星も転生して来た   作:名無しナビ

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星も転生して来た

 どもども天寿全うして転生した星野ソラです。今の俺は産まれてまだ半年しか経ってない、普通とはかけ離れた赤ちゃんだ。

 

 今日はお隣の家にお邪魔して、赤ちゃんどうし顔合わせをするらしい。お隣さんとは仲が良いらしく子供が出来たら見せ合いしたいほど仲が良い。俺としては仲が良いのは嬉しい事だが、まさか産まれて半年で見せ合いするとは思わなかった。

 

「男の子かな女の子かな。どっちか楽しみだね、ソラ」

 

 今世のお母さんは俺に話しかけているが、今は赤ちゃんなので何も分からない振りをする。お母さんはそれが可愛く思ったのか、顔をデレデレしながら俺を見る。

 

「ソラは可愛いねぇ。大きなったらわたしに似てくるかな? それともお父さんに似てくるかな?」

 

 それは知らん。多分だがお母さんに似てくるんじゃないか? 顔に関しては父親に似てくる何て一度も無かったし、似てくるところは趣味とか癖じゃないか? まぁどっちでもいいけど。

 

「――――――お待たせ~」

 

 お母さんと一緒にリビングで待っていると、お隣さんの声だと思われる人が入って来た。俺はお隣さんを見ると、ショートヘアーのお母さんとは違い、ロングヘアーの女性だった。その人は赤ちゃんを抱っこしているが、その赤ちゃんは何処かで見た事がある顔だった。

 

 おっとまさかのアイですか。おのれ…もう会えないだろうアイをここで合わせるとは、中々のサディスト。この世に神がいるなら是非とも抹殺させてほしいものだ。

 

 お隣さんはソファに座りより近くで見られるようになった。アイに似た赤ちゃんの瞳には俺と同じ星があり、益々似ているように思える。お隣さんは俺を見て優しく微笑む。

 

「初めまして、あたしは星野あゆみ。あたしが抱えてる赤ちゃんの名前は、アイちゃん。よろしくね」

 

 その名前を聞いた俺は目を見開き、あゆみさんを見てまたアイを見た。アイは俺だと気付いたのか笑顔で俺を見る。

 

「――――――ソラがこんな反応するのは初めてだね。あ、わたしは星野千春(ちはる)。この子はソラ。仲良くしてね」

 

 アイは俺の名前を聞いたら俺と同じ反応をしたが、すぐに笑顔になり俺をジッと見てくる。

 

「あら~アイちゃんもソラくんと同じ反応ね。もしかして前世からの付き合い?」

 

「いや無いでしょ…無いよね?」

 

 俺はお母さんの方を見ると訝しんだ目で俺を見ていた。特に何も言わずにただ首を傾げた。

 

「んんっソラが可愛い…! やっぱり前世の記憶何てもんは無い。母親のわたしが言うんだから間違いない」

 

 すみません。普通に前世の記憶があります。何ならアイも前世の記憶を持っている可能性もあります。

 

「そうかな。アイちゃんの顔を見ると笑顔だよ。その笑顔がソラくんに向けられているから、何かしら思う所があるんじゃない? アイちゃんどうかな~?」

 

 あゆみさんはアイに顔を近づけて確認をしているが、アイは何も分からないように首を傾げる。俺はその瞬間を逃さず魔法でアイが首を傾げている所を撮る。撮った写真は脳内に保存され、魔法を使えばいつでも確認出来る。一度目を瞑って撮った写真を確認する。

 

 ――――――よし、綺麗に撮れてる。我ながら気持ち悪いがアイだからついつい撮ってしまう。この写真は勿論現像出来るから、いつか大きくなったらこの写真を見せよう。確実にドン引きはされると思うが。

 

 所でアイは本当に前世の記憶を持っているのか? あれだけ反応していたから持っているだろうけど、確信が欲しくなってきたな。魔法でちょっと確認するか。あまり使わない読心系の魔法を使えば…よし繋がった。

 

『――――――お母さん? そろそろ私のソラを見たいんだけど。私の事が好きなのは解ったから早く見せて。今すぐに脳内フォルダーに焼き付けたいの。この貴重な時期のソラを出来るだけ焼き付けたいの。とう言うか凄くない? 天寿全うして転生したと思ったら、ソラも一緒に転生してきたんだよ。これって奇跡よりもっと凄い事が起きてない? 宝くじの一等が当たる確率より絶対低いよ。そんな確率を引いた私は流石だと思うね』

