サイヤ人に転生した俺が転スラ世界で最強になる件   作:ランカー

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カイスの修行

 リムルがドワルゴンとやらの国に向けて出発してから3日が経った。

 もうそろそろリムル達はドワルゴンに着いてる頃か。腕のいい職人に出会えるといいな。

 そして俺は、村の守りとリグルド達の面倒を見つつ修行に励んでいた。

 

カイス「1495・・・1496・・・1497・・・1498・・・1499・・・1500・・・!」

 

 このようにまず基礎的なトレーニングから始めて、今俺の背中にはフェンネルが跨って、腕立て伏せをしていた。

 フェンネルが進化したことで大きくなったのもあり、結構負荷がかかってる。でもこれくらいがちょうどいいな。

 とは言え、正直言うと、めちゃくちゃキツイ・・・息が苦しいし、いつもより体が重く、思うように動いてくれない。森で修行する時よりも全然・・・

 何故そうなっているのかと言うと・・・現在、俺とフェンネルは森の中で修行しているのではなく、何もない真っ白な空間の中で2人で修行をしているからだ。

 

フェンネル「カイス様、そろそろ我は降りた方がよろしいでしょうか?」

 

カイス「いや・・・大、丈夫だ・・・やっと、慣れるて来たから。フェンネルの方こそ、大丈夫か・・・?」

 

フェンネル「我は、問題ない。だが、何もしないでこの部屋?にいるのは・・・少々キツイな。それに、この部屋?は、空気が薄いから息苦しい。進化する前の我なら耐えられなかっただろう・・・」

 

カイス「・・・さっきも言ったが、この部屋の過酷さはとんでもないからな。気が狂いそうなら言えよ。」

 

フェンネル「はっ。」

 

 フェンネルは降りようとしたが、俺は止めてそう告げた。

 とは言え、やはりフェンネルもこの部屋の空間にいるのはキツイようだ。気が狂いそうならすぐに外へ出してやらねぇと。

 何故俺とフェンネルがこのような場所で修行をしているのかというと・・・

 

〜リムルが出発して1日目〜

 

カイス「はああああああっ!」

 

熊の魔物「ガオオオオオオッ!」

 

 人気のない森の中で、大きな熊や蜘蛛、ヘビと言ったこの森に生息している魔物と戦ったりしている。

 修行もいいが、ある程度戦闘して経験積んでかねぇと。

 

カイス「はあっ!」

 

熊の魔物「オオッ・・・!」

 

 熊の魔物の攻撃をかわして気弾を発射して何発も命中させたが、決定打にはなっていない。

 気弾が止むと、熊の魔物は勢いよく突撃してきたが、俺は慌てる事なくカウンターで強烈な蹴りを叩きつけた。

 熊の魔物はフラフラとなり、遂にズズズーンと倒れて動かなくなった。

 

カイス「コイツはメシの時食うのにいいかもな。」

 

 倒した熊を引き摺りながら場所を移動した。

 にしても、この森はかなり大きくて広いから道に迷ったらヤバいな。

 まあ、俺は空飛べるし、リグルド達の気配も分かるから問題ねぇけど。

 

カイス「おお、でっけぇ湖だな。」

 

 村から結構離れたところに、大きな湖があった。

 広いし、休憩するのにちょうどいいかもな。

 ついでだし、泳ぐか。水泳は体力つくって聞くし。

 それで俺は、上だけ脱いで湖に入り、泳ぎ始めたのだが・・・

 

カイス「湖にこんな魔物がいるなんて聞いてねぇぞー!!」

 

 俺は今、湖に生息していた魔物に追いかけられていた。

 その湖には大きな魚の姿をした魔物が生息していたらしく、泳いでたらソイツが俺のことを獲物として捕食しようと水中から襲ってきた。

 気配を察知して間一髪で避けたが、泳いで逃げてもずっと追いかけてくる。

 

カイス「ヤバッ!」

 

