星も転生して来た   作:名無しナビ

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そうだ苺プロに行こう!

 春休みが終われば五年生になる星野ソラです。今日は苺プロに行きたいと思います。と言うかもう向かってます。

 

 遂に頭イカレタかコイツっと思うだろうが、俺が言いだした訳じゃない。アイが急に言い出したんだ。四年生になってから2人だけ外出できるから、色んな所に行けるよになった。その影響なのかあるいは前々から行きたかったかもしれない。因みに遊びに行く時にかなやあかねも含まれている。奇跡的にかなとあかねが会う事は無かったが、会う事があれば間違いなくかなはあかねに突っかかるに違いない。

 

 話を戻して、何で苺プロに行くのか。単に気になったからだそうだ。前世ではまぁ苺プロは有名になったもんだから、人が増えて事務所を移転する事になった。一度ネットで確認をしてみたが、特に事務所は変わって無く俺たちが知っている場所にあった。

 

「ねぇソラ。別にネックレスの魔道具を使わなくてもよくない? ソラも一緒に付けてるから良いけど、いつも通りに素で行こうよぉ~」

 

「お前なぁ…自分がどういった人物が忘れたのか?」

 

「世間を騒がせた元人気アイドルのアイだけど」

 

「アイが言うと間違いじゃ無いのが何か酷い…分かってるならこれ以上の言葉はいらないよな」

 

 そう言うとアイの何を言ってる分からないっと言う表情をしているが、実際に分からない振りをしているだけで、その先の言葉を言ってほしいと見える。

 

「――――――今のお前は亡くなったアイさんに似ているから、魔法を使わずに苺プロに行くと周りから勘違いをされるんだよ。ネットの掲示板、アレたまにお祭り状態になってるから、見てるこっちはハラハラしてるよ」

 

「良い事じゃん。これだけ噂になっていれば向こうから接触してくるじゃん。ホントは嫌だけど」

 

「否が応でも会わないといけないんだよ。俺たちの生活を壊されたく無いんだよ」

 

「私も壊されたくない。またソラと一緒にいられるのに、アイツに壊されるのは…嫌だ」

 

 アイからドス黒い感情が顔どころか身体全体からにじみ出ている。それだけ俺たちの生活を壊されたく無いんだろう。

 

「その為に早く何とかしないといけなんだよ」

 

「それならなおのこと晒した方がよくない?」

 

「お前な…仮に素の状態で苺プロに行ってみろ。素晴らしい頭脳を持った奴らが『やはりこの子はアイの生まれ変わり! そうじゃなければ苺プロに行くわけがない!』っとか言い出すぞ」

 

「言われても思われても良いじゃん。私は気にしないし」

 

「俺が気にするの。それに苺プロにはミヤコさんがいるんだ。仮にミヤコさんに見つかってみろ。叫びながら向かって来るか、無言で向かって来る姿が見えるんだよ」

 

「奥さんならそうするかもねぇ~。アレ佐藤さんは?」

 

「あの人はある時期から失踪したみたいだぞ。お父さんたちから聞いて無かったのか…あと佐藤さんじゃなくって斉藤さんね」

 

「言ってたような言って無かったような~。佐藤さんが失踪したのは復讐のためかな」

 

「かもな。アイさんはそんな事望んでないと思うんだが、斉藤さんにとって飲み干せない事なんだろう。あと斉藤さんね」

 

「そっか…こっちの私って周りに愛されている事に気付けてなかったのかな」

 

「どうだろ。前世はお母さんがいたから気付けたんだろうけど、こっちにはお母さん見たいな人が身近にいなかったから、知らずに亡くなったかもな」

 

「じゃあ私は凄く運が良いんだね。ソラに会えたしママに会えた。2人に会って無かったら、こっちの私と同じ末路になってたかもね」

 

「可能性はあるな。ま、無限にある世界だ。前世みたいな世界は腐るほどあるんだ。俺たちはその一つ引いて今ここにいる」

 

「そうだね。所でソラ、苺プロに着いたら私の幽霊っているのかな?」

 

 それを聞いた俺はちょっと考えてから口を開く。

 

「――――――いないと言い切れないし、いるとも言い切れない。こればっかりは行ってみて魔法を使って確認しなと分からないな。何でそんな事を聞くんだ?」

 

「だって気になるじゃん! 私がもう1人いるから、どんな生活を送ってきたか聞きたいし、マウント取りたい!」

 

「違う自分とは言えマウントを取るのはどうかと思うぞ。でも俺はいてほしく無いんだが」

 

「何で?」

 

「アイの身体を乗っ取るかもしれないから」

 

 するとアイはその場で止まり俺も止まる。アイは信じられない顔で俺を見る。

 