 

 まぁ確かに凄い確率だよな。まさかアイも一緒に転生してくるとは思わなかった。初めての経験だが誰か1人でも知ってる人がいると、少しだが心が軽くなった気がする。いや、かなり今更感があるな…。

 

『ねぇお母さん。いつまで私を見てるの? そろそろ下ろしても良いんじゃないかな? もう限界なんだよ。ソラを見ながらほっぺたを触って抱きしめてキスをしたんだけど。何なら脳をぐちゃぐちゃにして、私がいないと生きられないようにしたいんだけど』

 

 怖い事を考えてないか。なにまだ足りないのか。前世であんな事やこんな事をしておいて、まだ足りないんですか。誰かアイを止めてください。無理? そうですか…。

 

「さて、今度はアイちゃんとソラくんを触れ合いさせないとね~」

 

「大丈夫なの。まだ力加減が出来ない時期だよ。アイを怪我させるかもしれないよ」

 

「その時はソラくんは責任を取ってもらうよ」

 

「ソラ、絶対にアイを傷を付けないで。婿に行くのは早過ぎる」

 

 まだ言葉を理解出来ない赤ちゃんに何言ってるんですかね。俺だから理解出来るから力加減はするけど、弟か妹が産まれて同じこと言っても絶対に理解出来ないからな。

 

 俺はお母さんに下ろされてソファに座る。アイも同じようにソファに座るが、すぐに俺に所に来て両手で顔を優しく掴まれジッと見つめられる。ただアイは掴むだけじゃなく演技を入れてる。

 

 ん、前世も同じ事されてるし演技を入れてまた脳を焼こうとしてる。こんなことされたら目が離せなくなる。

 

 気が済んだのか今度は抱きしめて来る。抱きしめられてちょっと顔が熱くなってきてる。

 

 んっ、抱きしめられた。顔が熱くなってきてるし、鼓動も速くなって音も大きくなってる気がする。このまま頬にキスされたら心肺停止する。身構えないと。

 

 アイの考えている事は既に分かっている俺は身構える。身構えていると頬にキスをされる。

 

 んっ!! 耐えきった。危うく次の人生に行くとこだった。これはもうやり返さないと気が済まない、同じ思いをしてもらう。

 

 俺は身体を少し動かし頭を左に動かして、どうにかしてアイの頬にキスをする。アイは俺を見ないが顔を赤くし口をパクパクしている。この表情を見た俺は内心ガッツポーズをした。

 

 やったぜ。まさか俺から反撃をして来るとは思ってなかっただろうなぁ。でも嬉しそうにしてるし、何なら溶けそうになってる。これはこれで可愛いが写真を撮るほど――――――っと言うかお母さんたちが既に撮ってる。さっきからカメラのシャッター音がしてちょっとうるさい。撮った写真はいつか貰えるかな?

 

 写真は後にして今から話しかけたいけど、こんな状態のアイに話しかけても反応出来ないだろう。まぁ時間はある。また会った時に話しかければいい。

 

 

                        ★

 

 

 どもども数年経って成長した星野ソラです。今日は俺が暮らしている家にアイが来ていて、リビングで一緒にテレビを見てる。

 

 顔合わせが終わった次の日にまた会えたから、その時に魔法で話しかけてアイを驚かせた。最初は戸惑っていたけどすぐに慣れたと思ったら、俺に抱き着いて大泣きした。

 

 泣き終わった後は魔法について教えた。当然ズルいと言われたが、こればっかりはしょうがないと言うしかない。魔法を使うには当然魔力が必要になるが、現代日本で魔法が無いなら魔力だって無い。無理やり使えるようにする事は出来るが、人体にどんな影響が出るか分からないし、最悪死亡する可能性もある。それだけは絶対にしたくない。俺はアイを殺したい訳じゃない。たとえお願いされても絶対にやらないと誓っている。

 

「そう言えば今日ってB小町のドーム公演だっけ? 懐かしいなー、あの時はソラも一緒にアイドルやってたよね」

 

「期間限定だけどな。それにしても驚いたぞ。まさかこっちにもB小町があって苺プロもある何てな」

 

