星も転生して来た   作:名無しナビ

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1日に2回も投稿するとは思わなかった。

感想は返して無いだけでちゃんと見てます。


アイドルのライブ・その2

 大変だった。和泉さんが3回も死ぬとは思わなかった。やっぱりアイは劇物過ぎるのがいけなかったのか、それとも俺が止めを刺す寸前まで追い詰めたのがいけないのか。うん両方だな。因みにウィックを返したら絶望した顔になっていた。

 

 んで俺たちは何をしているかと言うと、和泉さんが所属している『スターリィプロダクション』通称スタプロの事務所に来ている。

 

 撮影が終わった後帰ろうとしたら、お母さんがスカウトマンと話しをしていた。この時のすぐに断って帰ればよかったが、どう考えても逃がしてはくれないだろうし、和泉さんを何度も再起不能にしてしまっている手前このまま帰るのは心苦しい。そう言った理由でスタプロの事務所に来ていて、応接室にいる。

 

「アイ。いい加減ソファに座ってくれ。他所の事務所に来ることが余り無いからと言って、そう周りを見るなよ。見ているこっちは恥ずかしい」

 

「えー良いじゃん。いつも苺プロにいたから、他の事務所何て新鮮で楽しいよ。ソラも見れば良いじゃん」

 

「見ないよ。別に見たって面白いものは無いし、逆に物を壊して弁償しろと言われる方が怖い」

 

「そっちなんだ。でもソラって確か前世の前にも事務所にいたんだっけ?」

 

「いた。あの時はバイトとしていたんだが、何故かアイドルをやる羽目になったんだよ…」

 

「なにそれ知らない。え、私が知らない所でアイドルやってたの。ちょっとその時のビデオってある?」

 

「あるけど今週は無理だぞ。明日はかなが来るし、アイの事だから全部見るだろうから平日じゃ時間が足りない」

 

「くっ、まさかソラが前世以外でアイドルをやっていたなんて。絶対に見ないと」

 

「息子が前世以外でアイドルをやっていた事に驚いた。じゃあ何でアイドルやらないの?」

 

「恥ずかしいから」

 

「いや女装して外に出る方が恥ずかしいと思うよ。お母さん、ちょっとソラの羞恥心が分からない」

 

「私もたまに分からなくなる。そこがちょっと可笑しいよ」

 

「アイに可笑しいと言われると無性に腹が立つな。所でいつになったら来るんだ? さすがに何時間も待たされると帰りたくなるんだが」

 

「帰っちゃダメでしょ。相手だって忙しい事もあるだろうし、きっと今頃色々書類とかをまとめてるよ」

 

「だったら帰っても良いだろうに…」

 

「私も帰りたいな~。どうせスカウトって言っても私目当てだろうし、そろそろソラも一緒にスカウトしてほしい」

 

「止めてくれ。俺は嫌だぞ」

 

 するとドアが叩かれる。お母さんは『どうぞ』と言い人が入って来る。入って来た人は眼鏡をかけた男性だが、何処か疲れた顔だった。その人は一言謝罪をしてからソファに座る。

 

「大変お待たせ致しました。私株式会社スターリィプロダクションの永井英明(ながい ひであき)です。こちらは私の名刺です」

 

「はじめまして。株式会社アクトラインの星野千春です。こちらはわたしの名刺です」

 

「株式会社アクトライン!? し、失礼しました」

 

 え、アクトラインって言った? 確かあそこって役者やモデルを中心とした芸能界事務だったよな。俺やアイが産まれる前から動画配信にも力を入れていたな。お母さんはそこのカメラマンって事か。

 

 2人は名刺を交換し改めて確認をしたら、一度テーブルに置く。

 

「永井さん。わたしは一カメラマン。そこまで偉くは無いんですよ」

 

「そ、そうですか。んんっ。ではここからはフランクに喋っても大丈夫です」

 

「あ、初めまして星野ソラです」

 

「星野アイでーす…」

 

 既にアイは興味なんだが。当然と言えば当然だが、せめて興味が無いって言うのを隠してほしいものだ。

 

「名字が同じなので名前で呼ばせていだだきます。私達スターリィプロダクション、通称スタプロは主にアイドルを中心に活動をしています」

 

「あ、今日のライブと撮影会は楽しかったよ」

 

「ありがとうございます。お伺いしますが、スタプロのアイドル達の特徴はご存じでしょうか?」

 

「同じ事務所内で男女のアイドルが所属している。これだけしか知りませんね」

 

「千春さん正解です。そう、スタプロは他社と違い男女のアイドルが所属してます。このやり方はどう考えても炎上を引き起こす火種になります。男女のアイドルがいると言う事は、そのアイドルの中からカップルが誕生すると言う事です」

 

「だけどそれを利用してアイドルとして1つの地位を獲得した」

 

