願いが叶った私は心のままに飛び続けたい。   作:如月雪見

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前回、ワンダーを起こすアラームが鳴っちゃったので、まだやりたい事はあったけど、一旦ストップ。

藍染達を炎の壁から解放。

藍染、ハウラの仕事振りに満足。

さて、次の注文は?




一旦離脱

 

 

 

「…流石はハウラだね。予想以上の働きぶりだ」

「そりゃどぉも。でも、私だけじゃこうも上手くはいかなかったよ。さっき言ったじゃんか。もう忘れたの?」

「おや…そうだったかな?」

「そうだよ!お爺ちゃんがあっちの親玉の相手してくれなかったら、ずっと鬼ごっこする羽目になってたし!1番厄介な黒ヒゲはスタークが牽制しててくれたし!あの少年とは〈天〉の奪い合いになりそうだったけど、ハリベルが相手してくれたから主導権握れたし!何だかんだしぶとい犬と乱入して来たあのオジサン達だって、シャルロッテ達が惹き付けてくれてたおかげで残りの連中上手く仕留めれたんだよ!!」

「…そう言えばそうだったね。済まない」

「思い出したんならヨシ!んで?この後はどうするのさ?」

「ふむ…」

 

残り5人しか居ない死神達を前に藍染は暫し思考し、口を開いた。

 

「…そうだね。一度、虚夜宮に戻って構わないよ」

「「「「「「…は?」」」」」」

「「あ、藍染様…?」」

「「「「え、えぇ…?」」」」

「え…イイの?」

「あぁ、そろそろ虚夜宮が気になって仕方がなくなる頃では無いかい?ハウラ」

「ん~…まぁ…ね」

「私もずっと棒立ちだったからね。少し身体をほぐしたいんだ。後、彼方から持って来て貰いたい物があってね」

「そ?なら一旦帰るね…あ、でもその前に〈コレ〉出さなきゃ帰刃解けないや」

「ん?」

 

ハウラの呟きと共に、彼女の周辺にある渦から幾つものとても大きな直方体…地盤ごと引っこ抜かれた状態の建造物達が姿を現し…死神達目掛けて落ちて来た。

 

「「「「なっ!?」」」」

「くっ!」

「卍解!《黒縄天譴明王》!」

「ふんっ!」

 

カッ!!ズドォォォォォン!!

ズドォォォォン!!ドゴォォォォン!!

ゴァッ!ボォォォォッ!!

 

てっきり、ハウラが帰刃した直後に放った〈黒い虚閃〉で消滅したと思っていた建造物(ビルや複合施設といった大型のものばかり)が落下して来た事に驚愕した死神達だが、咄嗟に仮面を被った平子の虚閃と狛村の卍解、そして山本元柳斎の炎でどうにか下敷きになる未来は阻止出来た。

 

その間にハウラは帰刃を解いて鉈を鞘に収め、藍染からメモと〈何か〉を渡されていた。

 

「ふむふむ…了解。んじゃ、一旦帰るね」

「ハウラが戻るのならば儂等も戻るぞ」

「「「「「「はっ!」」」」」」

「んじゃ、藍染様の邪魔しちゃ悪いから、俺等はあっちの監視しとくか」

「そうだな。行くぞ、アパッチ、ミラ=ローズ、スンスン」

「「「はい!」」」

「そう言う事だから、〈ソイツ等〉連れて帰っても良いぜハウラ」

「「「「…〈ソイツ等〉?」」」」

 

怪訝な表情の死神達を無視してスタークとハウラは話を続けた。

 

「あ、そう?う~ん…でも念の為にワンダーのサポートとして〈3人〉置いてくね」

「…ハウラも何だかんだ言って、ワンダーワイスにも過保護だよね」

「え?…そうかな?ま、イイや。んじゃ任せたよ、スタークとリリネットにハリベル達それと〈私達〉。戻るよ残りの〈私達〉」

「おぅ」

「後でね~!

「此処は任せておけ」

「「「行ってらっしゃ~い!」」」

「「はーい!また後でね~!」」

 

山本元柳斎が落下して来た建造物を燃やしている間に距離を取ったバラガンは、虚夜宮の状態次第では大惨事待った無しになるのを確信して、いざという時にはメノリと共にハウラを宥める為に同伴し、スタークとハリベル達は、ハッチ達の治療の監視の為に下へと降りて行った。

そしてハウラに呼ばれた〈私達〉ことハウラの劣化コピー3体がワンダーワイスの直ぐ傍に姿を現した。

 

「「「「「なっ!?」」」」」

「い、何時の間に…!?」

「んぁ?ずっと居たよ?〈本体〉がみんなのフォローやサポートに専念出来るようにさ」

「〈私達〉の役目はメノリとワンダーを守る事と〈本体〉のサポートだったけどぉ…」

「今度はワンダーのサポート役だってさ。だから、メノリの護衛はそっちの子達に任せたよ!」

「「任された!」」

 

ハウラ(本体)と一緒にメノリを囲むようにして黒腔へと入って行ったコピー2体と此方に残るコピー3体に、流石の京楽も顔を引き攣らせながら尋ねた。

 

「…隠れん坊は本当にお終いって事で良いのかな?」

「「「イイよ~」」」

 

ちっとも信用していない様子の日番谷も問うた。

 

「…本当にもう誰も隠れていねぇのか?」

「「「しつっこいなぁ~、もう!誰も隠れてないし、コピーは私達しか居ないよ!何なら身体チェックする!?」」」

 

ガバッ!!グイッ!!

