サイヤ人に転生した俺が転スラ世界で最強になる件   作:ランカー

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修行その2

 謎の部屋で修行をした俺は昨日一昨日は体を休めていていた。

 村のみんなとお昼寝したり、遊んだりしてのんびりと時間を過ごした。たまにはこういうの風に過ごすのもいいな。

 そして翌日、俺は再びフェンネルと共にあの部屋に入り、修行をしていた。

 

カイス「はああああああっ!」

 

フェンネル「うおおおおおっ!」

 

 ただ、今回からは実戦形式での修行をするようにしていた。

 理由は体力作りの基礎的な修行もいいが、食料確保のため森にいる魔物と何度も戦ったりしてるが、それでも実戦経験はかなり少なく、いざという時の戦いに備えて経験を積む事を目的に、実戦形式での修行を始めた。

 

カイス「やるな〜フェンネル。」

 

フェンネル「フッ、我などカイス様には及びません!」

 

 両者激しい攻防戦を繰り広げ、互いに距離を取った。

 俺の放った気弾をフェンネルは高く跳躍して回避し、そのまま回転しながら勢いをつけてかかと落としで反撃。それに対し俺は咄嗟に両腕をクロスして防ぎ、そのまま弾き飛ばした。

 だが、フェンネルは体勢を整えて素早い動きで俺を翻弄し、隙をついて背後を取り、蹴りを叩きつけられた。

 

カイス「くっ・・・!」

 

フェンネル「まだまだー!」

 

 フェンネルは力を徐々に高めながら持ち前のスピードで爪や牙、そして蹴りなどの攻撃を繰り出して行った。

 俺はフェンネルの攻撃をガードしてダメージを最小限にしつつ、カウンターを決めて反撃をしている。

 だがこの時俺は、フェンネルが力を上げて攻めてはいるが、まだ本気でやってはいない事に気づいた。

 

カイス「フェンネル・・・お前、遠慮してるのか?」

 

フェンネル「!なぜ、それを・・・」

 

カイス「へへっ、なんとなくだが分かるさ。進化したお前の力はあんなもんじゃねぇはずさ。・・・フェンネル、俺が相手だからって遠慮はいらねぇぞ。本気で来い!」

 

フェンネル「し、しかし・・・いくら修行とはいえ、本気でカイス様に攻撃するなど我には・・・」

 

カイス「大丈夫だ!フェンネル、お前自身の力を出し惜しみなく存分にぶつけてこい!俺が絶対受け止めてやる!」

 

フェンネル「カイス様・・・分かりました!・・・はあああああっ・・・」

 

 俺がそう言うとフェンネルは意を決したようで気合いを入れて力を高めていく。

 すると、紺色のオーラが出て来て全身が包まれた。

 

フェンネル「うおおおおおおおっ!!・・・カイス様、行きます!」

 

カイス「ああ。来い!」

 

 フェンネルは紺色のオーラを全身に纏い、両腕にエネルギーを纏わせる。俺はその場から動かずに避けようともせず、防御体勢をとった。

 一瞬の睨み合い後、フェンネルは地面を蹴って勢いよく俺に向かって突撃し、全力の一撃が繰り出された。

 全力の一撃が俺に炸裂すると大爆発が起きて凄まじい衝撃波が発生し、煙が上がった。

 数秒後、煙が晴れると攻撃を受けてあちこちから血を流して重傷を負った俺と全力を出して疲弊したフェンネルの姿があった。

 

カイス「・・・いい、一撃だったぞ・・・フェンネル・・・ぐっ!」

 

フェンネル「あ、カイス様!」

 

 攻撃をモロに受けた俺は倒れ込んだ。

 あ〜くそ痛え〜・・・って、痛覚耐性あるから痛みは感じないけど、物理攻撃に対する耐性は持ってねぇから、攻撃自体は効くんだよな・・・修行とはいえここまでやるのは初めてだしな。

 

フェンネル「カイス様、以前リムル様からいただいた回復薬です!」

 

