妹に兄と呼ばれたい。   作:any

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今回は導入なので読まなくても支障ないです。多分。
グダグダ書いてるので飛ばし気味がおすすめ。

キャラおかしかったら教えてほしいです。


紅魔郷らへん
兄は過保護である。


幻想郷には、さまざまな種類の妖怪や霊、人間どころか神までいる。

 

 

 

だからまあ当然、利害の不一致や事件が起こることも結構あることなのは当然のことである。

 

そこまではいいのだが、それを強い妖怪…大妖怪と呼ばれるような化け物やら、神がそういうことしてくると、周りに甚大な被害を出すこともある。

 

 

 

 

昔の弾幕ごっこという遊びで決着のつかない、力こそが正義の殺し合いで決着をつける殺伐とした時代は、一歩間違えれば、幻想郷すら揺るぎかねない事件や、大妖怪同士の衝突が生まれたことが幾度もある。

 

その後始末、仲裁。

それは俺がよく出向かされたのは最悪の思い出だ。話し合いで怒鳴りあうならまだましで、仲裁の場で戦い始めたり、そもそも話が通じず俺が戦うこともあった。

 

 

 

 

俺がはじめて体験した大事件…異変は、拾われてから1年たってないくらいで。当然紫は俺に出向かせるのだ。さすがというべきか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分語りはこの辺にして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は真夜中。

先ほどまで寝ていたら、紫にたたき起こされた。

 

 

 

「今日はいい日ね…月がこんなにも輝いてるわ。また攻め入ってもいいと思わない?」

 

 

 

「勘弁してくれ…せっかくの均衡を崩すような真似、今更する意味ないでしょうに…?」

 

 

 

「あら、そうかしら?何もないより、ちょっとくらい刺激があるほうが面白いのよ、長く生きてると」

 

 

 

「人は娯楽がないと~、とはよく言うけどもな。貴女はスリルを求めすぎじゃないのかな?」

 

 

 

 

縁側に座って月を眺めながら紫と話す。

紫は外面だけ見れば美人である。…妖怪なんだから外見ぐらい変えられなくもないだろうけど。

紫はどうやら俺の想像よりはるかに長く生きている。

そもそも俺は幻想郷が生まれる経緯こそ知っていても、紫が何で作ろうとしたのか、紫が作ったのかも知らない。

 

 

昔からこき使われたり、拷問レベルの仕事割り振られたり。

こういうのを、外の世界ではブラック、パワハラ、というのだそうだ。ルール違反なのだろうが、残念ながらこの胡散臭い女がルールなのだ。

 

 

 

紫がもっとかわいげというか、愛嬌がある性格というか…なんにせよ、もっとましな性格ならこの状況もまだ美人とあれる状況でよかったのだが。

 

 

「それで、こんな時間に何の用で?もう俺はほとんど戦ったりしなくていいんじゃないので?」

 

 

「まだ妖怪はいるし、問題も残ってるのよ?その中には霊夢が危険にさらされるものもある。それを霊夢にやらせるのも、私は構わないわよ。」

 

 

 

「言ってみただけですよ。俺が霊夢を危険にさらすのを是としないのは知ってるんだから、いちいち言わないでもわかってますよ」

 

 

 

「拗ねないで頂戴?揶揄っただけよ。まだまだあなたも子供よね。過保護すぎるんじゃないかしら?」

 

 

 

そりゃ妖怪からしたら子供もいいところだろうけど。いちいちいじってくる紫を見るに、案外俺も気に入られているのか。

それとも、単に便利な道具なのか…たぶんそうだろうなぁ…

 

紫は頭が切れるおかげで、反論しても流されるかカウンターをもろに食らう。断ろうとすれば霊夢が引き合いに出される。そしたら勝てるわけないでしょ。

 

 

というわけで、これから俺はずっとこき使われるのだろう。

まあ、いいか…小さい頃からずっとこれだし、今は平和だ。これから問題が起きようと、霊夢もいるわけだし。

 

 

 

たまには紫のこと忘れられる日が欲しいのだけど。

 

 

 

 

「…それで、こんな時間に起こしたわけだけど…」

 

 

 

「どうせ、異変の前兆か何か、それの偵察でしょう?違うなら、藍さんに家出されたか、冬眠するのか、結界が不安定か地底に用があるか…」

 

