サイヤ人に転生した俺が転スラ世界で最強になる件 作:ランカー
カイス「強き者達?」
リムル「それって、俺達の事か?」
リーダーと思われるバンダナを巻いたゴブリンがそう聞いてきて、俺とリムルが自分を指差すと、そのゴブリンは頷いた。
それで俺はとりあえず、質問に答えることにした。
カイス「今、ここで何してるのか聞いたな?」
リーダーゴブリン「は、はい!」
カイス「別に、ただここで特訓をしてるだけだ。」
リーダーゴブリン「そ、そうなんですか・・・?」
リムル「カイス、その纏ってるオーラ消したら?ゴブリン達、怯えてるぞ。」
カイス「ん?ああ、そうだな。」
ゴブリン達が怯えてるのは、俺のせいか?
まあ、とりあえず纏っているオーラを消した。
だがそれでも、ゴブリン達は震えて、怯えていた。
カイス「おい、まだアイツら怯えてるぞ。」
リムル「そうだな。ちょっと俺が話してみるよ。えーっと、初めまして!」
ゴブリン達『!?』
カイス「いいっ!?」
リムルが前に出てゴブリン達に向けて声を出す。
だが、その瞬間、あまりにもデカすぎるリムルの声が発せられた。
それにはゴブリン達はもちろん、俺も至近距離にいたため、思わず耳を塞いだ。
リムル「俺はスライムの、リムルと言う・・・!」
カイス「やめろ!バカリムル!」
リムル「ぶっ!?」
俺は、軽く殴ってリムルを止める。
それにより、リムルの頭?にたんこぶが出来た。
リムル「おい、なにすんだよ!」
カイス「こっちのセリフだ!あんな爆音鳴らしやがって!鼓膜が破れると思ったわ!それと見ろ!お前のせいでゴブリン達がさらに怯えちまってるぞ!」
俺はゴブリン達の方を指差してそう言う。
リムルがゴブリン達を見ると、すっかり萎縮していて俺達に深く頭を下げていた。
ゴブリン「あなた様の力は十分に分かりました!どうか声を鎮めてください!」
リムル「あ、あれ?・・・もしかして、思念が強すぎた?」
カイス「ああ。マジでヤバかったぜ・・・多分だが、ヴェルドラ並だったぞ。」
リムル「マジか・・・んで、俺達になんか用?」
リーダーゴブリン「は、はい。近くで、強力な気配がしたので警戒に来た次第です。」
今度はリムルは小さな声でゴブリン達に聞く。
すると、バンダナを巻いたゴブリンが頭を上げてそう答えた。
カイス「それって、やっぱ俺か?」
リムル「そうだろ。あんなオーラ出したんだからな。それ以外に強い気配なんて俺は感じられないぞ。」
リーダーゴブリン「ご、ご冗談を!そのようなお姿をされていても我々は騙されませんぞ!」
リムル「えっ?俺も?」
特訓してたとはいえ、オーラを出してたから俺の事を警戒してきたのかと思ったが、どうやらリムルもゴブリン達から見たら
リーダーゴブリン「強き者達よ、あなた達を見込んでお願いしたい事があります。」
リムル・カイス「「お願い?」」
こうして俺達は、ゴブリン達が住む村へと案内された。
だが、村というより集落って感じがするな。
俺達はゴブリン村にあるボロボロの家に入り、そこでゴブリンの村長とバンダナを巻いたゴブリンの話を聞くことに。
ゴブリン村長「ようこそお客人。私はこの村の村長をさせていただいております。」
リムル「はい。どうぞよろしく。」
カイス「それで、俺達にお願いってなんだ?相当大変な事でもあったんか?」
ゴブリン村長「実は最近魔物の動きが活発になっているのですが、ご存じでしょうか?」
カイス「いや。知らんが、そうなのか?」
リムル「俺も知らないよ。」
ゴブリン村長「我らの神が1月程前にお姿をお隠しになったのです。その為に近隣に住む他の魔物達がこの地にちょっかいを出すようになったのです。」
神・・・まさかヴェルドラの事か?