 

コピー3体の機嫌を損ねたらしく、勢い良く死覇装を脱ぎ出した。

 

「え、ちょ」

「待ちや!」

「何でそうなるのだ!?」

「いや、良い!解ったから止めろ!!」

「おいこら!お前等!」

「止めろ!はしたない!」

「「「フンっだ!!」」」

「スタークとハリベルの言う通りだよ、ハウラ。止めなさい」

「「「だって!ムカついたんだもん!!」」」

 

いきなり脱ぎ出すとは思ってもみなかった京楽達も慌て出し、日番谷に至っては目を瞑って止めた。

幾らハウラのコピー達だとしても、外見が年頃の娘である以上、目の前で肌を晒されるのには抵抗があった。

そして彼等に向けられた雛森のジト目が恐い。

スタークとハリベルに叱られ、藍染にも止められて、漸く脱ぐのを止めたコピー達は、何かを思い付いたのか、顔を見合わせてひとつ頷いて、それぞれのポケットから〈ある物〉を取り出した。

 

「「「…まぁイイか、教えても」」」

「良いのかい?勝手に情報を与えて、ハウラに怒られないのかい?」

「「「ん~…まぁ、大丈夫っしょ。んで、コレな~んだ?」」」

 

3体がポケットから出したのは黒い羽根の束。

 

「「「「なっ…!?」」」」

「そんなん、どう見てもハウラの羽根やろが!」

「そ。〈本体〉の帰刃した時に抜けた羽根だよ。この羽根はね、抜けてから丸1日は消えないんだぁ~」

「「「「「なっ…!!」」」」」

「で、私達は〈本体〉の肉体の一部から造られた存在でね」

「コピーである私達はさ、帰刃した〈本体〉の羽根をある程度使役出来るんだよね~」

「「「「…っ!」」」」

「あぁ、因みに使役した羽根は役目を終えると勝手に自然消滅するから、そのまま放っといてイイよ」

 

…ある程度って、どの程度なんだ(や/なのかな)!?

…そんな(そない)危険物、放置出来る訳無いだろう(やろ/でしょう)が!!

 

今この瞬間、死神達と平子の心の声はほぼ一致した事だろう。

 

「「「あぁ、勿論私達の役目はワンダーのサポートだから、ワンダーがヤバイ状況にでもならない限り、藍染達の邪魔はしないから安心してちょ」」」

「そうかい?なら、気兼ねなく動けるね」

「「「くっ…!」」」

 

…何処に安心出来る要素があるんだ(や/ろうね)!?

 

「そんな…!」

 

ハウラ自身が居なくなっても、ワンダーワイスと呼ばれた少年のサポート役として自身のコピーを3体も残すとは本当に厄介な…そう考えていたのに、それに加えて帰刃を解いても尚、一定期間存在し続ける羽根があったとは…。

ハウラは此処に居ても居なくても厄介な存在だと、改めて思い知らされた死神達と平子達だった。

そして、間近で十刃の2人に監視されながらの状態で治療を続けなければいけなくなり、生きた心地がなくなったのだろう雛森の顔色が更に悪くなった。

 

「…つまり、状況次第でワンダーワイス言うたか?ソイツをサポートする為に、こっちの妨害だの何だのするっちゅう事か?」

「「「そだよぉ~!やっぱ頭イイね、オジサン!」」」

「こないに嬉しない褒め言葉そうそう無いで…ホンマ、難儀なこっちゃや」

 

ハウラの置き土産が確認出来たものの、あの少年のサポート役として臨機応変に動く気満々のコピー3体がいつ、どんな動きを見せるのかを注視しながら、藍染達と戦わねばならないというプレッシャーは半端では無いだろう。

 

彼等の心身を削る戦いはまだ続く。

 

 

 

 

 

 

一方、虚夜宮に戻ったハウラ達はと言うと…。

 

「たっだいま~!…ありょ?」

「…誰も…居ない?」

「おっかしいなぁ~…ネリエルには他の侵入者達の事を頼んでるから居ないのは解るけどぉ…姫とコピー達にウルキオラは居ると思ったんだけど…?んん?」

「…どうやら、ウルキオラは自宮に戻ったようじゃな。あの小娘とコピー達も共に居るみたいじゃのう」

「だね~…ん~?肝心の黒崎一護とヤミーの霊圧が何処にも感じられないや…どこ行ったんだろ?」

「クゥ~ン…」

「あれ?クッカプーロじゃんか。どしたの?」

「キュウ~ン」

「…もしかして、ヤミーに置いてかれた?」

「キュウ~ン!」

「…取り敢えずウルキオラに連絡するね」

 