 倒れ込んでる俺にフェンネルは何かを取り出し、それをぶっかけた。

 すると、傷があっという間に治って全快した。

 

カイス「あ、体が・・・フェンネル、何を使ったんだ?」

 

フェンネル「回復薬です。リムル様が出発する前に少し分け与えてくださったのですよ。」

 

 俺の質問にフェンネルはそう答えた。

 実は、ドワルゴンに向けて出発する前にリムルから万が一の時のためにという理由で回復薬を渡されていたのだ。

 

カイス「あー、リムルの回復薬か。」

 

フェンネル「ご存じでしたか?」

 

カイス「あーまあ、リムルから話は聞いてたよ。俺自身が使ったことはないけど。」

 

 俺もその回復薬については洞窟で共に外へ出ようと歩いてる時にある程度聞いてはいた。進化する前のフェンネルやランガ達との戦いの最中に重傷を負ったゴブリン達もその回復薬を使って治したと言うのも聞いた。

悟空達が仙豆食って回復してたし、リムルの回復薬を仙豆のように使用するのもありだな。と考えたのは言うまでもないがな。

 

カイス「よし、回復したし続きやるか・・・って言いたいが、少し休憩してからにすっか。」

 

フェンネル「はっ!」

 

 そう言って俺とフェンネルは休憩した。

 少し腹も減ってたから、持って来た食料を焼いて食べたり、少し寝て体を休ませた。

 それから数分後、休憩を終わりにして再び実戦形式で修行を再開した。

 

カイス「だりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

 

フェンネル「ぐっ!」

 

カイス「そこだー!」

 

フェンネル「っ!!(な、なんだ・・・?)」

 

 カイスの猛攻撃にフェンネルは防戦一方だ気味であるが、負けじとカウンターを決めて反撃していく。

 そんな最中、カイスの攻撃を受けたフェンネルは、何か違和感を感じた。その違和感は・・・

 

フェンネル (カイス様の力が最初に手合わせした時よりも上がったような・・・気のせいか?)」

 

 フェンネルはそう違和感を感じていたが、間違いではなかった。

 先程、本気を出したフェンネルの攻撃を喰らって、重傷を負ってボロボロになって倒れ込んだカイスに回復薬を使用して全快させて復活したことにより、サイヤ人の特性が発動し、戦闘力が劇的に上昇していたのだ。

 無論、そんなことをフェンネルはもちろん、サイヤ人である俺自身も気づいていなかった。

 

カイス「どうしたフェンネル!こんな物か!」

 

フェンネル「っ!我も、まだここからですよ!カイス様!」

 

 そう言いながら、再び両者は激突し、激しいラッシュを繰り出して行った。

 それから俺とフェンネルは、その部屋に丸一日入って、互いにボロボロになるまで修行をすることとなった。

 明日になって部屋から出た後、村のみんなから臭いと言われ、フェンネルと共に川や湖で体を洗いに行ったのは言うまでもない。

 

 さらに翌日、疲労のせいもあって、いつもより長時間睡眠を取り、起きて外へ出ると大量のゴブリン達が『カイス様!おはようございます!』と挨拶してくれた。

 なんだ?昨日までこんな数のゴブリンいなかったはずだが・・・

 

カイス「なあリグルド・・・この数のゴブリンはどこから来たんだ?」

 

リグルド「はっ!近隣の村からリムル様とカイス様の噂を聞き、庇護を求めて近隣のゴブリン村から集まってきたのです!」

 

カイス「そ、そうなのか。にしても結構多いな。どんくらいいるんだ?」

 

リグルド「数はおよそ500はいるかと!」

 

カイス「500!?多すぎだろ・・・こりゃリムルが帰ってきたらびっくりするぞ・・・」

 

 そう言いつつ、追い返すのも可哀想なので俺の独断で村へ迎え入れることにした。

 近隣の村から来たゴブリン達はこの村にいるリグルド達と違って名前は持っていなかったため、俺が名付けしようと考えた。だが・・・

 

