前回、死神達と織姫達を無事に尸魂界へと帰した。
報告会の後、「お疲れ様会でご馳走するからおいで」とみんなを誘った。
結果、予想以上のリクエストが来た。
今回、やっちゃいけない事をした者には罰を。
メノリのお見舞いにみんなが来てくれた。
報告会が開かれる前の事。
ハウラはメノリを休ませる為に自宮に戻った。
ガチャッ…スタスタスタ…ストンッ
メノリをベッドに横たえて額に触れた。
「…う~ん…やっぱり熱出て来ちゃったね」
「…うん…何かボ~ッとして来た」
「眠れそうなら寝ちゃいなよ」
「うん…でも、その前に聞きたい事があるから…」
「聞きたい事?」
「…ハウラ、コピー達もだけど…〈お仕置き〉はどうするつもり?」
「「「「「…」」」」」
(目を逸らしたor目が泳いでる)
「…やっぱり」
メノリの言う通り、今回の戦いで余計な事をしたカマキリは勿論、グリムジョーも〈お仕置き〉の対象となっている。
何せ、グリムジョーは更木剣八と遣り合った時に使用禁止令が出ている《王虚の閃光》と《黒虚閃》を使用した。
その所為で、ザエルアポロが開発した特殊な結界が張ってあったにも関わらず空間の一部が歪み、つい先程ザエルアポロから漸く元に戻ったと報告があった。
因みに、お使いの為に一旦戻って来た時に空間の異常に気付いて、原因の彼を張り倒しに行きたかったが、藍染からのお使いと、ヤミーの思い込みによる暴走をどうにかしなければならなかった為に我慢したのだ。
「…私、言ったもん。虚夜宮の空は全部私のモノだって。それを損なう事をした奴は例外無くシメるって」
「それは解ってるけど…アンタ達全員が〈お仕置き〉したらどうなるか…解ってるでしょ?」
「「「「「…う~」」」」」
「…程々にしときなよ?」
「「「「「…は~い」」」」」
この後、取り敢えずハウラ〈本体〉が2人に〈お仕置き〉をした。
具体的には以下の通りである。
会場に来たグリムジョーにはヘッドホンを装着させて、彼が苦手とする音を雑音の中でも聞こえる音量で延々と流し続け(報告会が始まるまでずっと着けてるように言い聞かせて)、ショタ化したままのノイトラには鼻の穴にミントオイルとレモングラスのスペシャルブレンドを大量噴霧、鼻水垂らして涙目で悶絶している様をしっかりと録画した(テスラに物凄い形相で睨まれた)。
報告会が始まってからは、手当てはされているものの、まだ立っているのがやっとのグリムジョーには霊圧による負荷を戦いでダメージを負った部位にジワジワ与え続け、テスラに抱っこされっ放しのノイトラには、ピンポン玉サイズの超手加減した、当たると鬱陶しい程度の威力しかない虚弾を身体のあちこちに打ち続けた。
報告会の後、まだ何もしていない〈コピー達〉に宣言した。
「…取り敢えず、メノリの体調が良くなってお疲れ様会を終えるまでは何もしない事にするね〈私〉は」
『あ、私達は今回は止めとくね』
『ワンダーの看病に集中したいからさ』
『だから、そっちは任せたよ』
ワンダーワイスのサポーターとして空座町に行ったコピー達3体は〈お仕置き〉への不参加をインカム越しに表明して来た。
「「「「「了~解!!」」」」」
(イイ笑顔でエセ敬礼orサムズアップ)
※因みに、現時点で劣化コピーと完コピ合わせて30体程居る。
全員の気が済むまで〈お仕置き〉をすれば、あの2人は確実に死ぬ。
〈本体〉のGOサインを得た〈コピー達〉はメノリの意見+αを吟味した上で話し合い、動き出した。
そしてハウラ達の怒りを買った2人は…
グリムジョーの場合。
報告会でハウラ〈本体〉の怒りの極一部を味わった後、メノリが眠っている頃を見計らって1人で来訪、シャウロン達から預かった見舞い品を渡しに来た。
そして、今回の件についての経緯を自主的に説明。
あの藍染が戦闘を避けた更木剣八に挑める機会を逃したくなかった事。
虚夜宮の外に出る事を失念した訳では無かった事。
先に虚夜宮の外に出たヤミーと黒崎一護の戦闘次第では、自分の望む戦いが出来ない可能性を考えた結果、そのまま戦闘を始めた事。
己の欲望のままに動いた事に後悔は何ひとつ無い事。
ハウラの最も許せない事のひとつを犯した罰があの程度で終わる筈が無いのも理解している事も。
言いたい事は全て言った。
後は煮るなり焼くなり好きにしろ。
と。
グリムジョーの話を聞いた上でハウラは返答。
「…取り敢えず〈私〉はメノリが回復してお疲れ様会が終わるまで手出ししないよ。その間は〈コピー達〉の意志に任せるつもり。でもって、お疲れ様会は来るの?」
「…さぁな」
