願いが叶った私は心のままに飛び続けたい。   作:如月雪見

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原作に彼女が絡むとどうなる?

先ずは初めての邂逅。



鉄仮面と一緒に現世へお使い

 

 

 

「藍染いる〜?お願いあるんだけど〜…あれ?」

「おや、どうしたんだい?ハウラ」

「ウルキオラじゃんか。どしたの?何かやらかした?」

「…貴様にとって呼び出しは、叱られるのが前提なのが理解出来んのだが?」

「違った?」(モミモミムニムニ)

「ひょひてみゃいかいひょれのひょおをみょみゅにゃ(そして毎回俺の頬を揉むな)」(振り払った)

「ちぇ〜、相変わらずほっぺた柔らかいのに表情変わらないね〜」

「ちょ、ハウラ!ウルキオラに絡む前に藍染様に用件伝えないと!さっきから待たせてるんだから!」

「………」(無言の笑顔)

「おっと、そうそう。現世行きたい!」

「何故だい?」

「現世の空を飛びたいから!それと電化製品見に行きたい!あの冷蔵庫じゃ小さかった!あと食糧庫の大豆と豆腐もう無かったよ?」

「許可しよう。メノリは連れて行くんだろう?彼女とウルキオラの言う事をちゃんと聞くように」

「藍染様、豆腐なら私が「は〜い!行って来ま〜す!」」

 

苦虫を噛み潰した表情の東仙の前をスルーして、ウルキオラの首根っこを掴んで意気揚々と現世に行った。

 

 

 

 

 

 

黒腔を出た先の現世はちょうど昼らしい。

太陽がかなり高い所にある。

 

「お〜、これは絶好の空中散歩日和だね〜!ではさっそぐぇっ!?」

「電気屋とやらは…あっちか。行くぞ」

「く、首、首しまっ締まるってば!」

 

地図を手に目的地への道のりを頭に入れたウルキオラは、容赦なくハウラの暴走防止用の首輪(ウルキオラが無理矢理嵌めた)を引っ張って移動を始めた。

 

その後、悪目立ちするからとウルキオラを説得したメノリが迷子防止にとハウラの手を握る事になり、メノリの言う事は聞くのは良く知っている為、余程の事が無い限りは大丈夫だろうと思うウルキオラであった。

 

 

 

「おー!いっぱいある〜!どれがイイかなぁ〜?」

「えっと…部屋にあるサイズのはこれだから…一段階上のか二段階上のどちらかで良いと思うけど…ハウラ!」

「う〜ん…あ、こっちのもイイなぁ…」

「ちょ、それ最新式じゃないの!?予算オーバーだからダメだってば!この後だって、他のみんなからもお使い頼まれてるんだから!」

「え、イイじゃんコレで」

「予算オーバーだって言ってるでしょ!?無理なものは無理なの!」

「え〜…じゃあこっちの大きい方で」

「全くもう…すみません、この冷蔵庫買います!」

 

目移りしてはウロチョロするハウラを諌めつつ、手早く買い物を済ませるメノリに感心しつつ、周囲の子ども連れの大人が似たような状態になっているのを見て、ハウラの精神年齢=その辺の子どもがウルキオラの中で定着しつつあった。

 

「…う〜…」

「唸っても仕方ないでしょう?在庫切れだったんだから」

「む〜…」

「ほら、ロリやペッシェ、チルッチとかからも頼まれ物あるんだから、次行くよ!」

「此処から近いドラッグストアはあっちだ。急ぐぞ」

 

好奇心に負けてあちこちに行きたがるハウラをメノリが諌めたりしている間に、ウルキオラが店員を捕まえては、頼まれたものが書いてあるメモ帳を見せて購入していく事で何とかなった。

 

「みんなからの頼まれ物はこれで良し、藍染用のお豆腐と大豆もクーラーボックスに入れたと」

「後は「ちょっと飛んでくるね〜!」…おい」

「…あれでも、藍染様からの命令はちゃんと覚えてますので、それと念の為にこうやって無線機(インカム)も持たせていますし」

「…はぁ〜」

 

ウルキオラは深い溜息を吐いて、藍染からの命令である黒崎一護の現状についての調査に取り掛かった。

先ずはザエルアポロから受け取った一定以上の霊圧持ちの人間を誘き出す装置を起動させて待つ事30分程。

同じ服装の集団がやって来た。

が、その中の1人が此方を怪訝な表情で見つめながら走り去って行った。

 

『…違うね。あの子は"何か"を感じ取る程度の霊力があるだけ。他は論外』

『あぁ』

 

どうやらメノリの言う通り、ハウラは空を飛びながら此方の様子を伺っているらしい。

 

集団が去った数分後、データにあった茶渡泰虎、井上織姫の2人が来た。

 

『データにあった旅禍って子達だよね?容姿の条件ピッタリだし、何よりハッキリ私達を認識してる。"人だと誤認させる装置"を外してる私達を』

『…あぁ、しかし』

『黒崎一護はまだ来ないのかな?…あれかな?彼処から…10分くらいかな?多分』

『…そうか』

 

