朗読劇「月夜」   作:夢枕悪

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配信アプリREALITYで使用しました朗読劇の脚本です。






朗読劇「月夜」

配役

『ママ』エーデルワイス

『カグヤ』かえで

『ナレーション』夢枕悪

 

ナレーション

ここは、とあるスナック。

そう大きくはありません。

カウンター席が8つ程のどこにでもある小さなスナックです。

ただ1つだけ、他のスナックと違うところが。

それは…

おや?

お客さんがいらっしゃったようです。

少しだけ、覗いてみましょう。

 

ママ

「あら、いらっしゃい、カグヤちゃん。久しぶりね」

 

カグヤ

「ママ、久しぶり!」

 

ママ

「ふふ、相変わらず元気ね。何か飲む?」

 

カグヤ

「(身を乗り出しながら)カフェオレ!」

 

ママ

「はいはい、いつものミルクたっぷりのね(カフェオレを淹れながら)ふふ」

 

カグヤ

「どうしたの?急に笑ったりして?」

 

ママ

「だってカグヤちゃん、初めて来た時、すっごいお澄まし顔だったんだんだもの…ふふ、こんなお転婆さんだったなんて」

 

カグヤ

「こっちが素なの!だいたい、あんな人達に囲まれてたら、そうなるよ!」

 

ママ

「だいぶ大変だったみたいね。(カフェオレを出しながら)はい、どうぞ」

 

カグヤ

「すっっっっっっっっっっっごく!大変だった!夜中まで家の周りにいるし!壁に穴あけて覗いてくるし!マッッッジ最悪!」

 

ママ

「(くすっと笑いながら)あらあら」

 

カグヤ

「(カフェオレを飲みながら)はぁ…これこれ」

 

ママ

「そうとう溜まってるみたいね」

 

カグヤ

「そりゃそうよ!あんなコソコソせずに、堂々と正面から来なさいって感じ?あんた達、男でしょ!そのせいで、爺ちゃん婆ちゃんに部屋に缶詰めにされちゃって!息が詰まっちゃう!」

 

ママ

「だから来れなかったのね。じゃあ、だいぶ落ち着いた?」

 

カグヤ

「それがさあ…」

 

ママ

「ん?」

 

カグヤ

「正面から来た猛者が現れちゃって…」

 

ママ

「あらら」

 

カグヤ

「なんか、そのままプロポーズしてくるし!もぉ〜やだぁー!アタシの平穏返してー!部屋でずっとダラダラしてたいー!」

 

ママ

「さっき、缶詰めヤダって言ってたじゃない」

 

カグヤ

「違うの!ちゃんと、たまには外出たいの!」

 

ママ

「(笑いながら)ワガママね。じゃあ、断っちゃえば?」

 

カグヤ

「それが出来たら、苦労はしないよぉ〜…あ、おかわり!」

 

ママ

「(カフェオレを淹れながら)はいはい、どうぞ」

 

カグヤ

「(カフェオレを飲みつつ)爺ちゃんがお世話になってる人達だから、断るに断れないの…ねぇ、ママぁ、どうやって断ろう?」

 

ママ

「そうねぇ…だったら、結婚の条件とか出してみたら?」

 

カグヤ

「条件?」

 

ママ

「そう、すんごい無茶振りするとか」

 

カグヤ

「無茶振り?」

 

ママ

「例えば…絶対手に入らない物を条件にするとか」

 

カグヤ

「でも、みんなお金持ってるから、偽物作ってくるかも…」

 

ママ

「そこは、ママに任せなさい!私のコネで鑑定士連れてくるから!」

 

カグヤ

「さっすがママ!」

 

ママ

「でもねぇ…」

 

カグヤ

「どうしたの?」

 

ママ

「その中に、本当にカグヤちゃんのこと思ってくれる人がいるかもなって」

 

カグヤ

「え〜そんな人いるかなぁ?」

 

ママ

「ふふ、まあ、いい男ってのは、お金とか見た目じゃないからね」

 

カグヤ

「え?」

 

ママ

「何でもない言葉が、自分の中に残っちゃう…そんな男よ」

 

カグヤ

「え?もしかして、ママ、そんな人いるの?」

 

ママ

「ふふ、内緒」

 

カグヤ

「ええー!じゃあ!じゃあ!なんて言われたの?」

 

ママ

「それはね…」

 

カグヤ

「あ!ちょっと待って!爺ちゃんから電話!もしもし?え?ほんと?あぁもう!うん!すぐ帰る!」

 

ママ

「あら?急用?」

 

カグヤ

「うん、ちょっと爺ちゃんが帰ってこいって!また今度、聞かせて!」

 

ママ

「あらあら、行っちゃった。ほんと、嵐みたいな子ね…さて、お客さんも来なさそうだし、そろそろ閉めようかしら」

 

ナレーション

ママはそう言うと、店の外に出ます。

 

ママ

「(空を見上げながら)あら、今日も月が綺麗…」

 

ナレーション

そう呟くと、ママはとても懐かしそうに月を見上げておりました。






最近は配信に勤しんでおります夢枕悪です。
今回のお話は、配信の朗読劇企画の脚本となっております。
配信で朗読劇を観て、唐突にやりたくなって、企画しましたwww
楽しかったですwww
こんな思いつき無茶振り企画に出演してくださった、エーデルワイス様、かえで様に感謝です♪

こちらは、同じように配信等で使って頂いて構いません♪
もし、使ってくださる奇特な方がいらっしゃいましたら、感想に「〇〇の配信で使います」等のコメントを頂ければ、嬉しく思います♪
是非、観劇に行きますwww

それでは、まだまだ朝夕の冷え込みが厳しい日々が続いております。
どうぞ、皆さま、お身体に気を付けてお過ごしください。
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