TS気怠げ少女の憂鬱〜どうでもいいけど平和に生きたい〜 作:雷雷帝王
Side レイ
なんとか誤解を解いた日から数日が経ち、平凡な高校生活を送っていた
……オレがバカ女と話していると時たま生温かい目線を感じるがそれは無視だ
今日もバカ女と共に早めに登校し、席に着いてからコンビニで買った朝飯を食べていた
「……レイさんって甘いモノが好きなんですね」
「あ?今更すぎないか?いつもこれ買って食べてたただろ」
「あ、いやそうなんですけど……改めてそのパンの名前見たら凄くて……」
「?別に普通だろ」
オレの今食べてるパン『超激甘!クリーム餡パン!!甘さ激MAX!〜引くほど甘いぜっ!〜』を見てバカ女の言い分に疑問しか生まれなかった
「あの〜…興味本位でソレ、一口貰ってもいいですか?」
「別にいいぞ、ほら」
オレはバカ女にまだ口がついてないところを千切って渡した。バカ女は意を決したみたいな顔をしながらパンを食べた。すると……
「!?あっっっま!?えっ!?何ですかこれ!?甘すぎませんか!?」
「?そうか?」
オレはバカ女の言い分を聞いて改めて一口食べるが
「そうでもないぞ」
「えぇー……」
何故かバカ女に引かれた。……なんかムカつくなぁ…
「……お前が一口欲しいって言ったんだろ。なんでオレが引かれなきゃいけないんだよ」
「うぐっ……でもソレ、甘すぎませんか?まだ口に残ってるんですけど……」
「だから、そんなに甘いか?オレは丁度いいと思うんだが……」
「……もう一口貰えませんか?」
「はぁ?甘すぎるとか言ってた奴に渡したくないんだけど」
「いや、なんか、もう一口食べたくなってきました……このパン、ヤバいですよ」
「えぇ……ヤバお前」
なんて話をHRが来るまで話していた。だが、この頃のオレは知らなかった、この後とんでもない面倒事に巻き込まれることを……
4時間目が終わり、昼休みになった。オレと勝手に付いてきたバカ女は昼飯を買いに購買に来ていた
「レイさん!今日は私に奢らせて下さい!」
「ん?いいのか?」
「はい!朝食のパン貰ったお礼です!」
「んじゃ、遠慮なく」
オレは『ギャンブルフルーツサンド』3個と『ギガギガドデカプリン』1個と『パーフェクトパフェ』1個を会計に出し、合計で5174円になった。それを見たバカ女は財布を出しながら驚愕していた
「あ、あの、レイさん?いつもより多くないですか……」
「……」
「レ、レイさん?なんで無言何ですかっ!」
「バカが、オレに無闇に奢るなんて言わないほうがいいぞ。こうなるんだからな、言っとくが割り勘にはしないからな」
「そ、そんなぁ……」
バカ女は泣きながらオレの昼飯を買ったのだった。予断だが、バカ女は一番安いコッペパンのトッピングなしを買っていた
「……はぁ、流石に買いすぎたからこれぐらいはやるよ」
オレはギャンブルフルーツサンドを1つバカ女に渡しながら言った
「えっ、いいんですか?」
「オレも遠慮なく買いすぎたしな、金の変わりにやるよ」
「えへへ、ありがとうございます!」
「ふっ、なんでお前が礼を言ってんだよ」
なんて話をしていたらソレは突然起きた
『ウッ〜』っとけたたましいサイレンが学校中に鳴り響いた。これは……
「!レイさん、これってもしかして」
「ああ、
オレは後ろから来た轟音に振り返った。そこには熊の様な形をした異形がいた。『龍癌』それは現世に生きる神『龍神』から無意識下で出たチカラが生物に宿り、その生物を呑み込むことで生まれるまさに世界の癌、たとえ龍神の何万分の一だとしても龍神のチカラそのものだ。普通の人間じゃ太刀打ちなど出来ずに蹂躙されるだろう。唯一対抗出来るとしたら
「……レイさん、先に逃げて下さい」
「……は?お前はどうするんだよ」
「私は、みんなが逃げるまで時間を稼ぎます」
「はぁ?バカかお前、他の奴らなんてほっとけ。そんなことしてもただの偽善だ。それに、1人で勝てる訳がないだろ」
「……そうかもしれません。けど、誰かが悲しむところなんて見たくありません!だから……例え偽善でも、無謀でも、私は戦います!」
「チッ!……だったら勝手にしろ。それで勝手に死ね」
オレはそうバカ女に吐き捨てて逃げ惑う生徒達の方へ走って行った
Side ヨウカ
私は今、人生1の無謀を犯しています。龍癌と1人で戦うなんてバカげてる。レイさんも折角遠回しに心配してくれたのに……だからこそ!ここで勝ってレイさんに謝らなきゃ、心配してくれたのにそれを無下にしちゃった。それに折角貰ったサンドイッチも無駄になっちゃった。あ〜あ、一緒に食べたかったなぁ〜
「それもこれも全部キミのせいだからねっ!お仕置きさせてもらうよっ!」
私は目の前にいる熊型の龍癌に駆け出して、思いっきりパンチした。私の
なんてことを心の中で叫んでいたら熊が腕を振り上げて私を攻撃しようとしたのを見て、私は咄嗟にバックステップで直撃は避けたがその風圧で吹き飛ばされた
「きゃっ!」
私は床に激突してその痛みに悶えていると熊は私に向かって突進してきた。このままじゃ殺られる!けど、さっきの激突で体中が痛くてまともに動けない…!……ははっ、結局レイさんの言ってた通りになっちゃったなぁ……
私がそう諦めてかけた瞬間、突進していた熊が凍った。まるで、いつかの強盗がいきなり氷漬けになったみたいに……
「はぁ~……面倒事は嫌いなんだよ」
それと同じくらいに最近毎日聞いていた気怠げな感じでありながら聞くだけで美人な人が喋ってると分かる声が聞こえた。私は振り返って見てみると……そこには、さっきまで考えていた人物が気怠げに立っていた
「レ、レイさん……どうして……?」
「……お前と会ってからの数週間で結構絆されたらしい。それに、大家さんとの約束もあるしな」
「……レイさん、ごめんなさい。結局レイさんの言った通りになっちゃいました」
「はぁ~……今更謝んな。それよりあの熊、また来るぞ」
レイさんは氷漬けになった熊を見ながらそんなことを言った。……でも
「……でも、私1人じゃ勝負にもなりません」
「何1人で戦う気になってんだ。……今日だけ手伝ってやる」
「……へ?」
「だから、あの熊を一緒に倒すぞって言ってんだよ。で、どうするんだ?お前が居なくてもあの熊を倒せるが……折角だ、お前に花もたしてやる」
「ふふっ、レイさんってなんだかんだ優しいですよね」
「あ?今すぐ氷漬けにしてやろうか?」
「照れ隠しなんて可愛らしいですね!うひゃあっ!」
「……」
レイさんは私に氷を落としてきた。私は咄嗟に避けるとレイさんはすっごいジト目で私を見てきた
「……」
「あっはは、じょ、冗談ですよっ!」
「はぁ~……とっととやるぞ」
「はい!やりましょう、一緒に!」
私達がそう意気込むと同時に熊は氷を砕いて私達に向かって吠えた
今度は勝てる!だってレイさんと一緒だから!
霜華レイ…なんだかんだ心配して助けに来た人、実は結構、自分が絆されてることに気づいてない
虹束ヨウカ…諦めかけたら助けられ人、1人じゃ無くなったことでやる気がめっちゃ上がった