TS気怠げ少女の憂鬱〜どうでもいいけど平和に生きたい〜   作:雷雷帝王

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第8話 ……は?お前、マジか/全部教えて下さい

 

Side レイ

 

 少し時間は戻り、オレが目的地であるファミレスに着くと事件が起きていた。オレは時止めもどきを使ってファミレスの中に入るとそこには、3体の人型龍癌(りゅうがん)とふっ飛ばされてるバカ女がいた。そして、もう2度と会うことは無いだろうと思っていた3人の友達…いや元友達がいた

 

「……はぁ~、今は後回しだな」

 

 オレはバカ女を受け止める体勢になって。時止めもどきを解除して今に至る

 なぜかバカ女が顔を赤らめているが、そんな事より目の前にいる龍癌を見る

 

「……お前ら、オレンジ髪の男に会ったか」

『……グ、ガ…ラァァァァァァッ!』

「チッ…もう理性が消えたか。なら、とっととくたばれ」

 

 オレは地面から氷を出して3体の脚を凍らせた。……丁度いい、コイツらで試し斬りさせるか

 

「おい、コレやる」

「?腕時計?」

「あぁ、だが、ただの腕時計じゃ無い。それを持って剣になれって心の中で唱えてみろ」

「???わ、分かりました……」

 

 オレは愛の龍神が作った腕時計を渡して剣にする様に言った。バカ女はクエスチョンマークで頭をいっぱいにしていたが言う通りに唱えたらしい、腕時計は片手剣に変形した

 

「わぁ!?レ、レイさん!コレは……」

「お前、誕生日まだか?」

「えっ?まだ、ですけど……」

「そうか。なら、早めの誕生日プレゼントになるな」

「レイさん……」

 

 バカ女が嬉しそうにオレを見ていた

 

「はぁ~……言っとくがオレからじゃ無いからな。オレはこんな物騒なもんは贈らねぇよ」

「じゃ、じゃあ、レイさんからの誕生日プレゼントは期待してもいいですか?」

「……はぁ、後で誕生日、教えろよ」

「〜ッ!はい!」

 

 バカ女は心底嬉しそうに頷いた。何がそんなに嬉しいんだか……

 

「まぁいい、アイツらで試し斬りしてみろ」

「え、でも…あの人達は……」

「……確かに元人間だ。だが、今はもうただの化け物だ。だったらなるべく早く楽にしてやれ」

「…はい……!」

 

 ……オレはもう感じなくなってしまったが、今はさぞ辛いだろうな。だが、これから辛いことなんてごまんとある。今のうちに慣れてもらわないとな……

 

『グ…ル…ガァァァァァアッ!!』

 

 どうやら時間稼ぎは限界らしい、龍癌は氷を砕いてこっちに走ってきた。オレはすかさず氷の障壁を作ってバカ女に剣の説明を簡潔にした

 

「いいか、その剣は実質お前専用だ。ギフトを使う時と同じ感じで使ってみろ」

「はい!…………あ……レ、レイさん、ど、どうしましょう……これ」

 

 そう言って刀身が無くなった剣をオレに見せた。オレはまさかの出来事に思わず言ってしまった

 

「……は?お前、マジか」

「ご、ごめんなさい!侵蝕を剣に使ったら壊れちゃいました!」

「……とにかく殺るぞ」

「え、えぇ〜!?」

「じゃなきゃオレ達が殺られるぞ」

「うぅ……分かりました!こうなりゃヤケですっ!」

 

 障壁を破壊してオレ達に殴りかかろうとする龍癌達を避けてオレの近くの龍癌を蹴り上げた。そのまま氷を出して串刺し、刺さったところから凍らせて砕いた

 これで1体目、後はバカ女に任せるか。オレはそう思い、アイツを見てみると、防戦一方になっていた

 まさか、渡してすぐに壊れるとは……でも、龍神の素材を使ってるとしたらあまりにも脆すぎる。しかも、オレの氷を使ってるなら尚更だ。いや、待てよ。もしかして……

 オレはある事を確かめる為にバカ女に命令した

 


 

Side ヨウカ

 