「ホントだよねー。佐藤さんや奥さんたちもいるのはビックリしたけど、私もいるのは固まっちゃったよ」

 

「俺も固まったよ。もしかして俺もいるんじゃないかって思ったけど、全くそれらしい人物が出て来なかったな。こっちには俺がいないかもな。それはそれとして、佐藤さんじゃ無くて斉藤さんね」

 

「だとしたら魔法を使って探られないようにしてるんじゃない? 同じソラなら使えそうじゃない?」

 

「無視ですか。でもそれは無いな。魔法で色々調べたが、この世界に魔法や魔力も無かった。あったらアイも魔法が使えるだろ」

 

「それもそっか。魔法、私も使ってみたいなー。何とか出来る?」

 

「止めてくれ。俺の心を殺す気か?」

 

「冗談だよ。冗談」

 

 冗談に聞こえなかった俺はアイに少し説教する。説教が終われば今やっているニュースを見て、昔にあった事を思い出し昔話に花を咲かせていた。

 

『――――――星野アイさんの死亡が確認されました』

 

「「え?」」

 

 昔話をしていたらアイドルの星野アイが亡くなっていた。アイを見ると驚いた表情していて、俺の方を見て全力で首を横に振って否定をしていた。

 

「私じゃないけど私が死んじゃったの!? 何か死ぬような事でもしたの?」

 

「落ち着け。他殺か自殺か病死かは判らない。もう少し内容聞かないと判断は出来ないぞ」

 

「そう…だね…」

 

 ニュースの続きを見て、どう言う理由で亡くなったのかを確認する。

 

「他殺か。犯人はまだ捕まってないか。アイ、大丈夫か?」

 

「うん大丈夫。何で殺されちゃったんだろ。誰かに恨みでも買っちゃったかな?」

 

「分からない。ただアイの性格とかで恨みを買ったかもしれないな」

 

「えー恨まれるような性格はして無いよー。って私じゃ無かった」

 

「アイドルの方な。殺された理由は解らないが、殺しをした人だけは1人心当たりがあるんだが」

 

「あ、ソラも分かっちゃう? じゃあせーので言おっか。せーの」

 

「「カミキヒカル」」

 

 カミキヒカル。前世では何かと俺とアイに執着していた。何故執着していたのかは知らない。興味が無いからいいが、俺たちを殺そうとしていた事は許さないがな。

 

「え、ヤバくない? これっていつか私も殺されちゃうってこと?」

 

「今のうちに殺すか? いや殺すとその後の処理が面倒だな。なら社会的に終わらせて、二度と刑務所から出れらないようにするか。その方が被害が少なく後処理をしなくてもいいな。まだカミキヒカルって決まった訳じゃないが、最優先で調べるとするか」

 

「あ、捕まえようとするんだ。あの時もそうだったね」

 

「そうだな。あの時は魔法を使って1人で調べて証拠を集めたからな。今回も同じ事するから、アイは何もしなくてもいい」

 

「んーや・だ」

 

「――――――は?」

 

 アイは笑顔で否定をする。なぜ否定するのか、その理由を聞こうとしたら先にアイが喋り始める。

 

「ソラだけ危ない目に遭わせるわけないじゃーん。私を危険な目に遭わせないって言うのは嬉しいよ。でもね、ソラだけが危ない目に遭うのは嫌だよ」

 

「だからって…」

 

「それに私だけじゃなくって、お母さんたちも強力してもらおうよ」

 

「大人を巻き込むのか? 確かに子供の俺たちだけじゃ無理な話になるか。…そうだな最初にやる事は大人である親たちに話す事だな」

 

「そうそう、大人であるお母さんたちに話してから、決めちゃえばいいんだよ」

 

「――――――ん、お母さんたちに話す? ちょっと待てアイ、つまり俺たちが転生者って事も話す事になるのか!?」

 

「もっちろん話すよ。じゃないと納得してくれないし。こう言うのは今の内に話して楽になった方が良いよ。前世の時だってそうやって周りを認めさせたじゃん。一緒に暮らしたり子供が出来て結婚しても、炎上しないで祝福してもらったしね」

 

「確かに認めさせたけど。大丈夫か?」

 

