願いが叶った私は心のままに飛び続けたい。   作:如月雪見

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前回の続き。

ハウラが居る事でどう変わる?

取り敢えず報告会そして…




報告会

 

 

左腕の治療をロカと言う大人しい女破面にして貰い、メノリに協力して貰って作ったお礼のスイートポテトをあげてたら、ウルキオラが様子を見に来た。

 

「…もう何ともなさそうだな」

(ヒョイッ、モグモグ)

「まぁね。この子の腕がイイからこの通り!ハイお礼、どうぞ」

(モグモグ)

「きょ、恐縮です。あ、ありがとうございます…モキュモキュ…と、とても美味しいです」

「フムフム、スイートポテトはイケると。好きなだけ取ってイイよ」

(モグモグ)

「で、では御言葉に甘えて…」

(2つ皿に移した)

「メノリはもうイイの?」

(モグモグ)

「美味しいけど、流石にお腹いっぱい」

(口元抑えつつ、お腹を擦ってアピール)

「…そろそろ報告に行くぞ」

(モグモグ)

「は〜い…ロカ、またね〜」(ヒョイッ、パク)

「残りは後でね。歩きながら食べるのは行儀悪いし、東仙統括官にバレたら事だよ?特にハウラはね」

(残ったスイートポテトを全部バスケットにしまいながら)

「チェッ」

「…お大事に」

 

3人を見送ってから、貰ったスイートポテトをゆっくり味わうロカだった。

 

 

みんなが待っている会場に到着、中に入った。

 

「来たね3人共。早速、報告を聞こうか」

「はい」

 

ウルキオラの能力、共眼界で旅禍達とハウラの様子が皆に共有された。

途端にザワつく面々。

 

「…“あの”ハウラがマトモに働いてるだと!?」

「有り得ない…!」

「ちょっと、ソレどういう意味さ?」

「普段のテメェを知ってりゃ当然の反応だろうが」

「何をー!?」

「ちょ、ハウラ落ち着いて」

「だって!」

「…各々思うところがあるだろう。だが、今は情報を共有するのが先だ。違うかな?」

「「「「「…はい」」」」」

 

藍染の一声で皆押し黙り、全て見終えたところで藍染が皆に意見を求めた。

 

「…おいハウラ」

「んぁ?何、グリムジョー?」

「実際に遣り合ったテメェの感想が聞きてぇ」

「ん~…ソレって全部?」

「あぁ」

「…う~ん、最初の2人への対応マズったなぁ…ってか、失敗したなぁ…って」

「あぁ?」

「ターゲットの黒崎一護に気を向け過ぎてたなぁ…って。あの子の仲間なら、どんな能力持ちなのか確かめた方が良かったなぁって反省中…何?」

「…テメェの口から反省ってセリフが出た事に心底驚いてんだよ」

 

驚愕に目を見開いたグリムジョーの発言に頷く面々(似たようなビックリ顔で)にムッとしたハウラ。

 

「…みんなして頷かないでよ。本当に失礼だな」

「…で?」

「う~んとね…う~ん…あ~…人間と接触したのが久し振り過ぎて良く解んないや。やっぱり最初の子の右腕の一撃食らっとけば良かったなぁ…うん」

「…オイ」

「あ、でも井上織姫って子の能力は間違いなく規格外だよ。だって、私がもいじゃった左手治したんだよ?治せる範囲はどのくらいなのかなぁ…?もしグチャグチャの肉片になっても復活させられるなら脅威だよね…あのヘアピンが武器なら…他にも出来る事あるのかなぁ?」

