願いが叶った私は心のままに飛び続けたい。   作:如月雪見

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前回、やらかした2人に〈お仕置き〉開始。
そして、メノリにお見舞いのお客様がいっぱい来た。



今回、お疲れ様会開催。



お疲れ様会

 

 

メノリが復帰した翌日、通達通りにお疲れ様会を開催した。

 

「「「「「いらっしゃ~い!!」」」」」

 

給仕服姿の劣化コピー達が忙しなく動き回り、執事服姿のハウラとメノリ、完コピ達が来客対応をしている。

 

各テーブルにはリクエスト表にあった料理やお菓子が所狭しと並んでいる。

 

「「「「「うっひょ~!」」」」」

「「「「「美味そ~!」」」」」

「「「「「いっただっきま~す!!」」」」」

 

久し振りのハウラの料理やお菓子に歓喜してがっつく者達と

 

「もう大丈夫なのか?」

「元気になって良かった~」

「これでやっと元通りになるな」

「…これまで静かだった分の反動が、今から怖いのだがな(ボソッ)」

「聞こえてるよ?そこの黒ヒゲ」

「(ビクッ)な、何の事かね?」

 

メノリの快復を喜ぶ者達のどちらかに分かれていたが。

 

 

 

※お疲れ様会に参加し、尚且つメノリのお見舞いに来てくれたメンバーとの遣り取りがコチラ(順不同)↓

 

スタークとリリネットの場合。

リクエストの串揚げに舌鼓を打っていた2人に、お揃いのタオルケット(色違い)を渡した。

「触り心地が最高でさ、私達の愛用品なんだ~。お昼寝にオススメだよ!」

「…って事はおそろい?」

「そだよ」

「…っわぁ~!ありがと~!…って、これはいつまでも触っていたくなる~!」

(めっちゃ頬擦りしてる)

「でしょ~?あ、コレは予備ね。洗濯中も使えるようにさ」

「…ありがとな」

2人は貰った日の夜から早速使い始めた。

以降、スタークの睡眠時間が延びて、リリネットが叩き起こす回数が増えたらしい。

 

ハリベルの場合。

生春巻きを食べていたハリベルに、労いの言葉と共にマグカップの入った箱を渡した。

「前にそっちの宮に行った時に思ったんだよね。仲がイイ割りにお揃いは持ってないんだなぁ~って」

「アパッチ達が遠慮してな。同じ物を持つのは畏れ多いと…」(苦笑)

「ありゃま」

「…鮫に鹿に獅子に蛇の絵か…ありがたく使わせて貰おう」

「うん!」

 

アパッチ、ミラ=ローズ、スンスンの場合。

※いつものじゃれ合いをしない事を条件に、今日だけ出禁が解かれた。

「何だかんだ頑張ってたからね」

雑用係(食事係)をしていた時、ハリベルに好評だったメニューは勿論、アパッチ達の好きな料理とお菓子のレシピ集をそれぞれに渡した。

※空座町(レプリカ)での戦闘の成果に対するご褒美のつもり。

「「え…」」

「こ、これは…」

「言っとくけど、私達に迷惑をかけない所でやるのが絶対条件だからね!」

「「「あ…ありがとう(な/ございます)」」」

翌日からハリベルの自宮のキッチンが連日賑やかになったらしい。

 

ウルキオラの場合。

彼が育てて、無事に実ったトマトで作った料理を出した。

「トマト本来の味を感じられるように、トマトの和風カルパッチョに焼トマト、ポモドーロをかけたパスタにしてみたよ」

「ほぅ…」

もぐもぐ…もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ…

「お、おぉ…」

あっという間に完食した。

「生も悪くない…が、加熱した方が甘味が強く感じられたな…」

「そ?」

「…これならば、井上織姫に渡しに行っても問題は無さそうだな」

「そだね。そのレシピも渡す?」

「…頼む」

後日、織姫に会いに行き、ちゃんと渡せたものの、ちょっとした面倒事に巻き込まれたとか。

 