カイス「リムルがリグルド達に名付けしたように、俺がコイツらの名付けしても大丈夫か?」

 

リグルド「いえ、カイス様は名付けをするのはやめた方がいいです。」

 

カイス「名付けは危険な行為だからか?」

 

リグルド「はい。前に説明しましたが、名付けをするにはそれに見合う魔素を消費します。カイス様は普通の人間に比べれば魔素は多いと思われますが、下手をすれば生命活動に支障が出ます。」

 

カイス「じゃあ、名付けで魔素を消費し、それで死ぬ可能性もあるって事か。」

 

リグルド「はい。」

 

カイス「そっか。そりゃダメだな・・・仕方ない。名付けに関してはリムルが帰ってくるまで待ってもらうか。」

 

 俺が名付けると生命活動に支障が出て最悪死ぬ可能性があるため、ここに来たゴブリン達の名付けは帰ってきたリムルに任せることにした。

 それからまた翌日、俺は森を走り回ったり、魔物と戦ったり、湖で15往復くらい泳ぐなど体力作りをしていた。

 ちょうど泳ぎ終えて服を着てると、ハルナが俺の元へ来た。

 

ハルナ「カイス様!ここにいたのですね!」

 

カイス「ん、ハルナか。どうした?」

 

ハルナ「すぐ村へ戻ってください!リムル様がお帰りになりましたよ!」

 

カイス「リムルが?分かった!すぐ行く!」

 

 ハルナにリムルが帰ってきた事を知らされ、俺は急いで村へ戻った。

 村へ戻るとそこには近隣の村からやってきたゴブリン達に出迎えられたリムルとリグル達と4人のドワーフの姿があった。

 当のリムルは近隣の村からやって来たゴブリン達を見て頭悩ませてるように俺は見えた。

 

カイス「よぉリムル!おかえり!」

 

リムル「ん?おお、カイス!ただいま!留守を任せて悪かっ・・・あれ?」

 

カイス「?どうした?」

 

リムル「い、いや・・・(なんだ?カイスの雰囲気がちょっと変わったような・・・ドワルゴンに行って帰ってくるまで数日しか経ってないのに、どういうことだ?)

 

大賢者『解。解析による結果、個体名カイス=テンペストの戦闘力が、数日前より格段に上昇しています。』

 

リムル「ん?どういうことだ?」

 

大賢者『現在の個体名カイス=テンペストの戦闘力を計測した結果・・・その数値は957ほど。しかしこの数値は戦闘力を抑えてるため、この数値となっています。』

 

リムル「じゃあ、カイスが全開になって戦ったら、どれくらいの数値になるんだ?」

 

大賢者『個体名カイス=テンペストが戦闘力を変化させた場合の推定数値は・・・3000以上と推定。」

 

リムル「3000以上!?俺がいない数日の間で何があったんだよ・・・」

 

カイス「んでリムル、そっちにいる4人は?」

 

リムル「・・・えっ?!あ、ああ、コイツらか?紹介するよ。ドワルゴンでスカウトした腕のいい職人達だ。右からカイジン、ガルム、ドルド、ミルドだ。」

 

カイス「へ〜、この4人が・・・!」

 

カイジン「あんたがカイスの旦那だな。リムルの旦那から話は聞いてるぜ。今日からよろしくな。」

 

カイス「おう、よろしくな!」

 

 そう言って俺はカイジンというドワーフと握手を交わした。

 その後リムルは、近隣の村からやってきた500匹のゴブリン全員に名付けをしたのだが、また前みたいに動かなくなってしまったのは言うまでもない。

 その間に俺は、イメージトレーニングをして時間潰したり、カイジン達が作った防具や武器などを見ていた。

 リムルからカイジンがすごい剣を作った職人なんだぞ。って聞いたからそれで興味持ってな。

 

カイジン「これが、ロングソードだ。」

 

カイス「おおっ、すっげえ・・・!剣が光ってる。どんな素材使ってんだ?」

 

