ヨーコちゃん編の時系列はROUND3直後とROUND5後の想定です。どうぞ!
ムカつくムカつくムカつく!
アタシ達のランクが下がった。確かにアタシ達香取隊の獲得点は高く無かったかもしれないけど、そもそも二宮隊と影浦隊のスコアが抜きん出て高くて、そこからの獲得点は順位の割に大きな差は無かった。その筈なのに……
「どうしてぽっと出のチームがアタシ達を押し退けて上の順位にいるのよぉ〜! どうしてひよっこ共が二宮隊や影浦隊とやりあえるつもりでいるのよぉ〜!」
アタシ達の獲得点はシーズン開始時から安定していた。でも玉狛第二が毎試合事に大きく点を稼いでアタシ達を追い抜いた。結果アタシ達は玉狛と入れ替わる形で上位帯から中位帯へと繰り下がった。悔しい。腹立つ。ムカつくムカつくムカつく!
「うっせぇぞ葉子! もぎゃもぎゃもぎゃもぎゃ言ってねぇで現実受け入れろよ! これから巻き上げりゃ良いだけじゃねぇか!」
「黙れ麓郎。ザコのクセにイキってんじゃないわよ。文句があるならランク戦でアタシより点数を稼いでから言えっての!」
「葉子テメェ……言いたい放題言ってんじゃあねぇよ!」
「ハン……」
アタシの中で何かが切れた。あぁもうどうでもよくなってきた。
「勝手にしたら」
アタシはそれだけしか言えなかった。そして次回の玉狛がROUND4で完敗して中位帯に落ちて来たけどアタシ達も那須隊に負けて中位帯を抜けられ無かった。その結果アタシ達はROUND5で相対してアタシは白チビとメガネに、麓郎と雄太は狙撃とメガネに足止めされた上で白チビに復帰されてメガネに負けた。
「ムカつく! ムカつくんだよぉ〜〜!!」
衝動のままに叫ばずにはいられない程アタシの精神はグチャグチャだ。麓郎の顔は見たく無い。雄太はアテにならない。華は……今のアタシに安易に距離を詰める事は無い。
「おい葉子! 何処に行くんだ!」
「別にどこでも良いでしょ? アタシの勝手じゃん」
目的地の無いままにアタシは隊室を飛び出した。
「ハ? なんであのメガネがA級の作戦室に出入りしてる訳? アイツB級よ? しかも上位にボコボコにされたB級。場違い場違い」
なんか適当に歩いてたらメガネが嵐山隊の隊室から出てきた。
「なんで? 烏丸先輩のいる支部で日々過ごせる幸せな環境なのになんで本部ほっつき歩いてんの? 贅沢じゃない?」
見間違いかと思ったけどなんか手荷物が1セット消えてた。お土産? 差し入れ? 何か調子に乗ってない?
「しかも笑顔……ってか晴れ晴れしてない? 何? まさか嵐山隊からワイヤーについて教わったの? ハ? アタシ達まさか付け焼き刃の即席戦術に負けたの? マジ?」
何か考えれば考えるだけムカついて来た。こうなれば観察してやる。麓郎が口煩く
「…………遅い。既に1時間経って無い? どんだけ話し込んでんの?」
中々メガネがでてこない。早く出てこいメガネ。
「あっ……ようやく出てきた。ったくアタシを待たせないでほし…………ハ?」
あのメガネ今度は太刀川隊の隊室へと入って行った。
「場違いにも程が無い? 1位よ? しかもB級1位じゃなくてA級1位。逆立ちしたって分不相応じゃん!」
アタシは追いかけたかった。メガネが強くなった秘密を知りたかった。でもあの部屋には入れない。どーしよ……
「………………長い。さっきの嵐山隊の時よりも長い。え? 何? 訓練してるの? アタシよりも良い思いしてんの? 巫山戯んじゃないわよ!」
心がまたグチャグチャになる。なんか疲れてきた。でもここで立ち去りたくも無かった。だからひたすら待ち続けた。でも何の変化も無かったから座り込んだ。
「あの……ここで何をしてるんですか? ここは……太刀川隊の隊室って聞いてますが……」
「アンタには関係無い。どっか行きなよ」
「さっきから不気味な視線を感じたんですが何か事情とか怪しい人物とか知りませんか?」
「知らない」
「はぁ。それじゃあ……」
そうしてうずくまるアタシに声をかけた人間は立ち去った。
「ありゃ香取ちゃんどしたん? 太刀川さんに挑みに来た? それとも俺? 唯我は……無いな「出水先輩!? あまりにも横暴ですよ」うっせぇぞお荷物! …………っとあとは玉狛のメガネ君か。メガネ君ならつい今立ち去ったけど」
ハ?