グリムジョー達の場合。

彼等を迎えたのはまだ〈お仕置き〉をしていない最後の完コピだった。

「やっほ~、いらっしゃ~い」

「…あぁ」

やつれた表情のグリムジョーは無愛想に返した。

「安心しなよ、今日はお疲れ様会だからね。〈お仕置き〉の代わりにゲームをしようと思ってさ」

「…ゲームだと?」

全員が怪訝な表情になった。

8個のクッキーをグリムジョーの目の前に出した。

「このクッキーはフォーチュンクッキーって言ってね。メッセージを書いた紙が入ってるの。で、ルールは簡単、ハズレを引いた人がこの大ジョッキの中身を一気飲みね。どのクッキーを選ぶかは全部グリムジョーに任せるから、私にハズレを渡したら勝ち。他の…シャウロン達に渡したら引き分け。グリムジョーがハズレを引いたら負け。どう?」

「…上等だ」

クッキーを眺める事数秒、ハウラに右から3番目のを渡して、自分は左端のを手にした。

残りは右から順番にシャウロン達に配った。

「じゃ、いただきま~す」

サクッ…モグモグ…

出て来た紙を開いたハウラが目を見開いた。

「…わ~ぉ…相変わらず勘がイイねぇ」

見事にハズレと書かれた紙を見せながら、ジョッキの中身を呷った。

ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ…ドンッ

「…げふ~っ…っげほっ、ごほっ…っつう~…」

「…その中身は?」

「…約3げふっ倍、っ濃縮のげふっ、レモンスカッげふぁっ、シュごほっ、炭酸マシマシ、でげぷぁ~」

(涙目+ゲップが中々止まらない)

「…テメェ(怒)」

※グリムジョーの嫌いな飲み物のひとつ。

「ふぅ~…あ、誰かにアタリがいったと思うんだけ…ど…うわぁ~ぉ」

目の前のグリムジョーがアタリと書かれた紙を見せて来た。

「…ホントに勘がイイね」

「そりゃどうも…で?アタリには何があんだ?」

「…色んなフレーバーのカヌレ食べ放題…」

「へぇ~…で?それは何処にある?」

※グリムジョーの好きなお菓子のひとつ。

「…今回の為に増設した厨房…」

この後、機嫌の直ったグリムジョーの宮に、大量のカヌレが運び込まれた。

「えぅ~…今なら勝てると思ったのにぃ~」

「考えが甘過ぎたね」

「どんなにコンディション最悪でも、こういった時の選択肢を外した事は無い筈だよ、アイツ」

「えぅ~…私のカヌレ~」

「やれやれ…」

そして、ちゃんとお疲れ様会に参加したので、〈お仕置き〉はこれで終了となった。

 

アーロニーロの場合。

クロカンブッシュ(全高約2.5m)を用意した。

「「オ、おォ…コレがクロカンブッシュ…!」」

(物凄く嬉しそう)

「ホントはもっと積みたかったんだけどさ、メノリに止められちゃったんだよね。「まだ積むの!?止めとこうよ、ね!?」ってさぁ~」

「「ソ、そうカ…」」

(ちょっと残念そう)

「でもめっちゃ頑張って積んだんだよ~。飽きが来ないようにって中のクリームも工夫してさ。だから、最後まで美味しく食べれる筈だよ!」

自信作だと言い切ったハウラの言う通り、とても美味しくて、ものの十分足らずでペロリと平らげた。

「「フゥ…美味カッタぞ」」

「う、嘘でしょ?あの量を…」

「流石はアーロニーロだね。お粗末さま」

「「次はもっと高ク積ンデモ良イぞ」」

「よし、なら次は過去最高記録の2.8mにするね」

「え、えぇ…」

「「楽シミにシテルぞ」」

 

ヤミーの場合。

「アンアン!」

「いらっしゃいクッカプーロ!ヤミーも」

「…おぅ」

「クッカプーロの為にねぇ、い~っぱい用意したんだよぉ~?」

「クゥ~ン?」

ハウラの目には、クッカプーロしか映っていないようだ。

「…おい(怒)」

「あぁ、心配しなくてもちゃんと用意してあるよ。鮪を丸ごと1匹使った料理だったよね?」

かと思いきや、リクエストはちゃんと用意しているらしい。

「お?おぅ」

「頭は兜焼きにして、身は部位ごとにお刺身と煮付けとステーキにしたでしょ~。骨に残った身は掻き集めてたたきとつくね焼きにしたし、骨で出汁取ってアラ汁も作ったよ。いやぁ~、捌くのが中々大変だったわ」