カイジン「リムルの旦那がくれた魔鉱石で作ったんだ。このロングソードはな、魔鋼を芯に使ってるんだ。」

 

カイス「ん?どういうことだ?」

 

カイジン「簡単に言うと、使用者のイメージに添って成長する剣なのさ。」

 

カイス「へー、すっげえ剣なんだな〜」

 

 そう思いながら、ロングソードを手に持って眺めていた。

 今度悟空やピッコロが身につけてた重りを作ってもらうか。修行する時にいいだろう。

 それから数週間が経った。俺はその間もリムルと共にリグルド達の面倒を見つつ修行に励んでいた。

 ただ、リムルが帰って来てからは、1人で修行ではなく・・・

 

カイス「19995・・・19996・・・19997・・・19998・・・19999・・・20000・・・!」

 

リムル「よーし!じゃあもう10000回追加〜!」

 

カイス「はあっ!?」

 

 腕立て伏せ20000回やり終えるとリムルがさらに10000回追加でやれと言われ、嫌々ながらもしっかり追加の10000回行った。

 

カイス(クソォ〜・・・なんで後からスタートしたリムルの方が早いんだ・・・!)

 

リムル「ほらほら〜もっと早く泳いで泳いで!俺の方が先に30往復泳ぐの終わっちまうぞ〜」

 

カイス「お前は泳いでないだろ!」

 

 広い湖を30往復泳ぐ。だが、ただ泳いでる俺と違って、水圧推進や水流移動を駆使してるリムルの方が早く、それでこのように煽ってきた。

 

カイス「ぐっ、おおおおおおおっ・・・!」

 

リムル「ほらほらほら〜もっと押して押して!俺がいない間修行したんならそんな程度で根は上げないだろカイスちゃーん?」

 

カイス (・・・横から、ネチネチうるせぇな〜)

 

 村から遠く離れたところに巨大な大岩が3つほどあったため、それら全て押しながら進んでいた。無論、巨大な岩が3つもあるせいで中々進んでいかない。

 横からランガの背に乗ってるリムルが煽ってきて、俺はムカつきながらも岩を動かしながら進んでいくのだった。

 ・・・とこんな感じで、リムルに指導?されながら基礎的な修行を励んでいた。他にも畑を作りたいという理由で、手で広大な畑を耕せられたり、ランガ達嵐牙狼族と地獄の鬼ごっこをさせられたり、他にも色々された。

 

 それから2日後、俺は森で基礎的な体力作りのトレーニングをしてからリムルを連れてあの部屋に入った。入った時はリムルも俺と同じような反応をして驚いていたが、その部屋について調べてくれた。

 

カイス「どうだ?何か分かったか?」

 

リムル「・・・お前、ここ相当ヤバいぞ!」

 

 リムルが解析した情報によると、この部屋は外界と隔離された修行するための異次元部屋だそうだ。

 外界よりも酸素が薄く、数十倍の重力、激しい寒暖差。

 そしてこの異次元部屋は、精神と時の部屋と同じように時間の流れも違うため、外界での1日はここでは1年という。

 『修行部屋』というエクストラスキルを持つ俺は修行したい時は自由に出入りでき、他の者が入る時は、カイスと任意同行した場合のみ入れるらしい。

 

カイス「つまり、この部屋は俺が修行するための専用ってことか。」

 

リムル「そういうことだな。ところで一つ聞くけど、この部屋には何回くらい入ってどれくらいの時間を修行してたんだ?」

 

カイス「えっ?そうだな〜・・・リムルが帰ってきてからも何度か入ってるし、10回くらい入ってると思うぜ。最初に入ったのは1時間くらいで、次にフェンネルと5時間、リムルが帰ってきてからも丸一日修行してたし。」

 

リムル「丸一日?」

 

カイス「ああ。」

 

リムル「・・・それでか!時々お前が丸一日どっか行って村へ帰って来なかったのは!」

 

カイス「あはは。それは悪かったな・・・」

 