「…お見舞い品の中にリクエスト表発見~。この字はルピかなぁ?あ、ポークチャップも書いてある」
「…アイツ等ぁ」
「リクエスト表出したんだからさぁ、来なかったら〈おみまい〉に行くね」
「…チッ」
ハウラの〈おみまい〉の意味をしっかり理解したグリムジョー、〈コピー達〉の〈お仕置き〉を受けながらの療養開始。
※慈悲として、彼の自宮で完全な人払いをして(非公開)だったが。
ケガはどうにか治り、お疲れ様会には無事参加した。
やつれて青ざめた顔でだが。
「…アンタ達、どんな〈お仕置き〉したのよ?」
(ジト目)
「「「「「ヒミツ~!」」」」」
(やっぱりイイ笑顔で)
ハウラ達の〈お仕置き〉、お疲れ様会が開催された日に終了宣言が出た。
ノイトラの場合。
例の罰ゲーム帳(黒崎一護を待ってる間のプロレスで負けた時)の内容を、虚夜宮の藍染を含んだ住人全員の前で全て実践させられた(つまり、完全公開)。
屈辱を徹底的に味わわせる気満々のハウラ達に、当然ノイトラは噛み付いた。
「罰ゲームをやんのはまだ解る…が!他の奴等の前でやるなんて約束はしてねぇだろうが!!しかも誰かと会う度に!!」
「「「「「はぁ?」」」」」
「何言ってんの?」
「これが虚夜宮をメチャクチャにしかけたオマエへの〈お仕置き〉だよ?」
「取り敢えず、この罰ゲームを全部みんなの前でやり遂げろって言ってんの」
「やりたくない?なら、別の〈お仕置き〉をするだけだけど?」
「「「「「ねぇ~?」」」」」
「あ、いっその事、あの時の罰ゲームBOXの残り全部を代わりにしちゃう?」
「「「「「イイね!」」」」」
「良かねぇ!!」
「どんなに喚いたって、選択肢はこの2つしかないよ?」
(全員の目が絶対に逃がさないし、絶対に赦さないと言っている)
「…クソッ」
「「「「「じゃあ、早速始めよっか♪」」」」」
全ての罰ゲームが終わるまで丸1ヶ月かかった。
しかし、ノイトラは途中で吹っ切れてしまい、ただの作業に変わった。
しかも、ショタ化したノイトラに同情する者も出て来た。
それが「面白くない」からと、ちょうど改築が終わった立体迷路〈改〉へとドルドーニと一緒に放り込んだ。
ショタ化つまり、弱体化した身体でオールコンプリートするまで出して貰えず、クリアに2ヶ月かかった。
※因みにドルドーニは1ヶ月弱でクリアした。
それでも身体は元に戻らず、十刃からも外された。
メノリが寝込んでいる間に、お見舞いにと仲間達がいっぱい来た。
スタークとリリネットは果汁100%ジュース。
「すっごく甘くて美味しいよ!」
「酒で割る…はヤバいか…あぁ、カルピスとか炭酸割りも中々イケるぜ?」
「ほほぅ…」
「ありがとう。喉が渇いてたからちょうど良かったわ」
お爺ちゃん達は安眠効果のあるお茶やアロマ。
「このお茶飲めバ、ぐっすり眠れル間違イ無イヨ」
「へぇ…今夜飲んでみよっか」
「そうね」
「このアロマはアタシのオススメよん」
「ふんふ…臭っ!」
「ちょ、直に嗅ぐものじゃないわよ!ハンカチに2、3滴垂らしてサイドテーブルに置くだけで十分な効果を発揮するのよコレは!」
「う~…知らなかったんだもん…」
(涙目)
「この子ってばもぅ…!」
「…クールホーンよ、正しい使い方をしっかり教えてやれ」
「はっ!」
ハリベルはフカフカのペアクッション。
※アパッチ達は出禁されてる。
「おぉ~!」
「凄いフカフカ…」
「クッションを探していると言っていたからな。どうだ?」
「凄くイイ!色も好みだし!」
「大きさもちょうど良くて…ありがとう」
「喜んで貰えて何よりだ」
ネリエル達はご飯を作りに。
「ハウラってば、メノリに何かある度に自分の事を疎かにしがちだからね」
「ネリエル様の予想通りでしたね」
「流石はネリエル様、ビタ当てでヤンス!」
「わ~い!ネリエル達のご飯だぁ~!」
「「いただきま~す」」
もぐもぐ…
「「美味し~(!)」」
「ご飯はちゃんと食べなさいよ」
「は~い」
アーロニーロはメノリの好きなチョコの詰め合わせ。
「コノチョコレート」「お気に入りだと」
「「言っテいたカラな」」
ヒョイッ、パクッ
「んまっ」
「「ッテ、オ前が食うナ!」」
「あはは…」
ロカは何故か長ネギを持って。
「お邪魔します」
「いらっしゃ~…い?」
「何か?」
「…その長ネギは?」
「熱冷ましには首に長ネギを巻くと良いと聞いたので…違いました?」
「えっとぉ…首に巻くよりは料理に入れて食べた方が効き目はある…かな?」
「今夜のご飯に使わせて貰おうよ、ハウラ」