「そ、そうか…(ジュルッ)」

「クゥ~ン」

「勿論、クッカプーロ用のもあるよ。ホラ、同じフルコース!」

「アン!」

「あ、ついでに鯨でも同じの作ってみたんだよね。素材の違いを楽しめるかなって思ってさ」

「何…だと…?」

「ご飯も食べ比べ出来るように、白米と酢飯のふたつ用意したから。思う存分食べてってよ」

「んじゃあ早速…モグモグ…っ!どっちも凄ぇ美味ぇ!」

「アンアン!(ハグハグ)」

「でしょ~?」

 

ザエルアポロの場合。

「リクエスト表にあった例の対価、品数が多過ぎて大変だったよぉ…あんこを使ったお菓子が片っ端からなんだもん」

「僕のマイブームなんでね…つい、思い付いたのを全て書いてしまったよ」

「あんこ菓子の一覧表をコピペしたのかと思ったよ、マジで…まぁ取り敢えず、基本の粒餡と漉し餡に白餡、あとずんだ餡でも作ったから食べ比べしてちょ」

「ふむ…てっきり、小豆のみだと思っていたが…では早速この羊羹からいただこうか」

喜色満面の笑みを浮かべて食べ始めた。

 

ネリエル達の場合。

「リクエストは現世で見た飴細工だったよね。じゃ、始めるよ」

「「えぇ(うむ)!」」

「楽しみでヤンス!」

コネコネ、ニュッ、ニュ~…パチッ、パチッ…クルッ…スッ、ス~ッ…

「ハイ、クッカプーロ完成!」

「「「わぁ~(おぉ~)!」」」

「次は何作ろっか?」

「そうね…ミヤとミユをお願いしようかしら」

「OK!」

コネコネ、ニュッ、クイッ、クィッ、ニュ~…パチッ、パチンッ…

「ほいっ、出~来た!」

「可愛い~!」

「凄いでヤンス!」

「わ、私もやってみたいのだが…」

「狡いわペッシェ、私もやってみたいわ!」

「オ、オイラも!」

「え?イイけど…飴がかなり熱いから、熱で耐性無いとキツいかも…」

適当に千切ってそれぞれに渡した。

「ぅあっちゃ~!!」

「あつっ!あっつ!!熱いでヤンス~!!」

「…ペッシェとドンドチャッカは止めといた方がイイね。ネリエルは平気?」

「…少し熱いけど…耐えられない程では無いわ」

「そ?じゃ、飴が冷めちゃう前に形作っちゃお。先ずはね…」

「…成程…じゃあ…」

「お、上手い上手い…あ、そこはこの棒でクィッと…」

クイッ、ニュ~…クイッ、クィッ…

「…ど、どうかしら?」

「お~!初めてにしては上出来上出来!」

(ちょっと歪だけどタコが完成)

「中々難しいのね」

「コレばっかりは練習あるのみだからね~」

飴細工の実演は、飴細工教室に変わった。

 

ロカ、ロリ、チルッチの場合。

「スムージーのレシピ集?ですか…」

「「何で私に?」」

「チルッチ言ってたじゃん?最近、肌荒れしてるって」

「…まぁ、言ったけど」

「スキンケアだけじゃなくて、身体の中からのケアも大事だよ?」

「…ふ~ん…そういう事なら貰っとくわ…ありがと」

「チルッチは兎も角、何で私まで…」

「ロカは色んな野菜ジュースの作り方を調べてるって前に言ってたから、こういうのもあるよって。ロリに渡したのは豆乳ベースで作るタイプのでさ、惣右介も愛飲してるのを厳選したヤツだよ?」

「わ、わざわざお手数を…ありがとうございます」

「そ、それを早く言いなさいよ!…ありがと」

 