「い、いくら私でもそんな事はしないと思うな~」

 

「いやあの我儘で欲張りなアイドル様だ。アイは愛を得たがアイさんは違うかもしれないだろ。もしそれを知れば欲しくなり、アイを殺して肉体を奪って得られなかった愛を得ようとするかもしれない。それでも会ってみたいか?」

 

 アイは考え始め、やがて顔は青くなり身体は震え始めた。

 

「え、普通にやりそうですっごく怖いんですけど。逆の立場だったらやるもん私。で、ソラを堕として自分のものにする姿が見える見える」

 

「そう言う事だ。流石にこれはとっとと成仏させた方が良いな。いればの話だけど」

 

「いない事に私は祈らないと。私じゃ無い私がソラに色目を使ってイチャ付くところなんて見たくない」

 

「俺だって嫌だな。俺もいないことを祈るか」

 

 俺たちはアイさんの幽霊がいないことを祈り、歩きを再開して苺プロに向かう。

 

 

                     ☆

 

 

 遂に苺プロに着いた俺たちは苺プロの事務所を見上げる。俺は苺プロを見ながら幽霊を確認すると、幽霊はいるがアイさんはいなかった。俺はアイを見ると身体を震わせて両手を上げた。

 

「何十年も時を経て遂に辿り着いた。苺プロよ、私たちは帰って来たっ!!」

 

「いやお前は何処の核をぶっ放す残党兵だ? てかここに来るのは初めてだろ」

 

 俺がそう言うと上げていた両手を下げて、アイは俺をジド目で見て来る。

 

「もーソラったら余計な事は言わないものだよ。折角だから言ってみたのに、雰囲気が台無しになったよ…」

 

「そりゃ悪かったな。ツッコまないといけない気がしてな。にしても何も変わって無いな」

 

「だね。このまま中に入れるかな?」

 

「不審者かイタズラしに来たガキと思われて追い出されるぞ」

 

「このネックレスを外せばきっと」

 

「本当に止めてください。ただでさえ噂が広まっているのに、中にいるであろうミヤコさんに見つかって騒ぎになります」

 

「別に見つかっても説明すればいいじゃん。普通に考えて死んだ人が生き返る訳ないし」

 

「ここに例外の俺たちがいるんだが」

 

「言わなければバレないでしょ。まぁソラがそこまで言うなら、突撃はしないけど」

 

 何でそんな不安になる言い方をするんですかね。突撃しないけどネックレスは外すねって言ってるんですけど。

 

「それより、いた?」

 

「幽霊自体はいたが、いなかったぞ。この辺にいなかっただけか、既に成仏しているかもな」

 

「じゃあ大丈夫だね。いたら逃げないといけないし」

 

「逃げたら逆効果だぞ。逃げるって事はすなわち、こっちを認識したって事だからな。今回の場合は何が何でも付いて来ると思うが」

 

「あれ見られただけでアウトじゃん」

 

「普通ならそうだが、俺がそう言ったものの対策はあるから大丈夫だ」

 

「ならソラがいれば安全だね。ちょっと近くまで行ってくるねぇ~」

 

 アイは事務所を近くで見るために移動して、俺は周りを警戒を強める。警戒を強めていたら左側にある電柱から、アイを見ている人物を見つける。

 

 どっからどう見ても斉藤さんじゃん。え、もしかして苺プロが気になって見に来たんですか。だったら最初っから失踪しないで社長を続けていたらいいのに。まぁ斉藤さんの事だから、巻き込まないように失踪したんだろうけど。

 

 んーこれはちょっとお話しでもするかね。失踪した理由を知りたい。アイを知っている人物として振舞えばボロが出るかもしれない。とりあえず斉藤さんとは言わずに佐藤さんって呼ぶか。きっとこっちのアイさんも同じ事を言っている可能性がある。

 

 俺は魔法で気配を消してアイを見ている斉藤さんの背後に立ち、気配を元に戻す。

 

「どちらさんかと思っていたら佐藤さんじゃないですか。こんな所であの少女を見てもアイさんにはなりませんよ」

 

「なっ!?」

 

 いきなり背後を取られただけじゃなく声をかけられて驚いている斉藤さんは、こっちに振り向いて何か言いたげな顔をしていた。

 

「佐藤じゃねぇ斉藤だ! ―――待て、何でお前がこのやり取りを知っているんだ? それに俺の事を知ってそうなだな」

 

「おや気付くのが早い。てっきりそのまま流されると思っていたのですが、まさか拾うとは。えぇ間接的ですか知ってますよ」

 

 俺がそう言うと斉藤さんは疑いと警戒の目で見て来る。普通なら怖がる所だろうが、普通じゃ無い俺には全く意味のない事だ。

 