確かに、リムルが捕食していなくなってから結構経つし、時期的に合ってんな。
カイス「なあ、リムル・・・俺達、悪い事したんじゃね?」
リムル「そ、そうかもな・・・」
俺達は2人に聞こえないよう小声でそう言い合った。
とりあえず、この事は言わず、俺達はそのまま話を聞く事にした。
ゴブリン村長「我々もその魔物達に応戦をしたのですが、戦力的に厳しく・・・」
リーダーゴブリン「それで、あなた達に!」
リムル「力を貸してほしいと・・・でも俺スライムですし、サイヤ人であるカイスならともかく、俺が期待に添えるかどうかは・・・」
ゴブリン村長「ハハハ、ご謙遜を。」
リーダーゴブリン「ご謙遜を。」
リムル「ん?」
ゴブリン村長「ただのスライムにそれだけのオーラは出せませんよ。さぞかし名の知れた魔物だとお見受けします。」
そう言われるとリムルは、何かをし出した。
すると今度は汗を流してるような表情をし出した。
やっぱか。洞窟にいる時から思ってたんだが、なんか洞窟の中にいた魔物より強い気配がして、肌がビリビリしてっから、他になんか強え奴でもいんのかと思ったら・・・その気配の正体はリムルで、しかもオーラがダダ漏れだったからな。
この表情からすると、全く気づいてなかったんだな。
リムル「・・・フッ、さすが村長。わかるか?」
カイス「は?急に何だ?」
すると何を思ったのかリムルがそう言い出したため、俺は思わずそう言ってしまう。
リムルはオーラを引っ込めた。
それによって先程のような強い気配は消えた。
どうやら、ゴブリン達は試されていたのだと勘違いしたようだ。
ちょっとすげぇな。あれで誤魔化せんだ。
カイス「ゴホン。んで、そろそろ本題に入るが、俺達にお願いってのは、お前達ゴブリンにちょっかい出してくるその魔物を退治してくれって事か?」
ゴブリン村長「は、はい!実は・・・」
俺は咳払いして、そう聞くと、ゴブリンの村長は話を始めた。
村長によると『牙狼族』と言う狼の魔物がゴブリン達に襲ってきたそうだ。
ゴブリンが10人がかりで、その牙狼族と戦っても勝てるかどうかってくらいの差がある。
これまで牙狼族との戦いで多くのゴブリンが討死し、その中には名持ちの守護者のようなゴブリンもいたそうだが、そのゴブリンも牙狼族との戦いで討死したらしい。
それでこの村は、危機に瀕している。ということだ。
ゴブリン村長「牙狼族は全部で100匹程度です。」
リムル「こっちの戦力は?」
ゴブリン村長「戦えるものは雌も含めて60匹程です。」
カイス「絶望的な差だな。・・・なぁ、1つ聞くがその名持ちのゴブリンは、その牙狼族と戦っても勝てないと分かってて戦ったんか?」
ゴブリン村長「いえ、牙狼族の情報は・・・その戦士が命懸けで知らせてくれた物なのです。その戦士は・・・私の息子で、これの兄でした。」
カイス「・・・そっか。すまねぇ、無理に聞くんじゃなかった。」
リーダーゴブリン「いえ。お気になさらず・・・」
勝てないと分かっていても、仲間の為に情報を集めたのか。
家族や仲間の為に。
すると、リムルが口を開く。
リムル「・・・村長、仮に俺達がお前達を助けるとして、見返りはなんだ?お前達は、俺達に何を差し出せる?」
ゴブリン村長・リーダーゴブリン「「・・・」」
カイス「リムル、お前・・・」
リムル『大丈夫だ。見返りを求めてる訳じゃない。ただ、少し体裁を整えたいだけだ。』
カイス『・・・そっか。そうだな。』
確かにリムルの言う通りだな。
別に俺達は見返りを求めてはいない。だが、無償で助けるって訳にもいかねぇ・・・だからこそ、体裁を整えておきてぇんだろうな。
ゴブリン村長「わ、我々の忠誠を捧げます!我らに守護をお与えください!さすれば我らは、お二人に忠誠を誓いましょう。」
リーダーゴブリン「誓いましょう!」
ゴブリン村長とリーダーゴブリンは、そう言って深く頭を下げた。
コイツらの事、放っておけねぇな。
とはいえ、俺は転生してサイヤ人になったが、戦闘力は他のサイヤ人に比べりゃかなり低い方だ。
それでも、コイツらの力になってやりてぇ。
そう思ったその時。
『ウオォォーーーン!』
ゴブリン達『!?』
カイス「今のは・・・!」
ゴブリンA「が、牙狼族だーーー!!」
遠くから、先程話してた牙狼族の遠吠えが聞こえた。
それを聞いたゴブリン達は怯え始め、パニックになる。
ゴブリン村長とバンダナを巻いたゴブリンは外に出て怯えるゴブリン達を落ち着かせようとするが、ほぼ全てのゴブリン達はパニックになっているため収まる気配がない。
そんな中、リムルが俺に話しかける。
リムル「カイス・・・」
カイス「分かってるさ。ゴブリン達の力になってやろうぜ。」
リムル「ああ。俺達で助けよう。」
カイス「おう。」
そう言って、俺達も外に出た。
そして怯えてパニックになってるゴブリン達を見て、俺達は口を開く。
リムル「怯える必要はない。」
カイス「そうだぜ。こっから倒す相手だからな。」
ゴブリン村長「で、では・・・!」
リムル「お前達の願い、暴風竜ヴェルドラに代わってこのリムル=テンペストと。」
カイス「カイス=テンペストが聞き届けてやるよ!」
ゴブリン村長「我らに守護をお与え下さい!さすれば今日より我らは、あなた様方の忠実な僕です!」
俺達はゴブリン達に向けてそう言うと、ゴブリン村長が頭を下げて俺達にそう言うと、他のゴブリン達も一斉に頭を下げた。
こうして俺達は、ゴブリン達の主、守護者となった。
だが、この時俺は知らなかった。
牙狼族との戦いで、とある“変身”をしてしまうことを。
今回はここまでです。
次回は牙狼族と戦います。そしてその戦いでカイスがある変身をします。
アンケートですが、『かめはめ波』が1番多いので、最初に使える技にしようと思います。次に多かった界王拳は、2番目に使えるようになる技にします。
それでは、また次回。