 魚の魔物がだんだん距離を縮めてきて、大きな口で噛みつこうとした直前で俺は舞空術で湖から出て空を飛んだ。

 魚の魔物は俺という獲物がいなくなったためか、何が起きたのか分からず、どこに行ったか探してるように見えた。

 

カイス「危なかったな〜俺を獲物と思いこんで襲ってきたお返ししてやるか。」

 

 俺は、さっきのお返しのつもりで空中から魚の魔物に向かって気弾を放った。

 気弾は魚の魔物に命中し、突然の攻撃で驚いたのか猛スピードで泳いで逃げようとしたが俺は気弾を数発放って逃げられないようした。

 

カイス「おーい魚〜、俺ならこっちだぜ〜」

 

 俺が空中から呼びかけると魚の魔物は、ようやく俺に気づいたようで再び俺を獲物を狙う目で見てきた。

 魚の魔物は勢いをつけてジャンプして俺に噛みつこうとした。

 

カイス「おりゃー!」

 

 魚の魔物の噛みつこうとしてきたのを避けて、俺は右足で魚の魔物を蹴り飛ばした。

 勢いよく蹴り飛ばされた魚の魔物はドボォン!という大きな音と共に湖に落ちると、ぐったりして動かなくなった姿で浮かんできた。

 

カイス「動かなくなったな。よし、コイツもメシにして食うか。丸焼きにしたら美味そうだ〜」

 

 動かなくなった魚の魔物もメシの時食べる事に決めた。

 魚の魔物を拾い上げて浜辺に戻って、倒した熊の魔物の隣に置いた。

 それから俺は再び泳ぎ始めた。

 遠くの向こう岸まで泳いで帰ってくる。これを最初は10往復くらいする。

 

カイス「よーし、終わった終わった。腹減ったしメシにすっかメシ!」

 

 10往復泳ぎきり、ちょうど腹も減ったためメシの時間にすることにした。

 まず焚き火の用意をするため、森で乾いた枯れ枝を集めて、小さな気弾を放って火を起こした。

 先程倒した魚の魔物と熊の魔物を丸焼きにして、両方ともこんがりと焼けていい匂いがしていた。

 

カイス「おお、美味そうだな〜!じゃあ、まずは最初に倒した方から、いっただきまーす!・・・うっめー!!」

 

 丸焼きにした熊の魔物の肉を一口食べたが、ものすごくうまかった!魚の方も一口食べてみたが、こっちもすげえうまい!

 俺はそのまま丸焼きにした魔物をガツガツと食べていき、ほんの4〜5分くらいで平らげ、骨だけが残った。うまかった・・・

 

カイス「あ〜食った食った。よし、このまま少し寝るか。」

 

 食事を終えた俺は近くに生えてる木に寄りかかって睡眠を取ることにした。

 幸いこの場所は気持ちいい風が吹いてて、その風が気持ちいいと感じながら俺は眠りについた。

 

 それから2時間が経ち、俺が眠りから目覚めると目の前にはフェンネルの姿があった。

 

カイス「・・・フェンネル?」

 

フェンネル「探しましたよカイス様。こんな所で寝ていたとは・・・」

 

カイス「あ〜悪い悪い。眠くてよー」

 

フェンネル「どうせ修行で疲れてここで寝てたのでしょう。」

 

カイス「ギクッ!・・・い、いや〜それは・・・」

 

フェンネル「誤魔化しても無駄ですよ。我だけでなく、リグルド殿達も分かってるので。」

 

カイス「ま、マジか・・・」

 

フェンネル「はい。たまに帰ってくるのが遅い時もありますし、数時間はやってるのでしょう?」

 

カイス「あ、あはは・・・」

 

 フェンネルからそう言われて俺は苦笑いしてしまう。

 まさか、リグルド達にも人気ないところで何時間も修行してるってバレてるとは思わなかったからだ。

 こりゃ帰ってきたらリムルから結構言われそうだな〜

 そう思いながら、辺りも暗くなってきたのでフェンネルと共に村へ帰った。

 

〜2日目〜

 

カイス「はあああああ!だりゃだりゃだりゃだりゃ!!」

 