「じゃあ教えてもらおうじゃねぇか。一体何を知ってやがる?」

 

「そうですねぇ。例えば貴方がまだ社長時代では中学生をスカウトし、アイドルは恋愛禁止で大半の社員は女性で固めていたせいか、ロリコンやハーレム野郎と言われてましたね。先ほど凝視していたので好みの少女でも見つけたと思ってしまったので、この場で通報しようかと考えてましたよ」

 

「ちょっと待て、通報は勘弁してくれ! 俺はただあの建物の確認と、何故お前たちのような子供がいるか疑問に思って見ていただけだ。つか何で当時の事を知ってやがる…」

 

「あぁそうでしたか。それは失礼しました。知っている理由は…」

 

 最後まで言わずに敢えて口を閉じて斉藤さんを見る。

 

「何だよ、勿体ぶらずに言えよ」

 

「それは私の幼馴染が楽しように語ってましたよ。それこそ耳にタコが出来るほどに、ね」

 

 瞬間斉藤さんの表情が変わる。サングラスをかけているから分かりづらいが、目以外と雰囲気で十分解かる程だった。

 

「――――――なぁ坊主。その幼馴染って言うのはあの建物近くにいる奴の事か?」

 

「はい。あの建物近くにいる人ですよ。言っておきますが氏名は教えませんよ」

 

「おいおい。俺の事を一方的に知っておきながら、坊主たちの事を教えてくれねぇのはちとズルくねぇか?」

 

「全く。世の中全てが平等に情報を知れる訳じゃない。なら私たちの情報を貴方に教える義務はありません。貴方だって一方的に知っている情報をお持ちでしょ。それを私たちに教えてはくれないでしょうし、教える義務も無い。ほらこれでお相子ですよ」

 

「そうは問屋が卸さねぇよ。こっちは坊主にあれこれ言われて、気が気じゃねぇんだ。――――――お前は俺たちの、いやアイの何を知っている?」

 

「さぁ何を知っているんでしょねぇ。私が当てずっぽう言っているかもしれませんよ」

 

「当てずっぽうでこっちの事情を知っていて、何も知らねぇとは言えねぇよ。なぁ今からあの建物の中に入らねぇか? この時間ならミヤコもいるだろ」

 

「白昼堂々と誘拐発言! 子供相手に怖いこと言わないでくださいよ。余りに怖さで通報してしまいそうです」

 

「嘘つけ。どう見ても怖がってねぇだろ」

 

「えぇ嘘ですよ。ところで斉藤さんではなく、アイさんの事を聞くのは…やはり復讐ですか?」

 

「なっ…!」

 

 図星を突かれた事で驚愕した顔で俺を見る。

 

 マジで復讐かよ。親から色々教えてもらってもしかしたら、って思っていたらマジかよ。これにはアイもびっくりするぞ。

 

「図星ですか。らしくないじゃないですか。これくらい事ですぐにボロを出すのは想定外ですよ。事務所から失踪したのは知っていたので、ブラフとして言いましたが、まさか復讐の為だったとは」

 

「何なんだお前は…何故アイや俺たちの事を調べているんだ」

 

「こっちにも事情があるんですよ。私たちが生き残って、あの手この手でカミキヒカルを刑務所にぶち込む為に。まぁそれは他の人がやってもいい事なんですが」

 

「カミキヒカルだと。お前はどこまで――――」

 

「あ、奥さんだ。やっほー」

 

「はっ?」

 

「あのバカッ…!」

 

 俺はアイの方を見ると事務所の上の方を見て左手を振っていた。ただ右手にはペンダントを持っていて、誰でもアイだと認識できる状態だった。

 

「アイッ!!」

 

「おや行かせるとでも?」

 

 俺はすぐに魔法で斉藤さんの動きを止めて、急いでアイの所に行って何も言わずにお姫様抱っこして、走って斉藤さんの所に行く。

 

「お、おいどうなってやがるんだ、何で俺の身体が動けねぇんだよっ!?」

 

「私の手品ですよ。そう言うわけで私たちはこれで失礼します。ミヤコさんにはよろしく言っといてください」

 

「佐藤さんバイバーイ」

 

「佐藤じゃねぇ斉藤だってつってるだろっ!!」

 

 斉藤さんを追い越して魔法を使って気配を消してから、転移魔法を使って自宅の玄関前に転移する。転移したらアイを下ろす。

 

「ソラは大胆な事をするよねぇ。まさかいきなりお姫様抱っこされるとは思わなかったよ。でも早くない? もっとしてて良かったのに何ですぐ終わらせるの。ほらもう一回」

 