 

 

「最初ので正解よ。…あなたも随分と賢くなったものね。親代わりながらうれしいわ、人の成長は早いものね。」

 

 

 

 

扇子で泣く振りをしてまたもやからかってくる。

 

 

 

 

「はいはい。それで、どこに何があったんですか?」

 

 

 

「あっちの霧の湖に、堂々と大結界を超えて大きな館ごと転移してきたみたいね。趣味の悪い赤一色で、目が痛くなりそうね。」

 

 

 

「今から行け、と?」

 

 

 

「ええもちろん。目的、侵攻の意思の介在を確かめてほしいのよ。邪魔されるようなら武力の行使も許可するわ。」

 

 

 

「弾幕ごっこ、じゃなくても?」

 

 

 

「あら、あれは少女の遊びよ?貴方みたいな男がやるものじゃないわ」

 

 

 

 

武力の行使。

それは、言外に「邪魔するようなら殺せ」という意味でもある。

どうやら紫は無断で我が物顔に自分の庭に入ってきた者たちに怒っているらしい。俺は穏便に進めたいのだが…

 

 

てか紫が少女には無理があろう。

 

 

 

 

 

「それじゃ、頼んだわ。」

 

 

「明日は休みで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫の能力である、「境界を操る程度の能力」でつながれた場所は、空の上。

眼下には夜でもわかるほど濃い霧が漂っている。ここは昼間によく妖精が遊んでいるのだが、夜は眠っているため静まり返っている。

 

そして、明らかな違い。

遠くからでも見えるような大きい館が見える。夜空の黒を反射して星の光を移す湖と、青白い霧の中でも目立つ赤い外壁に、黒い屋根。

 

 

館は、門、壁、柵に至るまでが赤で染まっている。

 

 

 

 

飛んで行って、門の前に降り立ってみる。

立派な館に反して門番はおらず、寝ているのか、不用心なのか。

 

 

 

 

 

広い庭を通り抜けて大きな扉を開けると、そこは大広間?ホール?になっていた。

というか中の壁も、床も、カーペットすら赤い。紫の言っていた目が痛くなる、という意味がよくわかる。

館の中からは人の気配が一つ、妖怪の気配がいくつか。

奥にまた大きな扉があるが、その奥から気配を感じる。多分そいつが主なのか。少なくとも住人だろうし、早く話して帰りたいものである。

 

 

扉を開けると、天井近くにある月の光で輝くステンドグラスの窓の前に浮いている少女の影。

 

 

 

月の光では薄暗く、よく見えないが蝙蝠の羽のシルエット。吸血鬼の類なのだろうか?背丈は小さく、少女というべきか。

 

 

 

 

少女がこちらを向く。

 

 

 

 

「どうも。ようこそ幻想郷へ。この世界はすべてを受け入れる、それはそれは残酷で、きれいな話だろう?」

 

 

 

 

これは紫に言え、と言われたキャッチフレーズ。

俺も気に入ってはいる。

 

 

 

「あら、素敵な売り文句ね。確かに残酷で、優雅なことよ。」

 

 

 

吸血鬼の少女がこちらへ降りてくる。

 

 

 

 

「私は伊織……幻想郷の管理者代理です。そちらは?」

 

 

 

「ご丁寧にどうも。私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主にして偉大なる吸血鬼。どうぞ、今後ともよろしくね?」

 

 

所作の一つ一つからにじみ出る高貴さ。

かつて西洋では、妖怪…とくに吸血鬼などの有力な妖怪が表向きには貴族として力と恐怖で支配していた時代があると言われている。

 

その貴族時代の教育が残っているようで、おそらくは特に強い一族の末裔だろう。

 

 

 

「どうして幻想郷に入ろうと思ったので?ああ、ご安心を。そちらへの攻撃の意思はありませんよ、すべてを受け入れるのでね。そちらが攻撃するなら、その限りではないですが。」

 

 

 

少女が笑みを浮かべる。

 

 

 

「ふふ、簡単な話。もう外じゃ厳しいことになった、っていうところね。たいていの妖怪も神も、そんなところでしょう?」

 

 

 

「そうですか。では、今夜はこれにて。失礼しました。」

 

 

 