「マジですか?」
アタシは目的の人物を自分で追い払ったらしい。アホくさ。
「追いかける」
気付いたらアタシは出水先輩の言葉を無視してメガネを追いかけた。幸い時間が空かなかったのもありメガネはすぐに捕まえた。勢い余ってスコーピオンで殺っちゃって生身になってる。
「あの……僕はなにか……してましたか?」
「うっさい」
アタシはメガネの言葉を無視して回収した。
「で? アンタはどんなズルい手を使って嵐山隊や太刀川隊とのコネを作ったの? どんな手で強くなったの? 教えなさいよ!」
額から多量の汗を流して困惑していた。
「スパイダーや弾丸の当て方を教わっただけなんです。それ以外は……何も…………」
ゑ?
「それだけ? 特別な事は?」
「強いて言えば木虎のスパイダーぐらいです」
「でもアタシに負けたじゃん」
何それ……? イミフなんですけど?
「ハ……ハハ…………あはははははははははは!!! 」
アタシは狂った様に笑った。いや、この時にアタシは本当に狂ったんだと思う。
「決めたわ。アタシがアンタの秘密を丸裸にする。とりあえず連絡先寄越しなさい」
「え……?? あの……??」
「さっさと寄越せ」
アタシは呆けてるメガネのスマホをパクって連絡先を吸い出した。
「はい終わった。返す」
「その……何の目的ですか?」
「アンタの強さの秘訣を識る事」
「答えになってるようななってないような……」
「んじゃ終わりで良いから」
アタシはメガネの言葉を聞かずに部屋を出た。
※修視点
『♪』
「?? 知らないアドレス?」
『コレアタシのアカウント。登録しときなさい』
「コレ香取先輩のアカウントなのか?」
『とりあえず今日の訓練メニューを教えなさいよ。参考にするから。返信は2分以内。無かったらTELする』
「なんで?」
修は困惑しながらもひとまず返信した。
「返信してくれるんだ……」
とりあえずでメッセ入れたら返信をくれた。今日のアタシは間違いなくウザい女だ。勝手にストーキングして、勝手に他人の部屋の前に座り込んで、勝手に目を付けて、勝手に携帯の連絡先吸い出して、深夜唐突にメッセして……
「コレってもしかしてアタシってヤバい女じゃない?」
わかんないから明日華に聞いてみよう。麓郎はヘボでアテにならないし、雄太はロクな答えをくれないだろうし
「…………で華はどう思う?」
「ねぇ葉子? 私に質問する前に客観的に見て確認した? 世間では葉子の行動は拉致や暴行、ストーキングって言うのよ? 三雲君が何も言わないだけで訴えられたら……」
「………………答えてよ」
「………………はぁ。結論から言えばヤバいよ。さっきも言ったけど犯罪。三雲君に訴えられる前に止めなよ」
「強くなれるのに?」
「なれても駄目」
やっぱ怒られた。後ろで麓郎が騒いでるけどど〜でも良い。今のアタシはメガネのことが気になって仕方ない。メガネ……アンタの秘密は必ず暴く。そんでついでにアタシの心を惑わした責任を取らせる。ひたすらにサンドバッグにするけど……なんか凄い事をやってくれる気がする。これまでのように、これからもランク戦で暴れるのだろう。その全てをアタシの糧にする。そんで上手くいって気分が乗ったら飯でも奢ってやろう。アタシの手料理なら文句無いでしょ?
ヨーコちゃんは執着型に分岐したIFにしました。この場合オッサムがメッセの通知を放置したらヨーコちゃんは押しかける可能性が爆上がりされます。
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