学芸会から時間が経って小学三年生になりました。学芸会が終わってから大変だったよ。
先ずはかながぶっ壊れた。それはもう誰だお前はってレベルで壊れてる。俺とアイの為なら何でするような状態までなっている。これは酷い。一体誰がこんな事をしたんだ? 俺とアイです。本当に申し訳ございません。
まぁそのお陰なのか仕事は少しづつだが増えてるらしい。性格が改善されたからだと思っているのだが、ドラマを見ていると別に変ってないって言うか、コイツ使い分けを始めやがったって感じだった。これが良かったからなのか仕事が増えている。アイはドヤ顔で後方師匠面をしていたな。
かなは最近モデルもやり始めている。始めた理由は俺たちの写真を撮る為にカメラマンに教わりつつ、俺たちといつか雑誌に載りたいとのこと。うん、下心満載で堂々と言うから清々しいものだ。ウチの親にも教わっているから、本気でやっている所を邪魔をするつもりは無い。いつか時期が来たら3人でモデルをやっても良いじゃないかと思っている。
後はスカウトマンが学校周りでうろついてるって事か。あの学芸会が終わった時に来たスカウトマンのせいで、他のスカウトマンが学校に来るようになった。一体何処で情報が漏れたのかは知らないが、学校まで来るのは迷惑だ。まだ家まで特定されてないが、特定されるのも時間の問題と考えている。
特定されるのを遅くするために、行きと帰りは魔法を使って姿を誤認させるか気配を消している。もし使わなければ親が送り迎えをすると言い出したが、これだと早く特定されるから断った。
魔法が使えるなら魔道具を使えばいいだろうって? 考えたよ。でも学校に持って行くと没収される可能性がある。うちの学校たまに抜き打ち持ち物検査があるから、没収される可能性がる。まぁ空間の中に入れとけばいいんだが、最初っから魔法を使った方が良い。魔道具はバレればスカウトマンどころの話じゃないしね。
魔道具が必要になる時は、俺が体調不良で休む事になるんだろうけど。アイは必ず学校をサボって看病をすると思うから、必要無いと言えば必要無いんだろう。でも絶対と言う事は無いから、必要になったら持たせる気でいる。
んで今何をしているかと言うと、給食が終わって昼休みだ。アイとかなは他のクラスメイトと話しをしている。
ただ今日の昼休みとは普通と違って、廊下では騒がしく悲鳴に近い声が聞こえている。
「ソラ聞いたか、いまアイドルが来ているんだぜ!」
「アイドル? あぁだからさっきから廊下がうるさいのか。ここまでうるさくなるって事は、アイドルの中でもかなり人気がある人が来たのか」
「1人じゃあねぇよ、グループだグループ。来ているのは『T女子』だぜ! あの小学生で固めたアイドルグループ。小学生どころか子供達からしたら憧れの対象だぜ」
クラスメイトの横田が興奮しながら俺に言ってくる。知っているグループだが少しB小町を意識しているのかと思い、どうかこの教室に来ない事を願っている。来るとうるさくなるのは目に見えているからだ。
「T女子が来ているのか。小学生を対象したアイドルグループだからか、確かに子供とってT女子は憧れだな。そりゃここまでは騒がれますな」
「何だよソラ。T女子知ってるのかよ。てっきり知らねぇと思ったぜ」
「知ってるよ。アイと一緒に調べているからな。にしても最近の小学生はアイドルをやるのか…」
「ソラは小学生がアイドルやるのは嫌って言うのか?」
「別に嫌じゃ無いよ。ただ時代の流れがここまで変わるかって思っただけだ。一昔前は小学生がアイドル何て信じられないからな」
「あぁそれもそっか。でもこの学校にもアイドルいるだろ」
「え、そうなのか? 一体誰なんだ?」
「星野アイだ。まぁ誰もアイドルとして見て無いだろうが、オレから言わせてもらえばアイには、他とは比べ物にならないアイドル性があるぜ。現に先生達がそうだろ。あれだけアイを見て驚いたり泣いたりしているんだ。きっと亡くなったアイに似ているから、あんな反応してるんだぜきっと」
合ってる。確かに先生たちはそういった反応をしている。もう入学して3年近く経つが未だに慣れてくれないものだな。それはそうと。
「知っているだな。もう数年経っているし子供の俺たちとって、知らない方が多いと思っていたんだが」
「あったりまえだろうぉ。オレは色んなアイドルを見ているんだぜ。性別関係無くな」
「へぇそうなんだ。じゃあ男性アイドルも詳しいって事か」
「詳しいと言われば、ちょっと違うんだなこれが。男女関係無いんだが、親に色々と止められているから、深くまでは知らないんだよ。精々メンバーとかライブを見る事だけは許されているって所だな」
常識のある親で良かったな。流石にこの歳でアイドルの追っかけみたいな事をしているのは、健全とは言いにくいだろうな。親としてもこう言ったものは、大きくなってからでも遅くはない。
「で、アイは結局のところどうなんだ? あのアイの娘だったりするのか?」
「それはない。アイとは幼馴染だし、両親だって見た事があるんだ。全くの赤の他人だよ。仮に娘だったら何で名前をアイにするんだよ。自分と同じ名前を付けるか?」
「あーそっか。じゃあ違うかー」
「何でそんなに残念がるんだよ。本当に娘だったらどうするんだよ」
「そりゃアイドルやってほしいに決まってるだろ。オレはアイがアイドルをやってる所を見たい。ソラだってそうだろ」
「俺は嫌かな。もしなったら殺されるかもしれないだろ」
「痛い所を言うなぁ。ならソラも一緒にアイドルをやればいいだろ。そうすればアイを護れるだろ」