「はい。実際に炎上騒ぎになり一時期活動停止をしましたが、上手く乗り越え今日まで活動して来ました。ただ最近は受け入れられては来ましたが、どうも足りなくなって来ました」

 

「と、言いますと?」

 

「ズバリ話題性です。今でも男女のアイドルは話題性は充分あると言っても良いでしょう。ですがいつかは消費され単調になります」

 

 確かに。同じ事務所に男女のアイドルがいてライブ一緒にやると言うのは、話題の塊だ。炎上と言うものは纏わりつくが上手く利用すれば一気にファンなどは獲得出来る。今は炎上商法といったやり方もある。スタプロはこれを狙って男女のアイドルを所属させたんだろうな。

 

「そこで私達は新しい話題として、男女のユニットアイドルを結成させたいと考えてます」

 

「男女のユニットアイドル。へぇ…」

 

 ヤバいアイが食いついた。永井さんは知らないから言っているけど、アイにとってその誘いは効果的過ぎる。

 

「あの発言よろしいでしょうか?」

 

「どうぞ」

 

「その所属しているアイドルたちの中にはカップルが誕生してたりは?」

 

「残念ながら、現在カップルは誕生されてませんね。恋愛は許可されてますが、浮いた話は聞いた事は無いですね」

 

「そ、そうですか。ありがとうございます」

 

「いえ。話を戻しましょう。先ほど言いました男女のユニットアイドル。これは今の話題を終わらせないために、繋ぎとして使う気でいます。勿論これだけでは終わらせません。男女のユニットアイドルが成功すれば、次はグループの結成を考えてます。その為に先ずはソラくんとアイさんには、是非スタプロのアイドルとしてスカウトしたいと思い、お声をかけさせていただきました」

 

「ソラとアイを、ね…」

 

「はい。既に男女のユニットアイドルを結成させてみたいと、配信サイトの生放送で話をしており、反応は好感触よりです。この機会を逃さに為にも御二人には―――」

 

「スカウトに応じて幼馴染カップルアイドルの爆・誕、てこと!?」

 

「そう、幼馴染カップルアイドルの――――――は?」

 

 永井さんは何を言っているか理解出来ない表情で、俺とアイを交互に見る。

 

 まぁ知らないのも無理もない。名字や顔を見れば、確かに双子の兄妹あるいは姉弟に思えるだろう。だが実際は血の繋がりは無くお隣同士の幼馴染だ。

 

「し、失礼ですが。ソラくんとアイさんは双子ではないのですか? 私から見ても双子としか思えない顔だちをしてますが」

 

「双子では無いですよ。ソラはわたしの息子でアイはお隣さんの子のなんですよ。よく双子と間違われます」

 

「双子では無く幼馴染…世の中同じ顔が何人もいると言いますが、まさかそれを目の当たりするとは」

 

「で、どうするのでしょうか。今回永井さんはソラとアイが双子と見てスカウトする気でいたと思いますが、ソラとアイは幼馴染。仮にアイドルになっても計画に支障が出るのでは?」

 

「――――――問題ありません。幼馴染カップルアイドル、大いに結構。スタプロ内でカップルの誕生はまだありません。しかし御二人が所属していただければ、カップルの誕生の上に話題をかっさらう事も可能。少々炎上騒ぎになりますがこんなものは些事で終わります。ソラくんとアイさんには、是非スタプロのアイドルとしてスカウトさせてください」

 

「ほらソラ。やっぱり今私たちは求められているんだよ。私たちカップルアイドルの誕生を!」

 

「誰も求めて無いし求めている奴がいるならシバいてやる。そもそも永井さん。私たちをスカウトする理由は、やはり顔が似ているからですか?」

 

「あると言いましょう。ですがそれだけではなりません。私は自分の目と観察力を頼りに様々な人をスカウトして来たました。ただ今日の撮影会では度肝を抜きましたよ『ここまでのアイドル性を持っていながら、未だにアイドルをやっていないとは!?』しかもただ持っているだけじゃ説明が出来ない。アイさんはまるで一度アイドルの経験をがあり、ソラくんに関しては二度も経験があるんじゃないか? と。そのお陰なのか御二人は上澄みも上澄み。これを見逃す? ふざけるな。これを見逃せば私のスカウトマンとしてのプライドが許されない。だから御二人には―――」

 

 永井さんは最後まで言い切る事なく話すのを止める。何故話すのを止めたのをか考えていたら、左の袖をアイに握られていた。俺は永井さんが余りにも鬼気迫るように話すから、アイが怖がった事に気付いた。

 

「申し訳ございません。つい熱が入ってしまいました。ただそれだけソラくんとアイさんの事を買っている事を、ご理解をして頂けると幸いです」

 

「そ、そうですか…」

 

