財団Tale:≪財団神拳≫創設秘話 「君のその顔が見たくて」   作:深夜に食べるラーメンの味

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塩漬け豚の天使のテーゼ

 

 

イカれたメンバーを紹介するぜ!

 

フィールドエージェント見習いその1、私の後輩!

鬱病になってる金髪の美少女! 名前は雛倉ちゃん!

ドイツ語で「私の人生は無意味だった」と事ある毎につぶやいていて怖いぜ!

美少女でも目の下真っ黒にしてすげー暗いんだからもうね、話しかけても愛想笑いしかしないでやんの。

顔が真っ青な美少女って迫力があって怖いな。

それで名前を呼んでも全然反応しなくて、あっ自分のことを呼んでいたんですか? って遅れて気付くことがすっごい多いの。

いやあなたの名前でしょうよ、ってね。

いくら美少女って言っても私には負けるかな? カーッつれーわー! 顔面偏差値高くてつれーわーカーッ!

なんで私にそんなドイツ語がわかったかって? 聞くなよ殺すぞ。

 

続けてフィールドエージェント見習いその2、こっちも私の後輩!

田舎の山奥から出てきたらしい世間知らずな男の子! こっちは日本人だ!

名前は、えーと、ABK……アイドルグループか何かでらっしゃる?

アホバカマヌケの略? 呼びづらいよやめようよ。

エージェントの高機能スーツに初めて袖を通したってはにかんでる。か、かわいいやんけ。

私のことを先輩と呼べといったらそれ以来、先輩先輩と子犬みたいについてくるようになった。

今は走るくるまの窓にかじりついて、映る景色に目をキラキラして輝かせてる。

あれはビルだよ。大岩よりでかい? 三発くらいかかりそう? あれは消防署、消防車があるね、うんうん、かっこいいね。

か、かわいいかよ……。

ッスー、あー、ショタコンになる~、ッアー。

あっ、あっ、あっ、お、おおおおて手つなぐ~?

いやでもこの子、500円玉を四つ折りにしたり、トランプの一部をつまんで引きちぎったりしてたな……。

財団神拳の使い手? とかいうらしいけど、何それ? 財団のCQCみたいな感じのやつ?

先輩がんばりましょうねって笑顔がまぶしい。

あっあっ、あっあっあ、なる、なっちゃった、なっちゃったからにはもう、もうね?

 

んん、続けて我らの現場上司、チョミさん!

本名、千代巳さん。

周囲からあだ名で呼ばれすぎててチョミさんで定着しちゃった黒髪ロング、パンツスーツの似合うナイスウーメンだ!

耳にはバチバチにピアスがじゃらってるぜ!

年の話はしちゃだめだぞ。

死にたくなかったらな。

絶対するなよフリじゃないぞ。

 

次! 桜木さん!

凄腕のエージェントだけどいまいち影が薄いあんちゃんだ!

やべぇ語ることがねぇ。

チョミさんとセットでいることが多くて、たまにいい雰囲気かなって時もあるけど、いまいち頼りない所がなければな~。

あれよ、体は子ども頭は男子高校生名探偵に出てくるなんとか刑事、あれの女刑事とのコンビによく似てるな。

よし次!

 

我々のチームのケツモチ、研究員のアナウンスさん!

たぶん声からして女性だけど、AIボイチェかもだしわからん。

ミーム汚染やアイテムの影響から隔離されるために、指示を出してくれる研究員はマイク越しにしかやり取りしないなんてことはよくあることだ。

今のところは都市伝説を中心に追ってく仕事ばかりだから、認識汚染とかの危険を考えると正しい配置。

たぶんこのチームが解散される時とかに初顔合わせみたいな感じなのかな。

チョミさんとは旧知らしく、「先をこされちゃっ、たァ……」「泣いちゃった」というチョミさんと桜木さんのやり取りを聞くに、どうも新婚ホヤホヤのよう。

旦那さんは財団のフロント企業勤めとか何とか。

大学時代から彼女の危険な職業について理解のあるハイスペ彼ピだったらしい。

うらやましくなんかないやい。ウソ、うらやましい。

 

そして我らのチームのマスコット、闇子ちゃんの登場だ!

うん!

私は好きだよ、そういうの。

いや、元々そういう世界で私もね、うん。

えーと、車のバックミラーに吊り下げられてる財団オリジナルアニメキャラのキーホルダーです。

どこかの海外の博士が悪ノリして、「日本って言ったらアニメだろ? ジャパニゼーションビーム! HAHAHA!」とかって私財を投げうって自作アニメを作成したのだとか。

元々は日本支部の何かのオブジェクトだったらしいけど、いやまさかね、そのままアニメのキャラクターがアイテムなわけないし。

それでそのアニキャラグッズが私たちのチームのマスコットキャラクターとして、チームメンバーとして登録されています。

いやマジで。

財団だからそんな単純な話じゃないだろうし、どうせきっとこれも封じ込め手順の一環なんだろうけど、こう、私の中に残った堕天使の欠片がうずいて、こう!

 

あと後輩くんは暗闇の中で誰もいないところに向かって楽しそうに話し始めるのやめてください。

なんかすごい怒ってるからって? 何が? ていうか誰が怒ってるの怖いよ……。

最近ちょっと仲良くなったって? いや怖い怖い怖い、やめて。

それ以上怖い話したら私の部屋に連れ込むぞ!

 

雛倉ちゃんとも仲良くなってるじゃん、いつの間にか。

泣いてる~、雛倉ちゃん泣いてるよ~、あの頭ポンポンするやつ私もやられてぇ~。

レベル低い男がやったら害悪行為だけど君ならやってもいいぞ、どんどんやりなさい。

いや、やっぱりよせ。

どしたん話聞こかをできるショタは私のヘキだ。それ以上誰彼構わず優しさ振りまいたらトッテモヘキ太郎になっちゃうぞ、ヘケェ!

おっ、次は私とのトークタイムか~お姉ちゃん先輩照れるな~えへえへえへ。

 

 

「アイス先輩! 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!」

 

 

……は?

ん、んー?

私の耳がおかしくなったのかな?

もう一度言ってごらん? 私の名前を。

 

脳内では愉快なお姉さんだけどね、私は品行方正、お上品なエージェントとしてだね。

普段から会話や立ち居振る舞いを気を付けてだね。

だから、ほら。

もう一度言って。

 

 

「せ、先輩? あの、オレ、何か気に障ることをしてしまいましたか?」

 

「いえ、あなたは何も悪い事などしていませんよ。でも、私の名前、あだ名ですかね?

 もしそんなものがあればですが。あればですけれど。誰から聞いたかお聞きしても?」

 

「千代巳主任からですが」

 

「そう、そうですか。なるほど、なるほどね」

 

「ええと、先輩? どうされましたか」

 

 

なんでや。

年齢のこと言わんかったやろうが。

先にそっちが仕掛けてくるんか。おいこれ戦争んなるぞ。

いや、待て、まだわからん。

さ、もう一度私の名前をね。

私の名を言ってみろ。

 

 

「アイスヴァ」

 

「立花だっつってんだろおおお! あんの塩豚ァアアア!」

 

「ほわあああああ」

 

 

 

 

■ ■ ■

 




出展引用元SCP

著者:tokage-otoko 様

「SCP-014-JP-J」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-014-jp-j
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0


著者:home-watch 様

「SCP-835-JP」
http://scp-jp.wikidot.com/scp-835-jp
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0


著者:izhaya 様

「エージェント千代巳・桜木の異常遭遇記録」
http://scp-jp.wikidot.com/author:izhaya
ライセンス(License):CC BY-SA 3.0

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