財団Tale:≪財団神拳≫創設秘話 「君のその顔が見たくて」   作:深夜に食べるラーメンの味

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※SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です。(CC-BV-SA3.0)
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja


財団神拳≪段位クリアランス2≫習得者  〜完〜

 

指が動かない。

トビラを開きたくないと思った。

こんなに体が重いのは、生まれて初めてのことだった。

 

分かっている。すべて説明をされた。現実復帰プロトコルを受けている最中に、すべて。

それでいいと思った。

夢をみたままでもいいと。

それで人を助けられるのなら、何か不都合でもあるのかと。

 

だが違った。

主任の言ったことは正しい。

独りでみる夢は、とても寂しいんだ。

 

雛倉さんも同じだろうか。

エージェント同士お互いの情報をみるのは情報クリアランスが低くて許可されていない。

彼女のことは何も知らない。

でも、彼女はきっと、独りで夢をみせられていたんだろう。

立花先輩も、だからきっと、不意にあんなに寂しそうにするんだろう。

 

背後にあった懐かしい気配が去っていく。

 

廊下を歩いている間は、まるで夢のような時間だった。

ああ、こんな望外の幸福、いいのだろうか。

すがりついてしまいたかった。

何もかもすべてを打ち明けてしまいたかった。

人生の全てと引き換えにしても、この幸福な時間を、もう少しだけ。

 

だが、出来ない。

オレは財団職員だからだ。

財団職員が一般人に情報開示することは許されることではない。

 

動かぬ指を叱咤して、トビラに手をかけた。

ここから先は、一人で行かなくては。

 

否、違う。

断じて、否。

 

 

「君か! 俺だ、桜木だ! カルトの襲撃がきたぞ! 手伝ってくれ!」

 

 

ここから先は、オレは独りではない!

 

 

「財団神拳奥義――――――」

 

 

確保・収容・保護の理念を掲げる仲間たちがいる。

 

 

「摩擦熱切断手刀!」

 

 

財団の名の下に――――――オレたちは一つなのだから!

 

 

『No神拳、No収容

 流派 財団神拳日本支部の拳は

 確保、収容、保護の風よ

 収容違反即殴打

 特別収容プロトコル

 見よ、日本支部は赤く燃えている』

 

 

確拳無道

収拳無縛

保たずば、即ち拳を振るう

 

流派財団神拳日本支部

その拳理こそ確保・収容・保護なり

 

異常、逃るるを許さず

違反、即ち殴打

鉄規、特別収容プロトコル

 

見よ

今、収容違反が起き、日本支部は紅く燃えているではないか

財団神拳の使命とは、科学的根拠に基づいて、それを封じ込めることだ――――――。

 

 

 

 

 

 

 

アイテム番号: SCP-710-JP-J

オブジェクトクラス: Achoo!

 

収容済オブジェクト名

 

 

 

 

『 財 団 神 拳 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜完〜

 

 

 

 

 

 

 

■ ■ ■

 

 

 

 

〇ナナシの少年 出展:オリジナル

劇中の段位クリアランス1→2。

名前はまだない。

SCP-014-JP-EXという、日本支部でも屈指の胸糞SCPの被害者である。

少年の性格があまりにも光の者であったため、間近で関わった人間の心を焼き、浄化した。

クラス3現実改変者であり、いずれクラス3以上の現実改変者であることが入隊条件の特殊部隊に配属されることが確定している。

財団神拳と呼ばれる架空の武術を使用するが、それは舞台用の見栄を重視した殺陣が基となっている。

そのため元記事の財団神拳とは似て非なるものであるとし、ある程度の記入設定漏れなどはご容赦されたし。

ある程度の戦闘能力が確認されているため、本人の希望もあり、とりあえずフィールドエージェントとして雇用された。

このまま戦闘能力の向上がみられなければ、最前線に送り込まれて使い潰されるだろう。

もはや導いてくれる師はいない。

少年は独りで、否、仲間たちと共に立ち向かい強くならねばならない。

 

いずれ赤い鳥を殴り、サメを殴る運命にある。

 

 

〇師匠 出展:オリジナル

売れない元俳優の男。

特殊メイクに天才的な才能を発揮したが、本人の役者としての才覚は普通。

ちょっとした一芸俳優としてブームになりかけて、それだけだった。

色々とわるいことをして業界を干されていたところ、少年と出会い、浄化される。

少年の前に現れる時は特殊メイクで老人の姿に擬態しており、本来の年齢はまだ若い。

しかし十年ほど少年の前で老人役を続けていたため、老人を演じる才だけが鍛えられ、その他の演技が未熟なままという役者としてはチグハグな演者になった。

浄化されたしがない俳優は、役の完遂をすることにした。

すなわち、師として少年に殉ずることである。

約十年かけて集めた爆薬による、自爆の敢行である。

結果は失敗し、しかし生き残り、財団に保護されて記憶処理を施された。

少年との時間はすべて消え去った。あの山小屋の小さな世界は、もうどこにも残ってはいない。

ただそのおもかげを、男の切々たる胸中にのみ残す。

 