 お母さんも驚くのも無理もないけど、んな事よりもっとヤバい事になってるんだが。なに長年その筋に居座ると判るものなの? 俺とアイがアイドル経験がある可能性について言われたんだが。確かに前世で少しやってましたよ。でも今世はまだやって無いのに、これを見抜くとか怖いよ。

 

 あとアイ。そのキラキラした目で俺を見るな。さっきまで怖がっていただろ。それ以上見ないでほしい。ついその期待に応じてしまいそうになる。まぁどうあがいても断るが。

 

「――――――いいでしょうか?」

 

「何でしょうかソラくん」

 

「私たちはお断りさせていただきます」

 

「えー、いいじゃんアイドルやってもぉ」

 

「アイ。ちょっと黙っていようか」

 

「そこを何とか捻じ曲げることは出来ませんでしょうか? 勿論、御二人が望めば可能な限りをそれを叶えますし、未成年と言うのもあり活動は最低限、学校の方を優先していただきたいです」

 

「至れり尽くせりですね。それでも断らせていただきます。こちらにも事情がありますね」

 

「事情ですか…」

 

 事情と言う言葉に反応したのか、アイは何処か納得している雰囲気が伝わって来る。

 

「その事情と言うのが終われば、応じてくれる。そう判断してもよろしいでしょうか」

 

「応じるとは言ってません。あくまで終わっただけであり、応じる応じないはまた別問題です」

 

 ここで応じる訳ないだろ。よは、ちょっとアイ関係でゴタゴタがあるから、その誘いは断りますね。でもゴタゴタが終わったら誘に応じるっとは言って無いよ。苦しい言い訳だが、ここで言質を取られるよりマシだ。

 

「――――――分かりました。今回はこちらが折れます。もし考えが変わりました、いつでも私にお声をかけてください」

 

「考えが変わるか分かりませんが、頭の隅には置いておきます。所で恒例の配信で反省会をやりますよね?」

 

「えぇそれが何か?」

 

「どうせ和泉さんの事です。私たちの事を話したくて話したくて仕方ないと思います。それに撮影会でいたファンの人たちも気になっているでしょう。そこで私たちの名前を出さない、そして今日とった写真を写さない。これらを守っていただければ、話しのネタとして使っても構いません。アイも良い?」

 

「いいよ~」

 

「と言う事です」

 

「分かりました。こちらとしても有難い事です。この事は和泉さんにお伝えしておきます。本日はお時間をいただきありがとうございます」

 

「途中から空気になっていましたが、こちらこそありがとうございます」

 

 諸々片付けをして立ち上がって帰る際に挨拶をする。その時に永井さんから出入り口まで案内してくれるため、お言葉に甘えて応接室から退出し、事務所の出入口まで案内される。

 




雑・説明

 星野ソラ

 何とかアイドルにならないように阻止をした。ここで言質を取られると逃げ場を失う所だった。

 自分達の事を話しても良いって言ったのは当然狙いがあり、ここで和泉がアレコレ話せば自分達の事は更に浸透していくからだ。それはそれとしてやっぱりハラハラする。

 アイに言って無いが実はアイドルやるのは前世を入れて3回目。最初のアイドル人生は異世界でしかも男女のユニット。これをアイに言わないようにしている。アイに言えば嫉妬で今度こそアイドルをやる羽目になる。

 後日何回目かの転生し時に、一時的にアイドルやっていた時期のビデオをアイ達見せた。

 星野アイ

 幼馴染カップルアイドルの爆誕したかったが、事情があるため諦めた。だがちょっとはヒントを得てしまったせいか、こっそり何をやろうとしている。ただそれを本当にやるかは分からない。やるとしても何かがあった世界だ。

 後日ソラがまだアイに会う前にアイドルやっているビデオを見た。その時にキレッキレのオタ芸を披露した。当然推しはソラになるし、他の男性アイドルは微塵も何も思わない。

 星野千春

 後半からちょっと空気になった。

 株式会社アクトラインのカメラマンを務めている。アクトラインはソラでも知っているかなり有名な芸能界事務だ。

 永井英明

 株式会社スターリィプロダクション。通称スタプロのスカウトマン。

 撮影会でソラとアイを見て即座にスカウトする決めた。しかも何故かソラ達を見抜いているような言い方をするもんだから、ソラにとって充分脅威を感じる人物だ。

 応接室に行く前に和泉の暴走があり、応接室に突撃するところを全力で止めていた。途中で他のアイドルが来てくれたおかげで行くことが出来た。

 若く見えるが、これでも歳は50を超えており既婚者であり子供もいる。アイドルに向いている人を日々探しており、男女関係無く声をかけているが、たまに警察に通報される事もある。

 和泉

 何で3回も死んだか。次回で分かります。
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