 村から離れた人気のない場所で修行をしていた。

 って言っても今は前方に連続でエネルギー弾を連射しているだけだが。

 エネルギー弾が着弾することで、ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!という音と共に大きな爆発が起こっていた。

 

カイス「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・!」

 

 エネルギーを連射するのをやめ、前方は爆発で起こった爆煙に包まれて見えなかったが、だんだんと薄まっていき、煙が晴れた時に見たのは俺の連射したエネルギー弾によって多々の木々が焼き尽くされていた。

 

カイス「ふぅ〜、ちょっとやっちまったかな?」

 

 俺は頭をかきながらそう呟く。

 まさかここまで焼け尽くしちまうとはな・・・果実がなってる木があってその木も燃えてたらヤバいな・・・

 そう考えてると、俺はふとあの技が出来るかどうかやってみることにした。

 

カイス「か〜め〜は〜め〜」

 

 両手首を合わせてから、両手を腰に持って行く。

 そう。かめはめ波を撃つ構えをしたのだ。俺もサイヤ人になったから、撃てると思ったからだ。

 

カイス「波ー!・・・な、なんも、出ない・・・」

 

 俺は両手を前に突き出したのだが、何も出なかった。

 うすうす分かったが、やっぱりダメか。

 ちょっと考えが甘かったな。サイヤ人に転生したからと言って出来るわけじゃなかったよ。

 

カイス「はあ〜、かめはめ波を撃てるようになるまで、どんだけ修行すればいいんだよ・・・」

 

 俺は大きくため息を吐いてそう呟いた。

 まあ、実際に悟空達ドラゴンボールのキャラ達は何年も時間をかけて修行をして強くなっていったからな。

 俺もそれくらい時間をかけて修行して

 

カイス「ああ〜、精神と時の部屋のような修行出来る部屋があれば行きてぇな〜」

 

 俺はそう独り言を言った。

 精神と時の部屋は、かなり過酷な環境の部屋ではあるけれど短期間でパワーアップ出来るから修行するにはちょうどいいよな。

 とはいえ、そんな都合よく修行できる部屋なんてあるわけないよな。と思った瞬間・・・

 

カイス「・・・へ?」

 

 突如、先程まで何もなかった所に扉が現れた。

 俺は突然の事で呆然としてしまった。何せいきなり扉が現れたからな。

 

カイス「な、なんだ、この扉・・・」

 

 扉の形は、精神と時の部の入り口と似ているが、なんか関係あんのか?

 そう思いながら俺は、恐る恐るその扉を開けて中に入っていった。

 

カイス「なっ!?こ、これは・・・!?」

 

 中に入り、扉を閉めて周りを確認すると俺は驚愕した。

 その中は精神と時の部屋のと同じように真っ白で何もない広大な空間が広がっていた。

 さらにこの部屋の空間はとても暑く、何倍もの重力があるのが分かる。それに、空気も薄くて息苦しかった。

 ・・・って、これもう完全に精神と時の部屋じゃねぇか!

 

カイス「こ、こんな場所が・・・森にあっ・・・どわあっ!?」

 

 一歩前に足を出した瞬間、その部屋の重力に引っ張られて倒れてしまった。

 体が鉛みたいに重くなって立ち上がるのにかなり苦労した

 それからなんとか立ち上がることはできたものの・・・この部屋の重力のせいで体が鉛のように重くて思うように歩くこともできない。それだけものすごい負荷が体にかかってるってことか・・・!