(この世界では)財団神拳はワシが作った。

 

 

〇立花先輩 出展:SCP-014-JP-J

目覚めし女。元アイスヴァイン、現アザナエル。

原典であるSCP-014-JP-Jにて人気に火がつき、他tale作品などに出張出演をするなど日本支部の超有名人物である。

なぜ人気の作品になったかといえば……闇に呑まれよ! そういうことである。

出展がジョーク作品であるため、二次創作界隈においても扱いやすく、大変ありがたい存在。

著者様には心からの感謝を。

本作では(続きもあれば)頼りがいのある優しい先輩として登場する。

そして目覚めた。

半ズボンと白い靴下の醸し出す魅惑のゾーンの魅惑に。

ショタそのものというより、そこから成長していく姿を見守りたい。

少年が大人になって、お爺ちゃんになってくまで見ていたい。そういう拗れ方をしている。しそうじゃない?

なっちゃった。なっちゃったからにはもうね。

 

 

|M0)

ナズェミデルンディス! ダディヤナザーン!

 

 

〇雛倉さん 出展:SCP-014-JP-EX

SCP-014-JP-EXという、日本支部でも屈指の胸糞SCPの被害者である。

彼女が真にSCP-014-JP-EXの登場人物ですので、お読みの際は覚悟して読まれたし。

金髪碧眼のコーカソイド系の少女。

物心つく前から籠の中で飼われていたら、その籠が世界の全てだと思うでしょう。

でも、ある日突然その籠から解き放たれたとしたら?

それも、悪意を持って。

筆舌には尽くしがたい。悲しみを背負ってしまった彼女の説明は、ここではとても出来ない。

ぜひ原典をお読みください。

また日本名である雛倉はtale作品出展ですが、ここでは説明を省かせていただいております。

ご興味がおありでしたら検索をかけるとすぐに見つけられますので、こちらもぜひ。

 

どうか幸せになって。

 

 

〇闇子さん 出展:SCP-835-JP

主人公たちのチームのマスコットキャラクター。

主に黒の学生服を着用した黒の長髪を持つ10代後半の少女とされる。

財団と敵対する要注意団体に誘拐され暗殺者として育て上げられたという過去を持っているという設定を持つ。

そう、設定である。

正体は人の認識によって定義される敵性存在、オブジェクトクラスは圧巻のKeterである。

であった。

今現在は……ぜひ原典を読んで欲しい。

日本支部屈指の、そんなんアリ!? というキャラクター。

そう、この存在はキャラクターになったのだ。

その謎は、ぜひぜひ君の目で確かめてくれ。

一つだけ言えることは、元々人類に敵対的だったオブジェクトが、人が仕掛けた罠によって無害化されたとしたら。

その胸中は怒りで満たされていることだろうということだ。

 

( ゚∀゚)o彡゜ハイ!( ゚∀゚)o彡゜ハイ!( ゚∀゚)o彡゜ハイ!( ゚∀゚)o彡゜ハイ!( ゚∀゚)o彡゜ハイ!

 

 

〇千代巳主任 「エージェント千代巳・桜木の異常遭遇記録」

サイト-81KAの主任を務める、元一般人の鋼の女。あだ名はチョミさん。

元々はバンドグループのボーカルをしており、ある日ライブハウスで異常存在と遭遇。その被害を現場での観察により最小限に食い止めた功績から財団にスカウトされた。

現場職員としてはトップオブトップ。

財団職員に求められるものは戦闘力ではない。

確保、収容、保護のためには観察力が求められるのだ。

エージェントとしての能力値、そして上司としての面倒見のよさ。

財団職員であったとしても、下っ端ならその命はチケットの半券くらいに気軽にむしり取られる世界観である。

Dクラスよりはマシ程度でしかないため、彼女を上司に持てたらその時点で人生の運を8割がた使い果たしたと言っても過言ではない。生き残れる確率が跳ね上がる。

だが、それでも容赦なく人的損失が起きるのがSCP世界。

部下が亡くなる毎に顔面のピアスを増やしている。

よって彼女の顔と耳は、たくさんのピアスがいつも寂しい光を湛えている。

 

日本支部内におけるSSR上司の一人。

 

 

〇エージェント桜木

配属一年目の若きエージェント。

OJTを早期終了しており、千代巳と長らくサイト-81KAで二人きりだった。

千代巳によって鍛え上げられており、メンタル面の弱さを露呈することもあるが、エージェントとしての実力は確かなものがある。

いままで自分が一番下っ端だったため、新人が3人も入ってきてくれて嬉しい。

本作ではいまいち影が薄いが、先んじての潜入など、縁の下の力持ち的な働きをしている。

 

コナンでいう高木刑事ポジ。

 

原典であるizhaya 様 の作品は、サイト・「小説家になろう」でも公開されているため、ぜひ検索をしてお読み頂きたく存じます。

千代巳・桜木コンビの活躍をぜひ。

 




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