小鳥がさえずり、太陽の光が大きな天窓から射し込んでいる。
その光に照らされた1人の少年が、スヤスヤと心地良さそうにベッドで眠っていた。
『おいスバル!はやく起きろ!遅刻すんぞ!』
スバルのウィザードであるウォーロックが雄叫びのように必死でスバルを起こしていた。
「あと5分・・・」
『ふざけんな!あと5分ってそれ何回目だ!8回だぞ!もう40分経ってんだぞ!』
なんだかウォーロックがかわいそうに思えるほどスバルは起きる気配はない。
『あークソっ!スバル!これを見ろ!』
そう言ってウォーロックはスバルの前に時計を見せつけた。
「んー?なんだまだ8時・・・25分!!ヤバいっ!遅刻だぁー!!」
そう言ってスバルはベッドから跳ね起き、ドタバタと支度を始めた。
スバルの通う小学校は8時30分までに登校しなければならないのだ。
「なんで起こしてくれなかったんだよ!ウォーロック!」
『てめーが起きなかったんだろうが!』
「あーもうっ!電波変換するよウォーロック!」
『やだね!起きなかったスバルが悪い!』
「今日学校が終わったら新しい強いバトルカード買ってあげるから!」
『ウッ!わかったよ・・・電波変換したらいいんだろ!』
うまくスバルに言いくるめられてしまったウォーロックだった。
〜スバルの学校の教室〜
スバルは6年生に進級したが、クラスは持ち上がりなためクラスメイトは変わっていない。
「ふぅー、なんとか間に合った〜・・・」
「間に合った〜じゃないわよ!!!」
「ヒッ!!」
スバルは背後から、殺気のこもった怒声が聞こえ、思わずのけぞってしまった。
振り返ると、金髪の2本のドリルをつけたような髪型をした白金ルナこと委員長が仁王立ちしていた。
その横にはブルブルと震えてえる太ったゴン太と背の低いキザマロが隠れていた。
「ホントにごめん!委員長!」
「ごめんじゃ、ないわよ!今日は転校生が3人も来るのよ!そして新しい副担任の先生も来るんだから!」
「アッ!」
「まさか、忘れてたんじゃないでしょうね!」
「そ、そんなわけないよ委員長!」
完全に忘れていたスバルであった。
「もういいわ!次こんなことがあったら承知しないわよ!!!」
「ハイッ!!」
なんとか許してもらえたスバルは、自分の席へと向かい、座った。
(そういえば僕の左の席とか3席空いてたな・・・。でも転校生ってどんな子だろ?仲良くできたらいいなぁー。)
期待で胸をふくらませたスバルは楽しそうに準備をしていた。
その転校生がスバルの大切なあの人がいるとは知らずに・・・
そんな中、教室の隅っこでウォーロックとゴン太のウィザードであるオックスがヒソヒソと話していた。
『おいウォーロック、この電波ってことは転校生ってまさかあいつらじゃ・・・』
『いや、転校生だけじゃねーぜ。新しい副担任ってのもたぶんあいつだ・・・。チッ、めんどくさいことになりそうだ・・・』
ウォーロックとオックスはどうやら転校生と新しい副担任の正体に気づいたようだ。
「おーい、みんな席に着け〜」
担任の育田先生が教室に入ってきた。
「えー、前にも話したとおもうが、今日からみんなの仲間となる転校生と、新しい副担任が来ます。」
ザワザワ・・・
教室は少し騒がしくなった。
「みんな静かに!みんな、いつものように接してやれよ!」
「「「ハーイッ!!」」」
クラス全員が口を揃えて返事をした。
「よし、じゃあ入れっ!」
育田先生が廊下へ声をかけると、教室のドアが開き、3人の転校生と、新しい副担任が入ってきた。
「「「エーーッ!!」」」
クラスは入ってきた人達を見て驚いた。