アクアに軽いノリで惚れ薬を飲ませる有馬かな   作:邪魅魔魅

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なんか…キャラ崩壊しました


アクア「有馬の事しか考えられない」

有馬かなと昼食を済ませて教室へ戻るアクア。

しかし、アクアの心は落ち着かなかった。

 

そわそわしたいた。焦るような、周りが気になるような。

 

 

(なんだ…落ち着かない)

 

 

まあ気のせいだろう、とアクアは気にしない事にしたが、その心は落ち着かなかった。

 

結局残りの授業をそのまま過ごし、下校時間となった。

荷物をまとめ、帰る準備をする。

 

 

「じゃーなーアクアマリーーン」

 

 

「マリンをつけるなぶっ飛ばすぞ」

 

 

あの野郎。明日学校きたらやり返してやる。と悪い顔になるが、その時あるものが視界は入る。

 

机の横にかけてあったお弁当の入っていた袋。

それを見た瞬間に有馬かなの事で心がいっぱいになった。

 

 

(なんだ…これ…)

 

 

それは初めての感覚だった。アイを見ている時のでもなく、喜びや感動、といったものでもない。

 

ルビーやミヤコさんに感じるような、でもそれとは違うような…

 

 

(有馬は…もう帰ってるか)

 

 

それをリュックに入れながら教室を出る。

 

同級生の人混みを越さないように歩き、階段を降りて下駄箱へ。

芸能科はプライバシー保護が手厚く、一般化とは違う下駄箱になっている為観に行くことは出来ない。

 

やっぱりいないか。

 

また後で会える。とアクアは下履きを脱ぎ、外履きに履き替える。

 

後で?何で後でなんだ?今じゃダメか?

アクアは非常に困惑していた。今すぐ会おうとしていた自分にいた事に。

 

 

(気のせいだな。俺も弁当食わされたくらいでここまでになるなんて)

 

 

玄関をくぐり、中庭やロータリーを歩きながら思いにふける。

今後の撮影。今ガチや鏑木監督の事など、重要なことは他にもあるのにその全部が考えられない。

 

思い出すのは昼間の有馬との会話だ。

 

 

『美味しいでしょ?』

 

『まあ、美味いな』

 

 

どうでもいい。俺がやるべき事…アイの復讐なんだ。

その為なら…

 

 

『今日あま、最後はファンの人達も喜んでくれたのよ。それもアクアのおかげね。一人じゃ無理だった。ありがと』

 

『…喜んでくれたなら何よりだ』

 

 

 

(ちくしょう!なんなんだこれ!)

 

 

 

文字通り頭を抱える。俺はアイが殺されてから復讐のために生きてきた。

恋愛も部活もせずにただひたすらに。本来出来るはずだった友達も捨てて。

 

 

(疲れてるんだな。よし今日は寝よう。早めに)

 

 

アクアはそう堅く決意した。したはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…寝れない」

 

 

家へ着いて風呂に入り、夕飯を食べてベッドへ潜ったが一向に眠気が来ない。

睡眠誘発音楽や着ている衣服などを変えてみたが全て効果なしだった。

 

その原因とは───

 

 

(有馬の事しか考えられない)

 

 

俺はバカになったのだろうか。

彼女は今何をしているのだろうか。

時刻は23時。テレビを見ているのだろうか。スマートフォンを片手にベッドで寝る準備をしているのだろうか。パジャマはピンク色なのか、と。

 

 

(いやいやこれ俺ヤベェやつ…やつ…)

 

 

と、思ったが同級生の会話を思い出した。

 

 

『好きになった女の子の事考えてるとどうでもいい事考えちゃってよ…今何してるのかなーとか、普段どんな事してんかなーとか』

 

『そんなもんじゃね?男なんてンなもんだよ』

 

『そっか!そんなモンか!!』

 

 

ああ、なら別に変な事じゃないな。と安心し、眠りに───

 

 

(あ?今好きってなんなかったか?)

 

 

ありえない。あってたまるか。頭を冷やす為に外の空気に当たろうと、ベッドから起き上がり、自室を出る。

 

 

すると、ダンスの動画を見ているルビーとミヤコがリビングにいた。

どうやら自分たちのを撮っていたらしく、アドバイスを繰り返ししながらミヤコや自分の意見をノートにまとめていた。

 

 

「あれ、お兄ちゃん。寝たんじゃ無かったの?」

 

「なんだか寝れなくてな。外の空気浴びてくる」

 

「そう。まだ夜は寒いんだから長くいちゃダメよ?」

 

「分かってるよ」

 

 

アクアは玄関のドアを開け、夜の澄んだ春風を浴びにいった。

そして20分後。

 

 

 

 

「よし、かなり頭も冷えた…今度こそ眠れるだろう」

 

 

玄関のドアを開けて家へと入るアクア。

二人との軽い会話を済ませ、自室へと入ると通学に使っているカバンが目に入った。

入ってしまった。

 

 

「洗うの忘れるとこだった…。ッ!」

 

 

そしてまたも有馬の事を思い出すアクア。

お弁当の食器を洗い、ベッドへ潜ってから眠るまでに三時間かかった。

 

 

 

 

 

 

 

「ここが有馬の家か…」

 

黒髪のカツラを被ってグラサン、私服姿に変装したアクアは、寝不足の隈をこするようにズルズルと体を動かし、有馬の家の前に来た。正確にはかなーーーり下だが。

 

有馬はそこそこ大きいマンションの一室に有馬は住んでいる。

セキュリティや防犯は抜群な上、出入り口は複数あり街路樹などで覆われていて、芸能人が住むに持ってこいといった場所だった。

 

いや、有名人が住むのにうってつけすぎる。

てか小さい頃の蓄えってどんだけあんだよ。

と、思わず心の中でツッコミたくなったアクア。

 

有馬は仕事があったため学校には来なかった。

なので家に直接持ってくる形となったのだが───

 

 

(家教えるのはヤバくないか)

 

 

いくら共演したからって。一緒にご飯食べたからって。

グループメンバーの兄だからって。同じ事務所の人だからって…

 

あれ?割と信用されるのも無理はないのでは?

考えるとキリがないのでとりあえず部屋へと向かう事に。

 

エントランスへと入り、無駄に豪華そうな灯火類の下を歩き、エレベーターへ乗り込み、有馬の部屋の階を押す。

そしてドアが動き始めたその瞬間。

 

 

「すんません!乗ります!」

 

 

と、閉じかけてたドアを開けて入ってくる男にアクアは驚いた。

 

 

(は!?メルト!?)

 

 

多少の変装と言わんばかりのサングラスにバケットハットをつけたメルトが乗り込んできた。

 

息切れが激しく、肩で呼吸をしている。

額の汗も滲み、長い距離を走ってきたのであろう事が分かる。

 

 

(なんでメルトが!?いや、コイツここに住んでるのか!?)

 

 

メルトは顔とスタイル、バラエティなどのトークで売れているモデルだ。

今をときめく売れっ子は一人暮らしを高層マンションで過ごすらしい。

 

 

「はあ…はあ…あ、そう…だ…ありがとう…ございます…待ってて…くれて…」

 

「イヤ、ゼンゼンカマワナイヨ」

 

アクアはいつかのぴえよんボイスを発動させていた。




ほんとキャラ崩壊やべぇな。
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