TS気怠げ少女の憂鬱〜どうでもいいけど平和に生きたい〜   作:雷雷帝王

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 ガールズラブ要素をここから出してきます



第5話 とっととくたばれ/初めての感覚

 

Side レイ

 

 オレは大家さんの約束を無下にできず、あのバカ女を助けてついでに『ギガギガドデカプリン』を食べれなくなった怨みを晴らすことにした。結構楽しみにしてたのに……絶対許さん!

 

「レイさん、取り敢えずどうしましょう?」

「ふむ……取り敢えず作戦会議だな」

 

 オレはそう言うと自分の足元から熊に向かって氷の壁を作った。その間にオレはバカ女を連れて近くの教室に身を隠した

 

「よし、まずはお互いの手札を簡潔に言い合うか」

「私、ギフト3つ持ってます!」

「……」

 

 ギフトを3つも持ってるだと……いや、同系統の可能性があるか……

 

「あれ……レイさん?私、何か変なこと言いました?」

「……いや、何でもない。それでどんな能力なんだ?」

「1つ目が身体強化で2つ目がちょっとした回復で最後の3つ目が侵蝕です。でも、最後の侵蝕が私結構苦手で……」

 

 なんてバカ女が話してるが、オレは別のことで頭を抱えそうになっていた。

 ()()()()……マジかぁ、コイツが()()()()()かよ。でも、だとしたら持ってるギフトが少ないか。ってことはコイツはまだ成長途中ってことか……マジでメンドいことになったな。これは()()()()に知らせないとなぁ……明日だったか?()()

 

「あの、レイさん?」

 

 すると問題事しか持たないバカ女は心配そうにこっちを覗いていた

 ヤベ、考え事に集中しすぎたか

 

「ああ、大丈夫だ。……よし、作戦は出来た」

「!ホントですか!」

「ああ、まずはオレが奴の時間を稼ぐ、そしてお前が侵蝕でトドメを刺せ」

「えっ、でも侵蝕は1回もまともに機能したことなくて」

「それはお前が表面に使ってたからだ。内側から使えば絶大な効果を発揮するだろうな」

「そう、何ですか?」

「そうだ。あと、侵蝕を使う時は身体強化を同時で使ってみろ。オレの予想が正しければ侵蝕の効果が上がるはずだ」

「……なんか、めっちゃ詳しすぎません?」

「あ?何にだ」

「いや、ギフトのことですよ。レイさん、ギフトのことやけに詳しいですね」

 

 少し、喋りすぎたか……

 

「……さぁな、知らん。んなことよりあの熊、とっととぶっ飛ばすぞ」

「は、はい……」

 

 歯切れ悪いな……まぁ、それもそうか。仕方ない

 

「はぁ~……いつか全部話してやる。だから、今はこれで満足してろ」

「……はい」

「たくっ、そんなに拗ねんな。後でなんか奢ってやるから。な?」

 

 オレはそう言いながらバカ女の頭を撫でていた。それをバカ女はキョトンとした顔で受けていた。それに気づいたオレはすぐに手を引っ込めた

 

「悪い、昔のクセが出た」

 

 そう謝罪するとバカ女は自分の頭を触っていた。……そんなに嫌だったのか?

 

「ふふっ、レイさん!ありがとうございます!おかげで元気が出ましたっ!」

「バッカお前っ、そんなデカい声出したら「グォォォォンッ!!」……ほら、バレた」

「……ごめんなさぁい!!」

 

 オレとバカ女はすぐに廊下側の壁を破壊して突進してきた熊を避けて、オレは作戦を実行することにした

 すぐに脚から氷を出してそのまま熊に当てて前片脚を凍らした

 

「おい!バカ女、殺るぞ!」

「は、はい!」

 

 オレは氷で作った剣をバカ女に投げ渡して作戦通り、熊の時間稼ぎに集中することにした

 

「おい、アホ熊。こっち見ろ」

グォォンッ!!

「うるっさ、凍ってろ」

 

 オレはまた熊を凍らした。だがさっきと違い、すぐに壊された。が、これでいい。オレはすぐ氷を出しながら滑走して熊の後ろに周り触った。そして、熊の背中の皮を一部を凍らして砕いた。これで奴の一部が肉丸出しになった。が、熊はすぐに方向を変えてオレに向かって前脚を振り払った

 

「レイさん!!」

 

 バカ女がオレの絶体絶命な場面に叫んでいるが、オレにとってこれは何の脅威でもない

 そして、オレ以外の全ての動きが停まった

 

「悪いな。オレ、時間凍らせられんだわ」

 

 そう、オレは時を凍らせる事が出来る。いや、時以外にも概念も凍らせることが出来る。まぁ、限度はあるけどな。だが、これを使えば使うほど、ただでさえゆっくりと失っていた人間性が大きく削られる。まだ人間で在りたいオレにとってはまさに諸刃の剣なのだ

 

「……よし、これで凍結を解除っと」

 

 そして、時は解凍されていった。熊はオレが突然消えたことに驚き、バカ女は2回目で見覚えがあったのかそんなに驚かずに熊の後ろまで剣を構えて駆け抜けた。バカ女はオレが作った弱点に剣を突き刺して侵蝕を使った。熊はいきなりきた毒の苦痛に悶絶して暴れだしそうになったのをオレが氷で止めた

