日啓介くんを催眠したこと。

 

 そして、当然それを思い出すと、おへそ付近が少しだけ疼いてしまう。

 

 自然とお腹を撫でてしまって、私は啓介くんの唇の感触を思い出してしまっていた。

 

 ……私、昨日キスされたんだよね。

 

 ~~~~っ!

 

 そのことを思い出して、私は顔から火でも噴き出てるんじゃないかってくらい、顔を熱くさせていた。

 

 体が全体的に熱くなって、心音が嫌じゃない速度で刻まれていく。

 

まるで、昨日のことを思い出して少し興奮でも知るんじゃないかっていう息遣いになって、微かに脚を内向きにキュッとさせていた。

 

 おへそにキスして欲しいってなに?! あの状況でそんなこと言うなんて、私は変態なの?!

 

 私は昨日、幼馴染の啓介くんにスカートを被せて、至近距離でパンツを長時間見させて、最後におへそにキスをするように命令したのだ。

 

 催眠アプリにかかっているフリをしているから絶対に従う。そんな確信を持った上でだ。

 

 ……本当に、どうしちゃったの、わたし。

 

 後からどう考えても変態としか思えない私の言動を前に、私はただ悶々とすることしかできないのだった。

 

 でも、そのおかげで啓介くんも結構意識してくれているみたいだし。

 

 昨日の頑張りを無駄にしないためにも、今日も頑張らないとね。

 

 いや、それでも今日は控えめにしておこうかな。あんまり連日刺激が強いことをしちゃうのもよくないでしょ……私的にも。

 

 私は始めたばかりのチキンレースに少し日和りながら、自分の中の目覚めてしまいそうな何かを押さえ込んで、本日の作戦を考えるのだった。

 

 

 

『少し経ったら、啓介くんの部屋に行くね』

 

 放課後。私は啓介くんにそう告げて、一度自分の家に戻った。荷物を置いてくるのではなくて、逆に荷物を取りに行くためだ。

 

 私は部屋にあるタンスから一セットの下着を取り出した。

 

 水色の上下の下着。パンツの中央には薄ピンク色の小さなリボンが付いていて、左右に小さなフリルが付いているタイプ。ブラジャーの方も同じ感じで、こちらは上部にフリルがついているタイプ。

 

 確か、この下着はあんまり回数着てないはずだから、見られてもそこまで抵抗はない。

 

 ……いや、抵抗がないわけじゃないけど、ちゃんと洗濯済みだし。

 

 私は念のために匂いを嗅いで臭くないことを確認してから、それらをバックに詰め込んで啓介くんの部屋に向かったのだった。

 

 

 

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