ミズキ(LUY)・・・ヒキニート
大川(夢枕惠)・歌舞伎署の刑事
ママ(LUY)・・・大川の行きつけのスナックのママ
ベリアル(???)・・・殺人鬼。被害者は必ず焼き殺されることから火の悪魔「ベリアル」と呼ばれている
(ドアを叩く音)
大川
「水川さーん、水川ミズキさーん?・・・すいませーん?水川さーん?いませんかー?」
ミズキ
「はいはいはいはい!ちょっと待っ痛っ!すいません! すいません!すぐ開けます!」
大川
「・・・お呼びたてして、すいません。アタクシ、歌舞伎署の大川と申します」
ミズキ
「・・・はあ」
大川
「いやぁ、お休みのところ申し訳ありませんが、少しお話を伺ってもよろしいでしょうか」
ミズキ
「あ、あの・・・」
大川
「あ、お時間は取らせませんから」
ミズキ
「い、いえ、あの、足が」
大川
「ああ、お気になさらずに」
ミズキ
「ど、ドア…」
大川
「ほんの少しだけでいいので、お時間いただけませんか?」
ミズキ
「閉まらない・・・」
大川
「お時間、いただけませんか?」
ミズキ
「あ、あの・・・」
大川
「いただけませんか?」
ミズキ
「いえ・・・」
大川
「・・・はい?」
ミズキ
「あ、その」
大川
「はい」
ミズキ
「…はい…」
大川
「ありがとうございます!ここではなんですから、ちょっと場所変えましょうか」
ミズキ
「あぁ、はい…」
ママ
「・・・いらっしゃい」
大川
「ママ、ごめんね、無理言っちゃって」
ママ
「ホントだよ。やっと寝れそうだったのに、叩き起こされて」
大川
「また今度、二次会で使うからさ」
ママ
「それより、ツケ払ってもらった方が助かるんだけど?」
大川
「いやぁ、手厳しいねぇ」
ミズキ
「あ、あのぉ・・・」
大川
「ああ、すいません!どうぞ、どうぞ、お座りください。彼女、うちの奥さんの友達でしてね、うちのが亡くなった後も、よくしてもらってましてね」
ミズキ
「はぁ・・・」
大川
「こういう時に、よく使わせてもらってまして」
ミズキ
「こういう時ってのは・・・?」
大川
「簡単に言うと、密談ってやつですね」
ミズキ
「え?」
大川
「この男・・・知ってますよね?」
ミズキ
「・・・あ!はい」
大川
「茂田竜次、闇金で働いてたチンピラです。・・・ミズキさん、こいつから取立てられてましたよね?」
ミズキ
「えっと、その・・・はい」
大川
「こいつが、焼死体で見つかったのは?」
ミズキ
「はい、あの、ニュースで見ました」
大川
「それでね茂田が最後に連絡をとったのが、あなたということは・・・?」
ミズキ
「は、はい、そう・・・です」
大川
「それで、大変申し訳ないんですが、もう一度、お話を伺いたいんです」
ミズキ
「あ、あの、その話は、警察の方に何回もしたんですけど・・・」
大川
「ええ、ご面倒だとは思いますが、直接お聞きしたくて」
ミズキ
「で、でも」
大川
「どうかお願いできませんか?」
ミズキ
「え、えっと・・・」
大川
「お願いします。アタシに仇を討たせてもらえませんか?」
ミズキ
「・・・?あの、どういうことですが?」
大川
「・・・まだ公表されてませんが、アタシの子も同じように殺されたんです」
ミズキ
「・・・あ」
大川
「恐らく、同一犯だと思われます。なので、どんな些細なことでもいいんです。 どうか、お願いできませんか?」
ミズキ
「・・・わかりました。あの、でも、今日はちょっと疲れたんで、また後日でも、いいですか?」
大川
「ありがとうございます。ええ、無理を言って申し訳ありませんでした」
ミズキ
「いえ、あの、でも、そんなに細かいこと思い出せるかは・・・」
大川
「いえ、話してるうちに思い出すこともありますから」
ミズキ
「…分かりました。その…娘さんの為にも、もう一度、思い出してみます」
大川
「…ありがとうございます。では、何か思い出しましたら、こちらに連絡してください」
ミズキ
「はい」
ママ
「…早く犯人、見つかるといいね」
大川
「…あの女ですよ」
ママ
「は?」
大川
「アタシは、一度も『娘』なんて言ってないんですよ」
ママ
「あ!…で、でも、あんな気弱そうな子が?」
大川
「人は見かけによらない、なんてこっちの世界じゃ当たり前ですよ。…必ず、化けの皮、はいでやる」
ミズキ
「…ふふ…ふふふふふ…気付いたかなぁ…気付いてるといいなぁ。正義感あふれるパパは、どんな味かなぁ…あは!あははははは…楽しみだなぁ」
REALITYで役者のLUYさんとコラボした際の朗読劇の台本です。
フリー素材と致しますので、配信等でご使用ください。
使用されていると分かると嬉しいので、感想等で「使用しました」とお伝え頂けると涙を流して喜んで3回回って幸福になる呪いをかけたり、かけなかったりします。