「大丈夫だって。お母さんたちは薄々気付いてるだろうし、話せば納得するね!」

 

 アイは何処から来るのか分からない自身を持って言う。ただアイの表情はこれから起こる事に、楽しみにしているように思えてならない。




雑・説明

 星野ソラ

 天寿全うして転生した人物。今世は父親と母親がいる普通の家庭に産まれた。特にこれと言って感動とかは無いが、前世のアイやお母さんやアクアとルビーを思い出すとちょっと凹む。ちょっとで済む理由は、出会いもあれば別れもある。それを理解しているおかげか泣くほどでは無い。

 本編にも書かれてある内容あるため一部省略。

 時間が経ち1人で歩けるようになり魔法で加工したスマホを出して、アイと一緒にネットで得られる情報を探していたら『苺プロ』と『B小町』を見つける。当然B小町には星野アイがいて、他の人達も当然存在している。

 この時ソラは「平行世界に転生したのか?」っと考えていたが、まぁあってはいる。2人は平行世界から原作世界に転生している。まぁこんな事は知るはずも無いし知る術も無い。当然ながら原作アイの隣には星野ソラはいないし、それに代わる人物もいない。

 いつかアイと一緒にB小町のライブなどに行こうと考えていたが、ニュースで星野アイが死亡したと聞いて驚いた。


 星野アイ

 ソラと同じように転生した。最初こそ驚いたがこれ以上に驚く事があった。それは親の事なのだが、父親は別に良いとして母親に問題がある。母親の名前があゆみだったからである。その名前はかつて自分を捨てた人物と同じ名前で、今世も同じ名前の人物の娘になってしまった。

 1から10まで違う人物だが、もしまた同じ目に遭う可能性を考え、警戒しながら暮らしていこうと考えていた。だがある日唐突に、ソラやママにアクアとルビーを思い出し、泣いてしまい何も知らない母親に慰められてしまう。

 これ以降何とか記憶を奥深くまで閉まっておこうとしているが、不意に思い出してしまい最早慣れるしかないと、日々努力をしていた。だがこの努力は良い意味で無駄になる。

 ある日の事だ。母親がお隣さんとその子供の顔合わせをする日だった。アイは女の子なら良いが、男の子だった場合は拒否をしたいと思っている。理由は簡単で最初はソラが良いと考えているが、同時に叶わないとも考えていた。
 当然そんな事知らない母親は問答無用でアイを抱っこしてリビングに連れて行く。リビングに入れば先ずはお隣さんを確認をし、次に子供の方を見るとなんとソラに似ている子じゃないか。

 驚いたアイは顔には出さずにいたが、ソラが先に顔に出していたのでこの子はソラだと確信した。後で名前も同じだと分かり驚きつい二度見をした。ソラがいるなら母親であるあゆみの警戒はどうでもよくなり、捨てられたらソラの所に行けば良い。と言う結論が出た。

 後は本編通りの話である。


 星野千春

 ソラの母親である。髪はショートで顔はイケメン系の女性である。この顔を持っておきながら一度もモデル経験は無い。

 とある芸能人事務所に所属しているが裏方の方で撮影スタッフである。同僚や先輩後輩からは「何故モデルの仕事をしないんだ?」っと言われているが、本人は写真を撮るのは良いが撮られるのは苦手だそうだ。ただ夫と息子やあゆみ達とは別であり、よく一緒に写真に写っている。

 後にソラとアイにが転生者だと言われた時は驚きもしたが何処が納得した。最初の顔合わせで大体は予想していたそうだ。

 夫の方はそのうち出す。

 星野あゆみ

 こちらはアイの母親である。千春と違い髪はロングで顔は可愛い系である。

 言っておくが原作に出てくるあの人とこの人は無関係である。何なら前世のママである星野カイとも無関係だ。ただ名字が一緒ってだけだ。

 更に言えばあゆみと千春との血縁関係も無ければ、2人の夫の方も血縁関係は無い。勘違いしないように。

 あゆみも千春と同じ事務所にいるが、こっちは完全に芸能人であり主にモデルと俳優をやっている。

 ソラとアイに転生者だと言われ、千春達と同じように納得した。その後2人の馴れ初めを聞いたのだが、色々あって土下座して謝罪をした。

 夫はそのうち出す。

 原作・星野アイ

 原作通り。
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