ウルキオラに連絡をしたら、姫に自分のトマトのプランターと、手違いで入手したナスを見せている真っ最中だとか。

 

「…何してんのさ?」

 

何でも、黒崎一護が中々来ない中、ふと姫がトマト栽培の事を私から聞いたとウルキオラに話しかけた。

彼女も昔、家計の足しにと家庭栽培をしていたらしく、思いの外話が弾み、『井上織姫は第4宮に居る(因みに、某武道館の玉葱みたいに1番高い屋根の先端に真っ赤なトマトが鎮座していて、とても解りやすい)』とメモを残してトマトのプランターを見せに移動したんだとか。

 

『…以前の報告会以降、お前の発言に気分を害したヤミーが黒崎一護と戦いたいと喚いていたからな。俺が許可を出した』

「え~…」

『…ザエルアポロに連絡して、虚夜宮の外に送り出させた。詳細は奴に聞け』

「…ん、もぅ!」

『…其処には井上織姫も連れて行く。戦闘の如何次第で何方かを止めればいいだろう。俺とお前にバラガン、そしてお前の残りのコピー達が総動員すれば最悪の事態は免れる筈だ』

「それはそうだけどぉ…はぁ~…しゃぁないかぁ…でもなぁ~…ヤミーの奴、調子に乗ってやらかしてなきゃイイけど」

 

メノリとクッカプーロにバラガン達、そしてコピー達(予備含めて)全員を連れてザエルアポロから教えて貰った場所へと急いだ。

 

 

 

ウルキオラと姫そしてコピー3体と合流した先では、巨大化したヤミーと、虚化した黒崎一護の熾烈な戦いに終止符が打たれようとしていた。

 

 

 

黒崎一護の死という形で。

 

 





取り敢えず此処まで。


〈一護vsウルキオラを一護vsヤミーに変更〉
ずっとハウラ主導で一護の相手をして来て、ウルキオラは虚夜宮の留守を任されたとは言え、ハウラの獲物と認識されている一護と戦闘するのはちょっとどうだろう?と、ふと思いまして。

そこで原作でウルキオラvs黒崎一護戦にヤミーが横槍を入れに来た場面を思い出し、これだ。と思いまして。

以前の報告会で、「油断してるヤミーなら腕1本くらい取られるんじゃない?」とハウラに言われた事をしっかり覚えていて、そんな事は無いのだと証明する為に第5の塔に向かい、ちょうど来た一護とエンカウントしたヤミー。
メモを見て、織姫の所に行こうとした一護を物理的に引き留め、ウルキオラに彼と戦闘をする権利を貰い、ハウラの機嫌を損ねない最低限の措置として、ザエルアポロに連絡して虚夜宮の外に転移。
自分を倒さない限り、虚夜宮には戻れないと言われた一護、仕方なくあの立体迷路で一度だけ戦ったのにそっくりなヤミーと戦闘開始。



…イケる!と思って執筆へ。





またこんがらがりそうな頭の整理の為に。

空座町(レプリカ)の状態

戦闘可能なメンバー(変更なし)
山本元柳斎、京楽、狛村、日番谷、平子

回復役(変更なし)
ハッチ、雛森

回復を監視する役
スターク、リリネット、ハリベル、アパッチ、ミラ=ローズ、スンスン


ワンダーワイスのサポート役
ハウラの劣化コピー3体、ハウラの羽根を所持している。
※このコピー達は、虚夜宮で織姫の護衛をしている3体と同じく前髪がそれぞれ赤、黄、緑にカラーリングしてある。






虚夜宮(虚圏)の状態

トマト栽培で盛り上がる織姫とウルキオラ(無表情)。
ハウラからの連絡で織姫を連れて虚夜宮の外へ。
ヤミーと一護が虚夜宮の外で戦闘中。
グリムジョー、出て来た剣八に挑戦中。
白哉、花太郎を連れて無事ゴール、ルキア達と合流。
※因みに、海燕(アーロニーロ)との戦闘は再現されず、そのVTRを観て終了。
強くなったルキアに、内心滅茶苦茶喜んでる。
涅マユリ、まだゴール出来ず。
クソガキ理論塗れの理不尽クイズとゲームにそろそろ憤死する寸前。
「此処まで私をおちょくった者は初めてだヨ…」
卯ノ花、勇音と共にあと少しでゴール出来るところまで来ている。
悉く恋次が外した現世の流行り物を土産に、2人してホクホク顔でほのぼのとマイペースに攻略を楽しんでいる。
…此処は敵地で戦闘中なの忘れてない?


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