 

カイス「でも、これはこれで、いいな・・・この部屋の中なら・・・思いっきり修行が出来るぞ・・・!」

 

 そう思い、俺はこの部屋で修行をやることにした。

 まず最初は、この部屋の重力に慣れることだな。動けなきゃ話にならないからな。

 こうして、この部屋での修行を開始した・・・のはいいのだが、俺はこの部屋にすぐ慣れるだろうと考えてたが、その考えは相当甘かった。

 

〜数十分後〜

 

カイス「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・ち、ちくしょう、全然、慣れねぇ・・・」

 

 あれからもこの部屋の重力に慣れようと必死になって動き続けてるが、全然慣れない。

 この部屋の中は暑いし、空気も薄いせいで息が続かねぇし、それに、今更だがこの何も真っ白な部屋の空間にいるだけでもヤバいし、気が狂いそうだ。

 でも、ここは耐えろ、耐えるんだ・・・

 それから一時間が経過した時、ついに限界が来てしまった。

 

カイス「はあっ、はあっ、はあっ・・・!(こ、これ以上は、ヤバい・・・一旦外に出るか・・・!)」

 

 俺はこの部屋の過酷さにとうとう耐えられなくなり、限界が来て逃げるように部屋の外へ出て行った。

 外へ出ると先ほどまでいた所へ出た。すると、扉は消滅して無くなった。

 俺は疲労のあまり倒れるように寝転んでしまった。あー、空気がうめぇな・・・

 

カイス「はあ〜、はあ〜、はあ〜、はあ〜・・・!(な、何か来る・・・!)」

 

フェンネル「あっ、カイス様!」

 

カイス「はあ〜、はあ〜・・・フェ、フェンネルか・・・」

 

 倒れ込んで休んでる俺の近くに気配を感じ、誰かが来たようだ。

 だが、警戒する必要はなかった。

 俺の元に来たのは、森に住み着いてる魔物ではなく、フェンネルだった。

 

フェンネル「探しましたぞ・・・って、大丈夫ですか!?」

 

カイス「あ、ああ・・・ちょっと、疲れただけだ・・・フェンネル、今、ちょっと動けねぇんだ。だから、水を飲ませて、くれねぇか?」

 

フェンネル「水ですか?お安い御用です。」

 

 フェンネルは俺を抱えて近くの川まで連れてってくれた。

 幸い、川の水はちゃんと飲める水だからな。

 俺はゴクゴクと川の水を飲んでいった。

 

カイス「ぷはぁ〜、生き返るぜ〜。サンキューフェンネル。」

 

フェンネル「これくらい、お安い御用です。しかし、カイス様がそれほど疲労するとは・・・一体、どんな修行をしたのですか?」

 

カイス「・・・まぁ、色々とな。」

 

 そう話しながら少しその場で休んでから村へ帰って行った。

 もうめちゃくちゃ腹減ってたからよ、村で用意された飯を見た瞬間すぐ食いつき、お腹減ってた分、大量の肉を俺1人で食べた。

 やっぱ修行した後の飯は良いもんだな〜

 食い足りなくておかわりをしてくと、リグルド達ゴブリンとフェンネルは、『ま、まだ食べるのですか!?』と全員思っていたのは言うまでもない。

 

〜そして3日目〜

 

カイス「29994・・・29995・・・29996・・・29997・・・29998・・・!」

 

 俺は森の中で基礎的なトレーニングをしていたのだが、フェンネルも一緒に来ていた。

 フェンネル曰く「またどこかに行かれないように、我がカイス様を監視しておりますからな。」との事だ。

 ちなみに、フェンネルは瞑想をしていた。

 

カイス「29999・・・30000・・・!ふぅ〜、よし!とりあえず腕立て伏せ3万回終わりっと・・・」

 

フェンネル「ん?終わったのですか?」

 

カイス「ああ。」

 

フェンネル「では、次はなにをするつもりで?」

 

カイス「そうだな〜次は・・・もう一度、あの部屋に入ってみるか・・・」

 

 腕立て伏せを終えるとフェンネルも瞑想をやめて俺の元へ来た。

 次は何をするか考えると、俺は昨日入ったあの部屋を思い浮かべた。

 あの部屋の中はかなり過酷だが、それでもやはり修行するには良いと思い、もう一度入ってみようと決めた。

 

フェンネル「あの部屋、とは?」

 

カイス「ああ。昨日入った不思議な部屋だ。あの部屋の中なら思う存分修行が出来るはずだ。」

 

フェンネル「そ、そんなところが・・・?」

 

カイス「ああ。でも、その部屋の中はかなり過酷だからな。付いてくるなら覚悟した方いいぞ。」

 

