深淵歩きが異世界に召喚されるそうですよ? 作:(( ´・ω・))
すいませんでした。
さて今回はアルトリウスついに箱庭へ、
これから始まるアルトリウスの日々は一体どうなるのか!
シリアスか!?ギャグか!?それとも…
まず感じたのは鎧の隙間から入ってくる冷たい風とその風切り音だった。
兜が上から押されいるのか、視界が遮られて何も見えない。
しかし二つ分かることがある、一つは落ちてるということ。
昔キアランにアーノル・ロンドの城の上でふざけていた時落されたのがこんな時に役立つとは思わなんだ。
そして二つ目は、生きてるということ。あのとき、確かに英雄の手で逝ったはずだと思う。そこまで思い出した時、泣いているキアランの顔が脳裏に映った。
―――やめよう…
今は考えないように兜を直した。すると見たことのない世界が飛び込んできた。
下はアーノル・ロンドでは見たことのない透き通った青空、上は青々と葉を輝かせる木々、そして白い半球状の物体が辺りに広がっていた。
そんな見たことのない景色に心を躍らし、同時に動揺した。
―――此処はいったい!?
首を動かしても城は見当たらない。それ所か世界の果ての様な物が見えてしまった。
ならどこだと頭の中を制限された思考が行きかう、考えても考えても出てくる答えは変わらない。
まるで考えたくないかのように思考が止まってしまっている。
此処でもう一度辺りを見回し、あることに気がついた。
―――このまま落ちたら死ぬんじゃなかろうか…
まずい、非常にまずい、さっき死んだのにまた死ぬのは御免だ。
それだと言うのに一向に落ちるスピードは止まるところを知らない。
どうにかならないものかと見上げれば水面がすぐそこまで来ていた。
「あっ…」
*
ドボォオン!!!
*
衝撃が全身を襲った。痛い、痛いし冷たい、そして何より…
「重い!!!ガッ…ボ…!!!」
鎧の重さで水の中に引き戻される。手を全力で動かすがまったく水面に届きそうにない。
それどころか水底すら見えない、まるで深淵のようだ。
水底を歩くこともできず、水面に出ることもできない。すると、そうこうしてるうちにどんどん息が苦しくなってくる。
息が苦しいが何とか浅瀬の様なものが見えたので全力で横に向かって泳ぐ。
泳ぐ泳ぐ、そして何か固いものに指先が当たった。どうやら石らしいならば、と思い底に足をかけ立ち上がる。
差し込む光がまぶしい水面が近いのだろうか、息がもうないので一気に立ち上がる。
「太陽礼賛!!!」
両腕を高く横に上げ太陽を仰ぐように、顔を上げ満面の笑みを浮かべてやってみる。
これはかつて、まだ皆が四騎士に選ばれて間もない頃、グウィン王が
『こうか?こうか…?いや、これもいいな!』
と、独り鏡の前でポーズを決めていたのをキアランが見ておりそれがもとで乱心になったかと騒ぎになった。
という逸話を持つポーズなのである。
だがその効果は本物でそのポーズと信仰を納めると、太陽の恩恵が受けられるようになっている。どうやらこの世界でも効果はあるらしい。
だが問題が発生した。
見られていたのだ。
しかも目の前で…
*
数十秒前
三人分の水柱が立った。
その中から真っ先に出てきた学ランを着た金髪釣り目の野性味あふれる少年は不機嫌そうに、いや不機嫌なのだろうが、上着を脱ぎ絞る。
そして二人目、三人目と出てきたのは二人とも女子であった。
だが、最初の少年より、より不機嫌さを醸しており二人いる内の髪の長い方は眉間にしわを寄せており、もう一人の浅いボブカットの少女は濡れた猫を介抱していた。
そんな中だ、星が落ちてきたのは。
三人より大きな水柱を一本立てて湖に落ち、二人と一匹は身を強張らせた。が、一人は水柱の下、落ちてきたものを見て皺を寄せた。
だがそれも束の間、もがいてるのか水の中で何か人らしきものが暴れてる、しかし、パッと見でおかしいのだ体のサイズが。
しかも銀色に光っているではないか、そんな人間がいるのか、いや、いない。それゆえに3人とも手を出せずにいたのだが、突如岸に向かって向かってくるではないか。
それを見た少女たちは、
「ヒィッ!!」
「うわぁ…キモッ…」
などと感想を述べながら後退して行く。そんな中だ。
少年だけがそこを離れず、ずっと銀色の影を見ている。
そして、水の中から手が勢い良く飛び出す。
それを見て少年はその手を取ろうとした。しかし、それも虚しく銀色の影は長大な騎士になった。
「太陽礼賛!!」
と言いながら、決め顔で…
開いていただいてありがとナス!!
さてこれからアルトリウスのプライドはどうなるのか!?
いじられキャラか!?イケメンキャラか!?
次回、アルトリウスのストレスは?
では皆さん!
次回も太陽礼賛!!