深淵歩きが異世界に召喚されるそうですよ? 作:(( ´・ω・))
えー、更新です。
いきなりですが、私、TKGに味の素を入れると言ったら引かれました。
皆さんも経験ありませんか?
他人との文化や習慣の相違。
今回はそんなお話
「おぁイタタタ…、いきなりひどいです!」
黒ウサギは尻をさすり、涙を浮かべた抗議の表情でゆっくり顔を上げると、問題児たちが仁王立ちをして彼女を見下ろしていた。
開いた口がふさがらないとはこのことか、一気に青ざめる黒ウサギ。
しかし黒ウサギは彼らに強烈な違和感を覚えていた。
いま、黒ウサギの前に立つ彼らの中にあの変態的な行動をとっていた騎士、アルトリウスがいないのであった。
だが目の前の問題児達は気にする仕草を微塵も見せない。
(気付いていないんでしょうか?いえ!彼らは人の話もまともに聞こうとしないMONDAIJIなのでいきなり大声を出したりするキチガイ変態騎士程度一人消えたところで気にしな」
「おい」
「Yes!なんでしょう!」
黒ウサギが勢いよく呼ばれた方、後ろへ首を回す。濃紺の布が黒ウサギの視界を覆う。
見上げれば、目のような幾何学模様の刻みこまれた鎧が幾重にも重なっており、その兜の下から竜眼が煌々と覗いていた。本能によってか、後ずさる黒ウサギ。しゃがみ込み、スカートを覗きこもうとするアルトリウス。それに便乗する十六夜。
しかし彼らの望んだ楽園の扉は開かれることなく、代わりに靴で踏まれるというある意味御褒美を受けて儚く散った。
黒ウサギは自身のウサ耳を抱え、アルトリウスを危惧の目で見続ける。
そして彼女を慰めるように、飛鳥と耀が彼女を抱きしめ、アルトリウスを蔑んだ目で見る。
当の本人は木にくくりつけられ、そのそばに十六夜が見張りとして座っている形だ。
「なぁ十六夜どん、俺なんもしてないんだけど」
「何もというわけでもないだろ」
「確かにそうだが、それならお前さんもここにいるはずなんだよなぁ」
「人間性の問題かもな」
「それ言う?それ言っちゃう?」
諦めて彼らが視線を彼女に向け直すと、黒ウサギが更に縮こまり、それに比例して彼女たちの視線もきつくなってゆく。その視線に笑顔を返す二人。すぐに殺意が帰ってくる。
首をすくめて萎縮したふりをする。がしかし、それでも殺意を向けられる。
説得が無理だと感じたのか、アルトリウスは自身をくくりつけている木ごと立ち上がり、森の中へ歩いてゆき、彼は音もなくゆらりとその森の暗さに溶けてゆくように、消えた。
アルトリウスが去って数秒後、黒ウサギが頭をゆっくりと上げ辺りを見渡し、そしてみるみる顔が青ざめてゆく。
「大丈夫、あの変態な騎士はどっかに行ったわ」
「もう心配いらない」
その言葉を聞いてさらに顔が青くなり、終いには青みがかった白にまでなった。
彼女は絶望した表情で地面に崩れ、乾いた笑いが彼女の口からもれだす。しかし、すぐに口を固く閉じ唇をかみしめた。彼女の頬からは涙が落ち地面を濡らしてゆく。
「欠けてしまいました…。せっかく…召喚してもらったのに…黒ウサギは…!!」
「なぁ、ウサ耳。今何て言った?『俺たちを召喚した』だ?そこら辺聞かせて貰おうじゃねぇか」
「それは…」
黒ウサギは俯きながら語り出した。自身の所属しているコミュニティの現状。魔王によって蹂躙された過去。それによって失った同志たち。そして、コミュニティ復興のため異世界より彼らを召喚したこと。全てを聞いた十六夜たち。少女飛鳥に至っては感動のあまり涙を流していた。しかし、十六夜は腕を組んだまま動かなかった。思考にふけ、そして頭を掻いて言った。
「魔王がいるのは素晴らしい、そのコミュニティに入るのはいい。だがな?なぜアルトリウスをああも恐れた?何故だ?」
十六夜の純粋な言葉が黒ウサギを苦しめる。しかし彼女を口を開いた。
「似てたんです…」
「何が」
「あの人の目が…私の…故郷を、両親を、滅ぼした者に…!」
どうでしたか?
最初、はぴ☆はぴ☆な話だにぃ☆!!だと思いましたでしょ?
当初はそうだったんですけどね?
いつからかひねくれました。
ま、今回だけなんですけどね?
感想どしどし送ってきてくださいまし
それでは太陽賛美!!