十刃になって尚、面倒事はイヤだとのらりくらりと躱して来たハウラだが、一応、仲間の仕事の手伝いをするくらいなら構わないらしい。

何より、藍染が気にかけている人間の仲間に興味津々の目を向けている。

 

『…相手をしてみるか?』

『イイの?やる!』

 

反応は悪くないどころか、意気揚々と降りて来た。

 

「よっと」

「なっ」「えっ…?」

 

突如現れたハウラを警戒した2人のうち1人、茶渡泰虎の方が右腕を変形させて臨戦態勢を取った。

 

その姿に興味を唆られたハウラが目を輝かせて、彼の腕を取り観察を始めた。

 

「え、何何何?どうしてこうなったの?もっかい、もっかいやって見せてよ。ねっ、ねっ!?」

「え…な…!?」

「ん〜?人の肌って久々に触ったけど、こんなだっけ?」

(変化していない左腕をめっちゃ触ってる)

「んでもってパッと見、腕には何も付けてなかったから多分、腕そのものが変化したんだろうけど…こんなに変わるものなの?これはこの人特有のモノ?」

(今度は右腕を触るだけでなく、肩の付け根を見る為に胴体にしがみついてる)

「ちょ、は、離れろ!」

「ヤダね!まだ観察が終わってないもん!離れて欲しかったら、もっかい変化するところ見せてよ!じゃなきゃ絶対離れない!」

 

茶渡に絡んで大声で喚くハウラに頭を抱えるメノリとウルキオラ。

 

…おい、あの馬鹿どうにかしろ

…無理です。好奇心全開モードのハウラは自分が納得するまで聞きません

 

恒例の目と目で会話をしていたら、業を煮やしたハウラが力加減を間違えて、どうにか離そうとした茶渡の左手をもいでしまった。

 

「あ」

「っぐぅ…!」

「や、やば!ど、どうしよう!?く、くっつかないかなぁ!?」

 

もいだ左手を元に戻そうと手首にくっつけようとするが、当然ながらつく訳が無い。

慌てるハウラの横から少女の声と共に何かが飛んできた。

 

「〈双天帰盾〉」

「へ?」

 

ハウラがもいだ左手が元の状態に戻っていくのを目の当たりにして、彼女の興味は井上織姫の方に移った。

 

「凄い凄い凄い!え?何?どうやったの?どうやって戻したの!?何かヒュッて来て、オレンジ?の光がパァッてしたらニュ〜ッてくっついたんだけど!?」

「ちょ、あの、は、離れて」

「ん〜?この辺から何かが感じられるなぁ〜?ヘアピン?コレが武器なのかな?」

「っ止めて!触らないで!」

「おっと」

 

その場から数歩分距離を取ったと同時に、お目当ての黒崎一護が到着した。

 

「大丈夫か!?井上、チャド」

「「く、黒崎(君)!」」

「悪ぃ、遅れた。後は俺に任せて下がっててくれ」

 

怪我は無いが青褪めた表情の織姫に何かを感じ取ったのか、ハウラに向かって刀を構えた。

そして…

 

「…卍解!」

「お〜…っと!」

 

サッ!…ズドォォォン!

 

黒崎一護の刀の威力を察したハウラは、確実に安全な場所まで逃げた。

 

「あっぶなぁ!」

「逃がすかよ!」

 

黒崎一護の繰り出す斬撃を注意深く観察しながら避けていたハウラだが、何を思ったのか彼の斬撃を左手で受け止めた。

 

ガギィィィン…

 

金属同士がぶつかり合ったような不快な音が響いた。

ハウラはそのまま刀を掴んで自分の方へ引き寄せた。

 

「なっ…!?」

「あのさぁ、もしかしなくても具合悪いんじゃない?」

「はぁっ!?何を」

「いやだってさぁ、最初の一撃はヤバかったけどさ、その後の斬撃ドンドン威力が落ちてるし、今のなんてただの鉄の塊叩きつけただけじゃん」

「んなぁ!?」

 

ドクン…

 

「ぐっ…」

「…ん?」

 

間近に居たハウラは、黒崎一護の中にある"彼のだけど、彼が持て余している力"を感じ取った。

 

「もしかして具合の悪い原因って…!うぉっとぉ!」

(ヒョイッ)

「んなぁっ!?」

 

咄嗟に黒崎一護を盾にしてその場から逃げた。

ハウラとの立ち位置が変わった黒崎一護の眼前には浅黒い肌に黒髪の女性、四楓院夜一が居た。

 

「無事か、一護」

「よ、夜一さん…!?」

「…取り敢えず、休んでおれ。今のお主にはキツいだろう。アレは儂が相手する」

 

どうやら選手交代、次の相手はあの女性らしい。

 

…流石にちょっとヤバいな、彼処にいるもう1人とも相手するなら尚更

…どうしょっかなぁ

 

等と考えている間に相手は既に迫って来ていた。

 

「っとぉ!」

 

相手の手の内を知る為に取り敢えず、防御に徹する事にした。

見た目よりも重みのある拳打に少し眉を寄せながら、夜一の隙を伺うハウラ。

対する夜一も、笑みを浮かべてはいるが、額に汗を滲ませ始めている。

 

