妹に兄と呼ばれたい。   作:any

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CRUXNAUTのドカカカ複合通らん。誰かドカ処理教えて。


妹は我儘したい

 

 

 

空中で攻撃をよけ続ける。

フランの放つ弾幕はそれぞれが俺を殺しうる威力を秘めている。………まぁ、人間が上位の種族であるヴァンパイアの攻撃を耐えられるはずもないので、仕方ないところはあるが。

弾幕は、正に"幕"として展開され、一つの球が球を隠しているおかげで脅威が大きく増している。

 

それも、霊力を用いた術の出力ならば、掻き消すことができる。

しかし、そこまで総量が多くない俺の力程度では、この量をさばき続ければどんなに効率の良い霊術であろうと限界は来る。

だからこそ今、魔法を交えることで節約しているわけだが。

 

 

 

恐ろしいことに、目の前の悪魔(吸血鬼)は、成長を続ける。

 

 

 

避ければ避けるほど、

掻き消せば掻き消すほど。

 

 

 

今まで閉じ込められていた、という時間を取り戻すように急速に成長する。俺が積み重ねた技術を見て真似をする。拙くとも、それは確かな効果を持ってこちらへ迫る。

手の内を見せ続けるのは得策でないと判断して一辺倒な行動をすれば、綻びが生じることは予測できる。

流れ弾が人里に飛んでいくことはないだろうが、霊夢の邪魔にならないように。

 

 

「面白いね、アナタ!人間なんて、人形とおんなじ、すぐ壊れるものだと思ってたのに!」

 

 

「残念ながらいっぱいいっぱいだよ、子供はもう寝る時間さ」

 

 

「あら、私だって吸血鬼よ?それに、口ではいっぱいいっぱいのくせに、私に攻撃しないじゃない?ちょっとスリルがないと、飽きちゃうよ!」

 

「だから、精いっぱい足掻いて、もがいて、もっと、忘れられないくらい、私を悦ばせてよ!」

 

 

 

満面の笑みを浮かべて炎の剣を再び創り出す。

先ほどと違い室外である以上、リーチにおける制限がない。その為その剣の長さは比べ物にならない長さになり、火力も同様に上がっている。

あれを受け止めれば、その腕も武器も二度と使い物にならなくなるであろうことはたやすく想像できる。それどころか、少しでも当たってしまえば大ダメージになる。

 

種族差をひしひしと感じる。

霊夢は今どんな状況なのか気になるが、気に掛ける余裕がさほどない。霊夢が手助けしてくれれば早めに無力化できるだろうが、俺一人ではそれは不可能。

俺は弾幕を放つのが下手であり、この物量をすり抜けて相手へ届かせるような技術も能力も持ち合わせていない。

 

 

 

であれば、回避あるのみ。

 

 

というわけで、ずっと回避に専念している。

幸いなことに量もさることながらなかなかに早い弾幕も、かつて戦った鬼の攻撃に比べればはるかに遅い。

それに、"当たれば死ぬ”なんてことはいつものこと。突き詰めれば今までの戦いと比べて大きな差異はない。避けて、耐え続けて、隙を待ち続ける。

 

負けないことが第一な以上、これしかないのである。

 

 

 

 

フランが剣を振りかざし、接近してくる。

圧倒的な飛行速度と身体能力、フィジカルの差によってジリジリ体力を削られるが、あちらは両手で大剣を振り回しているため動作が大きく、戦闘に慣れていないためまだ避けやすい。

だがしかし、自分のすぐ横を当たればただでは済まない炎の塊が認識がやっとの速度で通過する。その恐怖によってかかる精神的な疲労はかなり大きい。

 

例えるなら、ロシアンルーレットみたいなもの、しかも自分の些細なミスが死に直結しかねないような状況である。最低限小回りな動きで回避しなければ絶望的な体力差で押し切られ、小回りに動いたとて小さな積み重ね次第で俺がミスをするだろう。

 

 

どちらにせよ、俺は時間をかけすぎれば死ぬ。

 

