部屋に帰って鍵を閉め、スマホである特定の音楽を流してベッドに放り投げ、ベッドに倒れ込んでから目を閉じる。
沈むような感覚と全身を包むような、冷たい水に濡れるような感覚が私の感覚の全てを支配する頃。
ふと体が浮き上がり、目を開ける。
「やあ、
私の顔を覗き込むように見ている少女は、虚な目をしながらこちらを覗き込んでいる。血のように真っ赤な目と全ての色が抜け落ちたような白い髪をツインテールにした少女。
私のセカイに住む案内人であり、私のセカイで私以外のただ1人の住人。
「…………」コクコク
「ふーん、良かったじゃないか。それで? 昨日の続きをしに来たんだろう?」
「…………」コクコク
「画材や絵の具、キャンバスも動かしていないから昨日のままだよ」
「……構わない。描こうか」
起き上がってセカイを見回す。
遠くの空は夕焼けの様に赤く、無数のカラスが渦巻くように飛んでいる。朽ちかけの廃墟が立ち並び、大きな赤い月が、このセカイを見下ろすように存在している。
浮遊している画材や楽器に触れれば、その耐久力、構造がどうなっているのか好奇心が湧くほど脆く。僅かに触れるだけで砕け散り、赤い液体を撒き散らしながらこのセカイに溶けて消えている。
このセカイに名前をつけるのであれば私ならこう名付けよう。【赤と虚の世界】と。
「さあ、
「……………………わからない。希望は、なくても。一時の逃避があれば、それでいい」
「そう。そうだね。
描きかけのキャンバスに絵筆で赤を描き、
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K「……Amia。今日、何かいいことでもあったの?」
Amia「ん? どうしたの急に」
えななん「そういえば、機嫌良さそう」
Amia「んー。良いことというか、楽しかったな〜ってさ。今日さ、昼間はクラスメイトと遊びに行ったんだよ。その時連れてってもらった喫茶店は雰囲気も良いし、紅茶も美味しかったんだよね」
えななん「へえ。なんてお店? 今度私も行ってみたいんだけど」
Amia「それがさ。その喫茶店、会員制で一見さんお断りなんだって。でも、ボクは会員になったから、一緒に行けば入れるかもね。確実に入るならクラスメイトも一緒だと良いかも」
雪「……そのお店、
Amia「お? 雪も知ってる感じ?」
雪「……お母さんが好きだったお店。一度だけ連れて行ってもらったことがある」
えななん「好きだったってことは、今は行ってないの?」
雪「……会員制になってからは、そんな話を聞いていない。多分、もう行ってない」
K「……archaic。私も、弟に連れられて行ったことある。ティラミス、美味しかった」
えななん「行ったことないの私だけなの? なんか仲間はずれなんだけど」
Amia「じゃあ、今度ボクが連れてってあげるよ。もし仮に入れなくても、クラスメイトを呼べば良いだろうし」
雪「……そんなに気軽に呼べる仲に」
Amia「連絡先貰ったし、なんか良く絵を描いてたから。えななんとは話が合うかもしれないよ?」
えななん「どんな絵描いてたの?」
Amia「んー、今日見たやつはボクをモデルにした絵だったかな。夕焼けを見ながら優雅にティータイムしてる絵だったよ。綺麗な世界に、少しだけ暗さを感じる感じが、最近有名な芸術家さんと似た感じがして。頼んだらボクらの絵描いてくれるかな?」
雪「世界観は近いのかもしれない」
えななん「それってあれでしょ? 空亡って人の絵でしょ? あの人は作曲とか詩も書いてるし、動画とかも出してる人だから影響されたんでしょ」
Amia「かく言うえななんも、空亡の絵好きだもんね〜」
雪「……私も、空亡の詩は読む。読むと少し、少しだけ楽になるから」
K「……空亡は完成した作品にあまり興味がないみたいだけど、声は伝えておくよ。喜ぶとは思うし」
えななん「え? Kは空亡と知り合いなの?」
K「……空亡はわたしの弟、だから」
Amia「世界って狭いんだねー」
雪「……思ったよりも近い存在だった」
Amia「ってことは、ボク達も空亡の声を聞いたことがある可能性が」
K「……ないと思う。あまり一緒に出掛けないし、空亡は、あまり人に会いたがらない。それに、この時間帯は基本的に部屋から出てこない。だから、ない。と思う」
Amia「そっか〜。いつか会ってみたいね」
K「……いつか、ね」
感想とは別に質問箱の設置
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必要
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必要ない
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そんなことより続きはよ