パシッ…ブゥゥゥンブゥゥンブゥンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン…パッ

 

疲労が見られ始めた瞬間を逃さず、威力の落ちた蹴りを掴んでそのままジャイアントスイング、隠れているもう1人、浦原喜助へと向けて手を離した。

 

「くっ…」

 

ガシィッ…ズザザザザッ

 

「…ふぅ〜、中々やるね〜。こんなに腕が痺れたのは久し振りだよ〜!」

 

そう言ってハウラは両腕をプラプラ振って、疲労をアピールして見せた。

 

「…っよく言う。全く堪えてないでしょう、に!」

 

浦原は始解した刀に斬撃を乗せて飛ばして来た。

が、分析が終わったらしいウルキオラが間に入ってその斬撃を打ち消した。

 

「…任務完了だ。戻るぞ」

「そう?りょうか〜い」

 

グゥ〜キュルルルルググ〜グ〜キュルルル

 

「あー、お腹空いたぁー!メノリー!!」

「ハイハイ、ほら、さっき買ったマドレーヌチョコ味」

「わ〜い!…あ、そうだ。ねぇ、さっきの子!えっと…井上織姫だっけ?コレ返すね!」

「え?っとと…」

 

放り投げられた何かを慌てて受け取ると、それはヘアピンで口留めされたマシュマロの入った紙袋だった。

 

「え!?」

 

慌てて髪を触ると、そこにある筈のヘアピンが失くなっていた。

 

「う、嘘…」

「ゴメンね〜!勢い余って取っちゃって。そのマシュマロはお詫びだよー!そっちの茶渡泰虎だっけ?と半分こしてねー!」

「用はもう無いな?行くぞ」

「は〜い!」

「ま、待てよ!」

 

開いた黒腔に入り、去って行くハウラ達を呼び止める一護にハウラは一言、

「本調子じゃない時の無理は禁物だよ〜?ベストコンディションになった時に相手してあげるよ。ウルキオラが」

などと指を差して言ったものだから、

「勝手な事を言うな」(差した指を限界まで反り返した)

「アイタタタタ!」

「余計な事言うから…ちょっとは反省しなさい!」

「うぇ〜ん」

ウルキオラに制裁されながら去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

戻って来たウルキオラの報告で、"あの"ハウラがちゃんと仕事をした事を知った東仙が、驚愕を顕わにしたのは言うまでも無い。

 






結果、本来なら来る筈のヤミーがハウラがついて行くと知って、付いて来るのを断念した。

なので、ヤミーの存在を死神達が知るのはもうちょっと先になります。

ヤミーの魂吸いが無いので、大量死回避。

ヤミーがすべき腕試しはハウラが請け負う事に。

ウルキオラの捨て台詞がなくなった。

ハウラと対峙した者達

チャド→見た目は自分達より少し年上くらいの普通の女性なのに、その身体からは想像出来ない怪力による暴力の被害者(現世での)第1号。ケガをさせる気は全く無かったらしいが、やらかした事が事だから警戒せざるを得ない。
織姫→外傷は無いが一瞬の隙に盾舜六花を取られて、メンタルにダメージを受けた。お詫びのマシュマロ(ハウラお手製)はとても美味しかった。
一護→織姫と同じく外傷は無いものの、敵と思われる相手に自身の現状を知られ、心配までされてメンタルにダメージを負った。
夜一→ハウラの防御の硬さが予想以上で、拳と脚両方に大ダメージを負った。具体的に言えば打撲と骨折がかなり深刻なレベル。しかも、捕まってジャイアントスイングをくらった際、例の怪力で左足首の骨を折られた。織姫が居なかったら、両手と左足は当分使い物にならなかった。
浦原→夜一との戦闘でハウラの防御力と機動力、俊敏性は大体分析出来たが、肝心の攻撃力は、怪力である事以外未知数な為、どう対処すべきか考えあぐねている。



ハウラから見た彼等

チャド→うっかりとは言え、左手をもいじゃった。やっぱり、人間って脆いなぁ。気を付けなきゃ
織姫→人間の女の子だからもっと繊細に扱わなきゃ。茶渡泰虎よりも不思議な能力を持ってる子。勢い余って大切なモノ取っちゃってゴメン。お詫びのマシュマロはどうだったかな?
一護→竜頭蛇尾って、彼の為にある言葉かも?ううん、あの持て余している力をモノにしたらきっと、一皮も二皮も剥けるだろうなぁ。次会う時はどうだろうね?
夜一→流石は死神だね。左腕、内出血したし骨にヒビも入ったよ。こんなケガしたの、この身体で初めてなんじゃないかな?本気出されたらヤバかったなぁ。
浦原→ずっと此方を見てた気持ち悪い男。女の人を戦わせて自分は高みの見物とか最低!














書く度に思いますが、戦闘シーンって難しいですね。
どう書いたら伝わるのか、試行錯誤しながら書いています。
今後も戦闘シーンはあるので、いつかは上手く書ける日が来るのを待ちながら頑張ります。
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