 リムルにそう言われて俺は苦笑いしながら言った。

 リグルド達の面倒を見ずに丸一日この部屋で修行してて、村に帰って来なかった時があったから、それで心配かけてしまったことが何度かあったのだ。

 

カイス「でもよ、この部屋は出入り口以外何もないから、食料とかは自分で集めて用意しねぇといけないからさ、食料を用意するのも結構苦労したぜ・・・」

 

リムル「・・・一応聞くけど、お前がこの部屋に丸一日入った回数は?」

 

カイス「4回くらい丸一日入ってたよ。でも、ここ最近は5〜6時間しかやってないけどな。」

 

リムル「・・・となると、カイスはこの部屋で約4年と数ヶ月分の修行をしたってことか・・・!」

 

カイス「そういうことに、なんのか?」

 

 正直、この部屋に入ってどのくらい修行してたのかよく分かってないが、転生した時よりは確実に強くなれてるのは分かる。けどそれでもまだかめはめ波は撃てないし、悟空やベジータのようなサイヤ人に遠く及ばない。

 

リムル「ん、待てよ。さっきこの部屋は出入り口しかないと言ったな?」

 

カイス「ああ言ったが?」

 

リムル「って事はお前、体洗わないで村に戻ってんのか!?絶対に匂うし、不潔だろ!」

 

カイス「そこは大丈夫だ。この部屋を出た後はちゃんと川や湖で体洗ってから村に戻ってるから。」

 

リムル「そ、そうか?なら、まあ・・・とは言え、川や湖で洗うって言うのもどうかと思うぞ・・・」

 

カイス「俺だってそう思ったけど、仕方ねぇだろ?シャワーや風呂なんてここにはねぇんだからよ。」

 

リムル「それは、そうだな・・・」 

 

 俺がそう言うとリムルも納得した。

 ここには出口となる扉以外何もないからな。いつかシャワーやトイレとか最低限の整備品を用意しておきたいもんだな。またみんなから臭いって言われたくねぇし。

 

カイス「なぁリムル、せっかくこの部屋に入ったんだ。俺と戦ってくんねぇかな?」

 

リムル「えっ!?い、いきなりだな・・・なんで?」

 

カイス「いや〜この森にいる魔物だと相手にならなくなってきてよ・・・俺の知る限りで強い奴が身近にいるとしたら、やっぱりリムルしかいなくてよ。スキルもたくさん持ってるし、戦うならちょうどいいしな。」

 

リムル「それで俺かよ・・・まぁ、別にいいぞ。でも、この部屋に慣れてからな・・・この部屋に入ってからなんかやたら体が重いし・・・」

 

カイス「そうだな。まずはそこからだな。」

 

 せっかくこの修行が出来る部屋に入ったから、リムルと戦いたいと言ったら承諾してくれたが、その前にまずはリムルがこの部屋に慣れてからが先だな。

 こうしてリムルがこの異次元部屋の過酷な環境に慣れるまで俺は腕立て伏せや上体起こし、瞑想などして待つことにした。

 そして数分後、リムルはこの部屋に慣れたようで、少し休んだ後、互いに準備をし、俺はリムルと戦闘を開始した。

 

カイス「はあああああああっ!!」

 

リムル「残念だったな!全部捕食!」

 

 手始めに俺はリムルに向けて気弾を連射していったが、リムルは気弾全てを捕食して無効化してしまった。

 クソッ!やっぱ気弾とかそういう類の攻撃はリムルに捕食されるのがオチ。直接攻撃を喰らわせるしか手段ねぇか。

 とは言ってもリムルは耐性持ってるから物理的な攻撃も効かねえし、どうすりゃいいんだ?

 

リムル「考えてる暇があるのか?水刃!」

 

カイス「っ!」

 

 リムルに対しどう攻撃しようか考えてると、リムルはそう言って水刃を放ってきたため、俺は考えるのをやめて咄嗟に水刃を回避した。

 そうだな。戦闘中に考えても仕方ねぇ。リムルに勝つ方法は、戦いながら見つけるんだ!