「…報告は正確に最後までしろ。勝手に考察を始めるな。大体、お前はアレを治癒だと判断したのか?」

「…五月蝿いなあ、ウルキオラは…尚したって言ったけど、適切な言葉が他に出て来ないからそう言っただけ。明確には違う」

「ほぅ…どう違う?」

「間近で見て感じたのは、動画の荒い逆再生を見せられているような感覚。でも、能力がただの時間の巻き戻しならそれをやった私の行動にも強制的な巻き戻しが起きる筈なのにそれが無かった。それだけじゃない。巻き戻しなら再生されれば結局、左手のケガはまた復活する筈。でも、それも無かった。…だからあの子の能力は、あの子にとって都合の悪い事が起こった場所の時間を巻き戻して、その時間そのものを無かった事にするものなんじゃないかと私は思ったよ」

「「「「「…はぁ!?」」」」」

「起きた事を無かった事にって…何だよそれ…」

「特殊な時間干渉系の能力者…と言う事か?」

「って考えるのが今のところ妥当かなぁって。もぅちょっとデータが欲しいところだね」

「ふむ…ハウラの推測は当たっているかも知れないね…興味深い」

「そぅ?で、ターゲットの黒崎一護の実力だけど…色々と微妙?」

「何がだ」

「いや、最初のは本当にヤバいって思ったから避けたけど…その後は凄い不安定な霊圧に振り回されて、勝手に消耗し始めたんだよね…多分だけど、最近になって自覚した力をどうすれば良いか解らないまま無理して活動してるんじゃないかなぁ~って。あのままだと身体か精神のどっちかが保たなくて自滅するんじゃない?」

「ふ~ん…その最初の一撃を俺が食らったらどうなる?」

「う~ん…グリムジョーだと…?…完全無防備で棒立ち状態ならそれなりの深手を負うと思う。油断しまくったヤミーだったら腕の1本くらいは失くすかも?」

「あぁん!?テメェ、そこで俺を引き合いに出すんじゃねぇ!」

 

いきなり振られた話の内容(かなり失礼で勝手な予想)にヤミーが噛み付いて来た。

しかし…

 

「…色々と大雑把なヤミーなら有り得るかもな」

「でしょ?」

「ウルキオラ、テメェまで…!」

「まぁ、その力の使い方を会得したら、それなりの強さにはなりそうだけどね」

「…テメェの言うそれなりってのは、テメェでどうにか出来る範囲内なのかよ?」

「うん。十刃の誰かしらで対処可能だと思…あ、アーロニーロはちょっと怪しいかも」

「オイ」「聞き捨てならないぞ」

「だって、その試験管割られたら終わりじゃんか」

「「ウっ…」」

「最後に遣り合った…四楓院夜一だっけ?は、藍染達に聞いてた通りだったね。帰刃していないとは言え、防御に専念しても、打撲だけじゃなくて骨にヒビ入れられたもん」

 

そう言ってハウラは左腕の包帯を指差した。

そしてハウラの今回の接触に対する感想は終了した。

 

「…ふむ。取り敢えず黒崎一護については、ウルキオラとハウラ、メノリの3人に任せようか」

「はっ」(深く御辞儀をして)

「は~い」(相変わらずやる気の無い返事)

「え…」(凄い困惑顔)

「…お前の役目は今まで通り、ハウラが暴走しないよう傍に居る事だ」

「そ、そういう事なら…承知しました」

(安堵の表情になって御辞儀をした)

 

そんなこんなで、報告会は無事終了した。

と思いきや、ハウラが藍染に現世への外出許可を求めて来た。

 

「あのさ、冷蔵庫の取り寄せしてるんだけど、行って良いよね?」

「構わないよ」

「グリムジョー達も一緒に」

「「「「「「はぁ!?」」」」」」

「んなの、そのままウルキオラと行きゃ良いだろうが!大体、テメェが持てねぇ冷蔵庫なんざ何処にも存在しねぇだろうが!!」

「うん、全くもってその通りなんだけどさぁ~。見た目的に私達だけで取りに行くのは良くないみたいでさ~。取りに来るって言ったら、設置とか大丈夫かって心配されたし~」

「折角の指名なんだ。行っておいでグリムジョー」

「くっ…解り…ました」

「んじゃ、時間になったら迎えに行くね~」

 