「そだね。ちょうど長ネギ切らしてたし」
「…お気を使わせてしまって、すみません」
(赤面)
チルッチとロリはメノリの好きな果物を。
「具合はどう?」
「オレンジがあったから持って来たわよ」
「熱はだいぶ下がって来たみたいだよ」
「オレンジ?少しなら食べれるかも」
「OK。剥いて来るね~」
「…ホント、相変わらずね」
「んぁ?何が?」
「アンタ達の仲が…って事」
「んふふ~。まぁねぇ~」
ガンテンバインとドルドーニはミヤとミユを連れて。
「ミャ~ミャ~」
「ミュ~ミュ~」
「わぁ~!ミヤとミユ連れて来てくれたんだ~!」
「アニマルセラピーとやらが現世にはあるらしいと耳にしてな」
「何でも、動物と触れ合う事で心身を癒す効果があるとか…」
「…少なくとも、ハウラには効果絶大なようだからな」
「…そうね」
「ス~ハ~…ス~ハ~…」
(ミヤのお腹に顔を埋めて深呼吸中)
シャウロン達はハウラ達の〈お仕置き〉への口添えに対して感謝を述べに。
「グリムジョーは大丈夫なの?」
「あぁ」
「ノイトラよりはずっとマシな〈お仕置き〉らしいからな」
「…らしい?」
「アイツと違って此方は人払いしてるからな」
「だからボク等もどんな〈お仕置き〉されてるのか解んないんだよね~」
「〈お仕置き〉直後はグッタリしてるけど、メシとか風呂に入る力は残ってるし」
「…だいぶ…手心を…加えられているのは…解る」
「メノリが口添えしてくれたんだろ?」
「俺達、マジで感謝してるからな!」
「…被害を最小限に出来たみたいで良かったわ」
「お茶入ったよ~…どしたの?」
「何でも無いわ」
ザエルアポロは処方した解熱剤の効果を確かめるついでにハウラから依頼されていた〈道具〉を渡しに。
「…うん。熱はすっかり平熱に戻ったね。この調子なら明後日予定しているお疲れ様会とやらは問題無く開催出来るだろう」
「よっしゃ!」
「で、先日の依頼品を持って来たから確認してくれないかい?」
「どれどれ…うん、どれも問題無く動くね」
「対価はリクエスト表に書いてあるから宜しく頼むよ」
「OK」
ヤミーは桃缶を持ってクッカプーロを連れて来た。
「クッカプーロだぁ~!おいでおいで~!」
「アンアン!」
「熱は下がったらしいな」
「あ、うん。おかげさまで」
「見舞いには桃缶が1番らしいから持って来たぜ」
「…ソレ、ドコからの情報?古っ」
「ハウラ!折角持って来てくれたのに文句言わないの!」
「…いつも通りで安心したぜ」(ボソッ)
「んぁ?何か言った?」
「別に」
そして、力を制御出来るようになった藍染とウルキオラが来て、皆メノリの快復を心待ちにしていると伝えた。
「やっぱりメノリは愛されてるね~!」
「ち、違うと思うけど…」
何せハウラ達はメノリを気遣い、甲斐甲斐しく世話をしている所為で、とても静かな彼女の宮とその周囲に対して
「あの賑やかさが無いのは寂しいし、つまらない」
或いは
「何か落ち着かない」
「ってか物凄く怖い」
「「「「「だから1秒でも早く元気になって」」」」」
と皆が切望していると教えられ、メノリは苦笑い、ハウラ達は剥れた。
「寂しいのとつまらないのと落ち着かないのは兎も角、怖いって何さ?」
と。
その後、メノリはハウラの見立て通り、1週間後に無事復帰した。
今回、お疲れ様会について執筆中、
「…そう言えばあの2人に〈お仕置き〉しないと駄目じゃない?」
と思い立ったものの、
「あ、追加したら文字数が凄い事になりそう…ってかなる。ならついでにお見舞い風景も書いちゃえ」
その結果、普通に1話分になり、お疲れ様会は次回に持ち越しになりました。
2人への〈お仕置き〉について。
グリムジョーに対しては彼のプライドに必要以上の傷が付かないように考慮しての〈お仕置き〉だったのに対し、ノイトラへの配慮は一切無い状態で行ったのですが…やり過ぎてノイトラの羞恥心等が何処かへ行ってしまい、罰ゲームはただの作業になってしまいました。
このままでは面白くない、お仕置きにならないからと立体迷路〈改〉へ(改築の原因となったドルドーニを道連れに)放流。
結果、お仕置き期間が長引きました。
グリムジョーはお気に入りの仲間で今回が初犯。
ノイトラは敵認定していて、居なくなっても一向に困らない存在。
扱いの差が如実に出てますね。
しかもノイトラはショタ化した途端、本来の姿なら絶対にされる事の無い同情をされるようになりました。
しかも自分よりも弱い奴等にまで。
その元凶の黒崎一護とハウラへの怒り、恨みは2人を自身の手で消すまでは消えないでしょう。