 

カイス「うおおおおおおっ!」

 

リムル「うおっ!?さっきよりスピードを上げて来たな!」

 

 スピードを上げて勢いよくリムルに向かって攻撃を仕掛けていき、リムルも攻撃をなんとかかわしながら、粘糸・鋼糸で動きを止めようとしたり、水刃で反撃したりして一歩も引かない。

 

リムル「せっかくだ。俺も1つ、いいの見せてやる。」

 

カイス「!?」

 

 距離を取ったリムルは俺にそう言うと、自身の体から黒い霧のような物が噴射され、その霧が晴れると嵐牙狼族の姿に擬態をしたリムルがいた。

 だが、リムルが擬態したその姿は嵐牙狼族、特に進化したランガよりも体格はさらに大きく、角も2本生えていた。

 

カイス「リムル、その姿は嵐牙狼族なのか・・・?」

 

リムル「違うぞ。大賢者によるとこれは黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)と言って、嵐牙狼族が進化した姿だ!」

 

カイス「へー、進化した姿か・・・!」

 

リムル「・・・なぁカイス、お前ならコレに耐えられるか?」

 

カイス「?」

 

リムル「スゥ〜・・・アオオオーーーーン!!」

 

カイス「うおっ!?」

 

 リムルから今擬態してる姿は嵐牙狼族が進化した黒嵐星狼というそうだ。見た目だけで迫力が分かるぜ。ランガもいつかその黒嵐星狼になると考えると相当強くなってくんだろうな。負けてられねぇ!

 そう考えてると、リムルが突然そう言ってきたため首を傾げたが、次の瞬間、リムルはスキル『威圧』を込めた咆哮を俺に向けて放った。

 

カイス「っ!(デケェ声だな。鼓膜が破れそうだぜ・・・!)」

 

リムル「ほー。やっぱりカイスはこれくらい耐えられるよな。」

 

カイス「まあな。これくらいは俺に効かねえよ。」

 

リムル「そうだな。なら、次はこれだ!黒稲妻!!」

 

 リムルはそう言うと、上空から黒い雷が俺に向かって落ちてきた。

 雷に気づいた俺は咄嗟に両腕をクロスして防御姿勢をした直後、その黒い雷が直撃した。

 

カイス「・・・ゲホッ。」

 

リムル「ああー!カイス!」

 

 黒稲妻をモロに喰らった俺は全身が黒焦げになってそのまま倒れ込んでしまった。舐めてるつもりはなかったけど中々の威力だったから少し油断したな・・・

 すると擬態を解いて俺の元へ駆け寄ったリムルが作っていた回復薬を与えてくれて全身の傷があっという間に治って全快した。

 

カイス「・・・ふぅ〜今のは少しヤバかったぞ。死ぬかと思ったぜ・・・!」

 

 立ち上がって首をコキコキと鳴らしながらそう言うと、リムルは「あはは・・・」と苦笑いをし、自身も先程出した黒稲妻の威力に驚いてるようだった。

 

カイス「よし、じゃあ続きだ!はああああああーーーーーっ!!」

 

リムル「うおっ!?カイスの力がさっきより上がってる・・・!?(いや、当然か!さっき黒稲妻を喰らって瀕死の状態になってから俺が回復薬を与えて回復させたから・・・!)

 

大賢者『告、個体名カイス=テンペストの戦闘力が劇的に上昇!サイヤ人特有の能力が発動した事による物と思われます。』

 

リムル「だろうな。それがサイヤ人の特徴だ・・・!アイツのようにサイヤ人は瀕死の状態から復活することで戦闘力を大幅に高めることが出来るんだからな。」

 

 回復したカイスは力を一気に上げていく。だが先ほどよりもその力は増していた。

 そのカイスの急激な戦闘力の上昇に驚きつつも、何故そうなったのかリムルは分かっていた。

 

カイス「ぐあああああーーーーっ!!」

 

リムル「だ、大賢者、カイスの戦闘力の数値はいくつになった?」

 