グリムジョーは眉間のシワが5割増し、苦虫を大量に噛み潰したような表情で了承した。

シャウロン達もグリムジョーを気遣いつつ、不本意だと表情が語っていた。

まだ解散していなかった面々からは同情の眼差しを向けられて、更に不機嫌になったグリムジョーだった。

 

その後…

 

「気休めにもならないのは重々承知だが…」

「…良いのかよ?」

「…アレの相手をするのがどれ程の苦行か…知らない訳では無いからな…」

「………」(無言で受け取った)

「…頑張れ、グリムジョー」

 

と、東仙がグリムジョー達に特別手当てとして従属官1人につき2万ずつ、グリムジョーに至っては5万を渡していたのを私は知らない。

 

 

「冷蔵庫ゲットしたら何買って来よっかなぁ~?」

「…今から皮算用しないでよ。厨房の冷蔵庫に入れさせて貰ってるのを回収してから決めるに決まってるでしょ」

「え~?」

「文句言わないの!」

「…は~い」

 






結果、治療後のロカへの暴力イベント消失。
報告会では、グリムジョーは再破面化しても尚、自分よりも圧倒的強者であるハウラの感想を求めました。
彼は結構短気で戦闘狂ですが、短慮では無いので彼女の話を聞いてからどうするか決めようとしていました。

原作通り、最初からウルキオラだけに黒崎一護への対応をさせていれば、間違いなく独断専行していたでしょうが、非常に珍しく働いたハウラにも担当を割り振ったので、余計な火の粉は浴びたくない彼等は大人しくしている事にしたのですが…。

まさかの荷物持ちとして、ハウラに名指しで現世に強制連行させられる事か決定しました。
哀れ…

因みに、グリムジョーは原作通りNo.6です。
ハウラの方が強いのに彼が上なのは、ハウラの機嫌を損ねないNo.を藍染が考えた結果です。
更に言えばノイトラはNo.8で、ザエルアポロは十刃入りしていません。




水と油もしくは犬猿の仲の筈の東仙とグリムジョーは、ハウラの気分次第で幾らでも振り回される被害者と互いに認識している部分があります。
なので、原作よりも態度がかなり軟化しています。

ウルキオラは会う度に頬を良く揉まれるので、慰謝料代わりとして彼女のお菓子を良く食べています。
但し、作り置きのには絶対に手を出さないし、ハウラが居る場所でやります。
彼女は食べられたくない時は手を払い除けるので、ウルキオラは取り敢えず手を伸ばして反応を見てから食べるので、今のところは大喧嘩に発展していません。





ハウラから見たロカとウルキオラ

ロカ→凄く腕の良い医療担当者。はにかんだ顔が凄くカワイイ!野菜を使ったお菓子が好きっぽい?
ウルキオラ→ほっぺが凄く柔らかくて、揉み甲斐があるけど、無表情がデフォルトなのが気に入らない。他の表情も見せてよ!


ロカとウルキオラから見たハウラ

ロカ→喜怒哀楽がハッキリしている方。スイートポテト、とても美味しかったです。その後いただいた南瓜のタルトも美味しくいただきました。問題児と度々耳にしていますが、とても気さくに話しかけて下さる優しい方だと思っています。
ウルキオラ→会う度に頬を揉むのを止めろと何度言っても聞かないだけでなく、しょっちゅう東仙統括官の胃を痛め付ける事をする厄介な存在。もう少し大人しくしろ。言われた事は文句を言わずにやれ。メノリ以外の者からの苦言もちゃんと聞け。そして実行しろ。慰謝料代わりの菓子は悪くない。先日のトマトゼリーは美味だった。あれは何個でも胃に入る。






短いですが、やっと書けました。

久し振りのスマホの機種変更に伴い、新機能その他に翻弄され、予測変換も1から育て直しで、単語のコピペと併せて試行錯誤しながらの執筆は中々ハードです。
早く慣れないと…。
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