 

「とっととくたばれ、アホ熊」

 

 ……侵蝕に少し時間が掛かってるな

 

「おい!身体強化を侵蝕とオレが作った剣に掛けろ!」

「えっ?で、でも!あくまで3つ同時なんてむ、無理です!」 

「だったら自分に掛けてるのを解けばいいだろ」

「いやいや!そんなことしたら私逃げれませんよ!」

「だぁ〜もうっ!いいからやれ!オレの足止めも長くないんだ!早く仕留めろ!」

「うぅー!分かりました!やればいいんですね、命、預けますよっ!」

「おう、安心して命預けろ」

 

 そして、バカ女は自分にかけた身体強化を解除して侵蝕と氷の剣に掛け直した。熊はさらに強力になった毒とオレの氷のチカラでさらに悶え苦しんでいった

 ……あいつ、オレの氷を無意識に操ってやがる。流石、龍の愛し子だな

 なんて考えてたら熊は一際大きな声を上げてガクリと項垂れた。バカ女はそれを確認して剣を離すとオレに近づいてきた

 ふぅー……これで面倒事の1つを片付けられたな。……でも、面倒事はまだまだ残ってるのか……はぁ~、マジで面倒くせぇ

 


 

Side ヨウカ

 

 私は熊型の龍癌(りゅうがん)を倒したことに喜びながらレイさんの元に駆け寄った

 

「レイさん!殺りましたよ!」

「ああ、そうだな。よし、後はあいつを砕いて証拠隠滅するぞ」

「?どうしてですか?」

「ハウンドにバレたら面倒なんだよ。特に、オレとお前は」

「?そうなんですか?」

「ああ、マジで面倒になる。はぁ~……面倒くせぇ」

 

 レイさんはそう言いながら倒した龍癌に近づいて凍らせて龍癌を砕いた。……レイさんは私がギフトを教えてから何か変だ。龍癌を倒してもあんまり喜ばずハウンドにバレないことを気にしてる。……変と言えば私も変だ。レイさんを見てると胸が高鳴る、こんな事今までは無かったのに……レイさんに頭を撫でられたら嬉しさの余り笑みが溢れて元気がどんどん湧いてきた。あれってなんだったんだろう……?

 

「おい、早く避難所に戻るぞ」

「えっ?は、はい!戻りましょう!」

「後はアリバイ作りだが……お前、演技得意か?」

「?えっ?どういうことですか?」

「泣く演技だ。もしハウンドに事情聴取されたらお前はオレの胸で泣くふりをしろ。そうすれば、アイツらはオレのことを恐怖で泣いてる友人を慰めてる女生徒と勘違いするだろうな」

 

……へっ?今、レイさんはなんて?む、胸?つまりはレイさんのおっぱいに顔を突っ込めと……私は同じくらいの身長のレイさんと私の胸を見比べた。私は自分の柿くらいの大きさの胸を見た後、レイさんの両胸に実る2つメロンを見た。わ〜……柔らかそ〜……じゃなくて!えっ!?この胸に飛び込むの!?前なら全然出来たはずなのに、なんでか今はそれが全然出来そうにない……。そんな雰囲気がレイさんに伝わったのかこっちをジトーっと見ていた

 

「悪いが時間がない。これ以上のプランはないぞ。それともなんだ?今すぐ泣けるのか?」

「そ、それは……」

「だったら一番手っ取り早く顔を隠せる胸を使った方が早いぞ。それともなんか良い策があるのか?」

 

 良い策……ハッ!私が腕で顔を隠せば問題ないんじゃ。……でも、それを提案するとレイさんの胸は触れない……!?な、何を考えてるんだ、私は!?……でも、触りたい……!だって、すっごい柔らかそうだから。……頑張ったし少しくらいはご褒美貰ってもいいよね?

 

「お、思いつきません……」

「そうか。なら、オレがお前を運ぶ。安心しろ、誰にも気づかれずに運ぶのは得意だ」

 

 レイさんがそう言った直後、レイさんの背景が変わった。いつの間にか私達は避難所に居た。……すごい、もしかしてレイさんも複数ギフトを持ってるのかな?

 なんて考えてたら、レイさんにいきなりネクタイを掴まれてそのまま胸に私の顔を突っ込ませた。私はいきなりの柔さの暴力に驚き、私は思考を手放した。

 私が思考を手放しているとハウンドの人が来ていたらしくレイさんの予測通り、事情聴取してきた

 

「そこの2人、ちょっといいかい?」

「はい、何ですか?」

 

 そこからはあんまり憶えてない。ただ、レイさんのおっぱいがすんごいハリと柔らかさの暴力を秘めていることを知った。後、スポブラ以外の普通のブラも買ってもらおうと心に誓うのだった





 霜華レイ…色々面倒事が立て込んできた人、実は時止めもどきを使うと人間性の欠如の他に、思考力も低下する。その為、手で覆うという手段が思いつかなかった

 虹束ヨウカ…初めての感情が湧いた人、家に帰ってから、胸に突っ込んだことを思い出して1人で悶絶していた
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