大賢者『個体名カイス=テンペストの戦闘力を計測・・・完了しました。個体名カイス=テンペストの現在の戦闘力は4800にまで上昇しました。』

 

リムル「戦闘力4800・・・洞窟で測った時よりも随分上がったな。この世界に転生してからまだ2ヶ月くらいしか経ってないんだぞ・・・」

 

 ヴェルドラを捕食して外へ出ようと出口を探してる時、リムルは洞窟に住み着いてる魔物と戦ってるカイスの戦闘力を測った事があった。

 その時の戦闘力はおよそ300くらいしかなくて、サイヤ人にしては戦闘力はかなり低い方だった。

 きっと、カイスはサイヤ人の中じゃ悟空と同じ最下級戦士に入るだろう。

 

リムル「この部屋の過酷な環境を耐えて、アイツなりに修行して努力を積み重ねてきた証拠か!」

 

カイス「さあ、続きだ。リムル、行くぞーーーーっ!!」

 

 そう言いながら、俺はリムルに向かって突撃し、そして大爆発が起こって凄まじい衝撃が放たれた。

 俺達はそのまま3時間以上この異次元部屋で修行をするのであった。

 

 

 一方その頃、ジュラの大森林の周辺に存在している国の一つであるブルムンド王国ではある動きがあった。自由組合のギルドマスターがある3人組に3日の休暇の後に、森の周辺の調査を依頼したのだった。

 

 その3人組は、ヴェルドラ消失の原因を探るために洞窟へ調査をしてきたパーティーで、法術師(ソーサラー)の女性・エレン、盗賊(シーフ)の男性・ギド、そしてそのパーティーのリーダーを名乗る重戦士(ファイター)の男性・カバルの3人。

 彼らは命懸けでヴェルドラが封印されてた洞窟を調査してやっとの思いでブルムンド王国に戻って、調査した情報を報告したのだが、ギルドマスターからのさらなる調査依頼により、絶望した表情を浮かべていた。

 

カバル「行っていいぞじゃねえよ!!」

 

エレン「何ですか!?3日って!?もっとお休み下さいよ!帰ってきたばっかりなんですよ!!」

 

ギド「・・・その文句、ギルマスに直接言って欲しかったでやんすよ。」

 

 報告を終えて街を歩いてる3人の内、カバルとエレンがそう叫び、2人の前を歩いていたギドは振り向いてそう言った。

 それからも2人は文句を言っていたのだが、その叫びは虚しいだけで大きくため息を吐いた。

 結局、3日後に森に調査を行くことにし、それぞれ一旦もらった休暇で休みつつ、準備をしようと決めた。

 そんな3人に、仮面を付けた1人の女性が声をかけた。

 

?「失礼。もしかしてジュラの大森林に向かうのではないだろうか。」

 

 と、その女性は3人に言う。カバルは仮面を被った女性を警戒していたのだが、エレンがあっさり同行を許可したため、3日後は森へ仮面を付けた女性を加え4人で行くこととなった。

 その際にエレンが自分達の名前を教えて、女性の名前を聞くと・・・

 

?→シズ「私の名は、シズ。」

 

 エレンの質問にそう答えた。

 その女性はシズという名前だそうだ。こうして4人は3日後に森へ出発することとなった。

 だが、このシズという女性はリムルにとっては運命の出会いでことを誰も知らない。




今回はここまでです。

今回も修行な話ですが、カイスは異次元部屋での修行、フェンネルやリムルと戦って瀕死の重傷を負うが、そこから回復・復活してサイヤ人の特性が働いた事もあり、戦闘力は大幅に上がりました。今後も修行しながら強敵達と戦って強くなっていくのでカイスの活躍を楽しみにしててください。

次回はカイスとリムルがシズ達と会うまでの話の予定です。
またアンケート始めました。

それではまた次回

カイスの師匠ポジションになって欲しいキャラ

  • リムル&大賢者
  • ハクロウ
  • ミリム
  • ヴェルドラ
  • ディアブロ
  • 魔王の誰か
  • 全員
  • その他
  • いらない
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