俺は丁度見える位置にいたお陰でか、アイが反応してたのを見逃さなかった。
「――――――な、何で俺も何だ?」
「ソラも前々から思っていたんだぜ。アイと同じくらいのアイドル性を持っているんだ。なら一緒にやってしまえば、2人を推せるってもんだ。で、やらないのか?」
「やらないしやりたくないんだが。ってかここでそんな話をするな。アイが反応して本気でやりかねないんだよ…」
「やらないか。チッ」
コイツ舌打ちしたぞ。横田が何を言ってもやらないからな。アイは今でも一緒にやりたいって思っているんだ。何かがあったら、学校帰り苺プロに突撃して「アイドルになりに来た!!」って言い出すぞ。
「――――――じゃあこのクラスで最後にしよっか」
大人の女性の声が聞こえて教室に入って来た。T女子も一緒に入ってきて教室内が騒ぎ出す。
生のT女子メンバーか。赤髪が
この3人はどう思っているんだろうか? 俺たちよりも1つ年上でもまだ小学生だ。中学生や高校生なら懐かしい話で盛り上がれるだろうが、小学生だと別の学校の雰囲気ぐらいの話しか盛り上がらなそうな気がする。まぁメインはアイドルだからそっちの話で盛り上がるか。
所で青柳真美さんは何でアイを見て動揺してるんですかね。もしかしてファンだった人ですか。話をしてるけどちょっと聞こえないからアイの所に行くか。
俺は横田に行ってくる言ってアイの所に行く。行くとかながやっと来たっと言いたげな表情で俺を見ていた。かなに遅れた事を謝りつつ、アイと青柳さんの話を聞く。
「ボクは、ボクは今でも貴女に憧れてます。ライブコンサートで貴女が振り撒く視線を笑顔を愛。ドラマでは役者をも魅了させたであろうその瞳。全て、全てボクにとって憧れです。ボクも貴女みたいに笑顔を愛を誰でも魅了させる。ボクはそんな人になりたかった。でも…でも…!!」
ドス黒い感情を持っている事に気付き、話を遮ろうとしたが、アイは青柳さんが何かを言う前にそっと抱きしめる。
「ありがとう。こんな私みたいな人をファンでいてくれて、憧れていて愛してくれて。もういいんだよ。真美ちゃんが本当にやりたい事をやればいいんだよ。でも…頑張ったね」
「アイさん…!」
青柳さんは強くアイを抱きしめる。抱きしめられているはアイは、右手で青崎さんの頭を優しく撫でている。
「――――――ソラ。私の考え過ぎだと思うんだけど、アイってやっぱりその…あの人の娘だったりするの?」
「しない。かなだってアイの両親を知ってるだろ。何度も家にお邪魔してるんだし、あの人の子じゃなって理解してるだろ」
「そうだけど。いくら何でも似過ぎじゃない? よく似ている人は何人もいるって言うけど、限度ってものがあるでしょ」
「あるけど、まぁしょうがない。こればっかりは自然現象みたいなもので、止められるものじゃないしな。それに」
「それに?」
「髪を伸ばして女装したら、俺はアイに似てるぞ。何だったら姉妹って言ってもいい」
「今すぐ伸ばして女装して。アイとツーショットの写真を撮るから」
「お前が尊死しそうな事を言うのは止めてくれ。髪は伸ばせるし服もあるけど、ここでやるのは気が引けるし、青柳さんが多分くたばる」
「伸ばせるし服もある!? 冗談で言ったつもりが本当にどっちも出来ちゃうわけ!?」
「出来ちゃんですよ。実際に家で撮ってるし写真も現像してるぞ。見たいか?」
「み、見たい。超見たい! でも今見たら後々お楽しみが無くなっちゃう…」
「ま、今は無いから見せられないんだけどな」
「――――――すみませんでした。貴女を見てどうしても抑えていたものが、抑えられなくて吐き出してしまいました」
「全然気にしてないからヘーキヘーキ」
「そ、そうですか。何かお詫びをっ」
どうした。急に話を止めたと思ったら目を見開いたぞ。あ、さては名前札を見たな。
「星野アイ? う、嘘だ。そんなはずは無い。だってアイさんは…」
「真美。そろそろ時間だから、行くわよ」
「は、はい…」
青柳さんはマネージャーに連れられ、他のメンバーも付いて行く。青柳さんの表情は何度もアイさんと言っていたが、最後の方は遠くに行ってしまって聞き取れなかった。
「私何かしちゃったかな?」
「何もしてないから心配する事は無いだろ。ただこの後ちゃんと仕事が出来るかは分からないけど」
「あーそれはちょっとマズいね。それはそうとアイドルの事だけど」
「さ、もう少しで次の授業だ。確か体育館に移動だったな」
「ソラ。そんなこと言っても逃がさないよ」
「残念だけど、アイじゃあ俺を捕まえることは出来ない」
「へぇ…じゃあ捕まえたら好きにしていい?」
「捕まえられたらな」
俺はすぐにアイから逃げ出して廊下に出る。後ろからアイが追って来る気配を感じるが、俺の方が速いため捕まる事は無い。
雑・説明
星野ソラ
スカウトマンが鬱陶しい。学芸会が終わってから学校で待ち伏せしているスカウトマンが鬱陶しい。かなの引き立て役に近いとは言え、充分目立つ役なのは解っていたが案の定だった。
色々とやって何とか回避をしてはいるが、いつか接触されるだろうと思っている。
今日来たアイドルグループは知っていた。アイと一緒に調べているため少しは知っている。だが青柳真美がアイドルのアイのファンだとは思っていなかった。アイと話を聞いている時に、何かドス黒い感情を持っている事に気付き遮ろうとしたが、アイが先に行動して、ホッとした。
アイドルたちが教室に出たあと、アイとは追いかけっこになったが、先ずアイはソラに追いつけない。アイは教室に戻ってソラが戻って来るを待って捕まえようとしたが無理だった。元大人であるコイツらは何をやっているんだ?