 

 

「アハハ!逃げるばっかりじゃ、楽しくないでしょ?!」

 

「俺は、楽しくなくていいさ!」

 

「ざ~んねん、遊びってみんなで楽しむものらしいよ?私とあなたで遊んでるんだから、私だけじゃダメなんじゃない?」

 

 

これを遊びの範疇として考えているほど余裕があるようで、少し冷や汗。

 

 

「も少し、優しい遊びなら楽しめたね。ちょっと難易度が高いかな」

 

「へー。じゃあ、あなたはどんな遊びが好きなのさ?」

 

「例えば………………。鬼ごっこはどうなんだ」

「ふーん、貴方は鬼ごっこがお好み?なら、1対1じゃ不平等でしょ!」

 

 

そうフランは叫ぶと手を広げる。

 

 

「お姉さまと遊ぶために、ずぅーっと考えてたの!あなたも遊んでよ!

 

 

『フォーオブアカインド』

 

楽しみましょう?」

 

 

すると、フランの背中からさらに3対の翼のようなものが生え、光を放ち始める。体から妖力を立ち上り、あふれさせながら狂ったような哄笑を響かせているフランから、三対の翼が分かれ、それぞれが分裂する。

それらの翼は一対ごとに人の形ををかたどり、そのすべてがフランの姿となる。それぞれから確かな強さと危機感をひしひしと感じる。

 

四人に分かれたから、と言って力が4等分されるわけではなくそれぞれがオリジナルと同等の力、出力を持っているようで、それはすなわち出力が四倍となったことを意味する。

 

 

一人は炎の大剣を。

 

 

一人は手をかざし。

 

 

一人は大きな魔法陣を描き、

 

 

一人は作り出した炎と星のような輝きを持つ翼を広げる。

 

 

どれかをつぶしても残ったものが本体になるのかはわからないが、すくなくともそれぞれが自我を持ち、自立しているようだ。

四体をそれぞれ少し観察する。描かれている魔法陣は確かに俺の知っている魔導書や知識とは別体系、異端でこそあれど、魔法としてはかなりの高水準で成立している。

フラン自身の持つバカげたエネルギーの量を前提とした高出力の魔法。効率こそ悪いが、その威力は『オモチャ』なんてすぐ壊せる。

 

 

「人間って面白いのね」

 

 

「突然だね。今までに見たことがなかったのか、吸血鬼だからあるとは思ってたんだけど」

 

 

「あら、言ったでしょ?私ずーっと地下に閉じ込められてたのよ?人間なんて、飲み物みたいな生き物なんだと思ってたぐらいなのよ、私」

 

「まあ、あんなのすぐ壊せたけどね」

 

「でも、外に出ればみんな私のこと怖がるよ?私はおかしいんだってね。」

 

 

 

 

会話をすれば、四人は楽しく話し始める。

その四人はそれぞれで得物が違うがゆえに、すでに立ち位置を変えて前衛と後衛に分かれていた。地下にずっといたとは思えない発想。

狩られる側としては、正直攻めづらく守りづらい。やめてほしい、そういう上位種族がちゃんと戦略を使ってくるの。

 

鬼といった力こそすべてな種族は真っ向から向かってきたがゆえに対処できたが、こうも少しでも策を弄したり、工夫をされるだけで一気に脆いところができる。

少しの意識や感覚のずれで生まれる隙がどれだけ人にとってわずかでも、妖怪相手だと致命的となる。

認識できる時間間隔が人間とは大きく異なるがゆえに、慎重にならざるを得ない。

 

 

四人に増えるだけで、こうして戦略も扱えるようになるのも強みの一つ。

こう考えれば、あの分裂は完璧な能力であるように思えるし、実際それに近しい汎用性の高い力であることに違いはない。

 

 

 

しかし、基本的にこの世界は等価交換である。

優秀ならその分欠点もあるものだ。

今回の場合は、明確に一つ。

 

 

 

「忘れてるかもしれないけどさ」

 

 