紫の代理として、最低限の代理役を務められるように藍さんにおしえられた。

今ではだいぶん上達していて、声くらいはそつなくこなせる…のだが、いまだに交渉には向いていない。

実際、このレミリアという吸血鬼が本当に攻撃の意思がないのか、何を考えて幻想郷に来たのかも俺ではわからない。

 

俺にできるのは言われたことをそのまま紫に伝えることくらいか。

 

 

 

 

「あら、まだ夜は始まったばかりでしょう?つれないのね。」

 

 

 

 

「私は人間なのでね。寝ないと、明日に支障が出るんですよ。」

 

 

 

 

 

 

 

振り返って扉を開け、ホールに出ると、一人の人間のメイドが立っていた。

話している間に気配がいなかったので少し驚くが、それを外に出さない精神力が代理には必要なのだ。

 

人にしては珍しい銀髪。年齢に対して白髪のある俺が言えたことではない気もするが。

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらに対して恭しくお辞儀するメイドに会釈を返したら、外に出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉から出て空へ飛びあがると、ちょうど紫の転移門…「スキマ」が開いたので、通り抜ける。

そこは、博麗神社であった。

 

 

 

「報告」

 

 

 

戻ったらまずは報告。

レミリア・スカーレットの言ったことをすべてそのまま報告すれば、あとは勝手に何とかする。

 

 

 

「あら、攻撃の意思がない、とは言われてないのね。ふうん?」

 

 

 

「俺のせいですかねぇ…?」

 

 

 

「さあ、どうでしょう?藍ならしっかり聞いていた、とは思うけど」

 

 

 

そんなこといちいち聞くわけないだろ、と思いつつもこうやって俺は騙されるんだなと反省。なんで藍さんに動いてもらわないのか不思議だが、あの人も忙しいんだろう。

 

俺の仕事は終わりだ。

伝えたら、俺はそのまま布団に戻って寝る。

 

 

寝巻に着替えるのすら億劫なのだ。

 

 

 

 

 

「明日あたり、何かあるでしょうね。気をつけなさい?」

 

 

 

 

 

 

いやなこと聞いたなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、空が赤い。

 

 

 

 

 

 

昨日までは青かった空が、日光の届かないほど厚い赤い霧だか雲だかに覆われて縁側でする昼寝がどうにも気持ちよくない。

日光が届かないで得するのは吸血鬼とかの日光弱い妖怪なのか、肌が弱くて気にしてるだ妖怪のおふざけか。

 

 

地底の引きこもりが日光嫌ってついにやりたい放題してるのか…??

 

 

 

まさか、か。

どちらにせよ、日の光が届かないとき洗濯物は乾かず、野菜は育たず、星は見えず、気温は下がる。だいぶきついのが本音。

 

 

 

今は体感、いつもの正午に近い頃か。

太陽が見えない以上時間がわからない。とっくに解決に向かった霊夢が早く太陽をとり戻してくれるといいのだけど。

霊気からして、魔理沙ちゃんも向かったみたいで。

 

 

 

 

…十中八九、昨日の館だ。

赤だし。

 

 

 

攻撃、にはならないけどこれはまあ日光対策で間違いないだろう。

なぜこんなことを、と思っても無駄である。大妖怪とか、力ある妖怪は突拍子にこういうことをする。

 

 

 

例えば、暇。例えば、住みやすくしたい。例えば、憂さ晴らし。

 

 

 

人からしたら天災に等しい厄介なものだ。

なんで気分次第で迷惑かけられてんのか意味わからないが、納得し、適応しなくては生きていけないのがこの世の中というか、幻想郷だ。

 

多分人里の人も混乱してるだろうが、あと数刻もすればいつも通りに戻るのだろう。

 

 

 

 

 

 

「…行くか」

 

 

 

 

 

 

外で空を眺めているのにも飽きてきたころだ。

勝手に外で歩いていると霊夢に心配かけるが、まあ今回は俺が確認していない、という建前もあるのだし。

 

 

 

 

 

散歩がてら、紅魔館を訪れてみることにした

 

 




霊夢視点いりますかね?

2000文字とか短くなるかもですけど…

兄上の戦う頻度は?(この先の異変でどれくらい戦うか)

  • 進み続けろ、曇らせタグに報いるために
  • 少なくして
  • お前がやりたいようにしろ
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