TS気怠げ少女の憂鬱〜どうでもいいけど平和に生きたい〜   作:雷雷帝王

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第3話 学校再開から初っ端トラブル/今日から学校生活!

 

Side ヨウカ

 

 私が大家さんになってから数週間が経った。レイさんとの距離は縮められずに今日、春休みが終わり高校に登校する日になった

 

「レイさん、どうですか!私の制服姿!」

 

 レイさんをベランダから呼び、制服姿の私を見せた

 

「……用はそれだけか」

「?はい、そうですけど……で、どうです?似合ってませんか!」

「はぁ~、知らねぇよ。制服着ただけだろ」

「レイさんって、全部に無弾着と言いますか、いい加減と言いますか、ホント適当ですよね……」

「はぁ、適当で悪かったな。オレはそうやって生きてきたんだ」

「あっはは、実にレイさんらしいですね。……って言うかレイさんも制服着てるじゃないですか!」

「オレはいつも早く高校に行ってるんだ。お前みたいに浮かれて制服着てるのとわけが違うからな」

「なっ!私だってただ浮かれて着たわけじゃないですよ!」

「浮かれてるのは確かなんだな」

「うっ……そ、そんなことより、早く高校に行きましょう!」

「なんで一緒に行くことになってるのか知らないが…まあいい、行くなら早く行くぞ」

 

 レイさんはそう言うと部屋に戻っていってしまった。私の数週間の経験則で少しでも支度が遅れたら置いてかれるパターンだと思い、私は急いで部屋に戻って支度をするのだった。まぁ、転校生ってことなのでそこまで持つ物はないので割とすぐに支度を終えて外に出た

 

「あっ!レイさん!待って下さいよぉ!」

 

 私は先に階段を降りていたレイさんを呼び止めて急いで階段を降りた。レイさんはため息を吐きながら待っていてくれた

 

「さっ、レイさん。早く行きましょう!」

「はぁ~……」

 

 レイさんはため息をついてそのまま歩き始めたのを見て私は急いでレイさんの隣に行くのだった

 理想とは少し違うけど、夢にまで見た友達との登校を果たすのだった

 


 

Side レイ

 

 学校までの道中、ずっとあのバカ女が五月蝿かった。話の内容は全然憶えてないがあんまり内容がある話では無かった気がする

 何はともあれ、アイツが同じクラスにならない様に祈っとくか。アイツが同じクラスになったら面倒くさい事に巻き込まれそうだからな。この後すぐにオレは後悔することになるなど知る由もなかった

 騒がしかった教室に担任が来たことで静かになった

 

「みなさーん、静かにして下さいねー!新入生に続いてこのクラスにも新しい仲間が増えます!入って来てくださーい!」

 

 ……もの凄く嫌な予感がするんだが

 そして、入ってきたのはこの数週間ずっとうざ絡みしてくるバカ女だった

 

虹束(にじたば)ヨウカです!よろしくお願いします!」

 

 マジかぁ……どうにかオレに気づかないでくれよぉ……!

 なんて願いも担任の一言で虚しく終わった

 

「では、虹束さんの席は霜華(しもばな)さんの隣ですね」

「えっ!?レイさん!?」

 

 はい、バレたー……アイツに会ってからいつも厄日みたいなもんになってるのに、今日は特段厄日だな

 

「あら、霜華さんとお知り合いなの?」

「はい!一緒に住んでます!」

 

 あのバカッ!なんでそんな誤解を生むような事を言うのかなぁ!ほら見ろ、クラス全員がオレとバカ女を見ながら騒ぎ始めた

 

「みなさーん、静かにしてくださーい!」

 

 担任が注意すると静かにはなったがチラチラとオレとオレの隣の席に座ったバカ女を見ていた。それに気づいたのかバカ女は小声でオレに話しかけてきた

 

「あの〜…レイさん……もしかして私、変なこと言いしました?」

「はぁ~……さっきの言い方だと、オレ達が同棲してることになるぞ」

 

 バカ女はようやく自分の失態に気づいたのか気まずそうに言葉を紡いだ

 

「ああ〜…確かに……ごめんなさい」

「はぁ~…もういい。今はこの後の展開をどう切り抜けるか考えるぞ」

「?この後…ですか?」

「ああ、HR(この時間)が終わったら少しの休み時間が来る。その時間でオレとお前は質問攻めにあうだろうな」

「!確かに、どうしましょう……」

「今のうちに口裏合わせるぞ。いいな」

「はい!」

 

 そして、オレ達はなんとか口裏合わせの口実を考え終わると同時にHRが終わった。そしてオレとバカ女の席に群がって来るクラスメイト達を確認して、オレはバカ女と一瞬目を合わせてこの即席の作戦を実行することにした

 

「ねぇねぇ、虹束さん!霜華さんと同棲してるって本当!?」

「あの霜華さんと同棲してるなんて、どうやって口説いたの!!」

「2人はいつ出逢ったの!それでいつ同棲したの!教えてっ!」

 

 案の定、クラスメイト──主に女子──達はオレが思っていた通りオレとバカ女を質問攻めにしてきた。それにバカ女は手筈通りに答えた

 

「ああ〜実は語弊がありまして……私とレイさんは同じアパートに住んでるってだけで一緒には住んで無いんだ〜ごめんねっ!」

 

 アイツのその言葉に大半の生徒がガッカリした様子になった。……なんでガッカリしてんだよ

 だが、何故か諦めたくないクラスメイトがオレの方に質問をしてきた

 

「霜華さんはどうなの?」

「……は?」

「だ〜か〜ら、霜華さんはどうなの!同棲してなくても何かしらあるでしょ!」

「何かって何だよ」

「なんかこう……あるでしょ!爛れた生活みたいな感じのやつ!」

「…………はぁ?そんなわけないだろ、バカか」

「だって!同じアパートに住んでるなんて……エッチな妄想するしかないでしょ!」

「……それはお前だけだろ」

 

 オレがそうツッコむと周りのクラスメイトも「うんうん」と頷いた

 そしてチャイムが鳴り、群がっていたクラスメイト達は自分の席に座っていったのだった

 

「なんとか誤解は解けましたね」

「ああ、そうだな。はぁ~……高2生活早々にトラブルとは、ついてないな」

「うぐっ……ごめんなさい」

「いちいち謝るな、ダルい。はぁ~……いつものウザいお前に戻ってろ。その方がお前らしい」

「……はい!」

「うるっさ、やっぱそのまま落ち込んでてくれ」

「い〜え!私は元気が取り柄ですから!いつもの元気な私でいきますよ!」

「はぁ~……勝手にしろ」

「……や、やっぱり……!」

「んえ?」

「……あ?」

 

 さっきのやりとりをクラスメイト達に聞かれた。……すぅ〜……嫌な予感しかしないんだが……

 

「やっぱり、貴女達付き合ってるでしょ!だって今のやりとりの霜華さん、絶対に彼氏を慰めるクーデレ彼女のムーブだもん!」

『そうだそうだー!』

 

 こうしてオレ達はまたあらぬ誤解を解くのだった。はぁ~……マジでメンドくせぇー





 霜華レイ…クラスメイト達の誤解を解いたが新たに変な誤解をされた人、誤解が解けるまで結構掛かった

 虹束ヨウカ…誤解を招いて迷惑を掛けてしょんぼりしてたら初めてデレられて超元気出た人、クラスメイト達と仲良くなれて嬉しい
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