「おい!」

「な、何ですか!」

「剣に回復を使ってみろ!」

「えっ、でも、剣はもう……」

「いいからやってみろ!」

「は、はい!」

 

 レイさんに突然そんな事を言われて私は疑問に思ったが急かされた為、言われた通り剣に回復を使った。すると、剣から侵蝕で消えた刀身が再生した。私は驚いて剣とレイさんを交互に見た

 

「レ、レイさん、これは一体……!?」

「……さぁな、詳しくは製作者に聞くしか無いだろ。だが、オレの予想が正しければその剣はお前のギフトのチカラを増幅させる効果があるはずだ。だから、さっき侵蝕だけを使ったら刀身が耐え切れずに崩壊したんだ。つまり、お前が3つのギフトを同時に使えばさっきの侵蝕より強力なチカラをデメリット無しで使えるはずだ」

「な、成る程……?」

「お前、本当に分かってるか」

「わ、分かってますよ!」

 

 レイさんがジト目で私を見てきて焦って分かった、と言ってしまった。けど、レイさんは私があんまり分かってない事を見抜いてため息を着きながら分かりやすく教えてくれた

 

「……取り敢えずギフトを全部一気に使え」

「わ、分かりました!」

 

 私はレイさんに言われた通り、3つのギフトを剣に使った。すると剣の刀身がオレンジ、ピンク、紫の3色に輝き始めた。そして剣からとてつもないチカラを感じ、 不安になってレイさんに訊ねた

 

「レ、レイさん!こ、これ……!」

「……大丈夫だ。…たぶん…きっと……」

「え、えぇ……ホントに大丈夫何ですか?」

「うるさい、とっとと殺れ。じゃないとこっちが殺られるって言ってるだろ」

「うぅ……分かりましたよっ!」

 

 私は消えない不安を抱えながら剣を振った。すると3色の光は目の前の龍癌を包み込んだ。すると次の瞬間、ものすごい衝撃波が私を襲った。私は耐え切れずに吹き飛ばれ、次にくる衝撃に備えた。が、予想していたものより軽い衝撃と同時に柔らかいものを背中に感じた私は軽く振り返ると後ろでレイさんが私を受け止めてくれていた

 

「レ、レイさん」

「お前、ヤベーな」

「へ……?」

「前、見てみろ」

 

 

 私はレイさんに言われた通り前を見てみるとそこには、大きな穴が空いたファミレスがあった。……半壊してる!?えっ、まさかこれ私がやったの……?

 

「オレを見るな。たくっ……ハウンドに見つかる前にずらかるぞ」

「レ、レイさん!待って下さいよ……!」

「待てよ……」

「あ、サツキちゃん……」

「……お前達もハウンドに事情聴取されたく無いなら今のうちに逃げとけ。それと、事情聴取されてもコイツのことは言うなよ」

「ふざけんなよっ!お前、あたし達を裏切った事を忘れたとは言わせないぞっ!」

「……」

 

 レイさんはサツキちゃんの言葉を黙って聞いていた。サツキちゃん達とレイさんには溝がある。……私はどうすれば

 

「何とか言えよ。何とも思わなかったのか?あたしやハルカ、カスミを裏切って何とも思わなかったのか……!」

「……悪いと思ってる。殴りたいなら、好きなだけ殴ればいい」

「!?ふっざけんなっ!!」

 

 サツキちゃんはレイさんに向かって走りその左頬を殴った

 

「好きなだけ殴ればいい?だったらお望み通り殴ってやるよっ!」

「サツキちゃん!」

 

 私はレイさんをカスミちゃんとハルカちゃんはサツキちゃんを引き離した。すると突然、景色が変わった。これはレイさんの……。私はレイさんを見て声をかけた

 

「レイさん……」

「……帰るぞ」

「帰ったら、全部聞かせて下さい」

「……分かった」

 

 レイさんはそう言って歩き出した。そして知る、レイさんの過去や私の秘密を……

 

 





 霜華レイ…元友達に会って気まずい人、元友達にはなるべく関わってほしく無いと思ってる

 虹束ヨウカ…友達と好きな人に溝が会って気まずい人、これから全てを知ることになる
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