フェンネル「・・・フッ、付いていきますよ。その部屋がどういった物かは知りませんが、我は今日からカイス様を監視すると決めたのですから。」

 

カイス「そうか。分かった。・・・とはいったものの、その部屋にどうやって入ればいいんか分かんねぇけどな。」

 

フェンネル「ズコー!」

 

 あの部屋に入ると事を言い、フェンネルも付いてくるかと聞いたが付いてくる気満々だった。

 まあ俺の事を監視するって言ってたしな。

 そうと決まれば入ろうと思った。のだが・・・実は昨日部屋に入ったのは突然の事だったのでよく分かってないんだよな。

 俺がそう言ったらフェンネルは思わずズッコケてしまった。

 

フェンネル「わ、分からないのですか!?」

 

カイス「あ、ああ。俺もよく分かってねぇんだ。突然の事でよ・・・」

 

 俺はフェンネルに昨日起きた事を話した。

 修行ししてる時、独り言を呟いたら謎の扉が現れた事、扉を開けて中に入り、その部屋がどういった物だったか、その部屋の中はどれほど過酷だったのかを話した。

 

カイス「・・・と言う訳なんだんだ。」

 

フェンネル「な、なる、ほど・・・?」

 

 一通り話をしたが、フェンネルはピンと来てないようだった。

 まあ、実際にあの部屋に入らなければ分からないだろうな。

 

フェンネル「にしても、扉が突然現れたと言うのは、不思議ですね・・・独り言を言った後に現れたと言いましたが、何を言ったのですか?」

 

カイス「えっとな、修行出来る部屋があれば行きてぇな。って。」

 

フェンネル「なるほど。・・・カイス様、もしかしたらですが」

 

カイス「ん?」

 

フェンネル「その部屋は、カイス様が行きたいと思う時に入る事が出来るのでは?」

 

カイス「どういうことだ?」

 

フェンネル「推測ですが、カイス様がその部屋に行きたいと強く思う時に、先ほど言った扉が現れてその部屋の中に入ることが出来るのではないでしょうか?」

 

カイス「なるほどな。確かにその可能性はある・・・」

 

 フェンネルの推測を聞いてなるほどなと納得した。

 確かに昨日あの部屋に入ったのも、思いっきり修行出来る部屋に行きたいなと思ったからだ。

 それであの扉が現れたんだ。その可能性は十分ある。

 そう思った俺は、昨日のように修行出来る部屋に行きたいと思いながら、呟いた。

 その数秒後、昨日のように何もないところに扉が現れた。

 

カイス「あ、出た!」

 

フェンネル「この扉が・・・」

 

カイス「フェンネルの推測だったわけだな!よし、じゃあ入るとするか。」

 

フェンネル「は、はっ・・・!」

 

カイス「っとその前に・・・」

 

フェンネル「?」

 

カイス「食料の用意でもしておくか。中に入ったら食料も何にもないからな。」

 

フェンネル「そうなのですか?分かりました。早急に用意いたしましょう。」

 

 そう言ってフェンネルは食料の用意をしに行ってくれた。

 数分後、食料として果実と水を用意して戻ってきた。

 俺は扉を開けてフェンネルと共に中へ入っていった。

 

フェンネル「な!?こ、これは一体・・・!?」

 

カイス「どうだ?驚いただろ?」

 

 中に入り、扉を閉めるとフェンネルは部屋の中の何もないただ真っ白な広大な空間に驚いていた。

 俺が昨日始めて入った時と同じ反応だな。

 

フェンネル「こ、こんなところが存在していたとは・・・ぐっ!」

 

カイス「大丈夫か?」

 

フェンネル「は、はい・・・ただ、体が、重く・・・」

 

カイス「この部屋の重力によるものだな・・・俺もまだこの部屋で歩いて走るのがやっとだからな。」

 

フェンネル「な、なるほど・・・しかし、こ、このような場所で、修行とは・・・結構、キツイな・・・!」

 

