財団Tale:≪財団神拳≫創設秘話 「君のその顔が見たくて」   作:深夜に食べるラーメンの味

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※SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BV-SA3.0)
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財団の拳 ~少年時代のおわり~

 

SCP-014-JP-EX-■

 

10代前半の男児。岐阜県■■市の山中にて発見。

元財団職員の武術家に育てられた弟子と自称する。所持品は焼け焦げた柔道着のみを着用としていた。

インタビュー中に要注意団体の襲撃による複数のEuclid級オブジェクトの収容違反が発生。

インシデント発生中に本人に異常性が確認される。

養育者確保済み。

 

補遺■-I:養育者に異常性は確認できず。元財団職員ではなく、特殊メイクで老人に偽装した元俳優■■氏であることが判明しています。

補遺■-Ⅱ:本児が使用する武術は現代の武術体系のものではなく、テレビ放送用に考案される殺陣を元にした、カメラ映りを重視したものであることが養育者へのインタビューから判明しています。

補遺■-Ⅲ:本児は自身が使用する武術体系を「財団神拳」と呼称しています。SCP-014-JP-EX-αによる財団に対する意趣返しであると考えられます。

 

補遺■-Ⅳ:「財団神拳」 を使用する際にヒューム値の変動を確認。SCP-014-JP-EX-■はクラスⅢ現実改変能力者と認定されました。

      現実復帰プロトコルの実施後、本人の希望により財団職員として雇用します。201█年現在フィールドエージェントとして勤務中。

 

 

 

 

■ ■ ■

 

 

 

 

 

回収された音声ログより抜粋。映像記録破損。

 

 

ファイル名: "大好評!こどもリアリティ・ショー! シリーズ伝説の武術家の弟子 Achoo!"より抜粋。

 

 

音声ログ1:<再生開始>

 

 

「何をしておる!」

 

「師匠! そろそろ修行をさせてください!」

 

「まだ(扇子で頭を叩く音)早いわ(扇子で頭を叩く音)! まだ修行が足りぬわ(扇子で頭を叩く音)! 見よ」

 

「えっ」

 

「(扇子で頭を叩く音)馬鹿者め。そんなことでは一人前の財団職員にはなれぬわ馬鹿めが。ムハ、ムハハ、ンモハハハ! 悔しかったら一本でも打ち込んでまいれ!」

 

「はい! よろしくお願いいたします! アイヤーッ!」

 

「ほああああアイヤーッ!? (風切り音と何かを受け止めた音)」

 

「す、すごい、これが師匠の実力……! まさかオレの一撃を箸で受け止めるなんて」

 

「これ、これ偶然……ば、馬鹿め! まだまだ修行が足りぬわ!」

 

「アイ……ヤーッ!」

 

「アイ、ヤーッ!? お前(扇子で頭を叩く音)! アイヤーの後にだろう(扇子で頭を叩く音)! 

 アイヤーを遅らせてアイヤーするなど財団職員の風上にもおけんわ(扇子で頭を叩く音)!  アイヤーを忘れるなよ!?(扇子で頭を叩く音が続く)」

 

「はい、師匠! アイヤアイヤーッ!」

 

「アイヤアイヤーッ!?!?」

 

 

<再生終了>

 

 

音声ログ2:<再生開始>

 

 

「お前は何に触れておる」

 

「はい、師匠! 目の前の大岩、でしょうか」

 

「だからお前はアホなのだ!(扇子で頭を叩く音)お前の拳が触れておるのは天然自然、この世界の全てよ!」

 

「そ、そうか! そういうことだったのか……!」

 

「どういうことだったのか言ってる側も全くわかんねーよ。それっぽい事言って今回も乗り切るか」

 

「ウオオオ! 燃え上れ収容魂ッ! セイヤーッ!(轟音が鳴り響く。5秒間の沈黙)」

 

「……は?」

 

「これが、これが科学的根拠に基づく科学の結晶、財団神拳の神髄! 基本にして奥義! 共振パンチなのですね!」

 

「え、は? おっきな岩が、砕けて……砂になって……は?」

 

「共振パンチ! 共振パンチ!」

 

「嘘だ……まだオカルトの方が信じられるぞ」

 

 

<再生終了>

 

 

音声ログ3:<再生開始>

 

 

「No神拳! No収容!」

 

「No神拳! No収容!」

 

「流派! 財団神拳日本支部の拳は!」

 

「確保、収容、保護の風よ!」

 

「収容違反即殴打!」

 

「特別収容プロトコル!」

 

「見よ、日本支部は赤く燃えている!」

 

「見よ、日本支部は赤く燃えている!」

 

 

<再生終了>

 

 

音声ログ4:<再生開始>

 

 

「インストラクション1、最短の道を選ぶなかれ。

 インストラクション2、研鑽を忘れるなかれ。

 インストラクション3、書を捨てよ、己が道を歩め」

 

「書を捨てよ!? 科学技術の根拠に基づいたデータの塊を、捨てよと!?」

 

「このアホ馬鹿間抜けめ! お前の拳は書に囚われておる。このままでは段位クリアランス1から上がれんぞ!」

 

「そうか、そういうことだったのか……! 自分自身の足によって新たな道を拓き、自分の手によって新たな技を生み出せということなのですね!」

 

「うん、いや、どういうこと?」

 

「見えた! 量子パラドックスの解!」

 

「何が君には見えてるの?」

 

「ウオオオ! すごい力がみなぎってくる! 師匠! これは一体……」

 

「知らん……何それ……怖……」

 

 

<再生終了>

 

 

 

 

 




出展引用元SCP


著者:hannyahara 様

「SCP-014-JP-EX」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-014-jp-ex
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0

著者:Kwana 様

「SCP-710-JP-J」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-710-jp-j
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0

著者:sakagami 様

「INTRODUCTION OF 財団神拳」
http://scp-jp.wikidot.com/sakagami006-portal-of-foundation-shinken
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0

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