ガンテンバインとドルドーニの場合。

「ミヤ~、ミユ~、キミ達の為にねぇ、新しいオモチャをコピー達が買って来たよぉ~。ホレホレ」

「ミャッ!ミャ~!」

「ミュッ、ミュミュッ!ミュ~!」

「経年劣化で幾つか壊れてたからな、ちょうど良かったぜ。良かったなミヤ、ミユ」

「ミャ~!」「ミュ~!」

(ガンテンバインの手には新しいスイーツのレシピ集が)

「…この差は何なのだ」

(ドルドーニの手には愛用している髭剃りの替え刃)

※ただ単に他に思い付かなかっただけ。

本当に他意は無い。

 

お爺ちゃん達の場合。

「こ、これは…」

「随分と精巧な…」

「「「「「お城!?」」」」」

(スケール1/20サイズ・それでもかなりデカい)

「何と…」

「いやぁ~、お爺ちゃんとみんなをイメージしたスイーツをってのがリクエストだったからさぁ…思い付いたのがお城だったんだよね~」

「お、俺達もいる…!?」

「うん、みんなをデフォルメして作ってみたよ」

「これを食すのは少々躊躇われるのぅ…」

「因みにコレを作る前に試作したミニチュアサイズがコチラです」

(直径120㎝の特注プレートにドーンと乗っている)

「…クールホーン、フィンドール、アビラマよ、この試作品に完璧な防腐処置をして然るべき場所に飾れ」

「「「はっ!仰せのままに!」」」

「折角、ハウラ達が頑張って作ったのじゃ。残さず食すぞ」

「「「「「は、はい!!」」」」」

(全員、真っ青)

完食後、ザエルアポロの所に胃薬を求める者が数名現れたらしい。

 

藍染の場合。

「珍しい豆腐料理がリクエストだったよね?」

「あぁ…これは?」

「沖縄の出来立てアツアツの島豆腐と、ソレを使ったゴーヤチャンプル」

「ふむ…こっちの豆乳は?」

「ゆし豆腐用のヤツ。にがりを入れて固まったのを掬って、この鰹出汁をかけたのを食べて貰おうかなって」

「…沖縄風おぼろ豆腐入りの汁物という事かな?」

「そんな感じ。で、コレがナーベーラーンブシー。ヘチマと豚肉と島豆腐を赤味噌で甘辛く炒め煮したものだよ」

「…つまり、今回は沖縄料理にしてみたのだね」

「うん。どぅ?」

「…モグモグ…とても食べ応えがあるね…しかし、ご飯が進む味だ…おかわり」

「はいはい」

「ゆし豆腐はふわっと柔らかくて、程良い塩気のおかげか、するすると入るね」

「沖縄料理はホント久し振りに作ったからね~。上手くいって何よりだよ」

藍染は滅多にしないおかわりをして完食、満足げに背もたれに身を預けた。

「デザートもあるけど…無理かな?」

「…デザート?」

「絹豆腐と水切りヨーグルトで作ったベイクドチーズケーキ…食べれそう?」

「…別腹と言う言葉を知らないとは言わせないよ?」

(目が期待に満ち満ちている)

「ほい」

「…モグモグ…うん、流石はハウラだ。期待を裏切らない。程良い酸味と豆腐の風味が素晴らしい」

心行くまで堪能出来たようで、始終上機嫌だった。

 

 

 






お疲れ様会は無事開催されました。



次回は、ハウラ達がトンズラした後の黒崎達と死神達の話でも。





お見舞いに来て貰ったお礼、それぞれに何を渡すか悩みました。

結果、殆どの人に喜んで貰えて何よりです。

グリムジョーには〈ゲーム〉と称した最後の〈お仕置き〉のつもりが違う結果になりました。あれ?

お爺ちゃんに無理はさせられない!と、クールホーン達は物凄く頑張ったらしいです。

ノイトラとテスラは当然、不参加。

ケガが治ったワンダーワイスも参加していました。
コピー達3体曰く、抹茶菓子を思う存分堪能出来てニッコニコだったとか。
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