 フェンネルは部屋の重力に引っ張られて両手両足をつけてしまったが、なんとか立ち上がることができ、そう言った。

 だが、俺は進化したフェンネルならこの部屋に慣れるだろうと思い、信じている。

 

カイス「フェンネル、ここでなら思う存分に修行が出来る。だから頼む。俺と修行してくれ。俺と一緒に、強くなろうぜ!」

 

フェンネル「・・・はぁ〜、やれやれ、カイス様はとんだ修行バカですな。・・・いいでしょう。カイス様の気が済むまで、我も修行に付き合いますよ!」

 

カイス「サンキュー!けど、忠告しておくぞ。この部屋の中はかなり過酷な環境だ。気が狂いそうなら言えよ。すぐに外へ出ろよ。」

 

フェンネル「はっ!」

 

カイス「よし、じゃあまずは、この部屋の重力に慣れないとな。修行はその後だ。」

 

 こうして、俺とフェンネルの修行は始まった。

 そして今に至り、俺とフェンネルがその部屋に入ってから4時間以上経過していて、お互いに部屋の重力にようやく慣れてきた。

 

カイス「はっ、はっ!やっ!だりゃ!」

 

フェンネル「はあああああ、はあっ!!」

 

 俺は体力作りのトレーニング(腕立て、スクワット、腹筋と言った筋トレ)を一通りした後、正拳突きや蹴りと言った基本動作の修行をしていた。

 そしてフェンネルも基本動作の修行や座って目をつぶって瞑想したり、そして進化したことで俺の所持してるスキル『気弾操作』を獲得したようで、今はそのスキルを試しに使用してるようだ。

 

カイス「よし、フェンネル、そろそろ休憩するぞ。

 

フェンネル「はっ。」

 

 俺とフェンネルは修行をやめて、休憩に入った。

 部屋に入る前に用意した果実を食べたり、水飲んだりして休んだ。

 

カイス「この部屋での修行で、お互い少しでも強くなれたらいいな。」

 

フェンネル「・・・カイス様、一つ聞いてよろしいでしょうか?」

 

カイス「なんだ?」

 

フェンネル「気になっていたのですが、カイス様は何故そうまで修行をして強くなろうとするのですか?何か目標でもお持ちなのですか?」

 

カイス「別に、ただ強くなりてぇんだ。あの人達に早く追いつけられるようにな。」

 

フェンネル「あの人達、とは?」

 

カイス「俺の憧れなんだ。孫悟空とベジータと言ってな、俺と同じサイヤ人なんだけど、どっちもめちゃくちゃ強くてカッコよくてさ、俺も早くあんな風に強くなれたらなって・・・」

 

フェンネル「そう、なのですね・・・」

 

 俺はフェンネルの質問にそう答えた。

 どっちもドラゴンボールのキャラの中じゃ好きだし、俺も2人みたいに強くなって追いつきたいからな。

 ちなみに他に好きなキャラは悟飯、ピッコロ、クリリン、フリーザ、人造人間17号、ベジット、ゴジータ、バーダック、ビルス、ウイス、くらいだな。

 

カイス「よし、休憩はこの辺にして、あと1時間くらい修行したら外へ出るか。今の俺達がこの部屋で無理に体を鍛えても、意味がないし。修行とは言えねぇからな。」

 

フェンネル「はい!」

 

 こうして俺とフェンネルは1時間くらい修行をして部屋を出ることにした。明日明後日は体を十分休めて本格的な修行はその後にやろうと決め、もしリムルが帰ってきたらリムルにも修行に付き合ってもらおうと考えた。




今回はここまでです。

今回はカイスの修行の話を書いてみました。今まで森で修行や魔物と戦う感じでしたが、今回は精神と時の部屋のような修行部屋に入って修行しました。

何故精神と時の部屋のような部屋に入れたのかは、カイスが手にしたあるスキルによる物です。今後もその部屋に入ってリムル達と修行して強くなってく感じにして行く予定です。

次回は、ドワルゴンから帰ってきたリムルと一緒に修行する話を書こうと考えてます。

それではまた次回

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