「何?逃げなくてもいいのかしら?」

 

 

 

「鬼ごっこは、多いほうが逃げなんだ」

 

 

 

その言葉と同時に、両手を開いていたフランの分身に突撃する。

さすがは吸血鬼というべきか、きちんと反応して俺の顔に向かって掌底を打ち込んでくる。その手を顔に押し付け、押し返す。

相手の能力による破壊がどれだけ早く行えるかはわからないが、さっきまでの動きや爆発、破壊が起きるまでのずれからしてからして準備動作か、なんらかの条件、タメが必要だろう。

 

 

幸い予想は的中して、あちらが手を握りしめようと力を込めるよりも早く、こちらが動く。

突き出された腕を引き、体をこちらに引き寄せる。

それと同時に霊術を行使し、こちらに引き寄せられている分身の体に陰陽球をかたどった俺の霊力でできている弾を打ち込む。

その弾は衝突した瞬間、破裂しすさまじい吹き荒れる増幅した霊力の気流と突風、衝撃波を起こす。

 

 

そんな爆発が直接炸裂したため、その分身は遠くへ吹っ飛んでゆく。

 

 

ただでさえ霊力を魔を祓う力、いくら相手が吸血鬼といえど分身なら消せただろうと判断し、それを横目で見送り、振りかざされる炎の剣をかわす。

 

次に来たのは炎の剣を持っている分身体。先ほどと違い魔法を制御していないため剣の振るわれる速度はいくばくかも早く、それに加えて後ろから援護の射撃が飛んでくる。こちらも剣を考えないでいいため、先ほどよりも速度も威力も制度も数段上。

しかし、一人残っていればいいのなら、三人は消し飛ばしてしまっても構わない。そう思っているため、攻撃に加減はあまり必要ない。

 

 

「逃げなくていいのかな?鬼は俺だよ」

 

 

「吸血”鬼”なんだから、私が鬼に決まってるでしょ?人間風情が、生意気だ」

 

 

そういってさらに苛烈に剣をふるう。

しかしその剣はフランの体の何倍も大きな剣。どれだけ吸血鬼としての、フランとしての身体能力が高かろうと、どれだけ軽かろうと、一定以上の俊敏さは困難を極める。

加えてフランの一撃一撃は大振りだからこそ、隙が生まれる。

 

剣を振り抜いた分身の剣を持つ手を思いっきり殴り、剣を手放させる。

魔法で身体強化を行ってようやくこちらのこぶしが砕けず、ダメージが入るのだから何度でも妖怪の種族としての強さを確認できる。

おかげで、油断せずに戦うことができるのだ。

 

 

 

剣を手放すとすぐ、フランは剣を作り出す。

 

 

 

それと同時に、俺は大量の札をまく。

それの内容は霊力を込めた爆発を起こす起爆札。そして一部は、拘束するための札。あとは、結界を構成するための札。

 

 

剣を一瞬にして作ったフランが剣を振りかざす。

しかし、その腕は振りかざし、剣を上に振りあげたところで動きを止める。拘束の印を記した札によって腕の動きが止められているのである。

それを確認すると、ほぼノータイムで俺は上に飛び立つ。

 

下を見れば、大きな羽を持つ分身が猛然と迫ってくる。急ブレーキをかけ、紅い館が小さく見えるほどの高さのところから、一気に重力に任せて落下を行う。

無論それにもついてくるため、その分身に向けて札を投げ続ける。そのほとんどはよけられるが、一部の爆発する札は張り付き、確かなダメージを与える。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして上に飛び立ち、三人すべてを一瞥できるところでとどまる。

 

 

 

そして、指を組む。

 

 

 

俺の撒いた札が光りだして結界を作り、分身の動きを制限する。

 

 

 

 

 

「夢想封印」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




手抜きすくなめ。今週中にもう一本は出す

兄上の戦う頻度は?(この先の異変でどれくらい戦うか)

  • 進み続けろ、曇らせタグに報いるために
  • 少なくして
  • お前がやりたいようにしろ
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