星野アイ
スカウトマンが鬱陶しい。ソラと同じ事を考えている。いくら自分が可愛くて将来性あるとは言え、学校に張り込みするのはどうかと思っている。前世でソラの母親を見ようと、張り込みをしようとしてた奴が何か言ってるぞ。
T女子が来た時は周りと同じような反応だが、流石に叫んだりはしなかった。青柳真美がアイを見て話をして解った事は、私じゃないけど私に狂っている。これを解り話を無理やり遮って優しく抱きしめる。これのお陰か青柳真美は無茶をする事は無くなった。
あの後ソラとの対決は逆にソラに捕まる事になって、脳内は宇宙ネコになり止めにソラに耳元に囁かれて、無事真っ赤になり幸せを味わっていた。コイツら何処でもイチャついてるんじゃないか?
もしこの勝負でアイが勝っていたら、時期を見て苺プロに突撃をして「奥さん! 私とソラをアイドルにして!」っと言いミヤコさんたちを驚かせる。
当然ミヤコさんは驚き困惑するし、アクアは膝から崩れ落ち、ルビーは泣きながらアイに抱き着き、ソラはミヤコさんに謝り倒す。こんなカオス空間が出来上がる。まぁこれは何かがあった世界だ。
もう後戻りをする気は無い有馬かな
書いてる通り後戻りをする気は無い。学芸会が終わってから何かと意識改革を始め、特に撮影現場では180度人が変わったんじゃないかと思われた。撮影スタッフは「子供だからこんな事もあるだろうが、流石にここまで変わるとは思わなかった」と言っており、かなの見方が変わった。お陰で仕事が少しづつ入るようになり、事務所は助かっている。
最近は小学生向けのモデルを始め、いつかアイとソラと一緒に雑誌に載りたいと思っている。下心満載でやるのはどうかと思うが、まぁいいか。
因みにどっかの誰かさんは解釈違いを起こしながらも、言い訳じみた事を考えながら雑誌を買ってニヤニヤしながら見ている。
アイとソラの決着がついた時は、手元にカメラが無い事に嘆いていた。
横田
クラスメイトの横田。この歳でドルオタになっている将来有望の小学生だ。
横田がドルオタになっているのは親の影響。だが今は小学生って言う事もあり、色々制限をされているがライブには連れて行ってもらってる。
ソラとアイのアイドル性を見抜いている。そのため2人には是非アイドルになってほしいと思っているが、ソラが否定をしているため諦めている。
クラスメイト
口の中が甘い。
T女子の青崎真美
小学四年生にしてアイドルをやっている人。やり始めて理由はまぁアイを殺した犯人捜しため。この時点でかなり脳がやられているんじゃないかってレベルである。まさかアクアより先に行動しているとは思わなかった。
とある小学校に仕事する事になったが、まさかその学校にアイがいるとは思わず、溜め込んでいた感情を全て吐き出そうとしたが、アイが話を遮ったお陰で全て吐き出す事は無かった。
もし全て吐き出していたら、これが意思表明になり犯人を全力で探しに行く事になる。結末はまぁ悲惨になるかも。
なお星野アイって分かった時は何かとブツブツ言っていたが、内容は「ボクがアイさんは護らないと…」などと言っていた。何をどう護るかは知らんが、護るものが出来たらかヨシ! 仕事の方は無事完遂した。
T女子のTはthreeの頭文字取ったものである。後の2人は名前だけなので書く気は無い。
小学生がアイドルをやっているのはどうなのかって? 某ゲームでも小学生がアイドルやってるから別にいいだろう。
因みにどっかの誰かさんが「最近は小学生でもアイドルやってるんだから、私もアイドルにしてよミヤえも~ん!」などと言っていたが、流石に止められた。