TS薄幸白髪赤瞳超絶カワイイ超能力美少女がサイバーパンク世界を行く 作:第616特別情報大隊
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──愛のある生活//分断
リーパーが出ていって15分ほど経ったときでしょうか。
マグレガー博士は未だに発表を行っており、リーパーがまだ帰ってこないのに私が不安を覚えていたときです
突然ベルが鳴り響き、会場がざわめく。
『火災発生、火災発生。火災が発生しました。落ち着いて避難してください』
火災だ!
「皆さん! スタッフの指示に従って外に避難してください!」
会場がざわざわと騒然となる中で、大井統合安全保障とホテルのスタッフが避難誘導を開始した。
「マグレガー博士。避難しましょう。リーパーは別行動中ですので、私が同行します」
「あ、ああ。まさかこれも襲撃だったりするのだろうか?」
「分かりません。今は避難を」
私はマグレガー博士の傍に付き、彼とともにホテルから出ようとする。
会場となっている大ホールからはぞくぞくと学会に参加していた人たちが出ていき、エントランスに向かっていた。
「銃声……!」
そこで私は確かに銃声を聞いた。
それはリーパーが向かったトイレの方だ。
「こちらルーク・ゼロ・フォーより
『こちら
「クソ。了解」
近くにいた大井統合安全保障のコントラクターも異常に気付いていたが、彼らも何が起きているのか把握できていない。
どうも嫌な予感がしてきました……。
「こ、これは、本当に大丈夫なのかい?」
「今は避難を。あなたのことは守りますから」
私のようなちびっ子にすがるほどマグレガー博士は混乱している。
そして、私たちはホテル側と大井統合安全保障側で配備された警備ボットも避難誘導に参加しているエントランスまで到達した。
しかし、この瞬間、私は異常なまでの殺意を周囲から感じた!
「マグレガー博士、伏せて!」
私はマグレガー博士を押し倒し、同時に周囲に指向性のエネルギー場を展開。
『攻撃命令、攻撃命令。障害を排除し、制圧せよ』
次の瞬間、周囲にいた警備ボットが大井統合安全保障のコントラクターとホテルスタッフ、そして私とマグレガー博士を狙って銃撃を開始したのです!
「くうう……っ!」
私は何とか飛んでくる銃弾をそらして弾き、突然の警備ボットからの攻撃に耐える。
「クソ、クソ!
大井統合安全保障のコントラクターたちは警備ボットに次々に射殺されていく。
完全な奇襲のせいだ。それがなければ大井統合安全保障がここまで一方的にやられることもなかっただろう。
だが、現状はエントランスは血の海であり、死体の山だ。
「ど、どうするんだ!? どうすればいいんだ!?」
「マグレガー博士! 落ち着いてください! 敵を撃退しますから脱出を!」
私は飛んできた銃弾や倒れたコントラクターが残した手榴弾の類を使って、こちらを執拗に狙ってくる警備ボットの相手をする。
『警告、警告。我々はTMC自治政府より委任された警察権を有しており────』
「うるさい!」
狂ったアナウンスを流しながら暴走する警備ボットを相手に、私は極限まで加速させた銃弾を叩き込み、警備ボットが集まっている場所で手榴弾を炸裂させる。
爆発、銃声、流血、悲鳴。
もう何もかもがカオスです!
『──……予定通り警備ボットをジャックした。B班はどうした……──』
『──……B班と連絡は途絶。我々が
『──……いいか。くれぐれも
『──……了解……──』
そして、未だに索敵モードだった私のテレパシーに不審な通話が傍受される。
マグレガー博士の頭に
「まさかC-REAが目的……!?」
私はとっさにそう思いいたる。
そう言えば…………。
『C-REA。彼女は私と常に一緒で、同じこと経験し、同じことを学ぶ。私にとって最良のパートナーだ』
そう、マグレガー博士は言っていた。
つまり、マグレガー博士の脳内のデバイスに保存されているC-REAにも彼の研究の内容がデータとしてインプットされているに違いない。
だから、
警備ボットに私が必死に応戦しながら、そういう結論に至ったとき、エントランスの方から自動車が突っ込んできた。
それは装甲化された3台のSUVでSUVからは武装した男たちが降りてくる。
しかも、こいつらは────。
「
巨大な電磁ライフルを装備した男たちは体を完全かつ高度に機械化した
『バルバロッサ・ゼロ・ワンより各ユニットへ。全ての障害を排除して、迅速に
『了解』
そして、彼らは電磁ライフルを私の方に向けて引き金を引いた。
電気の弾ける音が響き、極超音速で飛翔する銃弾。
「このっ!」
私は飛来した銃弾を弾き、逸らし、自分自身とマグレガー博士を守る。
ですが、こうなっては防戦一方に追い込まれてしまいます。何とかして反撃しない限り、私の方が先に殺されてしまうでしょう。
反撃のための手段を探さなければ……!
私は周囲を見渡し使えそうなものを探るが、この状況で使えそうなものなどどこにもない。
あれは文字通り、人の形をした装甲車なのである。
それこそリーパーの超高周波振動刀や
しかし、どうにかしなければ……! どうにか…………!
そこで私にあるアイディアが浮かんだ。
テレパシーは思考を読める。
なら、思考を上書きすることもできないだろうか……?
「一か八か……!」
私は
深く、深く、どこまでも深く。
そして────。
「あ、ああああああ……!」
私が潜り込んだ
「味方から攻撃を受けた!」
「どうなっている!?」
私が操る敵の
「ハックされたのか!?」
「分からん! こうなっては被害が広がるだけだ! 排除しろ!」
ついに味方を攻撃する
電磁ライフルの大口径ライフル弾に貫かれて、私が潜り込んでいた
それと同時に私の方にも激痛が走った……!
「くううっ!」
テレパシーならば表面をなぞるだけだが、操るとなると深く潜り込むことになる。そのせいで感覚をかなり共有してしまったのだ。
気づけば鼻血がぼとぼとと出ていて、頭が酷く痛い。
それでも私は生き残るために、さらに新しい
「うう、ああああ!」
「クソ! まただ! どうなっているっていうんだ!?」
そして、また反動の痛みが私を襲う。
ふらつく足で何とか立ち、交戦を続けようとするももう限界だ…………。
このままでは…………。
そこで突然
「待たせたな」
「リーパー……!」
ここでやっとリーパーが駆け付けた……!
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