 アイはもう一回っと要求をしているが、アイに対して言いたい事がある俺は怒っているという雰囲気を出してから口を開く。

 

「――――――アイ。俺が言いたい事分かるか」

 

「あ、えっとその…ごめんなさい…」

 

 言いたい事が分かったのか素直に謝る。このまま許しても良いが、どうせアイの事なので深く反省はしてないと理解をしている。先ずは外して理由を聞く。

 

「何でペンダントを外した。いくらミヤコさんがいたからと言って、俺たちが知っているミヤコさんじゃ無いんだぞ」

 

「そうだけど。懐かしくて顔を見たら、嬉しくなちゃってつい…」

 

「ついでペンダントを外して手を振るか。お陰で斉藤さんにもバレたぞ」

 

「電柱で私を見てた人はやっぱり佐藤さんだったんだ。通りで知っている視線だった」

 

「誘拐犯だったら即消していたよ。で、勝手にペンダントを外したアイには罰を与えます」

 

「ペンダントを外した程度で罰を与えるの!? いくら何でも酷くない?」

 

「自分がどういった存在か解っているのか、このバカアイドル。罰として今日から一ヶ月間、添い寝禁止」

 

「そんな殺生な…私死んじゃう」

 

「たかが一ヶ月程度では死なんよ。言っておくが、もし期間中に忍び込んで添い寝したら一生添い寝はしないからな」

 

「私星野アイは、期間中に添い寝と忍び込んで添い寝をしないことをここに誓います」

 

「よし。なら家に入るか」




雑・説明

 星野ソラ

 苺プロに行って来た。斉藤壱護と話し何かヒントっぽいものを言っていたら、アイがやらかした為早急に家に帰って来た。今日から一ヶ月は1人で寝る事が出来る。代りに一ヶ月間アイに密着される。これを見たかなは何事かと思い聞いてみたら、アイがやらかした結果だと言った。かなは深く聞かなかったが、呆れていた。

 星野アイ

 やらかした張本人。本人もミヤコさんを見ることが出来ると思って無かった。余りにも久しぶりに見たせいか、ペンダントを外して手を振ってしまった。罰を受けている期間中は常にソラにくっついている。添い寝じゃないからこれは許されるね。

 アイを見失ったが、事務所にバイトとして復帰した斉藤壱護

 今日は苺プロの事務所でミヤコやアクアとルビーを見ようとしてたら、知らない男女の子供がいた。2人の様子を見ていると何かと苺プロに思い出である、あるいは子役をやるために来たのか。それらを確認するためにタイミングを見て接触しようとしたが、先に男の子ことソラに先手を取られる。

 先手を取られ佐藤と間違われたが、壱護達の事を知っている事に気付き、探りを入れようとしたらまさか復讐の事を言われて動揺する。ただカミキヒカルと言う言葉を聞いて、今まで以上に探りを入れ始める。だがこれで終わりじゃなかった。

 ここでまさかのアイの声が聞こえ、声がする方に顔を向けるとアイがいた。アイはこっちを見て無かったが、アイが見ている方向を見るとミヤコがいた。壱護はアイに近づこうしたが、それをソラが許す訳もなく、魔法で少しの間動きを止められる。

 やがてソラ達はいなくなりミヤコが着た所で動けるようになり、一緒に探しに行くが既にいなくなっていた。ここで切り上げてサッサと帰ろうとしたが、ミヤコがそんな事を見過ごす訳もなく事務所に連行。ちょっとボコられてからバイトとして復帰をする。

 アイを見失ったが、壱護を確保した斉藤ミヤコ

 たまたま。本当にたまたまだった。気分を変えるためにちょっと外を見ようと窓まで行ったら、壱護がいた。アイツ今までどこにっ…! となったがこれを凌駕する事が起きた。何と亡くなったアイそっくりな子がいた。しかもこっちを見て笑顔で手を振っていた。声を上げなかったミヤコはすぐに部屋から出て事務所から飛び出るが、既にあの子はいなくなっていたが代りによく分からんポーズをしてる壱護がいた。

 その後壱護と一緒に探すも見つけることは出来なかった。ここで壱護が帰ろうとするところをとっ捕まえて事務所に連行。色々話をした後でちょっとボコしてから、バイトとして復帰をさせた。この事はアクアとルビーにも話したが、肝心のアイに似た子の話はしなかった。話せば何をしでかすか分かったもんじゃない。

 時間が空いた日。壱護と一緒にアルバムを取り出してアイとの思い出話に華を咲かせていた。最近はアイを思い出しては泣きそうになり、夢にまで出て来て睡眠不足になっているだとか。アイよ大分ミヤコに傷を負わせてないか?

 ???

 何か私にそっくりな子がいた気がする
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